2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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 森田一弥さん編   8月05日 Am10〜  晴れ 

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 その02  

森田:真剣にやるのはもういいや〜と思って。
佐藤:あとはひたすら勉強

森田:いや。旅行してましたね僕は。
佐藤:金 無いじゃないですか。
森田:金ないですよね〜、金ないから。僕カヌーを。組み立てのカヌーを持って。それを一念発起して買って20万ぐらいのやつを。
佐藤:野田なんとかさん (野田知祐 もすけ)

森田:そうそう
佐藤:あれを読んじゃって。
森田:あれ 読んじゃっ
佐藤:日本の川を旅する
森田:あれを持って歩いて、高知の 四万十川か。
佐藤:四万十川にいきなりいっちゃった!!

森田屈斜路湖とか
佐藤:もっ臭い隅田川とか下りなさいよ ふふふふふ
森田:そういう臭い所へは行かないですよ

 共にふふふふふっふふふ

佐藤:ああそうですか。野田さんなんか、いきなり川で釣った魚を食って、旅しているようじゃないですか。地図観てダム在るところはなるべく避けたり。段々走破は し尽くしちゃって、人が住んでいるとこも下って、臭いとか、最低の川だとか建設省を 河川批評をしてますよね。あれを読んで。確かにアレを読むと行きたくなるよな〜書き方巧いからな
森田:行きたくなりますよね〜うはははははは、そう。これだと思って。
佐藤:沢木耕太郎の深夜特急の あれの川版でさ

森田;そうですよね
佐藤:やっぱり川だと、行きたくなるよね。
森田:そうそうそれで僕 1年生から3年生ぐらいまでは、川の旅行してて。3年生ぐらいの時に深夜特急読んだですよ。これだ!!と思ってふはははははは
佐藤:川やめた〜と。
森田:行かなきゃだめだと思って。

佐藤:川はもういい陸だ
森田:そう。そう。
佐藤:そうか。藤原新也の 
森田:インド放浪
佐藤:出てましたか
森田:出てましたね。

佐藤:ニンゲンは犬に食われるほど自由だとコマーシャルで、サントリーと問題発生! ワイワイは終わってましたよね。

森田:あれはね
佐藤:80年代初めですよ 酒呑んで仲間とワイワイ 話題にしてましたから

森田:当時、僕深夜特急より前にあの本読んでいるんだけど。ピンと来なかったんですよ。あれインド行ってないから分かんないんですよ。
佐藤:そうか

森田:行って帰ってきて読むだら、そうだよな〜っちぇて。うははははは
佐藤:逆だ。俺はインド行かなかったけど、あの論争読んでて、子供の時は土葬とかで。火葬はだいぶんあと 死は日常に在った。1970代中頃からなのかな、そのまま埋めたりするじゃないですか。インドは放置して犬に食われてるわけでしょう。あとチベットの鳥葬とかあるじゃないですか。インドへ行かないってもそうだよなと思ったけど。火葬が普通になってるからな〜 逆ですか

森田:僕は分かんなかった。
佐藤:産まれたところ何て町でしたっけ
森田:弥富
佐藤:弥富は死んだ人は、別なところで葬儀とか行われ、死というのが森田少年からは遠かったわけだね。
森田:遠いですね
佐藤:遠いから、そう言われても、人が毎日死んでいるんだけど見えないからね。インド行ったら、死は日常の中に在るから。昔はこの辺だって死体ゴロゴロ置いてあったんでしょうけどね。

佐藤:さすがに もうまったく日本は死が見えなくなっちゃっているものね。自殺者だて毎日100人ほどもいるのにですよ。
森田:この辺(静原)昔土葬だったって言ってました。
佐藤:言っているでしょう。日本ではどこも亡くなっているのかな、火葬になっちゃったかな。10年ぐらい前にBOX11で女の赤ちゃんが亡くなった時には土葬だったけど、もうどこもかくも火葬になちゃったかな。
森田:この辺何年前までって言っていたかな。数十年前まで土葬やってたて。甕の中に人を入れて。

佐藤:
甕ですか。
森田:うん。
佐藤:木の棺桶じゃなくって、甕。あ〜そうか〜。インド行ってね

森田:大学院の時にね、
佐藤:川・陸 両方やっちゃったんだ
森田:そうなんです

佐藤:旅する学生になって。紀行文書いたりしてたとか。これで喰ったろう〜とか。
森田:そんな色気はなかったですけど。


 (森田 川を旅する)

佐藤:
それでインドはどこまで行ったですか、陸の旅は。じゃまず川から話てもらいましょう。川はどことどこですか。四万十川でしょう

森田:長良川、四万十川、熊野川
佐藤:メジャーな川ですね
森田:メジャーな所行ってますね
佐藤:北海道は
森田:屈斜路湖から釧路湿原下るやつと。
佐藤:北海道って寒くないんですか
森田:それは夏行きました 8月、結構 暑かったですよ

