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聞き語り記録 
中谷圭佑 SDL2018実行委員長に聞き語る
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02 運営資金 
   各種問題 

 収入金のあらまし
 支出金のあらまし


学生会議 8つの局 と 2つの部

アワード局 
 公開審査会場の統括を担当

会計局
 大会、団体運営に関わる
 協賛金の管理を担当

会場局
 smtの統括を担当

企画運営局 
 大会に関連した企画
 運営の調整を担当体

事務局
 大会出展者
 作品搬入出に関する管理を担当


審査局
 大会審査の運営
 審査員のアテンドを担当

デザイン制作局
 大会に関する配布物、掲載物
 会場等のデザインを担当する
 
メディア局
 大会の広報活動
 および外部取材のアテンドを担当

運営部
(運営管理)
 アワード、会場、事務局
 審査を中心に運営管理

運営部
(工法管理
 企画運営、デザイン制作
 メディアを中心に工法を管理























アドバイザリーボード
SDL2018
仙台建築都市学生会議は以下の有志メンバーで構成されるアドバイザリーボードと定期的な情報交換を行い、活動に対するアドバイスなどを受けています(敬称省略)

・阿部仁史 ・小野田泰明 ・五十嵐太郎・・・石田壽一  ・本江正茂 ・堀口徹 
・櫻井一弥 ・竹内昌義 ・馬場正尊 
・西澤高男・小杉栄次郎・中田千彦
・福屋粧子・厳爽 ・佃悠 ・土岐文乃
・齋藤和哉 


 02 
運営資金

中谷:学生会議の自主活動が半分、もう半分はSDL開催のための活動8つの局2つの部に分かれていて(左覧 参照)。水曜日に何個か項目があって、勉強会みたいなのをやって「後半はミーティングをやりましょう」みたな感じで。SDL自体は1年間通して準備をしているので。今は次のSDL2019の話も4月からずーっと下の代の学生はしているみたいです。
 前の年の反省だったりとか、「今までどういうふうにやって来たのか」そういうところと、どうしても予算案の話と、審査員の話は早く進めていかないと、ギリギリで、特に「審査員の方は夏までには決めてお呼びしよう」としているので。


 (絵 学生会議ブログより)
公式発表の 大会理念
「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦」は、全国から応募された卒業設計を一堂に集め、公開審査によって日本一を決める卒業設計展です。2003年の第一回目の開催より3つの基本理念「公平性」「公開性」「求心性」を掲げています。応募した学生の誰もが平等に立てる舞台、誰もが見ることが出来る公開の場で審査、そして大会のシンボルとなる会場を用意し、都市や建築の現在、そして未来をめぐる白熱した議論が繰り広げられます


佐藤:予算、金は幾ら集めるんですか
中谷:毎年どうだろう、色々な協賛を、お金で頂いたり、Tシャツ賞金という形で協賛していただいたりしていて。その他にもSDLのオフィシャルブックであったりだとか、SDL2017からは新しく始めさせていただいたストリーミング配信の関係で様々な支援をいただきました。418万円・収入金のあらまし)(SDL2018における配信費用の占める割合は38% 約170万円 )

佐藤:実行運営費総額で幾らですか。学生会議がまとめ、明朗会計でしょうか
中谷会計局という局がいて。大口企業2社様から、2〜300万円。他の企業様からも60〜100万ぐらいいただいて、ざっくりした概算だと500万ぐらい動いているとは思います。(約440万円・支出金のあらまし)

佐藤:裏方で頑張っている学生に日当払わないですよね、学生は自腹金を切って参加ですか
中谷:学生会議のサークル活動的な建築ツアーや、飯は自腹ですが、「SDL関係は学生が自腹を切らないように運営側は運営していかなければいけないよね」っていうことで、やらせていただいてます。

佐藤:500万円のお金集めもたいへんそう〜ですね
中谷:教授たちを通したりして、お話を頂いて「今年もよろしくお願いします」と
佐藤:スポンサーの対価要求は何ですか。
中谷:主に企業広告や学生の情報が欲しいといったものです。「フライヤーとか、広告・宣伝で」、ということが多いです。学生会議としてSDLのパンフレットも作っているんで、広告を載せるというかたちで協賛をいただいている。

佐藤:出品料や視聴・購読料は入って来ないのでしょうか。視聴購読料が無しで、広告費だけだと、資金集めは新聞・雑誌のお金の作り方よりも厳しいですね。
中谷:色々な協賛をいただいていて。

