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聞き語り記録 中谷圭佑SDL2018実行委員長に聞き語る |
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03 記録の継続性について |
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佐藤:SDLの規模が大きくなって、広域から、見ず知らずの学生の多数作品が集まって、色々問題は起きていると。 中谷:なまじ全国規模で、しかも16年、17年続いるイベントなので、そういうところのしがらみ、みたいなのはあったりしますね 佐藤:SDL2018全体の組織図はありますか。 中谷:ホームペイジでは公開してないのかなー。 佐藤:組織表を送ってください。SDL2018運営費は500万ぐらいだと 中谷:後日、組織表と予算については資料で送りします(前頁に添付あり) 佐藤:学生会議と実・社会の関係ですが、メディアテークと大学の先生との関係が主だっていうことですか 中谷:メディアテークの方々とは共催・協働でやらせていただいています 佐藤:メディアテークのスタッフが必ず入っているんだと。 中谷:SDL担当の方がいらっしゃって。代表の方が一人と、あとは施設班の方々なんかは、当日の会場設営とかを、物凄く手伝っていただいてます。会場費はもちろん無料です 佐藤:(生涯学習施設なので)会場費は、仙台市に暮らしている学生・皆さんのためなんで無料。スタッフの方の支援付きで、仙台市に支援していただいていると。仙台市もかなりのお金を使っていそう〜。(smtは仙台市から指定管理者の指定を受けた、公益財団法人 仙台市文化事業団が運営している) 中谷:学生会議はシアターとか会議場も無償で使わせていただいてます。毎週の会議の場所も無償です。実際の人件費だとか、会場のお金にして考えてみると相当かかっているとは思います。 佐藤:SDL2018に学生は何人スタッフとして参加していいたんですか 中谷:メーリングリストには140人いるけど、強制力はないので。通常は60人ぐらいは、いたのかなー。 当日の設営になると、お手伝いスタッフという方たちで、学生会議じゃない方にも来ていただいている。今年は10人ぐらいは来たんじゃいかなー。受付から設営もチームを組んでやっていただいてます。 (絵:学生会議ブログより ) 佐藤:当日決定戦の裏で活動していたのは、何人働いていたですか 中谷:それもシフト表があるので、後で確認してみます 佐藤:SDL2018とは関係なく、独自の勉強会や建築ツアーは別な財布で行っていると。学生会議には「今年はこんな感じで勉強会やっていくぞ〜」という年間目標はあったんですか。 中谷:毎年、新しい態勢になってから、みんなから案を出してもらって、この担当はこの人にやってもらおうと決めて、実施している感じですね。 佐藤:大学とは切り離れた自主活動。協働同活、動微妙な感じかな。 中谷:ほとんど離れていると言ってもいいですね。 佐藤:学生の活動内容と、お金の話はほぼ聞いたです。そうそう、審査員の話も聞かねば。それから記録の話。 審査員の話はSDL2018の関係なので後で聞かせてください。審査員の選び方によって、SDLの事態っていうか、中身や盛り上がり方は変わってしまうんだろうなーと思いました。 その前に、こんなことを先輩から受け取って、次にこんなことを引き継いだとか、あるんでしようか。 中谷:学生会議は二人態勢でやっていて、学生会議代表とSDL実行委員長の二人いるんです。僕は実行委員長で仙台建築都市学生会議の副代表になります。 佐藤:分かりました。で「こんなことを先輩から受け取って、次にこんなことを後輩に引き継いだ」とか話してもらいたいです。無ければ無いで。SDL2018に関して聞き取りしてるんですけど、ネット情報だと年代毎にブツブツに切れていて、16回分を一覧できないんですよね。 中谷:本当に無いですね 佐藤:過去のSDLの内容など基本情報がネットでは、どうしても一覧できないようです。それはどうしてなのか、聞きたいんです。データを集めたり、前年の会計内容を見たりできないです。どうして一回ごとで閉じて、かつ切れ切れになっているんですか 中谷:したくって、僕も丁度一年前、アーカイブ・サイトをちゃんと作って、学生会議の活動とか、SDLを一覧できるものをつくるべきだ!っていう話をしていたんです。まずSDLの運営っていうものが大きなタスクを占めていて。