2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | ||
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2010年7月31日 AM10〜 「井口夏実さん 人生と現在を語る」 文字起こし・文責:佐藤敏宏 (快晴・京都の自宅にて) その 01 02 03 04 05 06 07 ロンドンレポート |
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その03 | ||
1998年 4月号 ベーコンの肉体・フィクションと現実・視線の間 5月号 英米の微妙な関係・リアリティーを創造する・空間の固まり 6月号 ソビエト発ユートピア行き・動物と人間と人格 前衛芸術は何処へ 8月号 以下ノンタイトル 9月号 10月号 11月号 1999年 2月号 3月号 4月号 5月号 |
佐藤:それはすごいね 貴重な体験 夏実:でも、もともと社会学でよう専攻してたのが、いきなりアートについて書かなきゃいけないからさ〜、大変でした 佐藤:社会学は何でもありだから 良い訓練になるじゃないですか 夏実:うん 佐藤:日本芸術院に おは入りになられて ゲイジュツ年金暮らしのようなアーテスト相手にするんじゃないんだからね、いいですよ〜。 現場 最先端のアートとの巡り会い。 、良い勉強になりますよね。阪大卒業してすごい良い環境に行った 感じがしますよね、その1年間で阪大の4年分の 元を取ったって感じですよね ふふふふふ、2年目もそんな感じで暮らしてたんですか 夏実:2年目はね 佐藤:当時のレポートのスクラップ残ってないんですか 夏実:どっかに有ると思う 佐藤:何かください ここに貼りますから (btは 県図書館にあるだろう)今から何年前ですか、楽しそうだよね、読みたいね 夏実:12,3年前 美術手帳のレポート。 それはどっかに、実家だねバックナンバーはとってないんです 美術手帳はどこにもない。原稿送るの メールじゃなかったかな。そういえば自分では取ってないですね。 佐藤:もったいないですね と家に帰って 調べます 夏実:けっこう苦しかったからね、毎月書くのふふふ 佐藤:それはそうだ 未知の領域、使ってなかった脳みそつかって書くんだから 夏実:一番最初は紹介してくれた人が添削してくれたんだけど、おもいっきり直されてかなりショックでしたけどね。 佐藤:雑誌用に 原稿書いたことないんでしょう 夏実:ないの 佐藤:それなら削られるよね 特殊なアートの世界の記事だから、新卒でいきなり書ける 新聞記事でもないし。一つの単語にアートの歴史が詰まっているだろうし。それを覚えなきゃいけないしね。大変だと思う。アーテストの名前すら分からないんでしょうからね 夏実:でもずーっとやらせてくれましたね 佐藤:いい編集者に出会ったんだ、そこがいいね。駄目だしされながら1,2回は。原稿料くれるんでしょう 夏実:くれますね 佐藤:勉強しながら原稿料もいただけるってのは いいな〜、そういう場所なくなっちゃったよねこの10年間で。そういうのなさすぎるね 山崎:佐藤さんがやったことないってことですか 佐藤:近頃ほとんどないね 原稿料いただける仕事は うん 夏実:海外レポートは高かったですよギャラが。 佐藤:いいよ高くっても。飛行機代を考えりゃ ただみたいもんでしょう。出版社にしてみれば。夏実さんは、勉強しながら ギャラまでいただける。 ギブアンドテーク、羨ましいいいね〜、ずーっとやっていたいね 俺ならふふふふふ 夏実:そう、現代アートって観ずらいときもあるけど、書かないといけないから 一生懸命観るのは よかったと思う。 佐藤:現代アートってどういう風に言葉と使って 解釈するかっていう、その行為そのもものがアートだから。その闘いの姿みたいなものを書くと。そんなことで何でも作品になっちゃうじゃないですか、デュシャン以降ね。 だからゴミと作品の距離が凄く面白いよね。なんでも在りだけど、自分がそういうふうに見えるとか意味があるとか意味づけしないとアートにならないってところが、すごく面白いですよね。とうぜん書く人が召喚される。書く側はしんどくなるよね アーティストは観客のその文脈を外そうとしたり 既存の意味を乗り越えていこうとする 新しい作品どんどん出してくるよね そりゃ〜観察・記録者はたいへんなストレスを覚えるよねふふふふ 作家はこれが作品なのだと言い張っている、それを困ったアートジジイが出現しましたとは書けないしね、良い位置に居ましたね、そうですか 夏実:そのチャンスにも 恵まれましたね 佐藤:それは良かったわな〜、2年目も同じレポートを書いてたんですか 夏実:2年目は、元々ね大学で、書いたのが公共空間の話っていうこと、公共空間に彫刻を置くっていうことはどういうことなのかみたいな卒論だったんですけど。それで、イギリスに1年目はその現代アートのコースで、イギリスのパブリックアートについて書いたのね。 