高知工科大・学部生と語り合う 2022年3月9日    作成佐藤敏宏
目次 (学部生編 01 02) (修士生編 01 02) 
学部生編 01
高知市内の酒屋におい53高知工科大学の4年生と5人でテーブルを囲み呑み会している。居酒屋は蔓延防止期間がとかれたというこで大賑わいでござる。

佐藤:みなさん卒業設計の発表お疲れさまでした。二人は受賞できなかったですが修士設計で挽回してください。佐藤賞は桑原さんにでした。牧田さんは放置しててもぐんぐん伸びていくだろうと想定しましてそういう結果にしました。
審査にはるばる福島市から高知市まで来ましたので、高知の若いみなさんの話をお聞きして記録しようと思います。よろしくお願いします。審査会のおまけとして俺の話1時間超でしたがデータは公開しておきますので、興味がある人は見てください。


ここからは高知工科大の学部生・各人の話をお聞かせください。では伊藤優汰さんから始めたいと思います。ここで語られた内容はweb記録をつくり、皆さんの計画の画像も貼りまして公開しますので、私の方へ後に各種画像データなどを送ってください。よろしくお願いいたします。

では伊藤さんから自己紹介や4年間のことなど語ってください。

伊藤優汰さん

伊藤優汰さん 
 作品名:故郷の記憶のよりどころ来たる南海地震に向けた造船所跡地の拠点化計画

伊藤:四年間の話ですか?
佐藤:作品説明でも、生い立ちを少しお聞きしたけど忘れちゃいましたから生い立ちから語っていただいてもOKです。

伊藤:僕は出身が高知県高知市の種崎地区という所です。
佐藤:初めて高知の若者の声を記録できます。和田さんも高知県生まれでしたね。
伊藤:高知で生まれて、大学も高知に通っています。
佐藤:卒業式は終ってないんですか?
伊藤:まだですね。もう少し経ったら卒業式があって、その後は大学院へ進学しますが高知工科大学に進みます。
佐藤:院の先生はどなたですか?
伊藤:渡辺先生です。

佐藤:渡辺菊眞先生を伊藤さんは愛しているんだと。1、2年生の時はどの研究室にも所属せず学んでいたんですね。
伊藤:そうですね、3年の後期ぐらいから渡辺研究室に所属しました。
佐藤:そうすると合計で3年間すこし菊眞先生とともに「建築」を考えるんですね。で、将来の道はどうする予定ですか。
伊藤建築設計の仕事はやりたいと思っています。まだ明確に設計事務所だとかではなく、もう少し院で学んでから道は考えたいなと思っています。
佐藤:1年休学して世界放浪の旅に行くかもしれない?遊学資金を集められるか、お金次第かな?自由な時間を自分に与える選択もありますか。順調に年を重ね進むことだけの道でなくってもいいかな。
伊藤:そうですね。
佐藤:最近ミサイル飛び交っているので、世界を今巡るのもいいかんじですよね。伊藤さんは建築の世界を学ぼうとした、建築系の大学に入学したのはなぜですか?






藤:明確な時や体験があったわけではないんです。高校に入って普通科で勉強していて、進路を考えるときに、ジワジワときめました。ずっと祖父母の家が好きだったのを思い出して、そういう所、自然と就職するなら建築の方がいいなと。
佐藤:おじいちゃんとおばあちゃんの家って高知の漁業、漁民の家ということですか。
伊藤:漁業ではなかったんです。山の方に住んでました。
佐藤:柚子など柑橘類を主に果樹園芸を営んでいたんですか。

伊藤:昔の家を使っていたんですけど、仕事の内容は電気屋でした
佐藤:山の中では人が少なそうだから電気屋さん経営が難しいんじゃないですか。
伊藤:しょっちゅう電話が掛かってくる電気屋でした。
佐藤:注文の多い電気屋さん。
伊藤:しっかり伊藤電気でした。

佐藤:御両親も電気屋を継いでたんですか。
伊藤:父は建築の方ではないですが、今は電気会社に勤務していて、巡り巡ってなぜか会社の移動でブライダルの方で働いています。不思議な。

佐藤:カップルに伊藤電気の光を当てる、本人たちより綺麗なアバターが現れて会場が大盛りあがりしちゃって大繁盛しているんじゃないのかな?
伊藤:そんな技術があったら面白いです、ねはははは。
佐藤:伊藤さんはそのアプリを開発して伊藤電気を再興させ、そこで建築に戻り実作を作ったり学ぶでもいいんじゃないかな。

伊藤:いいけど時間があるかどうかですね。
佐藤:卒制では電気屋さんの孫が南海トラフで起こるだろう津波時の避難拠点を提案したと。




伊藤:僕自身は海の方で育ったので、そこの避難所計画しました
佐藤:毎日太平洋を見ながらすくすく育ったんだね。東日本大震災が起きてから、10年前からは日々津波来るぞー!と言われ続け耳タコ状態でしょうが、歴史を見ると今世紀半には南海トラフ地震は来る可能性が高まる、そういう地震周期らしいので、ここに集っている皆さんが50才前後に起きそうだよと、そういう予想です。明日起きる可能性もあるんだろうが。大切な情報ではあるけれど津波が来るくると日々言われ続けていると気が滅入るかな。

