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 福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみます 暇な方はご活用ください
2012年11月11午前10〜ふくしま会議 除染分科会 ユーストリューム (http://www.ustream.tv/recorded/26897060
      その01   その02   その03   その04   その05 全体会への報告 
2012年11月11日全体会議で報告 鬼頭先生 http://www.ustream.tv/recorded/26901790

番外編 原子力委員会50会議事録

01・汚染の状況
 02・除染特別区域 汚染状況重点調査地域 
 03・直轄区域 
 04・非直轄区域 
 05・除染推進パッケージ ・中間貯蔵施設の最近の動き ・候補地 ・除去土壌の搬入先
 06・ コメント・質疑・応答
   全体会への報告
  
 28分31秒〜

鬼頭: 復興の中の除染を問い直すという分科会のコーディネーター務めさせていただきました東京大学の鬼頭と申します。私の大学も千葉の柏に在ってですね、だいたい線量がいわきよりも少し高いぐらいで 被災しておりますし。私自身も大学の保育園で除染した経験があるということで、昨年は私これなかったんですけども。コーディネーター務めさせていただくことになりました。画面出てませんね大丈夫ですか?

実はこのコーディネーター幾つかですね。今は除染がですね昨年の8月からだいたい計画が立てられて12月に環境省が除染のガイドラインを出す。

  

色んな試験的な試行みたいなことがあってですね、今、まだ住民説明会みたいなところがあるところありますけども。かなり住民説明会もあちこちでされて。ここの3年ぐらいで、かなり本格的にやると。

除染に関しては先ほどもツアーの方で報告があったように、色々現状に関してそうとう色んな問題点が出てる

最終的には中間処分場決まっていない。仮り置き場とか、仮仮置き場とかとか在ってですね。その辺の処とかですね。それから具体的にけっこう高い所ですと。実際に例えば家屋でもですね〜除染可能な所と いわば除染ができるかどうか検討するとこと、除染困難だと、そういうふうな判定を下されてしまった所とか在って。非常にこれ厳しい状況で、ある意味では地域の中でも家屋によって違うということで、いわば地域の中での分断みたいなのが行われているというような状況なんですけども。

そういう中にあって、とりあえず分科会では皆さんの意見、今の現状について色々出していただくということで。幾つか出たんですが、例えば福島市の除染ボランティアの現状で、なかなかやっているだけども人が集まらないとか。でも集まらないっていうのはどういうことななだろうか?とですね。それがやってもなかなか上手くいかないとか。そういうものに対しての、例えば被曝が怖いとかそういう問題があるんじゃないかともの。色んな問題が出されました。

飯舘村の住民説明会でも先ほどのような問題もありますけれども。非常にかなり線量が高い所で、本当にそういう現実に中で今住民の説明会の中で皆さん非常に複雑な思いを持っておられると。

でも一方で膨大な予算が今注ぎ込まれようとしているような処で、これどういうこと考えるかという問題になると思います。

それからけっこう除染技術に関して民間レベルで色々やってられるような方々のグループが何組か色々報告がありました。これも実際に環境省のガイドラインでやり方が決まっていて、それに関しては予算が出るんですけども、それ以外に関しては当然予算出ないという処で色々その辺の問題とかですね。そういうような事がされました。

そういう処からですね
  

除染に対する問題点があるということで、これ整理。みなさんの意見、それからその中で整理してみたわけですけれども。

一つは責任の所在で。これはそもそも汚染したのは誰なのか?と、それから要するに東電とか国の責任とかっていうことを考えると、これは元に戻してもらわなければという部分もあるんだけれども。現実には除染の色んなやりかたの中で、つまり国が少なくても5osv/年間 ところまでは国が責任を持つかたちになってますけども。それ以下に関しては自治体が計画するとか、あるいは除染ボランティアにたむという感じになって。その辺の問題とうなのか?

それからこれは昨日から出てることだと思いますけれども。つまりこの問題を巡ってですね避難している人の思い、それから いわば色んな意味で残らざるを得ない、残っている方、それから、今は避難しているけども「できれば綺麗になったら戻りたい」という人たちの色んな思いがあって、そういうような思いっていうのを、どいうふうに我々が考えるのか?と。いうところがあるだろうと。

三番目としてはですね、除染ということを考えたときに中通りの比較的 いわば中濃度地域で。ここに関してはたぶん農業やられている方もかなり、どういうかたちで上手く出荷できるような できるかと色々頑張っておられる所

浜通の避難区域で今綺麗にして戻るっていうようなことをどういうふうに考えるかという所と。たぶん飯舘村がかなり その中間的な所でつまり避難区域みたいな人が住まないかった所でなくって、ある程度人の行き来がある中で そういうかたちで、どういうかたちで下げて戻るのか?というような所の、たぶんそれらの地域の特性とか対策が非常に多様であって。

ところが我々除染、の議論になったときにどこの地域のどういう問題か?というようなこと抜きで議論してしまうと。非常に言っていることが食い違ったり、場合いによってはそこで対立が起こったりすると。

