2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | |
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2010年7月31日 AM10〜 「井口夏実さん 人生と現在を語る」 文字起こし・文責:佐藤敏宏 (快晴・京都の自宅にて) その 01 02 03 04 05 06 07 ロンドンレポート |
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その05 現在を語る | |
佐藤:編集者であり 主婦や妻をやって母親をやり その他も色んな役割を担っていると思うのですが 大変じゃないですか。旦那さんが協力してくれるから出来るのか、それとも社会も協力しているとか。男社会にあって女性の方って仕事を持って各種活動するって 凄い大変だと思うんですけど、最近はそうでもないんすか 夏実:私にとってはずーっと主婦だけやるとか、ずーっと編集者だけやるとかね。その方が大変かな。ずーっと母親だけとかね 佐藤:色々廻るのが好きなのかな 夏実::そっちの方が合っていると思う 佐藤:1日に色々な領域を往き来する、母親をやり妻をやり 編集者やって、そういう暮らし方が好きなんだ 夏実::好きっていうのかな、想像が出来ないです。母親だけをずーっとやっているのとかね。ずーっと仕事しているとか 佐藤:そういう色々やっていく上で大変じゃないじゃないんですか。失われた20年で最近 男が疲れてきたので女の人に頑張っもらって 男が上澄みいただきみたなことがあると思うんだけど 夏実:本当 佐藤:近所のスーパーで働く女性をみてるけど そうとしか思えないよ。そういうの ないですか。女性に対しても男と同じ労働賃金対価をくれますか、給料とか差がないですか 夏実:うん無いですね 佐藤:それならいいね 夏実:編集者はあまり無いんじゃないですか 佐藤:編集者の社会のことも 知らないので 聞いたんですけど。 夏実:普通は最初から職種が違うでしょう、同じ職種だったら 佐藤:そういう状況全く知らないのできいていてみたの 山崎:同じ 夏実:うんでもそれを続けていけるかどうかは 佐藤:下っ端は同じだとしても 将来 偉くなれないとかは ないんですか 夏実:それは あるかもしれない 佐藤:あいつは子供産んで忙しいから仕事させられないとか、仕事が少なくなっている時勢なので 色々理由を持ちだして首切る理由にされちゃて 大変なのかな〜と勝手に想像したもんだから。今のところ問題ないんだ 夏実:そういう差別の問題は無いですね。うん。小さな会社だし。 佐藤:それは よかった 山崎:むしろ よく見てもらっているほうじゃないの 夏実:女性の方が多いですからね、同じ年代の人は |
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佐藤:小さな会社だということと、編集の世界は実力勝負っていうことでいいのかな 山崎:職場によるんじゃないですか 佐藤:会社によると 夏実:うん。 佐藤:一概に言えないと 夏美:うん、今の会社ちっちゃくって女性も多いけど。でも残業は独身のときと同じようにやれって言われたりね。言われてたら続けられないと思うんで。 佐藤:言われないんだ いいね 夏実:言われない 佐藤:フレックスタイム制なんですか 夏実:フレックスでもないです、今は時短で 30分短くしてもらってるんだけど。 佐藤:家に仕事もって来てやるときもあるんですか 夏実:うん、大変なときは。今日は家で仕事しますみたいなのはないですよ 佐藤:し残した仕事を家にもって帰ってすることもあると。自分でも納得してるんですか、嫌だと思っている 夏実:嫌だなと思うけど やらなきゃしょうがないし うん。 佐藤:そのぐらいで それほど問題はないんだ。じゃいいね 夏実:寛大な職場じゃないのかな 今の職場 佐藤:お子さんを2人育ててながらですよね、役割分担とかどうしているんですか、飯はどうしているんですか、二人でそれぞれ作っているんですか 夏実:平日は私が作って、だいたい朝の間に用意しておいてね。 山崎:週末は私が 夏実:そうそう、洗濯はむこうが担当 (7月31日は土曜日なので昼飯は山崎さんが台所に立ち作ってくれました) 山崎:あと朝送るのが僕が担当で、帰り迎えにいくのは夏実さん 夏実:うん、 佐藤:子育てに対する公共サービスはどうなんですか、待機児童が一杯いるとか アナウンスがされ 騒いでいるけど。この京都東山の当たりはそういう問題はないんですか、直ぐ幼稚園に入れるんですか 山崎:無理を言わなければ、なんか時間の 何ていうんですかね、我々は7時半まで預かってくれるところに行っていて。6時ぐらいに迎えにいってるんですけど。長く預けなきゃいけないとかね。長い時間とか そういうのを言い出すとけっこう大変みたいだけど。 佐藤:今(2010年7月31日)何歳なねすか 夏実:5才と10ヶ月 佐藤:ゼロ才でも預かってくれるんだ 夏実:そうそう2ヶ月から預かってくれるんです 佐藤:それはいいね、料金は高いんじゃないんですか 夏実:高いね 山崎:高いね 佐藤:実家、コーポラティブハウスに引っ越すって手はないんですか 夏実:ない、一緒には住めないね〜 佐藤:現状の ここがいいと 夏美:うん 佐藤:離れている方がいいということですか 夏美:ちょっと離れ過ぎかもしれないけど、30分ぐらいの方がも うちょっと頼みやすいよね 佐藤:ふふふふ、困ったときに頼める 近いとね、ふふふ 夏実:高速乗らずに 来てもらえるとよけい良いと思う 山崎:高速があるからね 佐藤:ということは 親の手を借りても完璧じゃないので 身近な人がサポートもしてくれて、隣近所に友達つくって、親代わりしてもらう、気楽に頼めるっていうネットワークが出来れば良いけども 子育ての手作戦。