花田達朗の 「サキノハカ   (「サキノハカ」は2018年4月〜公開開始。2023年4月〜サーバーは「fullchin」に同居中) 
   
本サイトの略年表 花田達朗の欧文倉庫 早稲田大学ジャーナリズム教育研究所活動記録 
 
2013年4月1日 〜 2015年3月31日

早稲田大学ジャーナリズム研究所活動記録
 2015年4月1日 〜 2018年3月31日
花田達朗の略歴 花田達朗の編著書


2024年8月9日 『地平』掲載の短期連載「第三のジャーナリズム」が完結

地平社発行の月刊総合雑誌『地平』の9月号が5日に発売となりました。そこに「第三のジャーナリズム」の第3回目が掲載されています。私の短期連載はこれが最終回で、今回のタイトルは「身体に発するコトバ」です。本稿はもともと連載として始まったのではなく、創刊号のために書いて提出した原稿が長くなってしまったので、3分割しての掲載となったのでした。・・・・続きを読む
      
 
 ■2024年6月15日  『地平』創刊号に「第三のジャーナリズム」を執筆

6月5日に総合月刊誌『地平』が地平社から創刊されました。廃刊が続いてきた「総合雑誌」市場ですが、何と逆転現象が起こり、創刊です。岩波書店刊行の月刊誌『世界』の前編集長、熊谷伸一郎さんが、編集長を更迭された後に退社して、本年1月に出版社の地平社を新しく起こしました。そして、5月に一挙6冊の書籍を刊行したあと、6月には熊谷編集長のもとで『地平』を創刊しました・・・続きを読む 
    

■2024年5月10日 映画『ゴジラ』2作と『オッペンハイマー』を語る

4月4日に鈴木達治郎さん(長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長・教授)と佐藤敏宏さん(建築家、フクシマ・ウォッチャー)と私の3人で、1954年公開の『ゴジラ』、昨年公開の『ゴジラ-1.0』、今年公開の『オッペンハイマー』の3作について話し合いました。なぜその3作品なのかは記録を読んでいただければ、分かるようになっています。その記録を佐藤さんが作成して、彼のウェブサイトにアップして公開しましたので、こちらにも転載します。日本語と英語の対訳になっています。
全記録を読む 

■2024年3月14日

(私の装具自慢

『ポリオの会ニュース』の2024年1号に「私の装具自慢」と題する一文を寄稿しました。2024年2月1日発行、増刊通巻6012号、35-37頁。それをここに転載します。「装具は私の身体の一部だ」と述べています。
(「私の装具自慢」を読む
2023年12月25日 

デトレフ・ヘンシェの死を悼む

ドイツの労働運動家、デトレフ・ヘンシェが12月13日にベルリンで亡くなった。享年85。病気療養中だったという。その訃報をフランクフルター・アルゲマイネ紙で見たゲルト・コッパーがクリスマスイブの日に私にメールで知らせてくれた・・・・ ・・・記事を読む 

■2023年7月8日 ドイツ語訳の「関西生コン支部弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン」

2021年秋に『世界』(岩波書店)の10月号から12月号まで3回連載された「関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン」をドイツ語に翻訳しました。ドイツに関わる内容でもあり、日本に関心のあるドイツ人の知り合いに読んでもらうために翻訳を思い立ち、やっと完成しました。すでにドイツの人々には送りました・・・(・・・・PDF開いてドイツ語で読む) 参照:日本語版で読む。 

右上絵:Detlef Hensche, メディア産業労働組合 元委員長、2018年撮影、WIKIDATAより)




■2023年6月6日 
著作集の刊行が完結しました

『公共圏の実践―時評と定義―』が「花田達朗コレクション 第6巻」として刊行され、本日発売となりました。この第6巻の刊行で著作集の完結を迎えました。大学を退職する直前の2018年2月に第1回目として第2巻が先行して刊行されてからもう5年が経ちます。当初はその3分の2の所要年月で終わる見込みでスタートしたのですが、予想外に長引きました・・・(・・・続きを読む)。

