HOME   佐藤敏宏が作成しました     佐藤敏宏(元・エア建築家)@セシウム都市フクシマ  による聞き取り記録集
「O邸」 設計者 中山英之さんに聴く (2013年 5月 19日千駄ヶ谷にて)

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 03  生い立ち

中山芸大というのは ことあるごとに賞があって。なんと賞って3年時で 一番よかった子にあげる賞とか。割と細かくあるんです。卒業制作は買い上げ賞というのがあるんですけど。一個も賞をもらえなくって
佐藤:そうなるよね 
中山:ずーっと
佐藤:作品いいと思っていても賞はあげないだろうな、学生の人格嫌いなんだからな
中山:けっこ嫌われている
佐藤:作品のよしあしじゃなく 中山なんか嫌いだから 賞やらないってこともあっただろうし 観てないだろうし。そういう対人関係になるよね 日本的大人ってでも言うのかな。その当たりはどうですか大人になって 今となって先生批判ではないけど。例えば自分が逆の立場になっときを想って、そういう先生に対する批判をする学生が出た場合はどのように?

中山:たぶん凄く嬉しいと想います。武満徹さんもすーごく嬉しかったと思うんですよ。
佐藤:だよね
中山:学生に無視されるのはね、寂しいと思うんですけど。  いまだに学生が一番新いものを自分の感覚で。彼らは現金なので、一番いけているものを本能的に選びとる

佐藤:へへへへへ
中山:するでしょう。その中に良いものであれ悪いものであれ、議論の俎上に上がるっていうこと自体は、自分の今を確かめる大きな指標にはなると思うので。
佐藤:いい先生になりそうだ 教えて らっやるんですか
中山:教えている時もあります。どうですかね。分かんないです。

佐藤:世代間の関係が無くなって来ているのですが、なるべくそうい世代間の軋轢を消けそうと、下の世代が考え避けているので。 そうしないと建築の仲間が減ってしまうかのような、その辺は難しいですね

山中:そういって 今の学生は〜 とか嘆いていてもしょうがないので。そういう考え方をしない人には しない人の、また新しい何かがあると思うので。

 僕はそういうのを上手に引き出すのは あまり上手じゃないかもしれないですね。ちょっと古くさい考え方のところもあるかも知れないです

佐藤:ではここで一回切りますね
中山:はい 
佐藤:面白いはなしだなー
中山:ふふふふ  


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