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2017年10月05日 龍光寺眞人さんに聞く 杉並区にて |
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06 佐藤:トランプ大統領って議会で議論せずツイッターで発言する 龍光寺:メディアが信用できないって話なんでしょうね 佐藤:自分を好ましく伝えないメディアは認めないって悪い権力者ですよ。「マスメディアは俺の広告局になれ」と。民主主義を健全に機能させるため権力者をを監視し隠れた問題を主権者に伝えるためにマスメディアはあるんで 民主的な選挙で選ばれたのに。俺の広報機関にならないと批判するって幼児的に見えるし、フェークニュースを流すようだし。選挙に勝つためにはロシア系と手を組んだ情報操作もしたらしい捜査しているよだ。変わった大統領で驚きますよね 龍光寺:強い男が好かれるんですよ。強いが大事みたいですよ 佐藤:日本の成熟現況のもとではヘタレ男の方がいいでしょう 龍光寺:成熟してくると強い男が求められなくなるんですかねー 佐藤:世界中網羅されたインターネットもあり、豊かな生活を手に入れちゃっている日本の今にですよ、強い男がいて、外敵が来るから準備して戦争おっ始めるったって支持されないよ。強くなろうなんて言い張る男は嫌な存在だと多くの人は思いますよね。 龍光寺:押し付けてこなければいいと思います。面白いなーと思って。 佐藤:押し付けてきそうだよ 龍光寺:そうですよね、押し付けて来なければそういう人が居る方が面白い、距離が測れるじゃないですか。多様性ってそういうのが大事かなーと思うので、振り幅があって面白い、人生が豊かになると思うんですよ。佐藤さんも一杯色んな人に会っているじゃないですか 佐藤:色々な大人に会うための努めているなー。建築あそびを我が家で始めて30年以上になるので、何人に会ったの数えてないよ。 聞き取りも私的な活動で理由でもあるし。それは、豊に成りつ切った2008年の日本、格差も露骨になった社会で30歳前後で独立してる独立建築系の若い人はどう社会と対応して生きていくのか?観察し続ける、それも好きなので。 社会的に成功する建築家に出会いたい訳ではなく。メディア露出が多い人は人気も高いのだろうが、大きなメディアにお任せすればいい。見た目は成功してなさそうもでも豊かな建築家としての生活を作り続けている人を観たいんだよね。有名建築家になって、大学の先生に雇われ皆から祝福を受けている人はほぼ類型化した幸せの中で暮らしているんじゃないかな。その道から外れても豊かに暮らしている建築系若者には会いたいね。 龍光寺:競争も悪い競争と、良い競争があって。いい競争になるように仕組みをつくれるといいですよね。悪い競争というのは蹴落としていく方向ですけど。 佐藤:多様性が生まればいいんだけど、競争ってそういかないんじゃない 龍光寺:教育的にいうと歴史って多様性が無いわけですよ。こういう正しい歴史があって、そうじゃない可能性っていうのは排除されて、みんなが共有していく感じになるんですけど。 そういう意味では日本書紀って面白いですよ。両論併記で、この意見に対してはこういう意見もある、この物事に対してはこういう意見もある。こういう意見もあるってことを延々と書いてあって、すごい読みづらいんですよね。こういうもんなんだなーと思ったんです。両論併記が三つも四つもになってくると理解できなくなって来て混乱しちゃう。分かりづらくなっちゃいますよね。それが現実なんですけどね。 佐藤:事実はそういうもんで。 龍光寺:だから何なんだって聞きたくなっちゃうじゃないですか。 佐藤:はっきりさせ続けると、敵か味方かに単純化されて対立が起きちゃうから、混とんとして目的もなく、行動の良し悪しもない、その事を認めて初めて成り立つんだけど。