■2023年4月9日 福島の地酒を飲みながらフクシマを語る

3月中旬、3.11の12年後を迎えた福島を訪ねた。12日に新幹線福島駅改札口で小池航(旧姓・斉藤)が出迎えてくれた。彼に会うのは2018年3月に彼が大学を卒業し、私がそこを定年で退職して以来のことだ。彼は就職した信濃毎日新聞社を退社して、故郷の福島県に帰り、今は雑誌社でライターをしている。彼の積もる話に耳を傾けた。翌日は、悪友(?)で建築士の佐藤敏宏さん、ジャーナリストの牧内昇平さん、そして小池君と私の4人で「浜通り」を見て回った・・・・(続きを読む
■2023年4月8日 「サキノハカ」のサーバー変更とサイト移築が完了

本ウェブサイト「サキノハカ」は、2018年4月に開設され、ちょうど5年となります。このたび、そのサーバーを変更して佐藤敏宏さんのサーバー「fullchin」に間借りすることになりました。サイトの移築工事が無事に完了しましたので、お知らせします。
URLは、http://www.fullchin.jp/00sakinohaka/0h/front2.html です。これまでのサーバーは4月末日に廃止となります。

サーバー名の「fullchin」とは、「強い下顎」という意味です。英語のchinとは下顎、顎の先端のことで、jawは顎の骨、上顎のこと。英語でchinは感情や精神が宿るところとみなされています。「fullchin」とは、すなわち「下顎のフルの力」ということ。眼力という言葉がありますが、こちらは顎力です。認識のためには、対象を噛み砕く「fullchin」が必要です・・・・・(続きを読む

■2022年7月26日 「公共圏に吹く風

21年前に宮沢賢治の詩「生徒諸君に寄せる」に託して「公共圏に吹く風」という題の一文を書き、発表しました。それをweb版で公開します。その最後に、詩の引用で「サキノハカ」が登場します。このサイトの名前の由来です。初出は、「公共圏に吹く風」『InterCommunication』、36号、2001年春号、NTT出版、2001年4月1日、 98〜101頁。

  (「公共圏に吹く風」を頁を開いて読む
■2022年7月24日
「関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ニュニオン」 PDF公開

昨年『世界』(岩波書店)の10月号から12月号まで3回にわたって連載された「関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン」のコピーです。全体の構成は次の6節立てになっています・・・(・・・続きを読む
■2022年7月14日 ジャーナリズムの未来を投企する若者に託す
          〜Tansaレポーターの受賞に思う〜

Tansaの中川七海さんが「PEPジャーナリズム大賞 2022」の大賞を受賞された。Tansaとは、権力監視の探査ジャーナリズムに専念する非営利のインターネットメディアである。非営利、つまり支援者からの寄付金と財団からの助成金を財源として活動するNPOだ。賞を授与したのは、一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブで、同賞は同財団が運営する政策起業家プラットフォームPEPが主宰しており、インターネット上で発表された報道を授賞対象としている・・・・・(・・・続きを読む
■2022年4月29日 著作集第5巻を刊行

著作集第5巻『テレコム・ポリシーとテクノロジー-1980年代と新自由主義-』(彩流社、2022年)が刊行されました。目次は出版社サイトのものをご覧ください。藤田真文さん(法政大学社会学部教授)が解説を書かれました。年譜(5)は早稲田大学に移ってから定年退職後までをカバーしており、これで最終回です。次の第6巻で完結となります。
(彩流社サイトへ (大きな画像を見る)
          
■2022年4月7日 ZOOM座談会「21世紀のメディアについて語る

昨年11月4日に行われたZOOM座談会の記録が完成し、佐藤敏宏さんのウェブサイト『建築あそび』にアップされました。記録を読む
登場人物は私を含めて4人です。
中村睦美(編集者。現在の仕事場は「カルチャー/アイデンティティ/ポリティクス」に関する記事を未来を担う世代の視点から発信するウェブサイト『elabo(エラボ)』)
坂巻陽平(林業実践者。元高知新聞記者。近著に『中山間地域を維持するための処方箋〜優秀な林業従事者を散りばめよう〜』〔Kindle版〕)
佐藤敏宏(建築士。ウェブサイト『建築あそび』主宰
花田達朗(フリーランス社会科学者。Tokyo Investigative Newsroom Tansa(タンサ)のアドバイザー)
20時30分に始まり、終わったのは何時だったか。翌日になっていたことだけは確かです。この記録ではいろいろな音楽が挿入されていますので、それも聞いてみてください。単独頁で見る
■2021年12月31日 シンポジウム「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件」の映像記録