佐藤;河原で寝ちゃうんですか
森田:河原で寝ちゃうんですよ、テント積んでって
佐藤:一人で
森田:一人で。

佐藤:野生 してますな〜
森田:そうですよね〜ふふふふふふ
佐藤:金魚みて育ったんだから  熊とか蛇になった気分じゃない。
森田:そうそう。
佐藤:ショック受けずにずーっとね、一番最初が四万十川
森田:一番最初に僕、長良川に行きましたね。近かったから
佐藤:近いから
森田:うん
佐藤:長良川でもショックは有るでしょう。ぽちゃっと入って。1日で下っちゃうですかだーっと。

森田:いやけっこう掛かるんですよ。2,3日掛けて下りるんですよ。
佐藤:全然寂しいとか、不安になったりしないですか。食いものはどうしてたんですか。
森田:食いものはだいたい近くの町に買い出しに行くんですよ。下りて。町でキャンプ張って。
佐藤:ああそうかそうか。ちょっと珍しから呑みに来いよとか、陸に引っ張り上げられちゃう、そんな事はないの。
森田:そいう事ありますよ。もらい物も多いし
佐藤:そうか珍しいからね
森田:そうそう「兄ちゃんこれたべな〜」とか言ってはははははは

佐藤:日本人じゃない変な動物に遭遇したような気分なんだな
森田:そうそう、河原でね。当時まだそんなに、野田さんの本は出てたけど。そんなにやっている人もいなかったし。
佐藤:今めちゃめちゃいそうだよね。
森田:今はカヌースクールとかたくさん在りますしね。

佐藤:ひっくり返った事もあるですか
森田:ありますあります。あれびっりしますよ
佐藤:ヘルメットとか被ってないんでしょう。
森田:被ってないですね。
佐藤:腰の処までスポット入って、荷物は船にグルグル巻きですか

森田:下に入れてあるんですよ
佐藤:重心が低くなるようにね
森田:え。え。

佐藤:真夏下るって暑くないですか、日照り照り返しあるでしょう
森田:暑いです 晴れるとすざましく暑い
佐藤:暑そうだよね、

森田:暑い、無茶苦茶
佐藤:水入れたら沈んじゃうしね
森田:そう 共にふふふふふふ
佐藤:オマケに腰の当たりはピシット締めてあるんでしょう、足なんか蒸れそうだよね
森田:だから 真夏は行かないんですよ
佐藤:ああそうかそうか
森田:5月とか10月とかが一番良い季節で
佐藤:そうか、テントはちょっと寒いけど。真夏行ったら本当に焼き肉状態だね

森田:河原で焼かれて、船の上で焼かれ
佐藤:天日で人間焼の出来上がりだ 本当か〜よく焼けそうだ。最初からショックも受けずに川に出でるって、凄いね。適応力あるんだね。
森田:適応力あるんですね

佐藤:鈍感なのかな うふふふふ
森田:そう鈍感なんですよ。多分僕ね
佐藤:すばしっこいけど鈍感
森田:そう。ふふふふっふ
佐藤:動物として優秀かどうか分かんないな〜
森田:生活レベル落とすのは あんまり苦じゃない

佐藤:ああなるほどね。生活レベル落とすっていうか、元に戻るって感じですけどね
森田:そうですね
佐藤:森田 元に直ぐ戻ると。それはいいや。それで陸はどこから出発してるんですか

 (森田 陸を旅する)

森田:
一番最初に行ったのはインドに行って。
佐藤:インドに行くまでは、日本から

森田:日本からいきなり飛行機でインドへ行って。そんときは2ヶ月だけの旅行で。
佐藤:2ヶ月って永いですねいきなりで。
森田:インド、パキスタン、トルコ、ギリシャまで行ったですよ
佐藤:バスとか使ってですか
森田:それで味をしめて

佐藤:味しめないでしょういきなりでは 事件に遭わなかったです
森田:あじしめちゃって
佐藤:腹痛くなったしてくれないと〜
森田:こんな楽しいのは無いって。で大学院に入って。布野先生の研究に入ったんですよ。

佐藤:
大学院に入ったら布野先生よりアジア体験してた、布野いい加減なこと言っているな とか
森田:そんなことは無いですけど。布野先生の処に入って、1年休ましてくれって。1年旅行行くからって。


佐藤:
また!!

森田:そう!ほほほほほ。あはははは
佐藤:今度はどこへ行ったんですか。
森田:そんときは中国まで船で行って、それで陸路で
佐藤:ユーラシア大陸横断しちゃった!
森田:ええ
佐藤:バストかヒッチハイクですか
森田:ヒッチはあんまりしなかったですけど、だいたいどんなローカルな場所でもバスて走ってますから。

佐藤:字よく読めますね
森田:まあ適当ですよ あははははは
佐藤:俺の行くとこ バス任せってもんで 今日は、ここかってなもんで
森田:そうそう。どっかいちゃうときありますよ
佐藤:ワイルドですね。マメに調べて行く人と、オオザッパ派とあるようだけど。そうとうオオザッパの中のざっぱで行くから 凄いね
森田:だって〜、そんな情報いくら調べたって無いですもん。中国の奥地の

