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 福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみます 暇な方はご活用ください
2012年11月11午前10〜ふくしま会議 除染分科会 ユーストリューム (http://www.ustream.tv/recorded/26897060
      その01   その02   その03   その04   その05 全体会への報告 

  その05 

がやがや

 飯舘菅野:私たちの説明会とか、おそらく福島市とかで地区ごとに集まって行われている説明会でもよく聞く話なんですが。詳細が全く決まらないということですね。説明会ではなくって、説明会の資料をただ単に棒読みしてるだけだと。じゃここはどうなるの?どうなるの!と言っても「済みません何も決まってません」というようなお話なんですね。

それでは困るんですよね。住民としては。なのである程度は内閣政府としても、これだけの世界的な災害になってしまったわけなんですから真摯に対応して頂けるんであれば、もうちょっと省庁の壁を越えて、横の連携をちょっと採っていただいて、現場にもある程度、裁量のある人間をですね、派遣していただいて。ね。環境省だけで済む話ではないですよね。復興省もからみます。お金も動くんで。経産省もからみます。農地の問題もあるんで。農林水産省もからみますよね。ある程度現場で裁量権のある人間を説明会のおりには よこして頂かないと、説明会の態を成すようなものではないという意見が大半ですね。 はい以上です。



森口:なんとなく私の方を見つめられてしまったんで、私も全く実は同じ思いを持ってまして。これはこんな中継付きの所で言うのは問題があるかも知れない

会場 はははははは



ですが、あえて言いますと実は環境省も若干被害者意識を持ってましてね。環境省っていうのは、実は放射性物質の問題 2:10:11の担当ではなかったんですね。法律の中で放射性物質汚染は除くって明確に書かれていました。

最初鬼頭先生は私を放射性物資の専門家と言われたんですがそんなことありません。私は環境汚染の専門家であって放射性物質の汚染・・そういわれると東大の森口、は嘘つきだとか、どっかで聞いたような話になってしまいますので。それは違います。そういう中でですね、分からないなりに一生懸命勉強しながらやっている処あります。

あとはですね再生事務所。環境省の福島再生事務所っていうのが福島駅の東口のちょっと北の方に在りましてその隣に除染プラザっていうのが在ります。今年の初め大量に新しく採用したんですけども、本当に新しく採用した方なですね、ですからまだ、何ていいますかね、自信を持って皆さんに対して「こうすればいいんですよ」と解っている人たちが正直言って非常に少ない状況 状態です。

県も市もあるいは町村の同じような状態があって。出て来た紙を、説明するって以上のことが出来ないような状況があるというのも確かだと思います。

ですからそういう意味で、色々いる専門家であるとか、学会であるとか、そういった処からのですね、知恵の結集も非常に重要だなと思ってます、先程来の色んなお話があって、これもーずっと一年半ぐらい同じようなことを言っているんですけども。思いは同じで、色んな知恵を集めて、それがちゃんとまた皆さんの所に届く仕組みをですね、つくらなきゃいけないんだと思ってます。

インターネットも一つの手段としてはそういことである程度力を発揮してますけども。ネット使われる方ばかりでありませんし。で除染情報プラザにも充分に必ずしも情報が集まり切っていない部分もある。で、集めた所に誰かある程度全体を仕切れる人が居ないとですね、結局それで「聞いておきます」とか「伝えます」とかそんな話しだけでいくと、とてもまずいんだろうなと思ってます。

農地のことであれば農林水産省、おっしゃる通りだと思います。河川とか道路とかいうことになると国土交通省にも手伝って頂かなきゃいけない。法律上は確かに手伝うことになっているんですけども、いま全部制度上は環境省に集約される仕組みになってしまっていると。

ですからそういう処の中で、全部とてもこんだけの人数ではやりきれませんよ!と。そんな感じになってしまっているですけども。これは攻めれば攻めるほど自分たちでやれません、防御一方になってしまうので是非応援をしなきゃいけないだろうなと。もっと色んな処から人を借り集めて来てですねやらないと。今のままだと確かに沢山の要望があって色んな問題。現場の問題があります。それの中でちょっととてもやり切れないのでってことで後回し、後回しになってやや悪循環になっているよう気がしますので。その辺の仕組み作りも全く問題意識としては同じように持っているつもりですので、そこの処は。自分だけかなと(思っていた)今日色々意見が一致して、それ自身私にとっても非常にありがたかったので。そこはまり振れずに、これから同じように引き続き働き掛けていきたいと思います。