2021年11月12日に連合会館で開催されたシンポジウム「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件」は当日ライブ配信されましたが、それがYouTubeにもアップされています。ご関心の方はご覧ください。(大きな動画で見る)
2021年10月19日 関西生コン事件についてのシンポ開催

シンポジウム「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件」が開催されますので、ご案内します。チラシをご覧ください。私も登壇します。

日時 2021年11月12日(金)18:30〜20:30
会場 東京都千代田区 連合会館 大会議室
パネリスト
 花田達朗(早稲田大名誉教授)
 竹信三恵子(ジャーナリスト)
 北健一(ジャーナリスト)
コーディネーター 海渡雄一弁護士
主催 関西生コンを支援する会  (大きなチラシを見る
■2021年10月15日 漢那潤さんと「新民家」について語る

このコロナ禍のもと、人に会ってコミュニケーションを取るのは著しく制約されてきました。いや、禁止されてきました。しかし、人間は人と喋りたいという欲求を抑えられません。その欲求を満たしてくれるのが、リモートであり、ZOOMです。それを佐藤敏宏さんは活用して・・・(・・・・つづきを読む

■2021年10月14日
ノーベル平和賞がジャーナリストへ
ノーベル委員会は、10月8日、今年の平和賞を二人のジャーナリストに授与すると発表した。二人とは、フィリピンでニュース組織「ラップラー」を率いるマリア・レッサと、ロシアで独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の編集長を務めるドミトリー・ムラトフである。ともに権力と戦い、権力から弾圧されてきたジャーナリストである・・・(・・・・つづきを読む)
■2021年9月8日
原稿が掲載された『世界』10月号が発売

「関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン」という原稿を7月に書きました。それを月刊誌『世界』(岩波書店)の編集部に送りましたら、採用されて、今日発売された10月号に掲載されました。原稿が長いものだったので、連載3回の扱いとなり、今回掲載分はそのうちの第1回目です。ご関心の方はどうぞ。その書き出しはこんな感じです
11・・(・・つづきを読む
■2021年9月1日
東京大学情報学環福武ホール誕生秘話 

今から16年前、私が東京大学大学院情報学環長を務めていた頃の話である。

2005年4月22日午後7時、東京大学の部局長(大学院研究科長や研究所長)たちはBenesse会長の福武總一郎氏から銀座ソニービル地下3階のマキシム・ド・パリに招待された・・・ (・・・つづきを読む

■2021年6月30日 共同通信社は、私が死ぬ前に私に答えるべきではないか

6月末でこのウェブサイトを閉じることにしたと、先月予告をしたが、それを当面取りやめることにした。発信して、おおやけにしておくべきことがまだあるのではないかと、思い直したからである。もちろんこのサイトで発信したからと言って、どれだけの人が見るのかという疑問はあるとしても、誰かが見ようが、誰も見ないにせよ、発信したということは、ともかく公開したということであるには違いない ・・・・・ 
(・・・つづきを読む)
■2021年6月8日 花田達朗ジャーナリズムコレクション第4巻発行

花コレ第4巻『メディアの制度論と空間論〜両犠牲の葛藤〜』(彩流社)が、本日付けで発行となりました。
本の「帯」とは編集者が書くもので、編集者の聖域ですが、本巻の編集者、出口綾子さんは本巻の「帯」に次のように書かれました。著者として、「なるほど」と思っています。


メディアの制度は
表現の自由を助け、
人々を解放しているか?