佐藤:無いよねバス情報なんて。喰いものはどうしてたんですか。腹へるじゃないですか。
森田:腹減ったときは泊まった。
佐藤:こいつ日本人だって直ぐ分かっちゃいますかね。
森田:分かりますね。

佐藤:シルクロードを行ったのでしょうけど、食いものとか、人間も混血してて 美味そうな気がするですけど。何喰っていたですか。
森田:あの辺イスラム圏だから、カバブですよ。羊の肉
佐藤:焼いたなんだっけ
森田:ナン

佐藤:カババブとナンばっかり喰っているわけね
森田:そうそう
佐藤:紅茶かなんか呑んで
森田:紅茶呑んで
佐藤:野菜はどうするですか

森田:野菜はねタマネギそのまま囓るとかね、あるんですよトマトとか
佐藤:ワイルドでいいね鈍感なのか適応力が凄いのか、野生種が強いのか、分からないですね。凄いですね
森田:あんまり、胃腸弱いんですよ、直ぐお腹壊すんですけど、ほほほっほほほ
佐藤:嘘でしょう
森田:胃腸弱いんですよ

佐藤:皆さんに合わせて 壊しておかないと恥ずかしいからね、壊しておこってね
森田:そんなんじゃないですけど、胃腸弱いんだけど
佐藤:中国奥地まで行って

森田:僕はシルクロードの方へ行って シンジャンですよ
佐藤:面白そうだけど知識無いな〜おれは、チベットは行かなかったですか
森田:チベットも行きましたね。チベットは別の時にまた次の年にうははははははは
佐藤:学校ほとんど行ってないじゃないですか

森田;旅行ばっかりしてるんですよ
佐藤:旅費どやって稼いでいたの
森田:旅費は安いんですよ。僕1年間行ったのでも50万ですよ
佐藤:50万貯めるのもねバブルだから大丈夫か
森田:なんだろうな〜、それは2ヶ月ぐらい必死でバイトすれば、それぐらい貯まりますよ。
佐藤:凄いね〜京都はバイトがあっていいね〜バイト代高そうだから
森田:高くもないけど、一晩で1万とか。そういうバイトがあるから

佐藤:あちょっとすみません。電話が来た。もしもし、お世話になります。お早うございます今日は今森田さんの処に来ているんですけども。夕方いくですけども。だれか名前忘れたけど、夕方インタビューしてくれって、昨日電話入ったんですよ。夕方にその人に会うことになってるので、8時とか9時とかだと思います。ええ。ええ。ああそうですか。わかりました。じゃー 夕方 時間がハッキリしたもう一度連絡して。はいどうもありがとうございました。わざわざ、はい。よろしくお願いします。

           せっかく盛り上がっていたのに 失礼しました
森田:いえいえ。

佐藤:あそ〜。なんだっけ中国へ行ったって話だよね
森田:中国へ行ってチベットへ行って
佐藤:最初の年はシルクロードを、砂漠はさんで南と北ルート両方あるですか
森田:ありますね。
佐藤:どっちルート行ったんですか
森田:北ルートかな僕は

佐藤:ばっこくつとか色んな洞窟に仏像や莫高窟
森田:敦煌とかありますよね。地図帳なかったかな。
佐藤:グーグル地図ですよ
森田:グーグルマップでみたら僕のルート分かりますけどね〜、ちょっとまってください。
佐藤:何かに書いた記録ないの
森田:何かちゃんとまとめてないんですよ
佐藤:地図をとりに行きました森田さん 

森田:中学校の地図
佐藤:中学校の地図いいね〜中学校の地図帳を今でも持っている
森田:ははあはははは
佐藤;凄い、いいな〜ソビエト連邦がある
森田:ソビエト連邦ですよ。上海の当たりから、ずーっとこーって。
佐藤:何日ぐらい掛かるですか

森田:こっからここまでで、丸3日ぐらいかかるですよね。
佐藤:そんなもんでいっちゃうんですか
森田:そうですね。電車で

佐藤:電車あるの、こんな処。
森田:当時はウルムチまで行っていて。ウルムチまでで55時間だったかな。
佐藤:3日ぐらいで
森田:3ひぐらい座りっぱなし、死ぬかと思いました。ふはははあは
佐藤:それは死にますよ、エコノミー症候群で死ぬじゃないですか、お爺さんだったら。
森田:本当大変だった。
佐藤:席で立ったりできないの、ときどき立たないと死ぬよ
森田:立ったりもできますけど
佐藤:停車もするんでしょ、そこで一気に下りて空気吸うとか
森田:下りる暇はないですね、5分か10分だけで

佐藤:水 トイレどうするの
森田:売り子が来るんですよ
佐藤:飯も
森田:うん。
佐藤:カチカチのパンとかですか
森田:何 喰ってたのかな〜 ろくに食いもの無かった
佐藤:覚えてないの

森田:何か周りの人が分けてくれたような気がするんですけど

佐藤:
水はねペットボトルなんてなさそうだし
森田:水はね〜   30:09



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