2004年3月27日 石川初さんと建築あそび記録 remake版 2021 
お仕事  GPS  造園   造花 枝垂れ飾り  庭が生まれる 都営スタイル
私性のために  
我が家の庭 新聞記事紹介    
■  GPS   (註1) 
 

石川:これは多摩ニュータウンを調査した時にGPSを携帯してまして、それで・散々歩き回って後でそれを地図上にプロットすると、多摩ニュータウンの形状が浮かび上がってくると   会場 微笑 これ僕の自宅なんです・・立ち上がり 地図上の自宅の場を指し示す 会場 爆笑

そういうものです。地形の上に僕の軌跡を置くと多摩ニュータウンの持っている地形というか、多摩ニュータウン造成の度合いとか、道路のパターンとか・・・

これは あの・・最近アモイに出張しまして・・中国は詳しい地図がないんですけれども、インターネットで色んな処で、衛星写真が公開されているんで、それをダウンロードして、その上に・・アモイに行った時の出張の僕の動きを重ねて・・笑い
で、この衛星写真が一寸古いので、写ってないんですけど、今はハイウエーが出来ている。ここでクルット回っているのはこれはアモイから(註2コノス島という観光地があって、其処を一周するモーターボートに乗った跡  佐藤 笑う 会場 ワイワイガガヤガ・・爆笑混じりて 話が聞き取れず

ここは僕が泊まったホテル、ここが空港で、ここに石の会社があって、ここにAマーブルさんの工場がある。ここに外構の石の工場がある





講演前準備に余念がない石川さん中央





YouTubeにある石川初さん動画
ふぁぶG から希望をもらいにいく
について語られています









佐藤: なんだ 我が家じゃないか!

石川:そうです今日取ったやつで。ここで佐藤さんに拾っていただいて、サポーターの車に乗せていただいてk チャン微笑む
佐藤:なるほどね
松川:どのくらいの精度でトラッキングしているんですか

石川:衛星の状態にもよるんですけど、天空が非常にあいてて 衛星が一杯空に有るときは、2〜3メートルぐらいの誤差がないんですけど、トラッキングピッチも設定できるんで、割と細かく・・例えば10メートルおきぐらいに取る・それから何秒おきに取るとか・・
松川:秒でもできるんですか

石川:そうです。秒でもできます。このソフトを使うと、デジカメで散々写真を撮ってですね、その後それをパソコンに読んで、同期させると(註3)、これは時間の情報も持っているので、時間からデジカメに入っている時間の情報と同調させて、何処で撮りましたと勝手にプロットする
松川:面白いですね〜

佐藤まずいなー・・フォトコラいらなくなちゃう
石川:いや・・フォトコラは必要ですよ・・僕らがよくやるのは樹木の材料検査なんかで田舎でがー〜と広範囲で写真を撮ってくることがあるんで、その時に凄く役に立つんです
純粋に僕が嬉しいんです。自分が何処にいるのか会場 はーなるほど・・・・・会場 うれしい笑

記録されている自分が・・これはアモイに行くときに(註8こっそり・・佐藤 笑う

石川初さんの『思考としてのラウンドスケープ-地上学への誘い』 歩くこと。見つけること、育てること/『自然なきエコロジー』について語らる2時間の対話動画


飛行機の中で窓際の席を取って、帰りも窓際の席に座れたので、帰ってくる様子も入ってます・会場 おー・・ほー・・ほーアイ・・・これ立体でレンダリング出来るんです

会場 大ウオー 鳴り響く・喚声・・・これは凄い ・・帰りはわりと低い高度から入ってくるのが分かるんですね・・会場大 騒ぎ・・
松川:敷地も今3Dモードに入っているんですか
石川:3Dに入っているんです。ただ3点測量で 高さを推測するので・だから誤差が。結構あるんです。1メートル誤差があるときは原理的に3〜10メートルとか出るんです。
松川:凄いですね・・素晴らしい!!
石川:この辺の段差は飛行機が揺れているんじゃなくて 誤差なんですけど・・ただ離着陸の時はオンにしないほうがやっぱりいいらしいですね 会場 爆笑

松川:自分で自分の首締めるてるようなもんですからね〜

石川:そ・・そうなんですよ。よい子の皆さん真似をしないようにしてください・・GPSがあんまり面白いんで、あと仕事に使えるかということを社内でアピールしてですね。5つぐらい社内で売りました。僕が売ったわけじゃなくてみんな色んな処から買ったんですけど。持っている人、全員で みんなで「土曜日はどこへ行きましたか」・・・会場 大笑い

石川:僕はこれなんですね。青梅に住んでいるヤツがいて・・この人は幕張へ・・文京区へ住んでいるヤツは六本木ヒルズへ行って、立体でみるとこのところでズバー!と上がっている 会場 爆笑 横浜から通っているやつは港未来に出掛けたとか・・

これは地図をよーく見ていたらアヒルが見えたんですよ(註4) 会場 お〜・・行ってみようとおもって・・笑う・・17キロぐらいあったんですけど・・自転車で子供を後ろに背負って・・これwebサイトをごらんになっている方はネタを使い回しているなーとばれちゃうんですけど・・

佐藤:アヒルが有るって分かった・・
石川:あのね・・この辺が見えた・これはイケルなーと思って


佐藤:あこれはアヒルだ・・  
石川:これはイケルナーと思って、会場イケルナー・・拍手の嵐・・パチパチパチパチ描いてみて

会場 うぉあお すごーい・・称賛の爆笑・・拍手が鳴りやまず・・ここ中央線です・・ワイワイ・・井の頭公園も丁度橋があったんですよね〜・一番辛かったのは最後の方でここ(アヒルの足)こう戻るのが辛かった 会場 爆笑 はくしゅ 素晴らしい ・・これは途中でご飯を食べようと思ったんですけど・・これは太田さんじゃないですけど(註5)、ノンビル出来る公園がなかったんですね・で子供を連れてうろうろしちゃったんで、この辺が乱れましたけど・・あとは大体