抵抗の空間を展望するために
■2021年5月23日 サイトに幕を引きます
 
物事には潮時というものがある。6月末でこのサイトを閉じることにした。・・・・ (・・・・続きを読む)
■2021年1月18日 英訳本のネット出版

遅ればせながらの掲載、ということになりますが、昨年9月に英語の本をワセダクロニクルからネット出版し、無料で一般公開しました。これは、2018年に彩流社から刊行された、花田達朗、スティーブン・バトラー、渡辺周、木村英昭、ワセダクロニクル編『探査ジャーナリズム/調査報道―アジアで台頭する非営利ニュース組織―』を再編集し、英訳したものです・・・ (
・・・つづきを読む
■2020年10月09日 朝日新聞オピニオン面「私の視点」と私

朝日新聞2005 年3月8日の朝刊14面、オピニオン面の「私の視点」欄に「編集権/『報道の自由』の徹底こそ」という見出しの文章が私の名前で掲載された。そのもともとの原稿はゲラ組み後、掲載日も決まっていたが、掲載直前になってボツになった。つまり掲載不可という決定を受けたのである。その掲載された原稿は、紆余曲折のあった末に復活してきたものだった。その経緯は社内で直接関わった人々以外には誰も知らないだろう。そのことを記録しておく気分になったので、書いておきたい・・・・(・・・記事を読む
2020年8月27日 電総研と私

1986年春に西ドイツから日本に帰ってきて、私はシンクタンク研究員の職を得た。
 その前年4月に実施された電気通信制度改革(NTTの民営化、電気通信市場の自由化)を受けて、小松崎清介さんが常務理事として率いてきた財団法人電気通信総合研究所は財団法人電気通信総合研究所と株式会社情報通信総合研究所とに分割されていた・・・・・・・締め切りに向かって日本語でものを書く生活が始まった・・・・・・・ 全文を読む

2020年5月11日 本が発売に
『公共圏ー市民社会再定義のためにー』(彩流社)が発売となりました。これは著作集の第3巻です。1990年代に書いた、公共圏関連の論文などが収録されています。

その時代の私の思考は1989年という年に起こった2つの事件、日本での昭和天皇の死去、ドイツでのベルリンの壁の崩壊と冷戦構造の集結によって強く影響され、規定されていました。その時代状況に応答しつつ生産した産物が、ユルゲン・ハーバーマスに発する公共圏概念を空間概念として解釈したり、あるいはその概念の解釈と再解釈を通じて状況に関わろうとしたりした論文でした。
今はCOVID-19パンデミックに見舞われた2020年。その今、まるで見えないウィルスに冒されて、酸素を取り込めなくなってしまった肺のような公共圏へ向かって、30年近く前の論文を再起動して「公共圏」という書名のもとに刊行することに、ある感慨を覚えます。
2020年4月18日 Yasuyoshi Chibaの受賞 

  

見知らぬチバではあるが、私は彼の受賞を祝福したい

    (記事を読む
2020年3月24日 
 Judge Rejected Journalist's Professional Dignity

Yesterday, 23 March 2020, in Room 712 of the Tokyo District Court, chief judge Mr. Hiroaki Tanaka read the main text of a judgment, "The court dismisses the plaintiff’s appeal. The legal costs should be accounted for by the plaintiff." This decision is the result of a lawsuit by journalist Mr. Hideaki Kimura against The Asahi ShimbunCo. The court ruled in favor of the newspaper and rejected the journalist’s appeal.・・・・・・・続きを読む
2020年2月8日 小林宏一さんのこと

今日は15年前に86歳で亡くなった母の誕生日だ。あれから15年も経った。

このウェブサイト世話人の佐藤敏宏さんから「早稲田大学最終講義」から2年が経ったと指摘された。そう言えば、そうだ。あれから2年が経った・・・(・・・続きを読む   
■2020年2月6日 新刊書発売

Last month, Yasuhiko Oishi ed. "Journalism Discourse in a Country without Journalism" was published by Sairyusha in Tokyo. A book with a unique perspective, written in Japanese.
In that book, I wrote an article, 'Japanese Masukomi=the established media has nothing to do with journalism: Structural analysis of its fiction and disguise'.
The essay is an assessment of the object that is over, as well as my current situational awareness.



