2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | |
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2010年7月31日 AM10〜 「井口夏実さん 人生と現在を語る」 文字起こし・文責:佐藤敏宏 (快晴・京都の自宅にて) その 01 02 03 04 05 06 07 ロンドンレポート |
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その02 | |
夏実:中学は テニスやってました 佐藤:豊中の公立中学校で、阪神淡路 地震に遭ってますよね 95年の。高校生ぐらいかな。 夏実: 高校の時でしたね。 大学だっけ。大学か 佐藤:そうか中学校はテニスをやって、ひたすらスポーツ少女して 夏実:うん 佐藤:全身真っ黒になって 夏実:そう、そうですね 佐藤:テニスコート何面もあって 練習する場所はあったんですか、球拾いだけじゃないの 夏実:テニスコート2面あったし、もの凄い 恐い先生で 佐藤:男女別ですか 夏実:公立で 男女 共学 佐藤:テニスコートが 2面在って、部員一杯いたの 夏実:いた、恐い先輩とか居てね 佐藤:2人ペアで練習してもコートには8人しか居られない、大人数 いると なかなか自分に 練習 廻ってこないでしょう 夏実:でも待っている間 休憩出来るから 佐藤:そうか そうか 夏実:ボール拾いしなきゃいけないし、順番でドンドン打っていく練習とか あるでしょう。 佐藤:その当時の人気女性プレーヤーは誰だったですか 夏実:私達がやっていたのは軟式で あんまり硬式テニスのことは知らなかった 佐藤:そうか そうか、ゴムボールのテニスね 夏実:そう、それで走ったり 楽しかったね〜 佐藤:元気少女なんだね スリムだから スポーツやってそうだよね、中学はひたすらテニスをやって 夏実:そうです 佐藤:男女共学だから 格好いい男の子を見てきゃーきゃーしているってことは 夏実:あった あった。 佐藤:いいね〜 夏実:ふふふふふふふふふふふ 佐藤:格好いい先輩にラブレターを書くとかしてましたか 夏実:うん、同級生 佐藤:昨日の話して悪いけど、み江さんは出した ラブレターのコピーを沢山もっているんだって。 文字起こしさせてくれって申し込んだけど 断られた、棺桶まで持っていくわって。 夏実:み江さん 書いているんだ 佐藤:夏実さんは ラブレターの コピーの記録ないですか 夏実:ラブレター は書いたことないな〜中学生のとき。私先輩に憧れたことは無いんですけどね。一度も書いてない。あは はははははは 佐藤:先輩じゃない 同級生だと 夏実:年上に興味があったことって 無いんだよ へへへへ 佐藤:年下の 男の子ですか 夏実:同級生か年下、年下でも 同級生かな 佐藤:いいね〜 夏実:そうね、年上はだめですね うんうん。 佐藤:年上の男の子に憧れるってのが 崩れちゃっていた時分なんだね 俺の世代では 女の人は年上の男の子大好きだったけどね。 俺姉さん女房だから廻りから白い目で見られて居たよように 思うね ふふふ、それで高校はどうしたんですか |
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佐藤:高校は 受験校とかに行ったんですか 夏実:うん、入りましたね 佐藤:受験校関西にも一杯ありそうですけど、有名私立高校に入ったんですか 夏実:公立の進学校、満田さんと同じ、満田衛資さん が先輩なんですけど。北野高校っていう、100年ぐらい続いている 佐藤:関西では有名高校なんだ 夏実:そうだね 佐藤:ガリ勉ですか 夏実:ガリ勉だね 佐藤:詰め込まれたんだ 夏実:色々詰め込まれた 佐藤:スポーツやらないでひたすら詰め込む 夏実:スポーツもやらされた 佐藤:文武 両道ですか 夏実:そうそう 佐藤:3年間の勉強を2年で終わり 残り一年はひたすら受験勉強ってことですか 夏実:いや何やっているのか 分からないけど とにかく 次々色々やらされている 佐藤:中高一貫じゃないから キツイヨね 夏実:キツイ 佐藤:高校で いきなり受験高だ と きつそうだよね 夏実:入学してね、1ヶ月ぐらいはかなり、暗い気持ちで通っていたかな こんなとこ 入っちゃったと。 