ことば悦覧 in 東京 2010(4/3〜4) 春版 記録集 home ベラ・ジュンさん 伊庭野大輔さん 平塚桂さん 藤井亮介さん 佐藤敏宏伊庭野大輔(31才)さんに聞く(2010/04/04 pm10〜12:30 曇り) (生い立ち・建築 01 02 03 04 05 )・(LRAJの活動 06 07 ) (アート活動 08 09 ) その01 東京渋谷駅 伊庭野ゲート 集合 曇り 冷える 佐藤:雨水はどちに流れているの? 伊庭野雨水は道路側に (山の手線内側へ勾配あり) 佐藤:ダラダラと道路側に流れ落ちて、時々雨降ると天井の汚れが流れ落ちると 伊庭野:雨降ると 天井が綺麗になります 佐藤:出来たのは何時でしたっけ 伊庭野:2年前かな。副都心線が開通(渋谷〜池袋〜和光)と同時に計画された出入り口だっったんで。もともと 上に橋脚があり、銀座線の橋があったので、その下に作るっていうような話は決まっていたんで。 佐藤:新しい出口ですね、昔から在ったのを改修したのかな 伊庭野:昔からあったのは北側の出入り口で、こっちの出入り口は副都心線が出来ると同時に。なにか避難所つくらなきゃいけないっていうので。場所もここの位置しか。最初から決まっていたんです。(子供の頃から利用してた) 既存の出口は出来たときに暗い印象があったので。何か明るくしたいな〜っていうのでガラス屋根にして。でも廻りのことを考えると少しくるまれているような感じにもしたかったんで。ルーバー状に門型を並べて。 佐藤:細かな門形柱 45pピッチぐらいでリブ状の門型が並んでいると 伊庭野:そうです、そうです。 佐藤:構造のうえではこんなに数は要らないんでしょう 伊庭野:実際の構造は4個に1個の門型は構造として生きているんですけど。一応。上のパイプで全部つないでいるんですね。なので横に倒れるのには、全部の門型がちょっとずつ効いている。 佐藤:なるほど。この出入り口は 伊庭野実作 第一号なんだ 伊庭野:まあそうですね 佐藤:おめでとうございましたふふふふふ、伊庭野ゲートって言えば誰でも知っているね。知らないかふふふふ 伊庭野:知らないですねふふ (昔からの出入り口→→) 佐藤:既存の出入り口と新・伊庭野、出入り口を写真にとってweb記録に並べます 伊庭野:アンドウサンのやつが、風と光を中に入れるっていう話があったんで。それにコンセプトも合わせて。普通のゲートって既存のように三面囲っちゃうじゃないですか。伊庭野ゲートは出入り部と反対側の後ろを抜いて、風が通り抜けるようにしたんです。 佐藤:あ!ほんとうだ、上の方が ガラスが途中で切れて無くなっているね 伊庭野:本当はこのガラスの壁なかったんですよ、手摺りだけだったんですよ 佐藤:どうして?ここ モタモタ二重になっちゃってるのよ! 伊庭野:セットバックさせて、ちょっとした広場みたいに。何で?かって言うと、ここって夜になるとストリートミュージシャンみたいな人一杯いるんですよ。そういう人達のちょっとしたステージみたいになればいいかな!とか思ったんですけど。オープン初日に行って見たら??フォームレスがど〜わーっと寝てて!! 佐藤:快適な場所だしね 光も当たるし 伊庭野:そうそう、そういうことがあって。あっというまに、ここに壁立ててください 佐藤:ああ、それで外側のガラス壁が出来て2重になっちゃったんだ 伊庭野:急遽その後出来たんです 佐藤:伊庭野のロマンは一日で砕かれたんだ!なるほど 伊庭野:僕のもくろみはもう あっさりと 佐藤:目論見通り人が使ってくれちゃった 過剰に ごろごろとね 伊庭野:そうそう。オープン初日・その日は太陽の光がぐわー〜っと落ちて、もの凄い気持ちよさそうな感じの場所になっていたのに!