先月、大石泰彦編『ジャーナリズムなき国の、ジャーナリズム論』が東京の彩流社から刊行されました。ユニークな視点の本です。その本に私は「日本『マスコミ』はジャーナリズムではないーその虚構と擬制の構造分析ー』を寄稿しました。その論文は、現在の私の状況認識であるとともに、すでに終わってしまった対象への評価です。
019年12月31日 新刊書と山口百恵

 今月16日に出版社から完成した本が届いた。その本とは、大石泰彦編著『ジャーナリズムなき国の、ジャーナリズム論』(彩流社)である。発行年月日は2020年1月20日となっていて、年明けから配本開始で、書店に並ぶのは年始ということになるそうだ・・・・・・・・
  (・・・続きを読む
  
■2019年2月5日 ドキュメンタリー映画『福島は語る』を観た

昨日、2月4日、土井敏邦監督のドキュメンタリー映画『福島は語る』を試写会で観た。14人の「被災者」のインタービューである。「フクシマ」についてのドキュメンタリーはこれまで何本も観てきたが、これは次元を超えている。月並みな言葉ではあるが、「最高傑作」だと思った。どうして私をしてそのように言わしめるのか・・・・・・続きを読む
■2018年12月12日 今日発売(表紙右欄)

花田達朗ジャーナリズムコレクションの第2回配本で、第1巻『ジャーナリズムの実践〜主体・活動と倫理・教育 1(1994〜2010年)』が完成し、今日発売となりました。
今年は第1巻と第2巻を出版しました。来年はできれば第3巻から第5巻の、3冊を刊行したいと思います。
 
■2018年11月16日 「薬と探査ジャーナリズム」web版をアップ

「薬と探査ジャーナリズム」『統合失調症のひろば』、第12号(2018年秋号)、日本評論社、2018年9月30日、62-67頁、のweb版を掲載します。
 (記事を読む
■2018年11月3日 アジアで台頭する探査ジャーナリズム

10月19日に彩流社より、花田達朗・スティーブン・バトラー・渡辺周・木村英昭・ワセダクロニクル編著『探査ジャーナリズム/調査報道−アジアで台頭する非営利ニュース組織−』を刊行しました。第T部「アジアで探査ジャーナリズムの台頭が意味するもの?背景・現状・展望」は論文篇で、第U部「アジア地域における探査ジャーナリズム/調査報道」は昨年6月4日に開催された国際シンポジウムを記録したものです。探査ジャーナリズムの現在を国際的視点から十分に捉えていると思いますので、お読みいただければ幸いです。
2018年10月14日 「薬と探査ジャーナリズム

 日本評論社から『統合失調症のひろば』という雑誌が年2回刊行されています。「生きづらさのある人への回復の道筋をともに考える場に!」と銘打たれていて、医師や患者や家族などの「ひろば」を目指しているユニークな雑誌です。その編集部からの注文を受けて、その第12号(2018年秋号)に、「薬と探査ジャーナリズム」という文章を書きました。9月30日に発売となっています。ご関心の方は手の取ってみてください。
2018年9月14日 故・藤田博司さんの残したメール --〈日本版9.11〉4周年記念日に想う不可解さと違和感 
2001年9月11日は米国のいわゆる「同時多発テロ」が起こった日で、それから17年が経った。今日は17周年ということになる。それ以来、世界中の国家権力によって、その政権が右派であれ、左派であれ関係なく、国家権力に挑むもの、抗うもの、あるいは国家権力を脅かすものは、何でも「テロ」とレッテルを貼られるようになった。各国の国家権力、それを握る政権はお互い仲は悪いけれども、この点だけでは仲良く歩調を合わせている。日本を含めてどこの国でも「テロとの闘い」という“神聖な標語”(魔法の言葉)を用いて、政府が市民生活やジャーナリズム活動への監視と介入を強化してきた、それがこの17年間であったと言えよう・・・ (・・・・・全文を読む)。
■2018年7月14日 『アジェンダ』論考Web版をアップ 
京都で発行される雑誌『アジェンダーー未来への課題』から注文があって書いた原稿のWeb版を佐藤さんが作ってくれましたので、ここに公開します。
この論考は同誌の第61号(2018年夏号)(2018年6月15日発行)に掲載されました。そのPDF版も公開しています。長いタイトルになっていますが、もっと短く、「常識の再建」でもよかったかなと思っています。この間、常識をバカにしてきたツケが回ってきて、今や日本のさまざまな現象で常識が効かなくなっています。常識が働かなくなってしまって、もはや歯止めが効かなくなったという感じです。非常に危険だと思います。この常識とはコモンセンスと英語で呼ばれるものです。この原稿を書くにあたっては、哲学者の戸坂潤の論文を参照しました。戸坂は思想犯として何度も検挙されましたが、1945年8月9日、長野刑務所で獄死しました。45歳でした。長崎に原爆が投下され、あと6日で日本降伏という日。もしも救出されていたら、戦後、思い切り書けたであろうにと悔やまれます。 (Web版を読む) 
■2018年7月11日
 『アジェンダ』論考PDF版をアップ
『アジェンダ〜未来への課題〜』第61号(2018年夏号)に掲載された「ナイーブな権力観を捨てて、自分の足で立つ〜常識の通じない政権と『マスコミ』はいつまで続くか〜」をここにアップします。これは5月の連休に書いたものです。ちょっとタイトルが長いのですが、もっと短く、「常識の再建」としてもよかったかもしれません。