佐藤:勉強しかしないのか〜 青春できないね。偏差値とか共通一次試験とかある時代ですよね 夏実:大学でうすか大学はセンター試験になってましたけどね。 佐藤:大学はどこへ行かれたんですか 夏実:大学は阪大です。 佐藤:阪大の何に学部に いったんですか建築ですか 夏実:うん。人間科学部っていう文学部から社会学と教育学と心理学が離れた 佐藤:分からん 文系が好きなの、お父さん建築だけど。 文系はどこで目覚めたんですか 夏実:数学が出来なかった、物理とかね、理系には 高校のときに、進む気が全然なかった。 佐藤:阪大の人間科学部ってのはどんな勉強をするんですか 夏実:そこで私が選んだのは社会学系だったんですけど、社会学のねコースと採ると。日本人論とかです、色んな人が書いた日本人論を読んだり。 佐藤:歴史書とか 読まないといけなくなるね、 難しそうだね 夏実:阪大の文系はね、ほどんど授業なかった です 佐藤:じゃ遊んでたんだ、いい大学入ったね〜 ふふふふふ 夏実:先生も優しかったし |
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佐藤:とはいえ卒論とか修論とか書かせられるんでしょう 夏実:卒業論文ね。卒論の相談しに行った覚えとか無いですよ。 最初に何について書きますってことを報告して。あとは書き終わったときに出す。 佐藤:途中でチェック無いの〜 ?? 夏実:覚えてない 佐藤:目次立てチェック とか 無いの 夏実:ふふふふ、されなかった と思う 佐藤:じゃ大学はひたすら遊んでいたって感じですか 夏実:大学はね、中学高校とスポーツやって、で大学まで体育会系するのやだな〜と思ったんだけど、1年目だけは体育会系のテニスに入って。これ4年やるのはやめようと 思って。シンドイのに耐えるっていうのはもう、出来るし、みたいなね。どうせ。ふふふふふ 佐藤:ストイックな行為は もう卒業だぜ と 夏実:もう、いいや〜と思って 1年目の一番大変なときは終わって、それでやめちゃったんです。あと私は卒業したら留学しようと思ってたから。 佐藤:留学って どこへですか 夏実:イギリス 佐藤:どうしてイギリズなんですか、沢山 国はあるのに 夏実:だけど英語しかそのときは出来なかったし、英語出来るところ、話している所がいいな〜と思って。 佐藤:じゃ留学目指して 大学入ってみたいな感じなのかな 夏実:あ そうですね、留学するなら大学出てから行けって言われたんですね。 佐藤:お父さんにね 夏実:そう そう。いきなり高校出て外国の大学に行くのは駄目 佐藤:あそうなの 夏実:うん。それで渋々じゃないけど。まあどりあえず、日本の大学 出なきゃな〜と思って。 佐藤:日本の大学は4年間で卒業して、目出度く イギリスへ 留学したと。じゃあんまり大阪大学での ことは覚えてないんですか 夏実:ないね〜、でも授業の思い出なんかは 無いんだけど。先生だとか、友達は 佐藤:議論しないんですか人間について、社会学って議論しまくるのかという印象があるんだけど。間口広いですよね、ひたすら酒飲み会してたとかですか 夏実:いや、本当に先生も学校来ないし、ふふふふ 佐藤:ふふふふふ 授業料だけとられてる 夏実:レポートは書いて出したこと ありますけどね 佐藤:他の人は就職先 探すために入っているって 感じなのかな 夏実:結構 そんな感じだ ね〜 佐藤:阪大 出て お役所勤めで上がり、みたいな感じでね。井口さんはなぜか知らないけれども イギリス留学するぜと 夏実:それは決めていたから、アメリカじゃないのは決めてた。 佐藤:インドでもないんでしょう 夏実:うん。 佐藤:イギリスって日本人も 差別されそうだな 夏実:実際は、そんなこと 無かった・私が行ったところがそういう場所じゃなかったんで、ロンドンで。住んでいた所と 最初に行った大学が、川の南側でね、カリブ海の人たちとか、移民が多い所で。だから全く目立たない。 佐藤:サッチャー政権時代でしょうから 犯罪とか多く無かったんですか 夏実:あったんでしょうね〜もうブレアになっていた。 佐藤:それでは少し自由主義に修正が加わっていたかな、そうなんだ 夏実:景気良かったですよ、ポンド200円とかなっていて、無茶無茶 授業料高かったし |
