ことば悦覧in東京2010 春版 記録集 佐藤敏宏 刈谷悠三(30才)さんに聞く 2010年5月8日 晴れ新宿御苑 (生い立ち 01 02 03 04 05 06 07) (本を作る08 09 ) (RAJについて10 11 ) 01 佐藤:今日はお忙しところ ありがとうございます 刈谷:ありがとうございます 佐藤:新宿御苑気持ちいいね〜ふふふ 刈谷:ふふふふ気持ちいいははははは、こんな所があるとは! 佐藤:元職場から目と鼻の先、御苑と接続しているのに一回も入園したことがないってそりゃ凄い驚きだね〜何年 御苑向かいの職場にいたんですか 刈谷:4年いました 佐藤:それでも一度も入ってない?? 刈谷:一回も入ったことないですね〜 佐藤:こんなに気持ちが良いところなのに!ははははは 刈谷:いつも上から御苑を見てたんですけど、全然 中に入ったことない 佐藤:桜咲いたりすると 綺麗だよ 刈谷:上から見てもけっこう綺麗なんですけども、中には 凄い人が一杯いたから入る気になれなくって。 佐藤:今は 新緑の季節だからね、柳が丁度いいぐらいに揺れてですね 刈谷:ああいいな〜 佐藤:弁当作って持参して ワイワイするといい 刈谷:そもそも明治の 佐藤:あ、外来種のトマトなどの農産物を実験的に作っていた農園だったって小耳にはさんだことはある 刈谷:その前は信州の高藤藩の内藤家の屋敷だったらしいんです 佐藤:ああそうなの 刈谷:それを天皇家のものにして、寄付とかで木を植えて作ったという感じ 佐藤:なるほど。となりの代々木公園は明治時代ゼロから植栽して作ったんだと。140年でものすごい大木化して 大昔から在ったかのような森林になっちゃってね。 あちらもいいよね。今日は刈谷さんのインタビューということで、生い立ちから色々お願いします。何だか分からないけどどチームラウンドアバウトジャーナル(RAJ)に所属しているわけですよね 刈谷:ふふふふふふふそうですね 佐藤:生い立ちからTRAJに至までの話と、本を作る話もあるし、LRAJの感想と三つぐらいの話の柱がありそうだから。結構 長い時間になると思います 刈谷:はい 分かりました 佐藤:最初生い立ちからいきますか (生い立ち) 刈谷:はい、生い立ちはですね。音採り大丈夫かな? 佐藤:大丈夫です! 生い立ち先に話ちゃって、その後で 入り口で買った海苔巻きとお稲荷さん昼飯くいましょう 刈谷:じゃーおお烏来た! 佐藤:烏が狙っているぞ〜ふふふふ 刈谷:狙ってますね〜ははははふふふ 佐藤:本当だ〜。生い立ちどころではないぞ、烏に昼飯 狙われてるふふふふ危ない黒い嘴で突かれたら痛そうだ 刈谷:これけっこう危ないですよ 佐藤:烏に食われちゃかなわん!!烏も生きるのに必死だろうな〜 刈谷:完全に飯を見てる! 佐藤:インタビューが いきなり烏の襲撃に遭いそうで 進みません?? 烏に狙われています 刈谷:はははは 佐藤:烏に よ〜 気が付いたね〜 刈谷:へへへへへ 佐藤:ここで 喰ってたら 昼飯のお稲荷さん持って行かれちゃう〜 刈谷:ああこれ絶対 ありえますよこれは!ええとまず生い立ちというか カアカアカアアカア 烏が頭上で鳴く 佐藤:どこで産まれたんんですか 刈谷:生まれは、東京です。両親が住んでいたのはたぶん新横浜かな、新横浜なんですけども。もともと父も母も東京に来ていて。母の実家が東京で、父は高知なんですけども。高知から働きに出てきていて、で産まれたのが1979年 佐藤:31才ですか 刈谷:今30です、今年31になる。