伊藤:そこまでではないですけどね。
佐藤:南海トラフ地震による津波については日々どう考えて暮らしているんですか。どこに住んでいるんですか、高知市内ですか。
伊藤大学の間は香美市に住んでいるんです。実家は引き続き高知市種崎なので。
佐藤:現況の暮らしだと自分だけは生き延びてしまうんだね。


絵:高知県サイトより

伊藤:そうですね。
佐藤:今から両親の話を聞いたり、避難拠点を計画したりしているんだと。津波が来ちゃうと大混乱になって伊藤電気屋の記憶も消えてしまうからね。
伊藤伊藤電機の記憶は山にあるので大丈夫です
佐藤:伊藤電気製の竹コプタ〜ドローンで空に舞い上がり難を逃れる手もあるのかな。津波除けタワーを建てるとか。
伊藤さんの計画だと津波で避難している人の生活が具体的になっていない点が問題だったと私は解釈しました。避難所の周りは瓦礫だらけになるだろうし、もしかすると地上数十mの津波だと避難所もろもと津波に遇ってしまうしのかな。女性はどこで着替えるんだとか、風呂はあるのか?広い部屋を確保しておけばいいだけなのか?ちょっと21世紀の避難所の設置案自体はたいへんいいと思いましたが細部には難があると思いました。
(東日本大震災における災害応急対策の主な課題・内閣府PDFへ)


伊藤:そういう処も考えなきゃいけないなーと思いました。
佐藤:生活のレベルが横穴住居とは違うので床だけあればいいんだと、今はそうはいかない。311の避難所では生理用品や着替える場所の問題、男女混在の問題など細かな点が問題提起されていました。避難所におけるジェンダー問題も調べて対応してもらえると説得力あったように思いました。海抜の対応では瓦礫で避難所に辿り着けるのだろうか?その問題もあると思ったんだけど。支援物資をだれがどのように配分するのか、地域のリーダが年寄りの男でその人が責任者だったりしたので、女性への配慮が極端になされていなかった。支援された下着サイズがまちまちで単に配られても使えなかったりした。そういうこともあって年齢問わず女性は避難所で痛めつけられたんだね。風呂の問題も具体的に提案してほしかったです。伊藤起承転結をつなぐよう、引き続き修士設計に期待ですね。続けないかな?

伊藤:ふふふふふ。
佐藤:ドック跡地にビルの屋上に載せるには、耐震・積載荷重の問題、津波の到達高さの問題、そして辿り着けるのか問題、それらがクリアでき、快適な(?)避難所暮らしを想うことが大切だったと思いました。10mの防潮提で囲んでいるからOkとしたんですよね。
伊藤:そうですね。
佐藤:いろいろ問題はあったけど、足下、自分が育った地域の課題を建築で解決しようとした提案には好感を持ちました。被災現地に立つことも忘れないように願います。
伊藤:今は防潮堤で囲まれて、そろそろ囲まれ終わるみたいな状況、海が見えない。

佐藤:住宅を考える人、つまり自分のための建築を考えている人に対しては何か思うことはありませんか。
伊藤社会性のある建築は難しかったといいますが、設計だけに集中するよりも、いろいろな条件に飛んだりとか、そういう点が難しかったので、他の人のことを思うことができませんでした

伊藤優汰さん推し唄

銀杏BOYZ 「BABY BABY 」

佐藤:高知市・種崎地区の人にとっては切実な問題だから、継続し、さらに深めて追求していただければと思います。東日本大震災では道路の上の津波の瓦礫は自衛隊が民地に片付けてから、瓦礫置き場への搬出作業が始まりました。道がないと瓦礫も搬出できない。種崎の通路確保の場合はだれがどういう手順で行うのか、通路ができるまでタイムラグ生まれるので、難しいけど、提案しがいはあるよね。瓦礫が押し寄せる前に避難してしまえばいいかな。防潮堤ができれば問題がないのかなど。
伊藤:下りられなくなりますね。
佐藤:避難所暮らしの物資・必需品を備蓄しておいて、定期的に更新してながら備えるしかないかな。

伊藤:備蓄はあったんですけど。
佐藤:トイレや風呂、洗面所は要るよ、それを計画しておいてほしいです。随分伊藤さんを虐めている感じがしちゃうけどね。
伊藤:でもお話を聞いていて、ネットで見ているぐらいしか自分が津波被災地のことを知らない。
佐藤:ネット見てないで、被災地の現場に行って、そこに立つことが大切だと講演では言ったと思うんだけど。
伊藤現場に立つことを含めて、ちゃんと伝わる情報を見ると、私の計画には全然足りない処が多すぎるなーと感じました

佐藤:マスコミとネットの情報は二次情報しかない!ですからテーマとする課題をみつけたら、それがある現場に行く、そして現地を歩きまわったり、被災者の聞き取りしたりして自分の情報を手に入れて計画すると、ぐーっと説得力のある建築になると想いました。
伊藤さんは他者に対して優しさを持っているので、これからもそこを膨らませ建築活動続けてほしいです。伊藤さんは皆で平等に幸せになっていきましょうという人間ですね。自分だけ勝ち残ればいいとは考えてない点も好感を持ちました。みなで少しでも幸せになっていこうというベースが避難所の計画にありますね。高知魂とでもいうんでしょうかね。
都会に行くと俺だけ勝ち残ればいいという若者も散見する、それが高知には無いと思いました。 