なかなかそもまでは行かないよね。 夏実:下の子が10ヶ月だからね。ちょっと難しいよね。でも上の子は5才で。岡田さん処 ね、みのり君と同じ年だから、けっこう行ったり来たいりしますけどね。 佐藤:岡田先生の家に預けて、岡田家を幼稚園にしちゃうとふふふふ 山崎:いやいやふふふふふ 佐藤:小学校までは一緒に行動して育て合うと 色々面白そうだなと思うだけど 夏実:うんうん、保育園行っている 子いるからね 山崎:近所 割と 同世代の子供をもっている親がね。 佐藤:そういう環境だと頼みやすいよね 夏実:そうだね〜 佐藤:食材ちょっと買いに出掛けるなら 預かってあげるわ〜ってなもんで。仕事を持つ女の人が 子育てで そういう苦労をしながら 生活するってことを僕はやったことがないので。我が家は専業主婦だったので、共働きの人達ってどうやって子育てしつつ生活してるんだろう。独立建築家は仕事探しながら子供育てるって 俺には不可能だったと思うもん。だから今みなさんは どうしているんだろうって思う 夏実:保育園があって、まず保育園がないとやっていけないんですけどね。それでなおかつ、お父さんもお母さんも両方関わってるっていうのが必要じゃないか 佐藤:お父さんお母さんが関わるって夫婦が関わるってことでしょう 夏実:そうそう、 佐藤:お爺ちゃんとかお祖母ちゃんとかじゃなくって、それだけじゃまだ足らないように思うので もうちょっとサポート要るんじゃないですか 山崎:要るときもありますね。 佐藤:それは隣近所とか 夏実:お爺ちゃん お祖母ちゃん 佐藤:その2つのネット、人間関係がある人はいいんだけど。無い人は放ったらかしにしちゃうって 悲惨な状況が生まれたりするんだろうな〜きっとね。 俺はそういうネットワークが無くってたまたま 妻が元気で病気もしなかった。極めて危険な 希な好運で子育てしてたたので。妻 元気ばかりじゃないわけですからね〜。偶然ラッキーだけで 生きてきたんだと思うと ぞっとするんですけどね。 お互いの行動予定調整が巧くいかず 喧嘩しないですか、子供の関係で上手にお互いが重なる仕事の時間を調整するのって難しじゃないんですか。そんなに問題は無いんですか、保育園がその調整機能を担っているのかな 夏実:保育園には凄く助けられてるけどね、喧嘩はするよね 山崎:うん喧嘩って言うか 佐藤:時間と仕事の調整なんでしょう、それって喧嘩しても解決しないじゃないですかどうしてるんですか、どちらかが折れる、俺今日は会社休むわと 山崎:頼まれた方が断らないっていう 夏実:ふふふふふ 佐藤:そういうルールなんだ、それいいね、頼まれたら絶対断らないで 引き受けるって それは良いルールだね 山崎:うん 佐藤:それは頼みやすいわ 夏実:でもなんとなく普段私がもう、9時5時で終わって家帰ってきてっていうのがね。決まっているしね、「本」だから作っているのが、取材行ったりしなくっていいのでね。けっこう決まったレギュラーな毎日をおくれるし。私は、その方が好きなのでふふふふ、そうしているんだけど。 だから普段は割と好きに仕事しているんだよね、平日は遅くまででも。でもイレギュラーで私に打ち合わせが入ったり、遅くなったりしなければいけない時は お願いするでしょう。そうすると断れないみたいな。 佐藤:なるほどね 山崎:それは断れないでしょう 夏実:あと毎日時短でやっているので、子供が病気になったりしたときに 休むのは山崎君と 佐藤:お互いに理解し合っているから いいよね 夏実:ふふふふふふふ 佐藤:そうせざるをえないと 夏実:そうそう、そう 佐藤:可愛そうだっていう人がいるかもしれないけれども、俺が核家族ではない15人プラス近所の人々の20人ぐらいの大家族で育ったんで。顔見知りが沢山いる中で育った。my子供達は核家族で育てられたから 両方知っているわけですよ。 父・母と子だけの、核家族って一方的な過干渉に陥り易い構造を持っていると思う。 親子だからキツくなる状況を生み出してしまうと思う。 大家族で色んな人の中で育つ良さも知っている。子供が成長するときに色んな人間に関わって育つのは良いと 思うのね。親の身勝手な愛情を注ぎ込むためには親が子供を囲い込んで親の愛を無理矢理子に注ぎ込む、それが家族なのだと考える人も居ると思う。それについてはどうなんですか 夏実:それが本当に出来る人は良いと思う、居ると思うしね 佐藤:今50才ぐらいまでは専業主婦いたと思うけど。流石に30代の人たちは専業主婦はいない成り立ちにくくなってしまった 山崎:実際 専業主婦でやっていくの難しいものね 佐藤:難しいが故に 我が子供に対して過干渉にならずに済むということもあるし、高度成長期にだけ可能だった 特異だった核家族とは違う家族のありかた 親子のありかたが考えられると思う。お父さん お母さん 子供の家族じゃなくって、その3つの領域に対してもっと流動的に他者が関わる家族ってのもあっていい、こちらが世界標準だと思う 緩い関係 そこで子供が育っていく。その関係性は子供にとって 核家族のようなタイトな人間関係より よほど良いと思うんだけどね。 15:22 その06へ |
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