もういいやっていうか。そこから、建築の話しをしたいな〜と思って建築の歴史のコースが別の大学にあったので、そっちに 佐藤:パブリックアートって日本でも60年代末から町にアートって一時流行り出したよね。山口県宇部市(彫刻のある風景)だったかな、最先端アーテストと組んでながくやっているのは。 行政主導で公募でパブリックアートをつくって街に飾る 福島市内にも裸のオネイチャン像が方々に立ってますよ。道に彫刻飾るって、 バブル時代90年代前後に オイラの田舎市 でも 流行りましたよ 夏実:いっときね 佐藤:今でも 宇部では続いているようです。ロンドン・アートレポート書いて。日本にもどって 道にある彫刻 アートどう思いますか 夏実:甘いなと 佐藤:ふふふふふ 無いほうが天然の風景が綺麗に見えると思う 邪魔になるよね 夏実:うん うん 佐藤:女性が おおよそ裸でポーズしてるブロンズ像 これを アートだって言われて困るね。 路上のような日常にはアートの文脈無いですから お姉ちゃん裸像は 異様ですよね 村の外れの厄除けお地蔵さんじゃあるましい 。パブリックアートから建築のパブリックスペースの歴史に変わってきたんですか 夏実:そうですね、たぶんね、そういうことだったんでしょう 佐藤:やっとここで振り出しに・コーポラティブハウス建築に戻るみたいな、お父さんの懐に ようやく戻ってきたか〜と安心する 感じですね 夏実:ふふふふふふふふふふ 佐藤:そのイギリズで書かれた論文読みたいですね。パブリックアートとについての論文・去年の年末 福島県美の宮武学芸員から「美術館と地域と現代アーと」のお題で講義を聞きましたよ。今作家はパブリックアートしないで 町おこし活動みたいな行為に変わってきてますよね、人集めてワイワイ 何かに向かって共同作業しつつ 話しあい 飲み食いして アート作品を作り出すみたいな。 ありがたや〜彫刻町に飾っても作家は鼻摘まれるだけだから。作家と住民の溝が埋まらないので、盆踊りの事態みたいなことになっていますね アート廻りも、紙相撲やりながら子供と地域と食とアートを接続していくみたいな、俺が昔からやっている建築あそび のように飲み食い 雑魚寝 みたいなのをアート事態だと言い張っている みんなで協働行為を アーテストが今は最先端の表現者だと言い張るんだな〜 と (紙相撲 kosuge 1−16) 夏実:言ってますね〜 佐藤:アーテストがまちづくり予算に食らいつき 存続を企ているだろうと思うし。建築家も仕事がなくなったから まちづくり予算に食いつくし 都市計画系は奪い取られまいと画策して 騒乱状態ですね アート系と建築とまちづくり系の人々が食いつき合っている構図ですよね。夏美さんの目で観てそのあたりはどうみえますかね 、そういうのってアートじゃないよね って思いますか 夏実:思わない 佐藤:今のような在り方の方がいいなと思いますが 縦割り分離でそれぞれ在った以前よりは 夏実:私も そう思いますよ 佐藤:触っていい美術彫刻がニュースになってしまうよりは、アートなのか。ただ遊んで歌って呑んでいる 遊び お祭りだか 区分けがつけられないような状態がメーンになってきて、おばちゃんも おじちゃんも、自分の庭の野菜をアーテストにあげたらアート作品を作っている行為に参加しているって 捉え方はごく普通でいいけど、また逆にここまで共同体が崩壊してしまったか へたったのかとも思う。 そういうアート なのか生活なのか〜 農作業なのかわからなんような行為。30年前よりは、今はそういう活動が好意的に取り上げられるようになってきたなとは思います。たしかに立派な作品見てるだけの 参加は面白くないよ、アリガタヤ〜美術品ってのは気でも狂わない限り見に行かないと陰口をたたく市民は多い。 美味しい桃や林檎作っている人はアートなんか観に行かないですよね 農作物って自然環境と農夫たちのコラボレーションアート作品だと考えてしまえば こんなに面白い行為はないんだからね。勢いあまって いずれは奈良の大仏作ろうみたいに なっていくだろうけど、その方が面白いと思います。 アートからパブリックスペースの話になって、論文も書いたんですか、イギリスで。 夏実:2年目ね、建築のコースで、建築と都市のコースだったんですけど。そこで書きましたね。 佐藤:日本建築のパブリックスペースについてですか 夏実:今度は違います 佐藤:パブリックスペースって一杯あるから分からないですけど、イギリスの 夏実:イギリスのパブリックスペースについては書いてないです。パブリックスペースについて 書くのはやめたの。 佐藤:何か書いたの 夏実:それで、2年目書いたのは、言葉と建築について研究してる 佐藤:抽象度がグーンと上がって よほど難しじゃないですか、そっちの方が ふふふふ 夏実:でもそれを凄く魅力的なかたちで研究してる先生が居て。色々、ファンクションとか、サーキュレーションとかよく使われる建築の言葉があるじゃないですか。