2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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  魚谷繁礼さん編   8月02日pm5時〜 雨上がり 晴れ 

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 その07  

 ポーランド 歴史博物コンペ

佐藤:コンペの画像出すのが大変なの、なら後でデーターをもらえれば。話の部分に付けておきますけど。

魚谷:これはポーランドの歴史博物館のコンペやったんですよ。駄目だったえへへへへへ
佐藤:駄目でも 今話していたグリット都市。に関係あるでしょうから、評価はだめでも魚谷さんの中では ダメじゃないでしょう
魚谷:あ そうですね、もちろん。
佐藤:その辺の話をしてください、魚谷さんは魚谷さんから逃れることができないので、ちゃんと話してください、どういう条件のコンペですか 

魚谷:これはですね敷地がね、ここなんですよ、
佐藤:この辺 というのは建物がある当たりですね
魚谷:そうです。
佐藤:歴史博物館。ポーランドだから占領されて破壊されちゃった場所だってあるとか

魚谷:
そうなですよ ワルシャワ

佐藤:コンペ要項は
魚谷高速道路が走っているんですよ、で敷地がそこをまたいでいるんですね
佐藤:分断されてあるわけね
魚谷:もともとこう山が、おかがあってそこが敷地なんですよ。で、条件としては ここの見た目の環境を好くするという事と、ここに既存の建物があって、
佐藤:軸線がビシーット在るわけね

魚谷:その軸線を活かして、東西南北は こっちが北ですね
佐藤:僕が居る方が南ね、南の方に既存建物が在って。既存建物と、元の軸線を活用して何か作れと。何か作れっていうも 凄いね。それで

魚谷:で何作ったかですよね。
佐藤:はい。これだとグリットに見えるよね
魚谷:まず、グリットを引いたんですよ
佐藤:既存建物を基準にしてね。
魚谷:そうですね、でこの軸も基準にして。こうグリット引いたんですね。そこで幾つかあるじゃないですか。その中の敷地の中に入っていて、高速道路と関係ない処に建物を配したんですね。で、高さは これと一緒の高さですね。
佐藤既存の建物に高さに合わせた

魚谷:既存の高さに合わせて、
佐藤:樹木だけで出来るグリッドもあるわけね
魚谷:はい。これはコンクリートなんですけど。土っぽいコンクリート、色的には。

佐藤:この建物はなんですか
魚谷:歴史博物館

佐藤:
分棟式になっていると
魚谷:下で繋がっています

佐藤:地下でつながっていて、地上では分棟のように見えると。建物はグリット状に配列している。4つの建物で
魚谷:地下はまったく一個ですね。これを尊重しようと思ったら壁が建築的じゃと思って。土っぽい

佐藤:土が盛り上がって。その天辺に木が茂って生えているようにみえると
魚谷:そうです
佐藤:新築の地上部の4つの建物はすべてそういう仕上がりと
魚谷:材料はそうですね。ただ形体は
佐藤:真四角な土地がもこっと突然隆起したかのようにみえると

魚谷:
そうそう。で高速道路を 岡を破壊しているような印象の高速道路をそうじゃなくするためには、これが強固じゃなければいけないと思ったんです。マスとして。これが強固なもんとして、元々こう遺跡じゃないですけど 在ったと。そこに後で高速道路が通ったように見えるとこれもあんまり気にならないんじゃないかと。

佐藤:土のキューブの出現で
魚谷:だからむしろ、岡があた処に高速道路がそれをばーんって通ってしまったので、もともと濃い物が、バンバンばんって在った所を縫うようにして高速道路が走っているようなイメージなんですよ。描いたんですよ。で今 地形が写真で見ると、こういうふう になっているんですよ。

佐藤:谷に なっていると、高速道路自身が谷になっていると
魚谷:それを これを作ることによって 岡をまた回復出来る
佐藤:遠目から見たら森のようになって、再生されていると 言うこと
魚谷:はいそうです

佐藤:こちらの凹んでいる建物建ってない緑地はなですか
魚谷:勢いですね
佐藤:森も四角に仕立ててあげたと、なるほどね

魚谷:これが入り口です。基本的には、ここから入って
佐藤:町は崖の下に在るわけですね

魚谷:
そうです。 こっちから入って来て。中を歩いて来て
佐藤:下屋または軒下を歩いてくるようなプロムナードになっていると。写真撮るけど写らないかな。

魚谷:だから その〜遺跡があって。それの中に迷い込んで 発掘するような感じで中を巡って出て来るような感じ
佐藤:今度は虫の目線じゃなくって、モグラの目線になったんだ
魚谷そうです
佐藤:なるほど。

魚谷:で研究棟 だけ 2階が
佐藤:古代史のような レベルまで飛んでいっちゃうようだけど。それはどうしてですか。 ワルシャワだから今から50年とか70年前とかの悲劇的な事態を想定しているのではないの。 ポーランドの人達の歴史というのは