私たちはこういう対立とか色んな分断みたいなことを越えていくということを考えたときに、地域の多様性ということをキチンと見詰めなきゃゃいけないのではないかと

それから土地の経済的評価の話しも出ました。特にこれは中濃度地域だと思うですけれども。今のままだと土地の担保とかですね、そういう経済的価値みたいなのがあって、そうするとその中で除染というのを考えたいという部分もありました。

それから全般的な処ではたぶんそういう中から 一番問題点なのは要するに除染の可能性とか限界とか、そもそも有効なのか?無駄なのか?言ってみれば目標とロードマップが示されていないと。いうところが一番問題で、最終的に1(osv/年)はいつまで下げる、あるいは中間的には5oまで下げる。という話しがあったときに、ロードマップとしてそもそもそれ下げられるのか?という処に関して なかなか行政が上手く対応できないという中で、住民の方が色んな不安とか いってみれば綺麗になれば戻れるんじゃないか!非常に中途半端なかたちに置かれたまま過ごしていいると。

そういうような思いみたいなものをどういうふうに解決するかっていうのが問題じゃないかと。他にも利権の問題とかあってですね、色々縦割りとか不信感とか色んな問題があったんですが、そういう風な問題点が指摘されました

次お願いします。

  

そういうものを考えたときにじゃー、どういうふうに考えたか?といったときにですね、今回の分科会のタイトルがですね「復興の中の除染を問い直す」つまり、除染が目的ではなくって、復興が目的なわけです。

復興という目的の中に除染というのをどう位置づけるのか?というような処がたぶんあるだろうと。そう考えると 除染でも緊急的に、短期的にどうしても安心して暮らしたい。子ども達がそこでキチンと育てられる環境をつくるというふうな除染と、そもそもこれを50年スパンぐらいな処で、そもそもどいう復興を考えるか?というなかで、除染というのを一つの手段としてどう位置づけるかというのがあると。

これは今だから政府の方針というのが基本的というのは基本的には ほとんど除染というかたちでしか予算が示されないので。これは自治体の首長さんたちが非常に大変で。つまり政府のメニューの中から何かをやろうとなると、たぶん除染というかたちしか選択肢が示されないと。

だから たぶん今非常に重要なのは、ここ2,3年の処とかで、どう政府の方というか全体の中で、こういうような議論、つまり復興のために一体除染とはどう考えるのかということをもう少しキチンと目標とロードマップみたいなものを含めて、キチンと考えて行くことが必要だろうというような感じの話しですね

もちろん農業をどうするか?っていう処も非常に重要で色んな技術に関しても議論がありました。

そうしたときに高濃度汚染の帰還のための除染を優先するのか、低濃度汚染の安心出来る地域を住むために除染を優先するか?っていう問題があって、どちらかというと今、前者の方に おもむきは置かれているけども、それは一体どうなんだろうという議論はずいぶん色々出されました。

それはたぶん除染効果の財政的な効率性の問題ってことが一方ではあると。でも逆に要するに戻りたいということなのに、そこに予算が投入されないっていうことは、「これは見捨てられた」っことになってしまうんじゃないか。そういうようなことをそもそも復興の中でどうとらえるのか?ということを考えると、もう少し除染ということだけではなくって非常に広域的な色んな計画みたいなものを考えて行くっていうふうな事とか。

あるいは汚染された土地っていうことをどういうかたちで土地利用していくかというもう少し違うような視点とか。色んな問題が、在り方 じゃないかと。

それからそもそもこういうことの情報に関して、なかなか情報が 除染プラザとかいろんなかたちでインターネットか 38:33 ある程度公開されていても、なかなか住民の方とか、今私たちがこうやって民間でどういうふうにやっていくかって事になったときに、充分にそれを情報共有できるようなかたちになってないと。

そういうような共有するような処にもっとお金を使うとか、そういうものを民間レベルでどういうふうにやっていくのか?っていうことが たぶん必要だろうと。

で実際無限責任と書いたんですけども。ある意味では元通りにしてもらわなくては困ると。とのためには本当に膨大なお金でも使ってもらわなきゃ困るんだ!という問題は一つはあると思うんですね。

でも一方でおそらく現実的なことを考えると、全体の復興予算とかここの賠償というような中で、どういうかたちで復興のために有効に使うのかという処が一方で問題になる。その狭間の問題になっている処をどう考えるかという処が凄く重要な処で、ある意味では 人で言えば避難されたこと、今居る人、それから戻って来たい人、というような多様性ってことで どう考えるのか

それから浜通と中通りとそれから飯舘村という、そういう多様性に対して、私たちが適切にというような議論のプラットフォームをどういうふうに作るのかとですね。

それから本当にこれを今どうするか?今ここの5年とか10年だけではなくって、本当に50年とか先。で、例えば今の皆さんのお子さんとかお孫さんとか、あるいはそのくらいの人たちが復興の担い手になるというようなことも含めたかたち。どういうかたちで考えるかと、いう、たぶんそういうような処が一つポイントになるのかなーというような処で。そんな議論がなされました

以上です  40:10

会場拍手 ぱちぱちぱち