 (PDFを開いて読む
■2018年7月7日

今年5月に発売された岩波書店『世界』6月号に掲載された「公共圏、アンタゴニズム、そしてジャーナリズム」のコピーです。

発売後、いろいろな方々からメールなどでご感想をいただきました。お読みいただき、ありがとうございました。

 (コピーPDFを開いて読む
■2018年6月22日 

 著作集の紹介記事
 「ジャーナリズム著作集出版開始」という記事が掲載されている『東奥日報』(本社:青森市)が手紙とともに送られてきました。掲載面は同紙の6月7日付けの11面です・・・
(紹介記事を読む
■2018年6月15日  『アジェンダ』に記事掲載

本日発行の『アジェンダ〜未来への課題〜』第61号(2018年夏号)に「ナイーブな権力観を捨てて、自分の足で立つ〜常識の通じない政権と『マスコミ』はいつまで続くか〜」(38-48頁)が掲載されました。「特集 改憲の行方〜独裁か民主主義か」の一本です。同誌は京都で発行されている季刊誌です。定価500円。
同誌には2011年春号に「ジャーナリズムを経済的にどう支えるか〜2011年度税制改革大綱への疑問とともに〜」を書きました。

2018年6月11日 逃走の自由を!
 「退職教員からのことば」を公開しました

 『教育 がくぶほう』、No.113、2018年、12頁
■2018年6月1日「最終講義」のデータ起こしを公開
 2月3日の「最終講義」の録音から、佐藤敏宏さんが文字起こしをして、それに写真や資料や映像を付けたWeb版を作ってくれました。これを公開します。
 最終講義ではあらかじめ作った原稿を読みましたが、時間の関係で、所々飛ばしたり、省略していきました。その分、シンプルになっています。それがこのWeb版です。
また、その原稿に逆に加筆をして作成したものが、『世界』(岩波書店)6月号に掲載されています
■2018年5月8日
 今週発売となる岩波書店『世界6月号に、2月初めに行った「早稲田大学最終講義」が掲載されました。タイトルはその時と同じく「公共圏、アンタゴニズム、そしてジャーナリズム」で、講義の原稿に多少加筆したものになっています。ご興味のある方々はお読みいただければと思います。
 講義では時間の都合で簡略化したところを復活させ、また「『七人の侍』とアンタゴニズム」のところを加筆しました。
コピーPDFを開いて読む
■花田達朗ジャーナリズムコレクションの刊行開始

 2018年2月16日、花田達朗ジャーナリズムコレクション 第2巻 『ジャーナリズムの実践〜主体・活動と倫理・教育 2(2011〜2017)』が彩流社より刊行されました。

           


2018年2月3日早稲田大学最終講義しました

■アーカイブ
早稲田大学ジャーナリズム研究所の活動記録
2015年度〜2017年度 


フェースブック開設しました


■ワセダクロニクル、スタートしました

 大学を退任され自由人に
2018年4月7日 大黒屋で自由に乾杯!

アーカイブ
早稲田大学ジャーナリズム教育研究所の活動記録
2013年度〜2014年度 
2010年度〜2012年度
2007年度2009年度
2015〜2018年所長の伝言集

 これまで刊行した書籍
 サキノハカといふ黒い花といっしょに 革命がやがてやって来る それは一つの送られた光線であり 決せられた南の風である
 With the black bloom called Sakinohaka  The revolution will be here before long  It appears as a dispatched single ray  And a sealed south wind as well  
  
宮澤賢治「生徒諸君へ寄せる」より。英訳は私訳