魚谷:それは 歴史のハイライトであって、歴史はずーっとあるわけじゃないですか。だから別に。とくに古代とか、近代とかにしなくっても構わない。
佐藤:四角とか象徴的な感じがするので、形が強じゃないですか、実際に出来たら。強い存在になる ピラミットみたいに、その強さを作ったというのは何か理由があったんですか。

魚谷:強さを作ったのは、たぶん一つには好みですよね
佐藤:目線は虫とか鳥とか言うけど 作るのは強いと

魚谷:それは置いておいて、
佐藤:高速道路、人間が作ったものを
魚谷:それを弱く見せるためには、これより強いものにしなければならない
佐藤:そういう感覚ね
魚谷:そうです。強いけれども あんまりデザインしてしまうと。建築的な強さじゃなくって、
佐藤:土ふう コンクリートだから草生えて来てしまうかもしれないしね
魚谷:それでいいと思います。 これそのものが遺跡、歴史になって。
佐藤:遺跡とか言わない方がいいんじゃない

魚谷:いつかは 遺跡になりますよね
佐藤:今作っているんだから 遺跡って言わなくっていいんじゃないかな。環境の世紀だから、草目の新し言葉を発明して説明されるほうがいいんじゃないでしょうかね〜 高速道路は近代の早く遠くが目的だから。お金がある人しか使えないみたいなね。スピードは資本であるから 移行するような言葉を発明すると。
魚谷:受けへんことになるかも知れないけれどもね、何か遺跡を発掘するようにして、歴史を感じられたら楽しくないですか

佐藤:それが社会的に受け入れられるかどうか、俺には分からない

魚谷:
それは分からないですよ 僕にも、そやけど僕の好みでも、僕が好いと思うもので やならいといけないじゃないですか。

佐藤:
コンペだからね
魚谷:コンペじゃなくっても。だってモチベーションは、人に受ける物をつくるのか、そうじゃなくって、自分が好みで何か いいと思うの作るか。別だったらしゃーないですよね。

佐藤:それは分かるけど、遺跡に対して普通の人はどう反応するかわからないけど。コンペには勝てないですね って話
魚谷:当然 勝たないと意味無いですけど。コンペに勝つことだけが目的じゃないですね。
佐藤:目的は達成しているんじゃない。自分の考え方はグリットをベースにし、鳥の目線でつくっていくっていうこと。この案でも達成されていうわけだから。あとは戦略の問題だよね。 どういう相手に伝えるのか、相手を説得するための、巻き込んでいく何が戦略か?っていう話だから。 ここまで来てるんだから、自分の好みを主張する必要は、ないんじゃないかと思うんですけど。見ためですぐ分かるじゃないですか。言い過ぎ 語り過ぎるというか。そんな気がするけど。どうなんですようかね。

今後10年ぐらいの間にそいう術も身につけないといけないんじゃないかな〜という私の感想です。 用途は別として、魚谷さんは一貫してグリットをテーマに

魚谷:たまたまですけど ふふっふふ

佐藤:これから 何年も掛けて たまたまは何か?を解読していくんだと思うんだけど。魚谷さんも たまたま産まれて来たんだから。またたまに決まってていいんだけど。

魚谷:もしかしたら全然違うもの作っているかもしんないですね
佐藤:それはでも グリッドに深層で関係しちゃうと思うんだよね
魚谷:だた 基本的には好きですね

京都まちなか こだわり住宅

佐藤:そんなに簡単に離れられるほど 人間であれば出来ないと思う。嘘付けないものなんだ。じゃそれを証明するために 町家のコンペを 喋ってみてくれますか。たぶん関係してると思うんですよ。

魚谷はいふふふふ
佐藤:図面とか何かありますか?
魚谷:図面ありますね
佐藤:用意していないところで話が始まるっていうのがいいじゃないですか
魚谷:ふふっふうこれが図面ですね

佐藤:表紙だけ写真撮られていただいて 分厚いですね〜「京都町中こだわり住宅、新築工事」じゃないですか。
魚谷:そうですよ。ふふふふふふ
佐藤:改修かと思っていた。じゃこの建築を説明してもらいますか

魚谷:はい
佐藤:発注者は
魚谷:ふふふ 発注者は町せんと、都市住居推進研究会です、京都いま建て売り住宅多いんですよ、建て売り住宅多いけども、あんまり好いものじゃないんじゃないかと。で今の時代の京都に相応しい住宅のモデルを作ろりましょうというコンペやったんですね。で一等もろうて。作ったもんなんです。でコンセプトですよね、さっきのまず一つは敷地の配置を、こういう場所なんですよ。敷地が  音3ー15:15


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