そこにぴたりとフォームレスが!?フォームレスって一番気持ちいいところを探す人種ですからね 佐藤:ふふふ 伊庭野:見事に 佐藤:見事に、駅周辺で一番気持ちの良い場所を見付けられちゃったと 伊庭野:見付けられちゃって、 佐藤:ここに寝ててもいいと思うけどな〜、何が悪いのかね? 伊庭野:まあ飯とか食い始めチャいましたからね。残飯を。それがもの凄い光を浴びて、ある種 日本には無い新しい風景だったとは思いますけど 佐藤:それでいいじゃない!福祉政策の無さと人々の無知が現れるんだから 見えていい はははは、想像しただけで気持ちよく 飯食えそうじゃない 伊庭野:気持ち良さそう。そういうもあって残念ながら(二重壁で閉鎖) でも一応風が抜けるっていうのはできているんで 佐藤:半分開いているからね 伊庭野:地下って空気が澱むじゃないですか。ここから風が抜けると その(電車の)吸引効果で地下の空気も抜けていってくれればな〜と 佐藤:なるほどね、成功してますな! 成功しすぎて他者に乗っ取られたと。素晴らしい。管理上の問題だから設計者はいかんともしがたいと。 がたがたがたんがたん 銀座線が通り抜けていく がたんがたんがたん 佐藤:わかりました。 伊庭野:内側の素材、凄い地下鉄ってツルツルなんですけど。やっぱり清掃のために内側のなんでもかんでもぴかぴかの素材にしておかなきゃいけないっていうのがあるみたいだったですね。それに合わせて内側にガラスを入れたっていうのがあって。普通はフレームの外側にガラス張るんですけど。内側に張ることで結果的に人の動きが写り込んで、渋谷の人とか車とか一杯在るみたいな状態が内側に映り込んでそれに囲まれているような 佐藤:よごれれば汚れるほど鏡状態になり一層の効果がうまれ 都会の賑わいが汚れを背景に映し出されると 伊庭野:そうそう、汚れれば汚れるほど味が出るかな〜と、そういうことです 佐藤:鏡状になっていって〜ね。天井に綺麗な空と都会の人々が映り込んで。都市的幻影 そんな風景で良いですね 刻々綺麗 大成功 と。目論見通り ストリートミュージシャン ならぬ スクウォッターの人々に使い込まれたと。その場所を写真に撮っておきますよ 反対の既存の出入り口も撮っておきましょう。既存の出入り口があったから伊庭野さんの提案がうまれたんでしょう (奥のガラスの手摺りの手前にガラスの塀状のガラスが設けらている) 伊庭野:そうです、 佐藤:既存の出入り口は風が通り抜けないじゃないかと 伊庭野:そうそう 佐藤:調査学習して提案したと 伊庭野:使っていたんで、あまり気持ちの良い出入り口じゃないなってのは小学生、そのぐらいの頃から思ってはいたんで。っていうのもあります。 佐藤:なるほど郷土愛からうまれ出た伊庭野ゲートであると 伊庭野:じゃどうしましょうか 佐藤:どこか公園かに行きましょうか 伊庭野:じゃ渋谷の公園へ 二人は代々木のほうに 公園へ移動しはじめる 佐藤:子供の頃から渋谷駅周辺は庭ったんだね 伊庭野:庭って言うと おこがましですけど。ズーット住んでいるんで。池袋新宿とかそういう繁華街のうちどれが自分にとって一番馴染みがあるかって聞かれたら、やっぱ渋谷ですよね。 佐藤:この当たりに自転車置いてはだめなのかな 伊庭野:このまま持っていきます。 僕は他の人と違って自分のイメージを作るとか そいいうことしない。佐藤さんと同じようなもんですよダダ漏れ 佐藤:ダダ漏れ人間 ね 伊庭野:はい 佐藤:おれダダ漏らしてる人間じゃないよ。 コントーロールしているでしょう無意識に教育されているから。 おれコントロールしているよ。偉そうにならないように。