■牧田貴一さん

牧田貴一さん 
  作品:与島における瀬戸大橋の「架橋した世界」を建築する

佐藤:では次の牧田さんに進みましょう。残念ながら佐藤賞を逃した牧田さん。建築を彷徨って求めている建築若者です。ムカついていないかな?私は高専の男子生徒にむかつかれて「なんで俺の作品がダメなんだよ!」と迫られました。だが牧田さんはむかついていません。審査員は見る目が無いだというと想定してたんですか?
牧田:若干卒制のジャンルからは外れているかなと思っています。

佐藤:自分で分かっても追求していたんだ。
牧田そうです
佐藤:そういう態度は大変よろしい、生まれたのは何処ですか。
牧田:静岡県の清水区です。
佐藤:高知のように漁港もあるんだね。
牧田:港の方にありますね。



佐藤:どうして高知に来たんですか?
牧田:大学の受験ですね。
佐藤:偏差値問題ですか。
牧田:そうですね、センター試験を失敗しちゃって。建築に行くにはある程度ないと行けないです。
佐藤:本当は人気の横国に行きたかったとかですか。
牧田:本当は他のところで、どこに行きたかったか思い出せないですね。

佐藤:東京工大とかですか。
牧田:どちらかと言えば田舎よりは大都会にいこうとしてました。
佐藤:真逆の4年間を送ってみてどうでしたか?
牧田:逆にこれだけ田舎だと、ゆったりしてていいのかなーと、来て思いました。
佐藤:今は寮に住んでいるんですか、自炊しているんですか。
牧田:1人暮らしでアパートに住んでいます。自炊ですね。

佐藤:牧田さんの作品に合った暮らしをしているんだね。牧田さんの建築のように個人的な場所をつくったり建築に限らず作品を制作するのは好きなんですか。模型は綺麗ですしパラサイトはどうかと思ったけど、考え方も構築の仕方も個人的なアプローチで独特でした。

牧田細かい作業というか、ああいう模型作りはけっこう好きですね

佐藤:CGやバーチャル建築は構築してないんですか?
牧田出来たらやりたいんですけど。





佐藤
:高専の面々はアニメーションつくってプレゼンしてました。似た語りだったので先生が、かなり指導の手を入れこんでしまっていて、強制してのでは?と気にはなりました。が、学部生の皆さんは思い思いの作品を追求して、プレゼンも各自個性がありました。CGトライはなかったね。先生に、こじゃれたことやるな!と言われてるのかな。
牧田そうですね案の完成の方に時間をさいていました。出来たらCGとかも作りたかった。

 会場:みなさん健康的な食い物を食べましょう。といいながらいろいろ注文している

佐藤:清水市か行ったことないんで久能山とか美穂の松原とか、清水の次郎長とかサッカーチームの名前ぐらいか知らない。
牧田:清水エスパルスがあります、サッカーよりバスケが好きです。
佐藤:なにゃらダンクスラムだか、という漫画がありますね
牧田スラムダンク
佐藤:逆に覚えてるね、はははは。牧田さんは一番好きなものや、事はなんですか、女の子と一緒にいることですか、なんでしょうか?

牧田おいしいものを食べる事です
佐藤:いいね、うまいものもいろいろあるけれど、刺身で日本酒ですか。
牧田:どちらかと言えばお肉の方がいいです。はははは。

佐藤:急に都会的な肉好き発言。高知は魚やでーと伊藤さんに叱られちゃうよ。高知の肉牛は聞いたことがないないな、闘牛はあるのかな。
伊藤:土佐犬とか、土佐は赤牛ですね。

佐藤:赤牛の肉を喰うんですか?
伊藤:食べますね。 こんど連れていきます ふふふふ。
佐藤:高知の肉は赤牛だぜと。高知市内は32万人だそうで、高知県人口の半分がぎゅーっと一つの所にまとまって住んでいる感じがしました。







高知のあかうしについて
牧田貴一さんの推し唄

米津玄師の「POP SONG」

牧田:そうですね。自分がいた所は田舎の方なので。
佐藤:牧田さんはクールな作品と容貌・雰囲気で工科大建築科のアイドルではないんですか?牧田さんは歌はないですか、バンドなどで表現。馬鹿にしているわけじゃないんだけど。
牧田カラオケに行くのは好きですね
和田歌うまいですよ!

佐藤:建築などやらすに歌手になれ、歌手は売れると儲かるよ(笑)一生食えるよ。建築はもうからないよ。アイドル演技でがっぽり稼ぐ、その後で年取ったら建築を追求する、その手もあると思うね。毎日同じ歌を歌うしかないんだけど。最近は自作の音楽をつくって、自演してYouTubeで配信できるからね、ミュージシャン活動、牧田さんは音楽をつくったりはしないんですか。
牧田しないですね

佐藤:建築界に有名な歌手が1人いるとかなりいい効果だすと思うだけどね。一曲3分ぐらいだよね
和田:5分。
佐藤:5分は長いんじゃない、5分でもいいか。楽曲って3分ぐらいで実・建築より説得力はあるは世界中へと伝播力ある。皆さんの説明を3分聞いても、世界の人はわけが分からないんだけど、一曲の歌にして説明すると伝わるよ。(笑)歌う建築家登場も見てみたい。
みなさん「建築ラップ」というの知ってますか?単なるラップなんだけど建築家の名前を歌い続けるだけの曲があるんですよ。
俺がそれを知ったのは12月4日に開いた俺様ZOOMで教えてもらいました。コロナ襲来以降、俺様ZOOMは月に一回開いています。いろいろな人と4時間前後の話し合いして、web記録を作り公開しているんです。その時に建築ラッパーの話がでたので、記録に貼ったんで知ったんです。