どうしても敗戦による貧しさからの脱出のまま「豊かさとは何か」を問わずに、まそのま続いて幻想を見ているのかも。 龍光寺:一方的にまとめられた論が残っていくのはおかしいけど、そういうもので。合理的で、歴史って元々そういうものなんですよね。 昔から本がたくさんあるけど、たぶんそういうもんなんでしょうね。今ネット上に色んな意見が混在しているんで、訳が分からなくなていますよね。どうしていいか分からない。じゃーどうするんだみたいな話になっている。 佐藤:記録の読み方に技が要るし、webに対応した見方・読み方の訓練が要る。情報社会に合わせたリテラシーが要るんだと分かったのが現在。WIN95年から20年間でこんなに変わった。 龍光寺:混沌とした状態の度合いが深まっていますけど、だいぶ慣れてきましたね。 佐藤:整理したい気分に陥り混乱状況をを「私・AIが決めた」なんて煙にまく小池おばさんが出て来てしまう。嘘だって誰でもわかる。政治は多様な混乱を暴力的に決める行為でもあるが。八方美人・好い人を演じても、ネットで直ぐ伝わるし、色々騙されないようになったのがいいんじゃない。ネットも道具で両刃の剣でもある。 意見の合う人々が集まって、徐々に徐々に変え続け、達成することが政治的な営為だと思います。よい価値に達成するんだという強迫や誤解がまだあるのかも知れませんね。ほどほどに好いと思える当たりがいい政治なんじゃない。 白黒はっきりさせようとしたり、美を持ち込んだりして政治家が語るのは政治ではない。はっきりさせろという圧が強まり、現在みたいに独裁系に傾いちゃうよね 龍光寺:何か責任をもって決断をして、決断と責任が伴う。どっちもしないとリーダーシップが無くなっちゃって、ぐしゃぐしゃになっちゃう。社会の問題が何も解決しなくなってしまうというのが一方にありますよね。決断した途端に必ず猛烈に批判も浴びるし、そういうもんですよね。皆に文句を言われる、しんどいですよね 佐藤:賞賛と批判と無視があるのが社会のほどほど良い状態だと思うけど。一方だけに拘りすぎると自賛し始めて他者が見えなくなり独裁化の道を進むことになるんじゃないかな。 龍光寺:そういう意味では安倍さんがテレビとか雑誌とか新聞とかで、猛烈に批判をされている、それはいい状況、かも知れないですね 佐藤:権力者は批判され続けていい。一斉に賞賛されたときは疑って観て、気を静めて考えた方がいい、と思う。 お友達を優先的に支援するのは仲良し幼稚園ふう幼児性が出ているけど。それは内閣・人事局などに権力を集めた悪い今の政治の欠陥を顕在化させてくれたんで、面白い政治家でもあることは間違いない。 龍光寺:悪い印象はないんですけどね 佐藤:衆議院TV放映れているけど、国会で議論したくない姿や自分に耳障りのな意見に対して幼児的な対応・姿勢は、三権分立なんだから議論しないんじゃねー、あれは議会内ではいただけないですよ。 龍光寺:子供の頃のエピソードで、家に浮浪者が入って来たんですって。で、その人が服を着て出て行こうとしたのを、ちっちゃい安倍さんが見つけて、捕まえたことをお父さんに話したところ、それぐらいあげればいいのにと言われたと。 根本的に何か家庭環境が違ったんだなーと。そういう人柄の人が近くに居て、そういう人のもとで育ったんだなーと。庶民とは全然違うんだなーと思いましたね。 佐藤:典型的な悪しき世襲政治家の一人で、自分の好きと思えるお友達・女性を防衛大臣にさせ続けてたし。官僚の人事権も内閣人事局で握ってしまってるから、官僚がイエスマンになってしまって日本の行政は先が心配ですよね。 裁判所も、NHKも隅々までお友達になってしまうのは 独裁に傾いているんじゃない。主権者はそれほど馬鹿ではないと思いますが、だいじょうぶか〜。 その07 |
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