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佐藤:授業料幾らとられるんですか 夏実:200万ぐらい 佐藤:おお それは高いね〜 夏実:外国人はね 佐藤:一元の客扱いだね 観光客のように 学生も ぼったくられるのか〜 夏実:そうですね 佐藤:それは凄い高いね 夏実:うん 佐藤:私立でも100万円ぐらいでしょう今日本は 阪大だと50万円ぐらいでしょう当時棟は 夏実:そうそう 佐藤:4倍だものね、4年間 その大学界隈に いたんですか 夏実:いやいや2年 佐藤:ロンドン霧が掛かっていて暗いとか 聞いたことがあるんですけど、そうでもなかったんですか 夏実:私が住んでいた南側っていうのは、空気汚かっと思う、車が、空気がね。 佐藤:でも あまり気にせず。 夏実:湿気もないし。良いところですよね 佐藤:ロンドンではどんな日常生活を送ってたいんですか、2年間の留学生活というのは、想像ができないんですけど 夏実:イギリスではちゃんと勉強しました。読む本が沢山、これ 読んでこいって言われるし。書いてこいって、ちゃんと有るし。報告しなきゃいけないし。 佐藤:話し合いもするんでしょう 夏実:そういうのだったりもする 佐藤:留学したメーインは何だったんですか 夏実:1年目はね、美術史をとったので、現代アートのね。美術史でね。 佐藤:現代アーとはニューヨークじゃないんですか 夏実:そうだね、ニューヨーク行く人もいたかもね、 佐藤:現代アートを沢山観たり、話を聞いたり、当時はどんな作家が活躍していたんですか ボイスの流れのパフォーマンス系ですか 夏実:その頃はねイギリスはヤング・ブリティッシュ・アーテストっていう、yBaとかいう 佐藤:どんな作品ですか、 夏実:その人たちが凄く頑張っていて、ロイヤルアカデミーだったかな。そういう伝統的な美術館で挑発的な現代アートのアーテストたちが初めて集まって展覧会をしたっていうか、実現したっていうので、よくセンセーションっていう。デミアン・ハーストとかって分かります 佐藤:どんな作品ですか 夏実:牛を半分に切って展示 (以下 二枚絵ネットより) 佐藤:断層写真、牛の断面展示すると ボイスばりに美術館で 牛を飼ったりはしなかったんでしょう 美術館内で生牛を でも プラス手ネーションでね 牛の 縦断面をね 断面飾っちゃうと 夏実:そうそう、デイミアン・ハーストが代表的かな。彼らが。その多くがねゴールドスミスっていう 私が行っていた大学のアーテストのデパートを出た人たちだったんですけど。その人たちが頑張って活躍してて、けっこう注目されててた時期で、そこに ちょうど居合わせたのは 面白かったかな。 佐藤:凄くエキサイティングで危険で 人間のアート感を揺さぶるので 面白そうだね 夏実:普通に新聞に出てたりするからね。一般の新聞に。 佐藤:ちょっと見方変えるとこれアートじゃないよねって 際どい作品が一杯出てきたんだ。 一番面白そうな場所 時空に居たんだね、現代人の平安な日常を挑発する作品が 一杯あったんだ いいね〜文化ってのは 山崎:日本に向けてレポートも書いてたんでしょう 夏実:それでね、行くとたまたま知り合いからね、美術手帳って 本が あるじゃないですか。その本に 海外レポートの欄があるんだけど、そこのロンドンを書く人が居なく成っちゃったから書いてくれって言われて。それを毎月書かないといけないので、色んなギャラリーに行って 佐藤:それは凄い 訓練になるね 何頁ですか 夏実:1頁 佐藤:毎月1頁のレポート書くと 凄いね 海外アート特派員みたいなもんだ、写真も自分で撮ってですか 夏実:写真はだいがい ギャラリーが出してくれる 佐藤:作家に聞き取ってね 夏実:作家に会えたら聞くし、ギャラリーの人たちにも聞くし、勉強になりました。 30:06 その03へ |
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