で、産まれたのは東京なんですけども、1才ぐらいで宝塚、兵庫県の宝塚に行って 佐藤:お母さんが歌劇団の団員さんだったんですか? 刈谷:ははははははは違います 佐藤:宝塚歌劇団の職員ですか 刈谷:はははは宝塚に行って そこから、23才まで宝塚です。 佐藤:宝塚に小中高大まで 刈谷:大学も大阪だったので、 佐藤:そうなの。大阪平野の際というか六甲山の山裾だよね 刈谷:そうです。大阪平野丸見えの所です。六甲山の一番端こという、東北裾。甲山の裏っていう感じ。だから 幼少の頃はずーっと宝塚なんですけども。一番印象に残っているのは山裾の新興住宅地だったんで。風景が 佐藤:良い風景なんだ けっこう 急勾配の地形ですよね 刈谷:急です。自転車では絶対行けないですし。ほとんど車かバスかっていうような、ニュータウンに住んでました。でも何か大阪平野がずーっと丸見え!!っていうのが普通の暮らしだったので。 小学校、が宅地が、山肌に造成されていて。一番上に小学校が配置されている。小学校とか中学校が配置されていてるから。小学校の4階からの景色はかなりの、絶景で。そういう所で育ったんで。 もともと 地図が好きで。たぶんそれは、小学校の体験で俯瞰するっていうところからの興味なのかな〜というところがありますね。 佐藤:宝塚には何歳で行ったんでしたっけ 刈谷:正確には覚えてない知らないんですけど 佐藤:意識があるのは宝塚からなんだ 刈谷:何か一回 和歌山に住んでいたんですけども。でも それは仮の住まいで、宝塚の家を探すために、とりあえず出て来たっていう感じで。で、家が決まってからはずーっと宝塚ですね。 佐藤:宝塚に温泉あるじゃないですか、あの辺の傍ですか 刈谷:あれの 本当 山の上 佐藤:ずーっと上〜の方。金持ちが住んでいそうだ ふふふふ 刈谷:いえいえふふふふ 元々は御殿山っていう、武庫川っていう川が流れてますけども その北っ側の山が御殿山っていうんですけども。そこら辺に住んでいて。 で小学校3年生の頃に、サカスダイっていう武庫川の南っ側の山に。山から山へ引っ越した。 佐藤:山を飛び歩いたようにね へーえ〜。烏いなくなった良かった 刈谷:ははははは 佐藤:彼奴よく食いもの見付けるな〜嫌な烏だな〜 刈谷:そうですね〜 佐藤:小学校・中学校・高校と宝塚で。小学校は手塚治虫のように虫採りしてたんですか。 刈谷:ふははははははは、 佐藤:手塚治虫は関係ないですか? 刈谷:いやいや、手塚治虫、もともと御殿山に住んでいた方。手塚治虫の育った場所に当たる。かなり近い所で。よく知ってましたけど。 佐藤:手塚治虫と宝塚と温泉ぐらいしかぱっと浮かばない。 刈谷:確かに昔から温泉があって、秀吉が入りに来たりっていうことがあって、温泉の余興として歌劇が始まったということなんですね。 佐藤:小林一三が宅地開発で歌劇団とセットで始めたんじゃないんだ 刈谷:いやいや 小林一三も そうなんですけども。一三が温泉の余興として歌劇団を始めた。 佐藤:温泉客を増やそうとね。 住宅も開発して 余所からも客を呼ぼうと 刈谷:そうそうその歌劇を見た手塚治虫がベルサイユの薔薇 描くみたいなふふふふ 佐藤:ところで 刈谷さんは歌劇団は観たの? 刈谷:一回ぐらいですね 佐藤:さすが一回ですか ふふふ観ただけ いいじゃん 刈谷:まあ母親に連れられて行かれて一回。あんまり印象がない 佐藤:ラインダンスに反応しないんだ!あまり興味がないのかな からす ぎゃぎゃぎゃー 刈谷:でも、街中にそういう雰囲気があったというか。