偉そうに見えないように。出世成長しないようにふふふ コントロールしているよ 伊庭野:なるほど 喫茶店を探して 歩く 渋谷繁華街 ようやくキツ茶店に到着 伊庭野大輔さん 生い立ち 佐藤:今日はお忙しいところお付き合いいだだきありがとうございます 12時まで 伊庭野:あと2時間弱あります 佐藤:じゃどうしようかLRAJから聞いちゃうかな、今年の活動の感想から。タバコ吸わないんだっけ 伊庭野:僕は吸わないです 佐藤:俺も吸わないよ、お土産あげます 伊庭野:僕が何者か?とか。そういうの聞かないんですか 佐藤:そいう生い立ちなどの内容も聞きますよ 伊庭野:お土産くれるんですか!どうもありがとうございます。 佐藤:福島の薄皮饅頭です。家族の人と食べてください 伊庭野:ありがとうございます、家族4人です 佐藤:ちょうど8個あるからいいね 伊庭野:素晴らしい、へ〜 佐藤:じゃ生い立ちから聞きますかね、いつものように。今日は伊庭野さん聞き取り第一回目なので 生い立ちから聞きましょう 伊庭野:生い立ち 佐藤:何年産まれですか 伊庭野:僕は昭和54年、1979年 佐藤:今年31才 伊庭野:今年31才です。よく、すぐ計算できますね 佐藤:一杯聞いているからふふふふ 伊庭野:ははははは 佐藤:それでどこで産まれたんですか 伊庭野:生まれは東京ですけど、産まれてすぐに北海道に親の転勤で札幌に行きましたね。 佐藤:札幌の記憶は無いんでしょう 伊庭野:覚えてますよ。幼稚園の、最初に年少にいってその後アメリカに行った、3年ぐらい。産まれて直ぐ札幌に行って、幼稚園の年少まで居たんです札幌に。 佐藤:4,5才までね 伊庭野:そうですね、で記憶としては結構ありますけどね。 佐藤:小学校はアメリカの学校に通ったわけですか? 日本人学校に入ったの 伊庭野:そうです、小一になり、シカゴに行ったんですよ。2年間ぐらいシカゴにいて。向こうで幼稚園行きました。 佐藤:現地の幼稚園に通ったと。多民族国家だから 色んな人間と交流して 伊庭野:そうそう、学校の最初授業が始まるときに必ず歌うんですよ、アメリカ合衆国の歌を 佐藤:米国歌を歌うと 伊庭野:国歌を歌うんです ちゃんちゃちゃんちゃんちゃー 国歌を歌いだす伊庭野・、完全に口パクで。 佐藤:毎日ですか 伊庭野:毎日歌ってたんじゃないかな〜よく覚えてないな〜何か歌った印象凄い残っているから。記念日なんかに歌ってたのかもしんないです 佐藤:移民が一杯いるから毎日歌わないと、ここはどこだか判らなくなるんだろうね。 伊庭野:そうですよね。どにこ属しているのか?っていうのが判らなくっちゃうっていうのありますよね 佐藤: 大リーグの中継を見てても毎日 米国歌を歌っているものね。家族が見ているので 時々米国歌 聞こえてくる また歌ってら〜ってなもんでふふふふ、シカゴに行ったと 伊庭野:シカゴにいて。それは父親が会社のお金で海外留学させてもらえるっていうので、行っていたんですよ。 佐藤:父ちゃんは勉強にシカゴに行ったんだ 伊庭野:勉強に行ったのに僕ら家族も行った。だからすごい貧乏な感じだったんで。 佐藤:会社から生活費も出るんじゃないの 伊庭野:出るんですけど、最小限だったんで。向こうの生活は凄く自分が言ってもね 子供なんでよく分からなかったですけど。でもね、何か凄い面白い所で。寮みたいな所に入っていたんですけど。 建物と同じ、建物も凄い広くって。その横がまた全面芝生で。その芝生でクリスビーとか自転車乗る練習とかしたりとかしていたんで。広いな〜って。その横にアメフトのフットボール場が在ったんですよ。 注文したトマトジュースとコーヒが来る 乾杯 ! 3−7:24 その02へ |