 会場:スマフォで学部生が一斉に検索しだす

みなで同じ検索しなくっていいよ、1人だけのスマフォで俺のHPを検索してください。高知に来たら俺の安いスマフォはネットに繋がらなくなってしまいました。電波使い放題の学生さん検索してみてください。

  検索しているFULLCHIを検索している

そのweb記録は、皆さんより10才より上の先輩建築家たちが今どういう課題を考えながら都市や建築と格闘しているのか、という課題で一組30分の時間配分で12時間語り合ったんだけど、その反省会のZOOM記録です。

 会場:建築ラップを聞いている


桑原:
全然わからない!

佐藤:牧田さんの部は、だいぶ脱線しまくっていますが。歌で説明しろと話から建築ラップへ飛びまくりました。設計者らしいんだけどラップを歌う若者がいるということを知ってもらえばと思います。歌う建築家という表現方法も今は出てきている。30年後はラップで説明するのが当たり前になる卒制になるかもしれないよ(笑)。見ている人に伝わればいいんだからね。幼稚園児たちがラップじゃないと先生の言うことは聞かないもんねーと言い出すかもしれないよ。踊る建築家はまだ会ってない、あ、東京でセルフビルドしている岡啓介さんが踊る建築施工者だったな。忘れていました。

牧田さんは、現在の道をとうぶん追求しつづけるんですか?

牧田まだ分からないですね。卒制ではそうでしたが。
佐藤:休学して旅する巨人になってみるとか、そういう予定はないですか。
牧田:休学は予定してないですね。

では次に山崎さんお願いします





■  山ア崎安耶香さん

山ア安耶香さん 作品:サイロのある箱庭建築ー建築を支えるもの

佐藤:受賞おめでとうございました。山アさんの建築と雰囲気が似ていて仕合せ感を十分だしているね。
山ア:そうですか!ははははは、きゃっきゃと笑っている
佐藤:生まれたのはどこですか?
山ア:高知県の南国市です。高知市の隣の市ですね。

佐藤:実家は家畜を飼っていたんですか?
山ア:今は飼っていないんですけど、元々は酪農をやていました
佐藤:本物の牛乳を飲んで育ったんだね。
山ア:自分の記憶があるころはもう牛はいなかった。本当に小さいときに飼っていたんです。
佐藤:おれは牛乳を買うときに65度で15分〜20分殺菌している製品、そういう牛乳を買おうと思って探したんだけど、高知市のコンビニでは売ってなかった。120度2秒殺菌というように高温殺菌している製品だけだった。山崎さんは牛乳は飲んでいないんですか。みなさん牛乳を飲んでますか?

  会場 飲んでます

どういう殺菌している牛乳を買いますか、高温殺菌ですか低温長時間殺菌の牛乳にしてますか。
   会場 安いの殺菌時間みてない

佐藤:それは拙いですね。白い水の可能性があるよ、牛乳じゃないかもよ。牛乳のパックに殺菌方法が書いてあるので100度以上、沸騰させないのが本間物の牛乳だよ。



山ア
:私もちょとも知らない、ははははは。
佐藤:だめだこりゃー。酪農家の娘も知らないと、はははははは。父ちゃん娘に牛乳のこと教えないとだめじゃないか。低温殺菌の牛乳を買って沸かすと薄い膜が張るから、それが牛乳だね。そうならないのは白い水と同じやで。要注意だね。

山ア:搾乳するために飼っていました。高知のとなりの南国市で牛を飼っていたんです。祖父が基本的にやっていて、父の代は継げなかったということで酪農家は終わりました。父は農業をやっていました。今も南国市で農業をやっていて、私も完全の農家の娘という感じです。米作りがメインです。今も米を作っていてピーマンを作っています

 がやがやがやがや、

佐藤:爺ちゃん酪農営み、お父さんは米作とピーマン作り、どうして娘は建築の道を選んだんですか?

山ア:何で建築だったか。今は高知市内に住んでいて、引っ越しするタイミングで。

 ビールがひっくり返る

佐藤:フライドポテトのビール仕上げになったぞ、ま食べよう。

 がやがやがや、食い物を救出しよう

佐藤:フライドポテトをビールの津波から救出しようぜ。山崎さんが建築の道に進んだのはなんでだっけ?途中で切れたよ。










山ア
自分の家を建てるタイミングがあって、市内に引っ越す時には自分の家を建てるタイミングで。小さい頃から、ドラえもんみたいに押し入れに住みたいという夢があって、それを建築の核にした。

佐藤
:ドラえもんから語りだせばよかったのに!惜しいね。あのサイロと鞘建築の狭い空間が押し入れの代わりだったんだね。なるほど。河合隼雄先生の箱庭療法より説得力あったと思うんだけど。

山ア:そういうのをある程度叶えてくれたというのがあって、いいなーと思って。

佐藤:確かに山アさんの分棟計画でしたが、三連棟は押し入れに風呂、洗面、台所、そして寝床がもこもこと設えてあった。ドライモンを語れば金賞だったのに!個性的でいいよね。もこもこは体形に愛を感じてそうたのかな?どうしてもこもこだったんですか?
山ア:サイロから来ました!