タカラジェンヌ も バリバリ歩いていましたし。で市庁舎が村野藤吾さんそれが凄い子供心に、何か格好いいな〜と思って。市役所から宝塚の劇場までの間の辺が凄い、子供頃にお洒落な場所で。はははは。あんまり近寄りがたいっていうか。 佐藤:あそうなんだ 刈谷:そいういう 感じはしたんです 佐藤:タカラジェンヌ廻りが 山の上の住人からは そう見えたんだ 刈谷:そうそう。 佐藤: 新宿南口で刈谷さんを待っていたけど 丸太ん棒のような男の人が女アニメのコスプレして歩いていたけどね 刈谷:はは はははは 佐藤:80年代当時はね。コスプレーヤーの話題と振る舞いは 市民権は得てなかったので。舞台衣装は見えなかったものね。外国でアニメコンテンツが承認され コスプレ族が市民権を得て、堂々と町を歩く様子は なかったでしょうからね。 刈谷:そうですね 佐藤:女装した男のコスプレヤーが歩いてるの観てると 男女の差異が分からなくなってきてて 面白いよね 刈谷:はははは分かんないですね 佐藤:原宿駅に 行くと一杯だろうな 今頃は 良い天気なんで。30分ほど新宿 南口で観てたけど デカイ男の若者が猫耳付けて青いスカート履いて 白い厚底ブーツで目の前を通ったけど。 刈谷:お〜!! 佐藤:また烏が来た、俺たち突かれないでしょう大丈夫でしょう 刈谷:いやいや糞が 佐藤:烏の糞に 攻撃されるか、鳥インフルに罹るか?? 刈谷:ふ ははははは 佐藤:糞しますかね 刈谷:結構しますよ〜 佐藤:刈谷さん動物的感を働かせて力だしました、本当??運がつくからいいかも 刈谷:ははははは カアカアカア〜 佐藤:話す場所 公園の入り口近くの方がよかったかな〜 刈谷:いやいや 大丈夫です 佐藤:宝塚歌劇団は一回しか観ない で 刈谷:観ないですね。 カアカアカア〜 佐藤:烏 糞 襲撃されるか? ちょっとやばいか〜?、ちょうど俺の弁当に落ちそうだからちょっとふふふ、烏に攻撃に遭い 凄いインタビュー状況になって来ました、烏の糞を気にしながら 刈谷さんの 話を聞くことは出来るでしょうか? 刈谷:あ〜!!! 佐藤:あ本当に ウンコした〜! 刈谷:あぶな〜 佐藤:本当に! 糞が目の前に落ちてきました 刈谷:はははははは 佐藤:刈谷さん動物的感が鋭いです! 烏の習性を見抜いていました酢 ははははは 刈谷:ははははは 佐藤:ここ柳の木のしたは 移動しましょう インタビューは中断しましょう 刈谷:はははは 移動中 ガサゴソガサゴソ 刈谷:なんか今 住んでいる祖師谷 のスーパーとかでも、奥さんが買い物に行って、色んなスーパー何軒か回って、食材とかをカゴに置きっ放しとかにしていると、烏が食べてしまう! 佐藤:都会の烏は食い物のありかを知っているんだ 刈谷:賢いです 佐藤:福島でも 早朝の飲屋街に行くと 店から出されている残飯めがけて 襲撃してるけど 新宿御苑は昼間 入園者の昼飯狙うんだもんな〜 刈谷:危ない。 佐藤:聞き取りは 予想外の外敵・害敵 烏が 出現しました! 刈谷:ははははははは 佐藤:インタビュー中に町の騒音じゃない、烏に狙われるとは?!新宿御苑はのどか〜でよかったと 思ってたんだけどな〜 刈谷:ふふふふっふふふ、道からの距離がありましたからね (小学校で) 佐藤:話が烏に飛びましたけれども。小学校では何をしてましたかスポーツとか 刈谷:何か 部活に入っていたとか、クラブに入っていたというのはないねすけど。 佐藤:テレビゲームっ子ですか? 