そこまで手が回らなかったりした。 佐藤:偶然、私はSDL2018を観せていただいだんです。せっかくの初体験なので、自分用に記録を作っておこうと思いました。 まずは決定戦で語られた内容から始めました。SDL2018審査内容のを文字に起こしして粗い記録を作って見ました。観てあれこれ想像しているんだけど。 例えばweb記録全体を公開する当たって誰に了解を得ればいいのか、さえ分からない。 SDL2018中谷実行委員長がOKを出せば公開していいようにも思いますし、関係者全員に連絡して許可を得なければいけないのか、そこも分からない。過去はどうしているのかも見つけられませんでした。出品者はメディアでの公開を拒否してもいいだろうし。 SDL活動記録の情報を共有するための前段と、開催後の記録保存に関することが曖昧になってしまっているんですね。SDL2018終了してしまうと、4年生に進級した時点でバラバラに解散してしまう。なので、事後の記録保存対応ついて、誰に問い合わせていいのか、不明でした。 さらに過去の多様な記録も見たいなーと。色々な数値を比べたり、いろいろ知りたいことがでてきました。 例えば、出品者の須藤悠果さんに聞き取りしたんです。そこで、「去年は議論がもりあがった」「今年は低調だった」と聞かされても、前年、さらに以前を体験してないので、初めてSDLを体験したので、記録を見て比較し判断したいんですが、無いようです。 それから、青木委員長が審査員各自に「評価軸、評価基準はなんでしょうか」と壇上で問いました。(審査員それぞれの評価軸)応答された言葉を聞いても意味が理解できない内容が多かったです。毎年の審査員の評価軸はバラバラでもいんですけど、評価基準が変容する、その総体を見ることができない。毎年の評価基準もWEBアーカイブになって残されていないんですよね。 16年間も続いているんだから、SDLは「こういう評価基準の変動があって、優劣を決めてきたんだ」と分かるといいんですが。 一位の渡辺顕人さんは「大学内では高い評価を得ることができなかった」と話していました。だけど、自分は「日本一になる」と信じ思い込んで長期間に渡り作品を作り込んで、決定戦に臨んで一位を獲得して帰っていきました。これは聞き取りして分かったんです。彼によると「これからはコンピューテションを使って建築をつくるのがメインになるのは、分かり切っていることだから、あえて卒業設計をそういうジャンルに絞って作り込んで出品」してました。IT革命も20年経過して成果がすこし見えて来る社会の出来事や、ゲーリーなどの建築を観ている若者なら、これからはPC作業ありで過去には想像できない建築が主になるんだ、と思うのは理解できるでしょう。 SDLは大学と離れた活動なのだから、大学内で評価されない、先鋭的な卒業制作作品を高く評価するということでもいいと思うんです。大学内で高い評価を得たものだけ、がちがちにぶつけ合って、保守的な価値観で一位を決めるでもいいんですがね。 SDLには一貫した審査員の選び方、SDLの傾向とその変容は可視化できると思うんですよ。いままでの処それらを見比べて、語ることができないかったです。こうしたらいい、ああしたらいいと、第三者として語りにくいんですよね。 SDL初期はネット対応に慣れてなかったのは予想できます。他者の目線が入る、、荒し野郎に対応できずに、あえて閉じている、そのまま続いているとでも言えばいいんでしょうか。web活用に関してはほぼ閉じている、積極性が表れていないです。 偶然聞き取りして初めて、3者で成す主体が捉えにくい、閉じた全体と、継続されず人が着れ続けることで切れ切れの全体のように見えます。 なので、さらに周りには根拠の無い語りがあるのは分かったんです。当然ながら、中谷実行委員長もそう思ってますよね 中谷:一応2003年から始まっていて、2005年からは毎年オフィシャルブックは出されていて。オフィシャルブックを見れば、競りの様子だとか、最終ファイナルの様子だとか、分かるんですけど。 佐藤:市販されているんですか 中谷:売っているですかね〜。なかなか見ないんですけど。僕はメディアテークの図書館に全て有ったので、借りて全部読んで。なので毎年の成果物みたいなものは。 佐藤:発行者・版元は誰ですか、学生会議ですか、スポンサーですか 中谷:〇〇学院さんに協賛をいただいて、もしかしたら〇〇学院さん経由で手に入れることが出来るのかな〜 その04へ続く |
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