佐藤:サイロから引いたのはいいんだけど、形に対してはいまいち説得力が弱かったね、サイロと鞘サイロの間が目指す押し入建築の写しなんだと言えば好かったのかも。モコを一つ加えたのでもこもこ何個で止めるのか?説明が無かったかな。
自分の歴史と関わって抜き差しならない建築から始めるのは好感がもてますね。これからももこもこ路線で行きましょう!困った時にはドラえもんにお祈りして困難を脱するんだと。困った時はドラえもんに相談しましょう!いい感じだな。修士には進まないですか。就職ですか。




 絵:webより ドラえもんの押し入れ

山ア安耶香 の推し唄

Mrs. GREEN APPLEの「僕のこと

山ア
:就職です。京都の設計事務所に就職します。
佐藤:所長にドラえもん味で推していきますと宣言するのはいいかもよ。山アさんから南国感が消えるのはもったいないけど、まあ修行してから高知に戻って活躍しなさい。
山ア:はい。いつかは戻てきたいなーと思っています。

佐藤:高知や南国で芽を吹き出してほしいね。山アさんは良いキャラしている、小難しいこと言って感心されても山アワールドは広まらない。なので、まずは皆に愛されるのがいいよね。そうだ同窓の牧田さんにプロデューサーやってもらえばいいんだよ。山アさんの売り出し方を演出してもらうのがいいかもよ。牧田さんを無理やり演出家にしちゃったけどね。
高知工科大に集いし若い建築好きの人たちが連携して生きていく姿はいいよ。山アさんは4月から京都の人になるんだね。
山ア錦市場のすぐ近くです

佐藤
:じいちゃんが寂しがるのではないかな、大都会に出ていくとなると。住む家はみつかりましたか。
山ア:はい見つかりました。大都会のど真ん中で暮らします!ふふふ。

佐藤:人生の一時期、大都会に暮らしてみるのも、いいか。
山ア:一度都会の生活も経験してみたいな!と思ってました。
佐藤:そうだね。あとは志しを忘れそうなときに指示をだす山アさんを演出するプロデューサー牧田さんが居るからね。
山ア:そうです。

佐藤:ときどき高知工科大に戻ってきて先輩として講義をして、高知を離れないのがいいと思うな。私、道を誤って進んでますかね?と確認するのも良さそうだ。地元に残る人はいないんですか。

和田:はい地元に残ります。

佐藤:和田さんは俺に一番評価が高かった案を出してきた人だ。山アさんは和田さんに時々「私かわっちゃったかしら?」と聞くのがいいね。高知の目、地元の目は大切にしましょう。
山ア定期的に確認をします

佐藤:今日集った皆さんは定期的に交流し合うのはいいよね。 都会に行くと喧騒に騙されて豊かだと思い込む人が多いからね。爺ちゃんや両親はお前は道を誤っている・・・とは、今は言えないんだよね。地方が疲弊しすぎてて、都会にしか幸いはないと思っている老人が多いと思うんだよね。牧田さんと和田さんと伊藤さんがまだ高知工科大の地元に残っているから、高知の錨役してくれるからいいよね。伊藤・牧田にはちょいと一杯呑ませてやれば地元のアドバイスしてくれそうだから、いい感じだね。

大学の周りには居酒屋ないんですか。

山ア:家は高知からはちょっと離れています。
佐藤:ちょと離れていると飲み会にはいかない。家の呑みするしかないかな。
佐藤:大学内では呑み会しないんでしょう。
山ア:基本的に呑み会はしないです。

佐藤:山アさんの次の計画は呑み部屋を作るつくることかな。あの案にどんどいろいろな機能ドラえもん部屋が増築されていくと。山アさんの家は楽しそうだから行ってみようじゃないかと、毎晩いろいろな人が来て、地域が賑わいだすかもしれないね。
桑原さんの案は子供のころから地域の人にしようという計画していました。彼女の計画は遠大だよ。では桑原さんに移りましょう


■ 桑原みなみさん

桑原みなみさん 計画:子供たちを取り巻く大きな学び舎 

桑原:くわはらみなみです。
佐藤:桑原さはどこで生まれましたか?
桑原:山口県です。防府市です。

佐藤:防府市に行ったことない。瀬戸内海に開けている感じですね。周防大島には行きたいだけどね。民俗学者の宮本常一さんの記念館があると思うので訪ねてみたいんです。昔の人だけど地下足袋はいて日本中を徒歩で行き来して地域の記録をたくさんのこしている。防府市はちょっと離れているから行ったことない。造船業が盛んなんでしょうか。防府という名から推測するに防だから江戸の末期には舟をつくったり、大砲をつくったりしてんですかね?

桑原:防府市のこと知らないので勉強します。

佐藤:どうして高知工科大を選んだんですか。
桑原:山口の大学ではだめだったのです。
佐藤:山口大学には建築科はあるんですか?
桑原:山口大学、国立があるんです。そこがだめだったので高知にきました。

佐藤:高知工科大に選ばれたんだと。だめ偏差値だめと自覚している人が集まっている高知県の若者はいい感じだよ。

 会場笑っている

佐藤:ペーパー的学力最低もだけど、人間たちは多様で豊だなと思いました。ここで学ぶのが、それぞれにとっては最も豊かな教育環境だったかもですよ。建築への想像力はさほど学力には関係ないんじゃない。山崎さんは同意するんじゃないかな。まずお父さんとお母さんの職業を聞かせてください。お父さん保育園経営してました?子どもへ視線が向かったのはどうしてですか?