鬼頭:どうもありがとうございました 2:13:27

鬼頭:けっこう10時から議論してきてそろそろ段々終わりにちょっと、近づいてきましたんで、それで最後にというかですね。ふふふふ、まあちょっと鈴木さんいらっしゃっているので一言、。どう紹介したらいいのか?一応原子力委員会のですね委員長代理というかたちの、何て言うか職をお持ちなんですけども。そうだ昨年も来られたですよね。でも原子力委員会と言っても、たぶん原子力委員会の中では、今までの原子力行政とか、以前からずーっと批判的にきちんととらえられている、おそらく原子力業界の中では唯一の良心みたいな感じをですね ははははは

かいじょうはははははは

方なんです。だからね、わざわざこういう処までもね、来られて。ひょっとしたら集中砲火を浴びるかも知れないと思いつつ来られている。っていう なかなかあれなんですけども。

高畠:いまのかなり敷居あげましたよ

鬼頭:ははははhそうですか ははははは


鈴木:ありがとうございます。昨年も出さしていただいたんですが、もちろん政府の人間としてですね、お話を聞いてて、本当に反省することばかりで。責任感じております。

で。今日のお話し、私伺っていてですね、三つぐらいあるのかなーと思うです。ここからは個人的意見ですけど。

タイトルが非常によく書けていると思うですが。「何のための除染か?っていうの考えない内に始めちゃっていた」っていうのがあると思うんですね。事故直後は非常にボランティアで色んな先生方がですね、今規制委員長やられている田中俊一さんもそうですけども。一生懸命、児玉(龍彦)先生とかですね。市民のために思ってやられた訳ですが。短期的に住民の被曝を減らす除染と、今後長期に復興のための除染というのはちょっと違うかも知れないというのが分かってきたということで、それをようやく政府もですね、気がついてきた。

今日縦割りの話しがでましたが、幸いというか遅すぎるんですけども。復興大臣と環境大臣が合同で、そういうチームを作ると。いうことを「原子力災害復興推進チーム」というのをですね。決めたということで縦割り行政の弊害を少しそれで和らげようと。ただチーム作っても正直言ってなかなか難しいんです、実態は。

これは本当に難しくってですね、国をあげてと言葉で簡単に言うんですが、現場はそう簡単にはいかないっていうのは私もよく見てまして。なかなか難しい。

で今日森口先生非常によくお話していただいてありがたいですが。色んな先生方やボランティアの方々、本当によくやって頂いているんですよね。それらを支援する仕組みをつくれば私はいいと思うですけど。

それがなかなかまだ出来ていない。国は国。民間は民間っていうことで、しかもそれが対立するようなかたちになってしまうのが、よくないなーと。それがまず一点

それ考えますとですね。高畑さんの最初の話しじゃないんですけど。統合的に(総合的に)戦略というか計画を作る機関がまだ無いんですね日本には。日本にはというかどこにも無い。こういうの作んないと、長期的な話しは出来ない。だれが責任があるのかもはっきりしないですよね、今。環境大臣ですけど。環境大臣も時々替わっちゃうわけですよね。 それじゃーまずいので。

 実は福島のサイトの廃炉措置については専門機関を作れというのを 最近原子力委員会、提言したんですけど。そういう除染専門の機関っていうのを、20年30年掛かるわけですから。作った方が良いのかな-と。いう気がします。これが二番目ですね。

3番目は不信感。ですね。これは私自身も非常に責任感じているですが、事故直後の対応もそうなんですけども。事故前の原子力行政に対する不信感もあるので、それが変わってない!!というふうに今皆さんが思っているだと思うんですね。事故前と後で政府も原子力産業界も原子力村も「変わっていないんじゃないか!」と。これは非常に困ったものでですね、これやんなきゃいけないです。これやるには仕組みを換えなきゃいけないので、これは時間が掛かってしまうんだと思うんですね。それは後は個人である程度やるしかない。

私はここに来させて頂いているのは個人の立場で来ているんですが。民さんの声を少しでも肌で感じて、それを持って帰って、議論しようと思ってます。

実際の仕組みとしてはですね、やはりデータが無いとか情報が足りないとか仰ってますが、実は出ているですけど、どこに在るのか分からない。これが一番問題なんです。だから政府の人によく聞くんですが。「出してます」って仰るんですけど。

我々が探すんでもなかなか難しいんですよね。だから透明性って簡単に言うんですが、これもプロの広報の人頼んでですね、わかり易いwebサイトを作るか、情報公開をしなきゃいけない。

それと皆さんの声を吸い上げる仕組みっていうのが今無い。さきほど森口先生が非常に巧くお話されたんですけど。役所も政治家もみんな首長にしか行かないんです。お話するのが。

こういう処に絶対 来られる方もいらっしゃいますが。細野さんなんかよく来られているんですけど。聞くんだけど仕組みとしては作られていないので。首長さんの意見が一番重要なんですね。政府としては。