それが昔からどういう、歴史の中でどういうふうに使われて来た、意味が変わって来てるのかみたいな本を書いている 佐藤:今日の夜 アークフォーラム俺に代わって講義してよ 夏実:ふふふふ 佐藤:面白いですよね 夏実:それ面白いな〜と思って、やりたいですって言ってね。そういうの 書きたいですって言ったら、この記事一個読んで自分の気になる言葉を一つ探して来て御覧って。で、記事をね渡されて、一枚ですけど。その中でミニマルだったか、ミニマルね、っていう言葉を選んだんですけどね。じゃ これで論文一つ書いてみようと。 佐藤:ミニマルという言葉が建築のなかで どういうふうに使われてきたの、調べるわけです、凄い面白いよね。今だと 検索エンジンで ばーっと出そうだけど。昔の紙媒体の 記録は検索エンジンに掛からないし 12,3年まえじゃ検索エンジンなんて多くの人は夢にも思っていなかったし ね。相当数の文献 見ないといけないから 作業量が多いですよね。 夏実:そうですね 40:08 |
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佐藤:言葉と建築に挑むってすごいよな〜 いきなり哲学の領域、教えてほしいよ 奧が深すぎて 分からない 夏実:でもそれ1年で書いているから、そんな奧の深いもの書ききれないです。 佐藤:でも言葉と建築の扉の位置を付け 扉を開いたわけだから、今でも開きっぱなしで ほったらかしになっているんでしょう 夏実:そうそうそう 佐藤:それ おもしろいよね 夏実:ふふ ふふふ ふ ふ 佐藤:何時でも入っていける、書き継げるわけじゃない 夏実:ふ ふふ うん 佐藤:そういう中途半端な状態ってすごくいいと思うんだけどね、。俺も書きたい 書けるものなら 言葉と建築 夏実:そう そう 佐藤:どうして こんなにあやふやで 曖昧なので 建築ができていくだろうと思うものね。 こんな分厚い本をかいちゃったの 夏実:ちがう これは先生が書いたの 佐藤:先生が書いた本ですか 写真を撮っておこう 夏実:こっちがミースかな 佐藤:これが翻訳されて出ている本なんだ、高価な本のようだな 夏実:6000円 山崎:こっちが原書 佐藤:だれが翻訳したんだろう 山崎:坂牛卓さんという信州大の先生 佐藤:これは現代アート の話ですか 夏実:いや デザインの話、社会とデザインの話 佐藤:英語はすいすい読めちゃうんですか 、英語の専門書を読んで英語で理解しするって 高度な技じゃないですか。 夏実:ふふふ沢山 読まされたから、全部は読めないでしょう 佐藤:全部読まなくっても分かっちゃうんだ 速読術でね 夏実:それで、そんなの駄目だっていう人もいるかもしんないけど。 私が読んだテクニックははははははは、とにかく沢山読まされるから、各段落の1行目だけ読んむのふふふふふ、だいたい言いたいことって 最初に書くじゃないですか。だから各段落の1行目だけ読んで、読み切れないときはね。なんか大事なことが書いてあるな〜と思ったらまあ読んで みたかもしんないけど。基本、各段落 1行読む 佐藤:新聞のように読むんだな、なるほど賢い 夏実:ふふふ賢い 佐藤:全部読んだからって 理解出来るわけでもないし、時間掛かりすぎることもあるから いいじゃない。気に入ったところだけ詳しく読むって。 夏実:それこそリーディング・リストってのが沢山あるから。それを一週間で読んで もって行かなきゃいけないでしょう。 佐藤:それで集まってドンドン本の内容を喋らせられるんですか、目的は話し合うこと 夏実:でもね喋らせるけど、話したい人が一杯いるから。 佐藤:ぼーっとしていると 喋る機会がない、聞いているだけになっちゃう って もったいないけど 夏実:参加するのは難しいけどね。 佐藤:向こうの先生はどうやって 学生を話に参加させるんですか 指名するとか 夏実:君はどうって振ってくる、あまり話してないと 佐藤:ようし今夜は 君はどうって聞いてみようは はあははは 山崎:何人ぐらい いるの 夏実:20人ぐらいかな、20人いたかな、十数人 佐藤:喋りまくるのが 礼儀みたいな空気はないですか 夏実:礼儀ね、話したい みたいですよ 佐藤:そこに集まって勉強してるのはイギリズ人だけじゃないんでしょう、世界各国から集まってきてるんでしょう、先生がテーマ決めてそこでバンバン振ってくるわけですか、楽しそうだな。 夏実: みんな、何ていうか、普通に素朴な質問をする訳なんだけどね。 佐藤:日本の大学だと たたいて鍛えるって空気じゃないのかな アカハラまがい。今はないのかな〜 聴衆に面前で 吊し上げて叩くっていうか、そんな先生と生徒の関係のイメージがあるけどね。なんだかんだって大学の先生は権力サイドだからね。 公衆の面前で学生を虐めるかのように ねっちねち先生が言うってのはいないでしょう まともな 指導できない先生もいるようだし どちらもないでしょう 夏実:いないね 佐藤:いいな〜 45:06 その04へ |
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