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SDL2018一位 渡辺顕人さんに聞き語る | ||||
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07 PC絶対必要 宗教について ずーっと生き物飼ってる 新しテクノロジーと世界の現状について 「2018年経済見通し」日本企業とイノベーション〜シリコンバレーの利活用 伊佐山元氏 |
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渡辺:コンピューターと建築っていう感じで考えてないかも、コンピューターは絶対必要だから、当たり前に必要なのに何で皆やらないのか。やってないですよ〜。3Dのキャドで複雑な形態とかに使っていて。うちの大学は全然やらないし。僕がやっていると「何やっているんだー」みたいな風潮ですね。日本の学生はあまりやらないイメージ。 佐藤:ソフトが高くって買えないとかあるんじゃない 渡辺:というか、あんまり評価されないんじゃないですかねー。新しいこと、あんまり受け入れてもらえない。学生は新しいことやらないと。イメージ的には引用と参照と。 佐藤:「空き家が多くって困っているから対応しよう」とか。人や建築と社会の政策的問題は有るじゃない。渡辺さんは、人とか社会とかには関わらない、その気はない 渡辺:ないです 佐藤:工学院大学は東大出の優秀な建築家の手足になる技術者養成する大学として始まっている。間違った大学に入ったのかな、知らないから入るよね。 渡辺さんには当たり前に有るパソコンを使って暮らしていく。というが俺は未来のイメージがわかないんだけど。パソコン使えないので、45歳からホームページ作り始めた程度さから。 渡辺:僕らは何十年、作るんだったら、PCはしょうがないと思います (図:SDL会場で渡辺はアンチ・ヒューマンの建築と語られていた) 最初の居酒屋を2時間で追い出され、隣のピザ屋に移動する
佐藤:中学校では120人中の120番目の成績だったが、SDL2108で日本一になりました。先日、東北大の出品者の須藤さんに聞き語りして気になったのは、彼女のテーマの一つが新宗教の施設でした。現在の建築系学生さんが設問を宗教によって解決する必要はないと思っているんだけど。同世代の渡辺さんは宗教についてどう考えてますか。人間が作ったフィクションだと思いますけど 渡辺:僕も基本的にはそうです。なんでなんだろうな〜。 佐藤:暮らしと建築と宗教は古来から一体の事態だったから。その事態から最も離れている、動くだけを作ったて提出したんですが。 渡辺:宗教は、すぐ人のためとか、昔から言われていて。いいことばっかり言うんですけど、それではうまくいかないなーと思っちゃったから。 宗教に関わることで幸せなのかなー。人のため人のためって、自分を犠牲にして何かやるみたいなのって、絶対不幸じゃんと思って。 佐藤:動く模型には使われてないね 渡辺:使われてない。使役されているというのにめちゃちゃ違和感ありましたね。ぱっと判断するのは怖いから、ある程度考える時間がないと。 佐藤:決戦会場では「制限時間が来ました」って言いわれちゃうし。 ピザ、マルゲリータ来ました。切れてるからタバスコかけて食べましょう。 大人たちが渡辺さんの分身である動く模型を観て、誤読が進む様子を観察している渡辺さんも、いいじゃない。 渡辺:楽しむほどまで行かないですけど。「なんか違うんだけどなー」と 二人でピザを食らい始める 佐藤:テニスしたり、生き物飼ったり、体動かすことが多そうだね 渡辺:そうです。知らず知らず動かしていましたねー。 佐藤:お父さんが生き物好きだったとか、影響が 渡辺:親とは全然違う道を来てるとは思うんです。 佐藤:親が誰でもいいけどね 渡辺:本当、どうでもいい。 佐藤:建築と宗教は切り離せないんだけど、人間や地域再生主義から語られる、古民家再生とか、古いところに価値があるという言い方もできるし。 渡辺:死ぬか、やりたいことをやるか。ふふふ 佐藤:そこまで行っちゃっうのか〜。そういう状況に昔、追い込まれた、遭ったっていうことだよね。 渡辺:かも知れないですよね。何も受け入れてもらえないんだったら、死ぬかぐらいの感じですね。はははは 佐藤:仙台で日本一になって、渡辺さんは延命したんだな〜。自分じゃない人間もなかなかいいなと。他者がいるから面白い、人間関係の豊かさにはまだ至ってないんだよね。ある時期まで酷な人間環境の中を通過して来ているんだね。で、そこにはまだ行ってないんだ。 渡辺:いかないですね
佐藤:未来の建築の扉は自覚的開けたわけだから、そういう事に興味がある人と集まって、話し合うと人間関係も捨てたもんじゃねーなと思うこともあるよ。今までの建築学では、渡辺さん的建築は評価しない方が安全、安泰だったと思います。 渡辺:こんなもの一位にして来年からどうするんですかねー はははは。そこには意識的だった部分はありますけど。終わらしてやろうかなーと思って。終わってんじゃんみたいな。 佐藤:建築、終わっているんだ〜と。俺が、意図して終わらせたんだと。来年、渡辺さんの影響を受けて似たような作品が出てきたら、彼らに声を掛けて「一緒に考えようぜ」と呼びかければ、仲間が増えて行くかもしれないね。日本一位になって声掛けられたのは、俺が最初ですか 渡辺:そうですね。一位とれたとこで何か次につながりそうなことはけっこうあります。繋がりが出来たっていう、まだ分からないですけど。 佐藤:仙台で日本一位になったし。今日も俺の方が喋っているね 渡辺:僕はだいたい喋らないですね ははははは。 佐藤:修士に入学してやることは設定してるんでしょう 渡辺:あるけど、言いたくない。 佐藤:了解。 渡辺:僕的にはそうやって生きて来たから。「建築を動かす」って言っても、超、馬鹿にされましたものね。僕はマジで。「動かしますよ」って言ったら「動かないよ」って。 佐藤:中田審査員からは建築は微細に動いているので、動く動かないの定義を問われていました。 渡辺:そう言う、先生一杯いた。 佐藤:反応せずで渡辺さんはいいわけですね。 渡辺:そうですね、どの点で言っているのかなーって。応力、どういう話がしたかったのか。受動的な変化っていうこと。 佐藤:動くって、中田審査員はどう定義してますかって逆質問したかったのか。物体は原子レベルから宇宙レベルまで動き続けていているんだし。 動かないって信じたい人は、宗教みたいなもかな。観た事ないけど、地球も自転しながら太陽の周りぶっ飛んでいるし 渡辺:動いているし。 佐藤:見た目の動くかな、問をだして、揺さぶってみたんじゃない。物体は常に動いているといえるしなー。 渡辺:質問が分からなかったです。当たり前の事しか僕はやらない。当たり前の事がみんな分からないのかなー。 佐藤:動く、動かないって、仕分けして単純に語り合うのが、今の傾向かな。いまは、渡辺建築の玄関口に立ったんだね 渡辺:それぐらいです 佐藤:玄関口の扉は開いたけど、中には入って行きたくない 渡辺:そうですねー 店内がにぎわって騒然としている 佐藤:TVゲームとか熱中しなかったんですか、もっぱらテニスでしたか 渡辺:テレビゲームにはまらないですね。面白くない本当に 佐藤:漫画も読まないですか 渡辺:漫画は多少読みましたけど。読まない方だと思います、ずーっと生き物 飼ってる 佐藤:今は猫とか犬とか飼っているの 渡辺:実家で飼ってます 佐藤:彼女を飼っている、とか言い出すんじゃないだろうね 渡辺:彼女は別な所に住んでます 佐藤:いいね その08へ続く |
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