だからそこを何とか、やっぱり国民の声を巧く吸い上げる仕組みって日本はまったく無いので。これも作っていかなきゃいけない。

この三つぐらいが、今私今日は反省をしておりましてですね。これ以上言うとあれなんでここで、終わりたいと思います。

 かいじょう ははははは

どうも、ありがとうございました。


森口:一点だけ追加さしていただきます、私は国民の声を直接吸い上げる仕組みはないとは私は思っておりませんで、たとえば私事故後すぐから 最近ツイッターやっておりまして。ツイッターでパブコメ出してくださいいうと大変な数のパブコメが環境省に届いたりして、環境省が突然驚くと。こういうことは起きるわけですね。

こんなことをやると何か迷惑がられれて環境省からだんだん疎んじられてですね

会場はははははは

そうすると環境省は私の言うことを段々聞いてくれなくなって、悪循環になるといけないので、ほどほどにしなきゃいけない。加減すごく難しいんです。これを環境省が聞いててくれれば解るんですけれども。聞いてくれないと伝聞で 福島でまた森口はとんでもないことを言っていたと。こういうことだけが伝わってしまうかもしれない。

だからうまーくコミュニケーションしていかないと、お互い不信感がある中でですね、悪いように悪いようにとらえてしまう部分があるので〜。そこの処のコミュニケーションの改善非常に重要だと思います。

 鈴木先生仰ったとおり、情報有るんです。有るし例えば除染情報プラザも在るし、環境省の除染情報のwebサイトもあるんですよね。だけどあれは国の機関だから信用できなとか言われてしまうとこれは本来  間違っている情報もあるかもしれないけれども、それなりにちゃと、みんな見ているわけですから。

全部が間違っている全部が正しいってことではなくって、色んな情報を集めながら、何て言いますかねそれがより適切な情報を見分ける目も養って頂きたいと思うしそれは出来るだけお手伝いをしたいなと思ってます。済みません指名をされていないのに割り込んで申し訳ありませんでした。 2:21:14

 最後にどうしても言いたい

鬼頭:それでもう時間が12時半ということなので時間が無いので、一応ここで閉じたいと思いますけども、どうしても言いたいって方いらっしゃいますか?

 伊藤女性済みませんでしゃばりまして。さきほどの話し最後の方の聞いていて。私何度も言い訳がましく言うんですけど。除染に関してちゃんとがっつるやっている訳でないんですけれども。一回除染、私も除染ちょっとやりたいなと思って、ボランティア探したんですけど。うまく引っかからなかったんですよね。

除染やってみたいボランティアのプラットフォームみたいなのがあるのかなーと思って。さきほど言われましたように政府とかが、何か除染のボランティアだけじゃなくって何か出そうとしても信用ないんで。それは第三者もしくは市民で、プラットフォームみたいなのを設けて、そこに色んな情報をだせるみたいなところがあったらいいのかなーと。いうようなものは思いました。

 除染情報プラザのメールマガジンで、除染ボランティアとかの情報があったら、流しますみたいなのもあったんですけど。全然流れてこないこともあって。

もしボランティアのプラットフォームとか、もしあったらご紹介いただきたいですし、何かそういう市民て まとめていけたらいいなーと 気はしております。以上です



高畑:今日 最 初に本来言うべきだったんですが、今年のふくしま会議は一応文章のかたちにしてまとめてwebとかそういうとこで公開するという方針にしてます。さらに、それについてまた、みなさんからご意見を求めて、修正ある程度加えたかたちで文章にした後 一応受け取ってくれるかどうか?は判りませんけれども、総理大臣とか国の関係の処にはお届けには行くと。

受け取ったいただけるかは私どもは保障しかねるのであれなんで。とにかくお届けすることと、一応webとかもしかすると新聞とかにもある程度公開するようなかたちの処で。これは要望なのか提案なのかちょっと中身はまだ みなさんの議論の結果を踏まえないと判りませんけども。そういうことがありますというのだけ覚えておいていただきたいなと思います。

どうも今日はありがとうございます。

会場拍手 ぱちぱちぱちぱち


事務連絡

 高畑:1時半から次のセッション。若者会議というのは今もやっているところでM棟のm3教室というところで続けてます。さらい全体会議ということで子どもたちについての、お話を議論する場を一応ここで又1時半からやります。

それで皆さん今日大学の学生食堂はお休みなんですが学生食堂今開けてもらってまして、私どもの方で調達した500円セットのパンとおにぎりとか飲み物の 簡単なワンセット、ワンコインということで500円でご用意してますので学生食堂の方に入っていただければそちらの方で販売してますので。そちらの方をご購入いただければと思います。 おつりが無いのでみなさんよろしくお願いいたします今日は本当にどうもありがとうございました

会場 ぱちぱちぱち 

 2:24:55 議論が終わった後の 映像だけ 2:57分28びょうまでつづく

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