 会場 大笑いしている

桑原全く関係なかったんです。親の職業とも関係ないんです。でもあの場所から入ったことが大きいんです。敷地の方からはいりました

佐藤
:緊張しなくっていいから、店から出て来た天ぷらを喰うと滑りがよくなるよ。子供を育てるためにはどうでもいいことを、ずっと話しかけていないと人間にならないからね。何でもいいから話てみましょう。子供好きが幼稚園設計するなら分かるけど。

桑原:子供が好きというわけでもないんです。
佐藤:なんだ、騙されたか俺、はははははは。

 会場ワイワイがやがや

桑原:子供・・・・。
佐藤:俺は虐めている気分になってきたので、天ぷらを喰いなよ。

 会場 わらっている。










佐藤:困ったときは天ぷらを食ううと、世界は滑らかになるんだよ。困った若者は天ぷらを食えと。桑原さんはなかなか喋らないね、いつものペースなのかな。何時も笑っている、それはいいね、宮沢賢治みたいだね。

山ア
緊張しーなんですよ。

佐藤:あそうなの。俺はただの糞親父だから緊張しなくっていいよ。一人っ子なんですか。
桑原:兄弟が下に二人います。
佐藤:お姉ちゃんだからチャンとしななきゃの圧が高いのかな。プレッシャー掛けられて大きくなったのかな。その時はお姉ちゃんやめます!宣言を妹たちにしてしまえばいいだけだよ。今からお姉ちゃんやめました、末っ子になります!と言えばいい。兄妹も時々入替え、役割換えて語り合うのがいいよね。父ちゃんんと母ちゃんが五月蠅いとかですか?

桑原:そんなことないです。
佐藤:自分で勝手にお姉ちゃん型を自分で填めている、それはとても拙いよ。せっく俺が賞をあげたから、今からは自分を開放して生きて行きましょう。

桑原;ありがとうございます。

佐藤:時々自分をサボってね、別な人間になってみるものいいよ。
桑原:ふふふふ。
佐藤:人は会って話をしたり語り合ってみないと、分からないものです。山アさん、桑原さんが困った時にはどこでもドアで救助しに来てくさいよ。恥ずかしガリ屋さんの方が芸はきっと上手なんだけど、壁を突破する機会が要るのかな。恥ずかしいと思っているからもう少しだね。その芸をやらないと生きていけないと悟った瞬間に豹変するんだよね、たぶん。まだ中途半端な環境を漂っているということかな。

桑原確かに

佐藤:ところで就職はするんですか。
桑原就職して広島県に行きます
佐藤:広島県と言われても広すぎるよ、厳島神社に就職するんだと言わないでね。

桑原:広島市の安佐南区の工務店に就職します。
佐藤:その工務店は主に何を造っているですか。
桑原住宅が主です。設計施工とかもしています。いろいろ勉強になります。

佐藤:隣の県だし、実家から近いかな
桑原:そんなつもりはなかったんです。選んでいてそこがいいなーと思ったんです。
佐藤:年商いくら工事しているんですか。従業員は何人ほどですか。
桑原:事務を入れて15人ぐらいです
佐藤:どうしてそこが合ってると思ったんですか。

桑原みなみさん推し唄
星野源 「アイディア」

桑原
:勉強もいろいろやりたくって、施工もやっている処を選んだんです。勉強できるなーと思って。まず現場を勉強したいなーと思ったです。
佐藤:まず現場の勉強をし終えたら次は何をするんですか。

桑原:将来的には自分でやってきたいなと思っています。
佐藤:設計を請負う事務所を開くということですよね、恥ずかしくって設計料くださいって言えないと困るよ、今から練習しましょう。

桑原:とりあえず勉強します。
佐藤:いい男がいたら結婚しちゃうんでしょう。とりあえずなにしますか。
桑原:とりあえず設計したい、施工もやってみたい。本当は大工さんになりたかった

佐藤:大工さん少ないからいいよね、器用ですかね。そこが問題だよ。その割には模型が細かくなかったなー

  会場 笑う がやがや賑わう

桑原:本当にそうです。
佐藤:大工さんは器用じゃないと家にならないでしょうからね。柱短かったけどまいいか、で続けるとどんどん傾ていくからね。最近はビス止めだから問題がないのかな、やはり器用さが要るよね。桑原さんは曖昧でいい感じだね、曖昧な楽し生きかたってのもいい技だよ。
4月からは桑原さんは広島でしょう、山アさんは京都だと、岡山あたりに集合してワイワイするのがいいのかな。みなで集まって呑む場所は岡山かな、岡山はあんまり縁がないか。やっぱり地元高知に集合がいいかな。菊眞先生の顔を見て呑むのがいいよ。菊眞先生に誰も会いにきてくれないと、先生は寂しいと思うよ。卒業しても時々会って同窓の建築仲間の現状を確認し合うのがいいと思うな。お聞きしていると同じ建築に関わっていても、でもかなり違う道に進むから会ってワイワイするんは大事だと思うよ。模型を見ていると建築好きの人が多いけど、1人だけ味が違うんだけど、その違いが入っているのもいいよね。建築仲間の最初の場だから大学は、交流し続けるのはいいと思うな。
卒業してからは競争する関係じゃない建築の仲間なので大切にした方がいいんじゃないかな。桑原さんは工務店に勤めるのか。大金持ちにならないんだけど広島から高知まで泳いでこれないだろうから、会社のボートで来ますかね。実家から高知に来る時は新幹線で岡山に出て土岐の電車に載る乗るんですか。