佐藤:スポンサーとのもめ事はありますか
中谷もめる時はもめますねー。いつの代だったかは覚えてないんですけど、企業様から「大幅に削減」っていう話があって、その年のトータルが赤字になった、という年もありました。
藤:使い込みや赤字は参加学生が割り勘するのですか
中谷:毎年、学生会議で積み立てているので、僕らの代もできるだけ、余剰金には手を付けないように、余剰金を出すようになんとか運営していこうとしています。
佐藤:余剰金が1年分ぐらい確保してあると、気が楽かもしれない
中谷:そうですね、それが一番いいですけど。
佐藤:大口協賛金、広告費を集める他に、クラウドファンディングとか、地域を回って寄付を集めで・・仙台の街を回るとか、そも実施しているんですか
中谷クラウドはやってないです。今はアドバイザリーボードとして入っていただいている教授陣の方々から、お話を頂くことが一番多いですね。
 お話させていただいて、「今年も何とかよろしくお願いします」と。
佐藤:アドバイザリーボードの先生、SDL永年集金係、ご苦労様です。
中谷本当にお世話になっていて。その他の協賛だと、SDL自体の知名度が上がって来ているおかげで建築関係の会社の方からこういうの広告して欲しんだけど、協賛しますがどうですか」っていうお話は実行委員長の僕だったり、学生会議の代表に、直接お話いただいたりします。

佐藤「せんだいデザインリーグは、仙台建築都市学生会議、せんだいメディアテークの共同開催で主催していますとの事なので、仙台市は通年、学生会議場としてメディアテークを無償で貸し、SDL実施のときは広い会場を無償で貸し出しなどで支援いる。
 建築学会支部とか、宮城県の建設業界とか宮城県建築士会とか建築家協会など他にあると思いますが、SDL2018公式パンフレットには各団体の広告は出していせんが、広告取りに行ってないのかな
中谷:行ってないですね
佐藤:知名度が上がってテレビでニュースや番組で放映されているのに彼らから支援がない。学生会議はお集金力は弱いんだと。でも全国から学生を集め、作品も多数集めてSDLを毎年実行しているので参加費用を徴取すれば一気に解決しそですね。学生の情報を渡しても参加学生は一円でも安い方がいいと思うんろうか。自由と個人情報に対する考えですけど。
 明朗会計システム、会計事務所とか監査はどうしているんですか。

中谷:8っの局に中に会計局という、お財布担当の局があって、そこの局が全て協賛対応とかおこなっていて、トータルで他の局がどのくらいお金が必要で、どれぐらい掛かったかみたいな、予算を組んでやったりしています。

 実は現状、運営団体としての学生会議は会社みたいな組織になってしまっていて。とは言っても会社ではないので、色んな所で問題も一杯起こったりして (収入金のあらまし)

■ 問題・各種

佐藤;どういう問題ですか、お金を持ち逃げしちゃうとか、使いこみなどの金銭問題ですか
中谷:SDL2018に関して言えば、それはさすがにないです。割とぶっちけ話になってしまうんですけど、今年は協賛対応で物凄い問題を起こしてしまった大変な年でした
 学生団体といえど、だからこそ、実社会と同じように大人の対応をしなければならない場面が多々あるのですが、そこですごい拙い、対人的にはやっちゃいけない無礼な対応をしてたりして。僕も失敗してしまったんです特にメール対応の話が多いですね。。
佐藤:日本は銭、金を出す者が威張る社会のようだからなー、学生に対してもそうなのか〜。スポンサー各位へ即返信せず、無礼な内容の書き込み返信したりして、SDLの信用を害したとか。
中谷:そういう事です
佐藤:毎年、学生担当者も変わり続け16年。学ぶ機会が無いので、でしょうがない感じもする。指導する社会人も不在だし。気の毒に〜。叩かれて大人になるからいいでしょう。大人が入る方がこじれるでしょうし。
中谷:いや、でも企業の方々は「しょうがないから」ということで、優しく多めに見ていただきました。それでも学生の問題で、せんだいデザインリーグ自体の信用を落としてしまいましたし、何よりもその会社とつないでいただいた教授の方々にも凄い迷惑を掛けている。今年はすごく怒られてしまって。謝っても謝りきれません。

佐藤:社会人と学生の意識のズレで起こる事件対応も勉強。問題が起きた方がいいように思いますけどね。大人は学生に怒りをぶつけるべきではない、単に責任とればいいだけ。大人的対応が学生は出来ないのは予想できることなんで。
 かと言って、学生会議は自主的な存在だから、大学の教授の面々に依存し続けるのも問題。学生の誰かが責任をとる、弁護士の子供のような人が居座る渉外局も要るね。今は事故が起きたら保険対応するとか
中谷保険は入っています
佐藤:実行委員長が最終責任は負うんでしょう
中谷最終的には僕が出張っていく形になりますね。それでも対応でいないときにはアドバイザリーボードの先生方に頼ることになります
佐藤:20歳過ぎてる人々の自主的な組織活動だが、実行委員長が全責任を負うんじゃないんだと。大学も年功序列で軍隊みたいなので、実行委員会・年下の者を貶め気を晴らす文化がまかり通っているんだね。