刈谷:いやいやテレビゲームは家にまったく無くって 佐藤:それは 珍しいね〜 刈谷:そう なんですよ 佐藤:欲しいとも思わなかったの〜 刈谷:いやいやかなり欲しいとは思ってたんですけど、買ってくれなくってはははは 佐藤:そう テレビゲーム与えい親なんだ 刈谷:テレビゲームをやりに友達の家にどう行くかってことを戦略立てて考えていてふふふっふふうふふふ 佐藤:子供心にも戦略 たててね〜 刈谷:いつの時間帯が気付かれないかな〜って、家を出て行くのがははははは 佐藤:そんなに五月蠅いんだ、親 過干渉ですか 刈谷:いやいや。五月蠅くはないんですけど、なにか 佐藤:刈谷さんが親に気を使っていたのね 刈谷:見付かると五月蠅いな〜と思ってははははははは 佐藤:あの時代じゃ そこら中でテレビガームやっていたよね、ドラクエはもうあったでしょう 刈谷:ありましたありました はい、友達の家でやるので基本的にながーいロールプレイングだとかは出来ないんですね、だから 佐藤:マリオとかドンキーコングですか 刈谷:パズルゲームとかアクションゲームとか。そういうのばっかりやらしてもらってましたけど。小学校はそれこそ凄い山だったので、その辺に行ってすぐ運動するとかっていうこともあまりなくって。 佐藤:坂だらけだから 暮らしているだけで運動になっちゃうよねふふふ 刈谷:ふふふふ 行くとしたら学校で遊ぶとか。友達家で遊ぶとか 佐藤:球技とは かやらなかったんですか 刈谷:球技は全然やらないんですよ、球技ぼく滅茶苦茶下手くそで。水泳だけは得意だったんですけど。 佐藤:山だから 海ないよ ふふふふ 刈谷:父親の実家が高知で毎年帰って泳いでいる とか。そういうことがあると。いつの間にか泳ぎだけは上手くなっていまいしたね。 佐藤:海で泳いでいたんだよね 刈谷:海で泳いでました。だからこれと言ったスポーツはやってない。 佐藤:小学校時代は何も無い。文字起こし簡単でいいね〜ははははは 刈谷:ははははは、あそうだ小学校の時5年生ぐらいのときに、丁度部活らしきものが始まって。で何か部活を自分で作っても良いし。 上空を飛行機が飛んでいる ブルルウルルルル〜 刈谷:それでマンガ 絵本クラブっていうのをふふふ マンガをひたすら放課後描くみたいなふふふふふふふ 佐藤:流石! 手塚治虫の! 地元の子だな〜 刈谷:ふふふふ 佐藤:何を 描いたですかストーりは自分で作ったんですか 刈谷:ストーリーは基本的にSFが凄い好きだったので 佐藤:マンガなら タイトルがあるでしょう タイトルを 刈谷:はい、スペースゴルフふふふふふはははは 佐藤:ゴルフって芝生でやるあのゴルフですか 宇宙でゴルフですか 刈谷:宇宙でゴルフ!!ふふふふ、丁度その頃にテレビゲーム持ってなかったんで。みんなはテレビゲームに填っていたんですけど。それと違う方向を見付けないといけないな〜と思って。パソコンを雑誌とかで 見始めたんです。で そのパソコンでゴルフゲームっていうのがけっこう流行っていて。パソコンももちろん持ってないですし、ゲーム持ってないんですけど、雑誌の紙面だけで想像してふふふふ 佐藤:ゴルフ・ゲームを紙面だけみただけでね〜想像してね 刈谷:ふふふうゴルフゲーム面白い! 佐藤:脳内ゴルフ・ゲームをしてしまってた!!実体使ったエア・ゴルフじゃなくってね 想像だけで 刈谷:妄想ゴルフで オオオ危ない 佐藤:また烏が来た! ああ しつこいな〜 恐いね〜なんで俺たち狙われているんだろうね 刈谷:絶対これはご飯ですね 佐藤:本当?? 刈谷:絶対ごはんですは 佐藤:ちょっと 休んで 様子見しよう その02へ |