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■2021年1月18日 英訳本のネット出版

遅ればせながらの掲載、ということになりますが、昨年9月に英語の本をワセダクロニクルからネット出版し、無料で一般公開しました。これは、2018年に彩流社から刊行された、花田達朗、スティーブン・バトラー、渡辺周、木村英昭、ワセダクロニクル編『探査ジャーナリズム/調査報道―アジアで台頭する非営利ニュース組織―』を再編集し、英訳したものです。

世界のジャーナリズム界に向かって日本とアジアにおける探査ジャーナリズム運動の現状と展望について情報を発信し、その情報を広く共有してもらうことがこの出版の狙いでした。英語で発信しない限り、国際的に知ってもらうことは絶望的ですから、その意味でその壁を破ろうとするものでした。

書誌情報は、Tatsuro Hanada & Makoto Watanabe (eds.), The Emerging Investigative Journalism Movement in Japan and Asia, Tokyo: Waseda Chronicle, 2020. となります。総ページ数は277ページです。(pdfを開く


完成後、世界のジャーナリズムのオピニオン・リーダーに個別にメールで配布を開始するとともに、9月28日にワセダクロニクルの英語版サイト上で一般公開しました。

その同じ日に、ワセダクロニクルが加盟する世界探査ジャーナリズムネットワーク(GIJN: Global Investigative Journalism Network)のサイトでニュースとして「Investigative Journalism in Japan and Asia」というタイトルで取り上げられました。書き出しは、「The Waseda Chronicle has released the online book “The Emerging Investigative Journalism Movement in Japan and Asia” which is available for free to download. 」となっています。そこからも英訳本のファイルのダウンロードが可能となりました。















この英語版の本の中には、私の次の論考が英訳されて掲載されました。
「ジャーナリズムと市民社会の再接続――『イズム』はいつも居場所を求めて旅に出る」『世界』第899号、2017年9月号、岩波書店
「公共圏、アンタゴニズム、そしてジャーナリズム――早稲田大学最終講義」『世界』第909号、2018年6月号、岩波書店
“Reconnecting Journalism and Civil Society: The ‘ism’ in search of a home,” pp.22-38.
“The Public Sphere, Antagonism, and Journalism,” pp.168-190.