中谷:今年も出展者対応の事件がありしました。で僕の方から謝罪させていただいたり。どうしても遠方から送っていただいてる場合だと模型の破損とか、一杯起きちゃっていて。
 そこを何とか改善しようとして、設営のマニュアル化の徹底はしているんです。それでも参加人数が多いので「これはどうなっているんだ?」っていうものがあったりして。途中で壊れる物もあったり、指示書通りにやっても、指示書自体も情報が少ないと運営する学生側が試行錯誤して「ああじゃないか、こうじゃないか」やって、セッティングしていたりしていますね。



佐藤:展示段階で出展者の意図通りに展示されてない問題ですね。指示書解釈で齟齬が発生する可能性もあると
中谷:ありますね、それから年々どうしても模型が大きいので、設営するのも凄く大変で、キャスターが付いている物が来たりして。
佐藤:SDL2018へ出品数は「332来た」と聞きました。事故が起きて裁判にまでいかないように祈りますよ
中谷:でも、聞くところによると、昔、裁判沙汰まで、なりそうになったけど、何とか留まったとか。
 それは模型を送り返すときに破損かなんにかあって。出展の際にこういう事があって「こちらで一切責任を負いかねます」みたいな文言は出しているんです。
壊れたのは、お前らの責任だ、ちゃんと金を払え!」って言う方もいらっしゃって。
佐藤:高い評価を得られないと苛立って難癖を過剰に付けてしまうのかな〜。
中谷:それに対して、こちらも「どういうふうに設営していたか」という詳細な情報を送ることが出来ない場合だと、こちらの過失の可能性はありますし。ホスピタリティーで運営しているので、かといってルールに反しする前例をつくるわけにもいかす、どうしても、もめてしまう事があって。今年もそういう事はあったんです。了承していただいて事なきを得たんです。
 昔は、阿部仁史先生まで出て来て、やっと事が収まったみたいで。

佐藤:参加費は取らないんだけど、そこまで言うか。出品は無料ですよね
中谷輸送費が掛りますよ
佐藤:無料で参加出品しているなら、学生の仕業を、おお目に見てもよさそうだけどねー、どうしても怒るなら会場に来て作品を自分で並べ直して、搬出も自分で荷造りして、搬送すればいいのではないか。甘えさせない方がいいのでは。
 我がままに対応するのは数集めのためですか。学生の自主運営イベントなのに、出品者自身に設営はさせないのは何でですか。作品の多さが、スポンサーに対する貢献なんですか。

中谷:その対応は事務局が対応していて。事務局が振り回されることもありますが、あくまで主役は出展者ですから。できるだけ気持ちよく出展していただいて、気持ちよく終わっていただけるような対応を、運営としてはしないといけない


 その03へ 続く 

収入のあらまし
・継続協賛金 3,505,000円
・新規協賛金   239、244円
・パンフレット売り上げなど 204,500円
・0B、OG協賛金  159,000円
・その他
合計 4,187、944円 



支出のあらまし

賞金  180,000円 (一位10万、二位5万、三位3万)

事務局 登録システム制作料 350,432円
      その他
      小計 370,533円

メディア局 撮影委託費 50、432円
       ウエルカムパーティ費 90,000円  
       光回線導入費 25、246円
       郵送費 36、637円
       その他
       小計 219、740円

会場局 設営費 29,513円
      備品 27、540円
      その他
      小計 61、069円

デザイン局 ポスター印刷費など 208、116円
        パンフレット印刷費 442,800円
        会場デザイン委託費 108、432円
        その他
        小計  779、086円

企画運営局 カフェ企画 41、025円
        中継会場企画 125、803円
        エスキス塾 4,884円 
        その他
        小計 222、900円

審査局 飲食代 22,129円 
     旅費・宿泊費 269,394円
     その他
     小計 323、807円  (7名)

アワード局 中継・映像制作費 993、600円
        配信費 637、740円
        アカウント、人件費 スポンサー様より支給
        その他 
        小計 1、671、834円
会計局 郵送費 23、283円
      通信費 74、244円
      その他
       小計 111、069円

SDL全体 弁当代 114、900円
       消耗品 31、267円
       備品 54、432円
      その他
      小計 289、771円 

支出合計 4、388、819円 

 赤字 200、875円 
 前年度繰越金 904、796円 次年度繰越金 703、851円
     
その03へ 続く