桑原車で瀬戸大橋を渡ってきます
佐藤:車でくると安いんですか?
桑原:新幹線で来る方が安いです。
佐藤:今、車持って生活しているんだね。スピードだしますか。
桑原運転嫌いじゃないです

佐藤:おれは自動車の運転大嫌い。これはいいねアッシーお嬢さんで桑原さんを使えるね。時々広島に押しかけていって、桑原さんに広島のお好み焼き食わしてもらえばいいな。牧田さんの所にいけば牛肉だし、こんな感じで広島に行ってからも気楽にお付き合いしたしましょうね。一級建築士は今年受験することができるんですか。

■ 二級をとるよ


牧田:まずは二級をとります
佐藤:大学出れば二級受験しなくってもいいんじゃないかね、最近のことは知らないけど。
桑原;受験はできる。
佐藤:二級建築士もっていれば住宅を含め小さな建築はほとんど設計できるから、喰うには困らないかな。地方に暮してると超高層設計は依頼されないだろうからね。工務店に入って営業させられたら、めちゃ向いてなさそうじゃないか桑原さん。

桑原:営業という部署があるわけではないんです。

佐藤:自分の喰いぶちは自分で仕事をとって来い!と言われないといいね。そういうルールかな。
桑原:そういうのはないと思います。
佐藤:お前の設計は、ダメ工事ばかり出るから設計だめじゃんと言われたらどうしますか?
桑原辞めます

会場ははははは

佐藤:急に即答しました、緊張しーは変わりました、その調子です。この身軽な変身はいいね。ここだけしっかりしてた、すばらしい。今は反応凄く早かったよ、いいね。最後の飛び道具を出しましたね、辞める!

会場 がはがは 大賑わいとなる。

その時でも「辞めます」という、女性の社長さんだったら効き目無さそうだね。辞める練習も要るね。その時は牧田さんにzoomで指導してもらうと効き目ありそうだよ。
ついでにお姉ちゃんもやめちゃうと。下は性別はどんな感じかな。
桑原:女、男です
佐藤:弟は可愛いからな、お姉ちゃんとしてはやめにくいね。妹はしっかりしてそうだね。ここれは面白いね、個性が多様でとてもいいね。

では次に和田さんです。地元愛重視で俺の評価がもっても高かった人です。

■ 和田渉夢 さん


和田渉夢 さん 
  作品:善根宿 室津ー集落の営みの場に寄り添う善根手作り遍路舎の提案

佐藤:さっき聞いたからだいたいでいいんだけど、何で建築の道に入ったから聞きましょう
和田:そうですね、工業高校出身です。建築科卒なんです。
佐藤:高校で建築科卒はおれと一緒やな。何処にあるんですか工業高校は。
和田高知工業です。
佐藤:高知市内に引っ越して下宿してた、高校生から生活してたんですか。
和田:室戸にいたんですけど。
佐藤:室戸は遠いよ、俺菊眞先生の個展の時に室戸まで行ってみたけど。

和田:引っ越してきました。

佐藤:室戸岬の空海が修行した洞窟なんだけ?

和田御蔵洞(みくろど)ですね!
佐藤:観に行ったらあまりにも遠くって、途中までしか電車が行ってない。そこから1時間半ぐらいはバスでとろとろ室戸岬を目指すことになった。室戸岬いついて海岸に降り立ったらゴミだらけ。海洋ゴミの山じゃないかと。どこから流れ着いたのかわからないけど、色とりどりの海洋ゴミが足の踏み場もないぐらい有って、ニュースでは聞いてたけど、ここれが海洋ゴミの姿なのかと実感することができました。でも地球のパワースポットだと直ぐ分かった。室津の地形は個性的だから覚えていました。今日の和田さんの説明だと対岸は人工的に造ったんじゃなかったんだね。



和田:地形がああいう形なんです。
佐藤:バスで道路から見下ろすと、無理やり安全な港つくったな!と、そう見えた。高知工業高等学校というのかな。

和田高知工業高等学校の建築科を卒業しました、今は工科大に。
佐藤:工業高校から大学に入るのには、勉強は大変じゃなかったんですか。
和田:僕は第一希望が工科大でした、ははは。近いですし、高校と大学が関連があったので、密接なんです。

佐藤:和田さんは地元高知観が豊かに出てくるので、いいですね。素直な建築を提案したし。建築の勉強を7年間も続けていたんだね。他の人、工科大仲間は普通高校を卒業したんでしょうか?工業高校出の人いますか。

桑原総合学科という頭の悪い高校です自分で授業を選ぶような高校でした。就職したり専門学校に行くような人が集まるような高校でした。勉強はあまりしない。推薦で来ました。

佐藤:
推薦いいじゃん、やったねーおめでとう!ここだけある種の手抜きをしゃたったよ桑原さんは要領いいね。高知工科大の生徒は多様な経路をへて集合してて、いいな!自分史は多様な人が居た方がいいよ。偏差値で勝ち負けどうのとかよりいいよ。工業高校卒で設計しちゃうと入学当初は抜群に設計は上手いんじゃないかね?

