HOME 文責・作成・佐藤敏宏 | 佐藤敏宏の京都ことば悦覧録 2017年1月27日から2月2日 |
ことば悦覧録 |
伊藤立平さんに聞く 2017年2月01日京都市内にて その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 |
その1 四条大宮そばのお好み焼き屋に大阪から押しかけ来た伊藤さん 佐藤:9年ぶりです どうもです 乾杯! 伊藤:9年ぶりになりますかね ご無沙汰しています 佐藤:前回はカレー屋の上に在った3人で開いてた事務所でした。ワンルームマンションの狭い事務所。伊藤さんの印象はお父さんが芸術家で湘南ボーイ。引きこもり気味ですと 2017年2月1日 京都四条大宮駅 伊藤:引きこもりデビューみたいな話してましたね 佐藤:今日は、独立建築家になって京都まで押しかけてきていだきました。独立したので伊藤さんもしゃべらないと仕事にならないので、大丈夫かね 伊藤:今でも不安ですけれど。 佐藤:日建設計の大阪に就職されて3人で始めていたような。他の2人は結婚されてそれぞれの事務所になっているようです、理由はなんですか (2008年5月14日大阪にて→) 伊藤:就職してから、副業的にコンペ色々やっていて。熊本駅前西口のコンペとか、やっていたんです。ちょうどインタビュー受けさせていただいたのが独立直後。僕も独立したてで香川さんたちに合流した感じですね。 その後、仕事を責任もって自分が担当するかたちでやり始めた・・っていうのがあって。話し合っていくなかで設計の判断だったり、責任だったり契約の話とかあるのでそれぞれ責任もってやろうと話になって。途中で自分の方も事務所の登録をして。 その時に巨大なものがぼーんと入って「手が回らない」とかであれば未来もあったかも知れないんです。当時も今もカツカツでやっているので、経済的な事も含めて判断し「個人でやろうかなー」と 佐藤:それぞれ事務所を登録してたと 伊藤:彼らは家庭がある、生きていかなきゃいけないし。僕もそうなんで。 佐藤:生活費も要るし設計料はお互いぜんぶ手に入れたと思うよね 伊藤:なる とおもいますね。 佐藤:色々事情がうまれたと。ケンカ別れではなかったんですか 伊藤:そういうことではないですね 佐藤:それは好かった。これから一緒に仕事することもあろうし。一人で事務所を始めたのは何年前ですか 伊藤:2011年、震災が3月ですけど秋ぐらいですね。今で5年経ったぐらいですね。 佐藤:湘南に帰らず大阪に居続ける理由は 伊藤:うちの嫁さんが同じ会社でした「独立する」というか日建を辞める直前に結婚したんです。奈良の人で、社員ではないんですけど日建の内部で図面書きしてたんです。図面を手伝ってもらってたので。 佐藤:身分はどんな 伊藤:協力会社の人というか、今も手伝ってもらっているんですけど。彼女が奈良っていうこともあって。僕も知り合いが関西に居たので、関西で始めてまして。 うちの嫁さん関西愛が強くって「都市の規模も住み心地も関西で十分だ」と「全く不足ない!」ということで 関ケ原問題っていうのがあって。関西弁が減って、関ケ原を越えると急にテンションが下がるらしいんですよ。 佐藤:奥さんも一級建築士ですか 伊藤:二級ですね。 佐藤:日建で一緒に仕事してたので阿吽の呼吸で仕事はできるんだね 伊藤:そうですね。 伊藤:社内結婚って感じだね 伊藤:そうですね。僕は藤沢寄りの鎌倉が実家で両親が居るので、そこも間借りして足掛かりにしているんです。 佐藤:二つの基地があって、関西の仕事と関東の仕事を両方やっているんだ 伊藤:場所は神奈川県の仕事が多いわけではないんですけどね。 大阪は家賃がめちゃくちゃ安い。僕が居る所が弁天町っていう環状線の天保山寄りっていうか、海寄りで家賃安い所を求めて、どんどん西へ西へと海の方へ向かって行きまして。 僕は元々海が好きなので、港に近い方がいい。まだ昭和初期の木造文化住宅、町家みたいな家族で住めるようなタイプがあります。その1階を事務所にして。死ぬほど安いんで 佐藤:いくらなの 伊藤:ふふふ 2階建まるまるで家賃は最初6万5千円だったんですけど、値切って6万3千ぐらいで ははははは 佐藤:2千円を電気代にしてね 伊藤:下が35u 上が35uなので 佐藤:延べ20坪だから、それぞれ20帖か 伊藤:2階35uあれば十分住める1階が事務所で2階が住まいですね。環状線が近くを通るので振動と音が直撃します 佐藤:騒音付き20坪建築だと、電車通るから時刻がわかると。 伊藤:スカイプが10分に一回聞こえなくなるふふふふ 佐藤:喧嘩も途切れ途切れになるね いいねー 伊藤:環状線の弁天町駅が最寄りでアクセスがいいんですよね。弁天町からJRで新大阪に直ぐ行けるし。大阪にも出れるし。JR遅くまで走っているんで。 佐藤:西九条の裏あたりかー。ディープな場所だね 伊藤:大阪ドームが在る、西九条の商店街っていうのは大阪ドームに行く商店街。商店街に面してるっていうのが売りなんですけど。繁栄商店街という繁栄を掲げた商店街に面してまして、昔かなり栄えてたんですが国道が43号が湾岸を通って分断してしまってから錆びれて。その商店街の並びに事務所が在るんです。昔はタバコ屋さんだった、路上に面している感じなんで、それが気に入った。 佐藤:百番あたりには女性が並んでいる1階が店のような建築だけど、そんな感じで店がならんでいるんだ。 伊藤:そのイメージに近いです。東西の通りの両側に文化住宅が並んでいるんです、路面は4mぐらいです南向きなんで日当たりはいいです。 若い人がぜんぜん居なくって、僕が回覧板とか取りまとめる係になって、今町内会の副会長で会長の手伝いです。会長は75ぐらいなのでふふふ 佐藤:要介護町に若者が来たぞーと大変なことに 伊藤:角の布団屋さんが凄いお元気だったんですけど、旦那さんが亡くなられちゃったので盛り上げ役がいない状態なんです。 盛り上げるのは全然できないんですけどただ事務 若いから。 誰かに聞いた話で、商店街が元気なくなるのは生鮮食品店が無くなっていくと段々やばいよって。去年に漬物屋さんと寿司屋さんが無くなったんですよ。設計事務所 ぜんぜん意味ない場所 その02へ |
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