松川:これは一筆書きに近いんですか
これは一筆書きじゃないとうまくいかないんで・・それが難しいんですよ

会場  ウォーウオーこれ地上絵だ・・・ 会場騒然となりやまず・・これぼくんち・・
佐藤:ぼくんちに アヒルがつながれてらー・・
石川:都心じゃ無理です・・都心て結構 凸凹しているんで・・この辺の西東京の武蔵野台地状の、フラットな所じゃないと一寸やってられない・・

頭部を拡大した・会場 大盛り上がり爆笑・・細かい!!・・航空写真に・・

松川:これは予め 地図にプロットしてから出るんですか?

石川:えと〜ですね・・地図上に書いてから出るんですね。それで最初難しいですね。しばらく行くとGPSの軌跡が自分のGPSマシンに出てくるので、段々 アヒルの形になってくると、会場笑い後は楽・・これはですね・・あ・・43km走っている

 
距離と地図上の標高・・GPSが記録した標高というのを重ねた図です。これは距離に対してスピードです。だいたい平均12〜3キロです。

これはスピードを高さに変化して読み込んでみたものです。この青梅街道のことろはノリノリで・・走っている 会場 ママチャリで・・爆笑やっぱりカーブが多い処は慎重になった 速度が落ちるんです
 
会場 爆笑 この図なに!?・夕焼けだ・わいああ・・・・
朝明けなんですけどね・・東京湾の向こうに朝日が・・わざと風景的にレンダリングして。(2004年10月30日 朝日新聞にて紹介されました


■ 地図 50メッシュ立体化 植生図

佐藤:あぁ・・
石川:これはせっかく福島に来るんで、福島をやったみた・・。これもランドサットの衛星写真をダウンロード出来たんで、それに国土地理院の50メールとメッシュ標高データ(註6)というヤツを重ねて、立体視・・。 これが・・信夫山 しのぶやま

佐藤おれんち書いてある! 
石川:佐藤さんにメールで住所教えてもらってそれをプロツトした・・
佐藤:なるほど

石川:これは標高を色分けで示したモノ。こうして見ると阿武隈川は一回盆地からウッウと出てまた低いところに入って、またここで大〜きく曲がって結構 苦労して海へ流れ込んでいる。

これは5メートル等高線かな・・この辺てもの凄く綺麗な扇状地ですね。ここの盆地って実は断面的にみると・・
 
これはもう一寸近くに寄った処で 扇状地は農地として利用されるらしいことがわかる会場  なるほど

だから駅からは登りで来ますね・・
 
これは立体ですね

植生データがなかなか見つからなかったんですけど(註7)、これジェ−ビっていう生物多様システムという 環境省が出しているんで、検索すると出てくるんですけど。これが信夫山ですね。この灰色が都市化しているところで、黄土色のヤツが田んぼです。ただ自然植生と言ったときに 田圃の稲は自然植生には数えられないんですね。植生には水田雑草群落。水田に生える雑草が生えている所という  出てくるんです。あとはこのあたりの植生は一寸東京で見慣れている植生と違って落葉樹が多いのと、常緑樹の針葉樹の植林というのが出てくるので、僕なんかは 「おぉ・・北の方に来たな〜」と思うんです。

 次の造園へつづく













 (朝日新聞記事より)





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★★GPS話★★註1
まあ要するに、GPSの話へ繋げたかったためにこの仕事の事例を無理矢理しゃべったのです。
以下、地図系の画像はほぼ、Kashmir3Dによります。

ここでクルット回っているのはこれはアモイからコノス島という観光地があって、(註2
アモイ自体も島ですが、アモイの南西に「コロンス島」という小さな島があります。旧植民地時代の面影を残す、観光地になっています。

そうです。秒でもできます。このソフトを使うと、デジカメで散々写真を撮ってですね、
 (註3
これはeTrex(ハンディGPS受信機)の話と、GPSのログを読み込んで描画するソフトの話が混じっています。ログ取得のタイミングを、距離や時間で設定できるのはハンディGPS受信機の機能。デジカメのファイルをGPSログの軌跡上に配置して見せることができるのはKashmir3Dというソフトの機能です。

これはアモイに行くときにこっそり・・
 註8
考えてみたら(考えなくても)、アモイへ出張した際のログではなく、国内の出張でした。羽田空港からは中国への便は飛びませんね。

これは地図をよーく見ていたらアヒルが見えたんですよ (註4
再三、書いていますが、これは元ネタのサイトがあります。職場で僕の隣に座っているスタッフ(サカイさん)にeTrexを貸したところ、北千住の街区を歩き回って「歩行地図」を作ってきたことがあり、これは面白いと思って「GPS」「DRAWING」と検索したら、その名も「gpsdrawing.com」というサイトを見つけたのです。それ以来、そういう目で地図を眺める習慣がついてしまい、武蔵野にアヒルを見たり、品川区にトカゲを見たりしてしまうのです。

・・これは途中でご飯を食べようと思ったんですけど・・これは太田さんじゃないですけど(註5
建築家の太田さんが「東京ピクニッククラブ」の活動を通して、「都市にまともなオープンスペースを確保しろ」と主張していることを指しています。

それに国土地理院の50メールとメッシュ標高データというヤツ (註6
「国土地理院の50mメッシュデータ」ですな。

植生データがなかなか見つからなかったんですけど、これジェ−ビっていう生物多様システム (註7
環境省の「生物多様性情報システム」(J-IBIS)で、全国の、最近の植生調査のデータを閲覧できます。

次の造園へつづく