和田全然中味のない設計でした。渡辺研究室に入ってやっと掴めた。
佐藤:工業高校で何をしてたんですか、煙草吸って酒呑んでたのかな。
和田:設計は身に付いた記憶がないんですよ。ふふふ。
佐藤:俺は黒川紀章さんの本を買って感動したんだけど、建築家の出した本も読まなかったんですか。煙草ばかり吸ってたんじゃないの?
和田:いや、成績はよかったんです。 

がやがや

佐藤
:和田さんはずっと四国の高知を基地に生きていきそうだね。和田さんを四国の錨と呼びましょうか。碇シンジ君知ってますか、いつも悩んでいる男性。四国で建築について悩んでいくのかな。和田さんの地元愛は卒制案は滲みでてていいですね

和田はい
佐藤:一つ造ってしまったら、さらにいいんじゃないかと思います。同期生や後輩と協力して造るってどうでしょうか?
和田いいかも知れないですね








和田渉夢の推し歌
BAKのパラレルワールド



佐藤:場所の所有者が怒るかな。
和田:訴訟が起きなきゃいいんですけど。
佐藤:地権者に交渉せずにいきなり建てたら、そうなるね。そこは和田さんの人間力と地元愛で試作させてもらうと。お遍路さんのお接待小屋だから、すんなり実現する可能性高いよねチャレンジあるのみ。同期や後輩に声かけて室津に夏休みに集まってもらって造る。そういうプロジェクトはいいね。桑原さんも工務店の体験を生かして施工に協力して、牧田さんが遠くから監督しててダメを出したり指示を与える。そういう共同作業をやってみると、よさそうな、そんな提案だった。和田さんは就職はどこにするんでしたか。

和田高知市の施工会社です。主に設計です。
佐藤:設計だけにならないように善根宿をつくるのはいいよ。高知に来る前に建設業者を調べただけど頭ひとつ抜け出てる大きなゼネコン見つけましたがそこに就職ですか。

和田:いや、小さいです。こじんまりした所です。20名前後ぐらいですね。主に設計施工と他企業とも関わっている。
佐藤:設計施工だけではなく、いろいろな仕事を請け負うんだと。
和田:なんでもやってますね。

佐藤:いいねー、数年後はなんでも施工は出来ちゃうよ。巨大な施工はできないだろうけど。2、3年後には遍路宿を造るのはちょろいよ。下請けさんから足場パイプを提供してもらって造ってしまうよ、きっと。便所や風呂は向こう岸に造ると。とりあえず寝床だけ造って。山崎さんにもこもこハウスを風船、空気膜ででも造ってもらって。一時、洗面棟ができるまでそれで凌ぐと。山崎さんとのコラボレーションもしつつ。和田さんは今日の提案を実現していくのはいいよ。

和田そうですね

佐藤:高知工科大の学部生5人の話をお聞きした限りでは、みなさんそれぞれ違う道を歩みだしたので、将来集まって語り合うのは楽しそうですね。この学年は楽しい、将来が楽しみだね。虐められて泣いちゃっている仲間がいないのも、いいね。最近若い人の話聞いて学資ローンなど背負わされて辛い思いをしているのか、と思って高知に来てみたら、明る若者たちなので私は救われ気分です。

 わいわいガヤガヤ がやがや

山ア:なかなか嘘って見破れないんですけど

佐藤:悪魔と天使の違いは分からないよね、似ている。山アさんのように自分の空間とドラえもん空間の融合に余念がないので、人を騙せない。それは分かるよ。ドライモンの漫画に騙されて空間を創造してしまうのはいいね。牧田さんのクールな感じもいいね。漫画で世界を構成して建築化する人がいるだろうと思ったけど。菊眞先生に叱られるのかもね、5人はいろいろ個性的な仲間でいい味でてるよ。3、4年に1回ぐらい会った方がいいよね。そこでお互いの成長ぶりを確認し合うと、だめっぷりでもいいんだけど確かめ合うと。

和田さんの地元愛と、遍路さんの扱い、やや洗面所遠いから個性的だ。漏れそうになったら海に飛び込んんでしてまうしかない(大笑)桑原さんは推薦コンプレックスを4年間持って無事に卒業だし。

桑原
:自分があまりできないと思っている感じ。
佐藤:勉強できる出来ないなんて人生の豊かさにはさほど関係ないと思う、友達や仲間をどうやって得ることが出来るかが人生の豊かさを決めると思う。今、ここがちゃんと出来ていればいい。そうして自分がおこなった記録を細かくつくり積み重ねていくことで、コンプレックスは飛ばせると思う。自分を観察するために記録が要るよ。
で後は工務店でうまくいかなかったら、隣の工務店に逃げ込んで働くと。どんどん快適な場をもとめて逃げると。今は、工務店も若い人少ないから大切にしてくれて、虐めないと思うけどな。お爺さんの俺はそう思う。のびのび我がままに活動し5人で環境を変えていくことができるんじゃないかな。

がやがやワイワイ

  第二部 語り合いへ続く