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これは、電気事業連合会のガイドブック、図面集というのがあります。これ非常にね便利なんで、WEBサイトに乗っかっていますので。原子力発電に興味のある方は、電事連のHPへ行って、図面集へ行ってダウンロードできます。色んな絵が分かり易い絵が一杯描いてあります。
核燃料サイクルってどういうこと・・・
電力会社は核という言葉は使いたくない。
未だに原子燃料と言っている。
政府はですね、法律に核燃料と書いちゃったんですね。変えられないです。法律で書いたちゃった。原子燃料サイクル。
ご存知の通り、山から天然ウランを採って、ここは0.7%しかウラン235が無いので、濃縮する必要があります。濃縮して、燃料にして原子力発電所へ。
原子力発電所へ行くと使用済み燃料が出て来るので、今は中間貯蔵。でなければ即再処理。プルトニウムが出て来ると、プルトニウムをモックス燃料と言いまして、これはミックスオフサイドの略ですが、ウランとプルトニウムを混ぜて、これをまたリサイクルする。
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将来は、こっちの高速増殖炉でリサイクルして、これがずっとこの絵を見せているんですが。赤でくくってあるのは、さっき言いましたように、核拡散上非常に重要な施設。この2つが有れば、核兵器を作る能力が有る、と見なされる。潜在的核保有国ともいわれている。この二つが大事ですね。日本は両方とも持ってます。
LBR 高速増殖炉が出来るとなぜ これも再処理。高速増殖炉ではさっきお話しませんでしたが、軽水炉では汚いプルトニウムが出てきます。それでも核爆弾が出来るんですが、高速増殖炉はスパーグレード超高品質のプルトニウムが一杯出て来るんです。
したがってインドはこれを開発して、ここかプルトニウムを回収したい。日本もこれをやりたい。高速増殖炉の一つのポイントとして、超スーパーグレートの高品質のプルトニュウが生産されるというを覚えておいてください。
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で、このクエスチョンマーク付けたんですが、こっちから下は研究開発でほとんど実現していない。
上をですね、今東海再処理工場は止まってしまって、六ケ所村にでっかい工場が出来ちゃって動いていないので。昔やった、ヨーロッパに頼んだんですね。
使用済み燃料の再処理を、イギリスとフランスに。でプルトニウムが出てきて貯まっている。
この綺麗な絵と違う絵を、何とか描こうと思って努力したんです。
これは私の絵なんですが、世の中では回っているように見えるけども回ってないんです、実は。
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モックス加工にしても、これもクエスチョンマーク、回ってないですね。で直接処分というのはが、あそこに描いてないです。
実は多くの国は使用済み燃料をそのままゴミとして捨てるという方法を採っています。これが日本では法律で出来ない。
使用済み燃料は資源と考えられているので、核のゴミとして地層処分と言われていますが、その法律の中に、地層処分の対象になるゴミは再処理工場から出て来た、ゴミしかやられない。
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「(日本では)使用済み燃料は処分しちゃいけない」これが私にとっては一番気に食わなかったので、私が原子力委員の時に、このばつを取ってほしいと。そうすると(使用済み燃料は直接)捨てられるわけです。
捨てられないとはどういう事か、というと。中間貯蔵してもですね、再処理するしかないわけです。そうすると、どうしても、プルトニウムが出て来る。こっちが進まなければ、(プルトニウムが)貯まってしまう。これが現状です。
でだいたいトン数書いてないですけど。今まで40年間の1960年から、50年間ぐらい原子力発電所動かしているんですね日本。その内に、そもそも再処理 今でこそ燃料再処理すべて再処理と言っているんですが、再処理できたのは、ヨーロッパで再処理しているんです。だいたい4割。6割は貯まっている。
で「モックスにしてグルグル回す」って言っているですが、実際使ったのはわずか5%ぐらい。残りはどうするのか。そういう状況に、理想と現実のギャップが大きい。これが核燃料サイクル。
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私が原子力委員の時に、(福一原子力発電の)事故直後に民主党政権の時に、全部サイクル、政策の見直しをやりましょうと。 共同の委員会を参加させていただきまして。意見交渉委員会。その時の資料ですが、全部ダウンロードできます。
経済性は、明らかに再処理が高い。ということが明らかに分かっているんです。
政府の資料で再処理が、だいたい原子力の2倍する資料を出したのがこの資料。だから再処理は高いんです。誰がどう考えても計算しても高い。
が最近、廃棄物の処理のために再処理がいい。減容するとかですね。毒性が減るとかですね。 国会答弁でも、こないだテレビで安倍さんが言ってました。「再処理は破棄物にとっていいんだ」と言ってます。が、これはちゃんと、石山先生サイクル処理の、地層処分の専門家に言わせますと、いやいやとんでもございません、けっこう再処理って厄介なものが一杯出て来きます。
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再処理、廃棄物処分にとっては決して再処理は有利とは言えないということ。再処理はあくまでも、プルトニウムのために、回収のためにやるんだと、いうふうに考えてください。
原子力委員会では、国際的視点ということで、何枚か資料がある、ちょっと見て頂きたいのですが。
プルトニウム利用計画が、計画通り進められていないので、プルトニウムのの在庫が増えていく。このことに対する懸念、抑止力、日本が核燃料サイクルを持っていること、で抑止力になるという潜在的核保有国という議論がある。
この文章を書くのにどれだけ苦労した、役所はこの文書をすごい嫌がっているんです。これテープ採ってあるんですか、大丈夫ですか。
それからもう一個、これも当然なんですが、日本の核燃料サイクルを議論するときに、核セキュリティとか、核拡散の観点から、ちゃんと議論するということを考えなきゃいけない。
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で、結論から言うとですね、今、貯まっているプルトニウムは減らすべきだという文章が入りました。
余剰プルトニュウムを保有しないというのが日本の原子力政策の一応ポイントになっているですが。これです。あとで出てきます。原子力委員会では2003年あるんですけど、当時の原子力委員会の結論は、この上の部分、将来どうなるか分からないけれども、分からないので、柔軟にやってくださいということを言ったんですね。
下の全量再処理路線からの脱却が必要、私が個人的に言った。原子力委員会のときに、入れようと頑張ったんですが入れられなかった。
でもまあポイントはこれ、柔軟にやりましょうということを言った。そのためにはさっき言った直接処分を可能にする事と 使用済み燃料の貯蔵を拡大する。これが大事。
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これが余剰プルトニュウムを持たない政策ということで、1992年から原子力委員会は議論しているんですね。2003年に六ケ所再処理工場が運転展開する直前になってですね、これを作ったんです。
再処理をする前にちゃんとプルトニュウム利用計画を出してください。利用計画を出して、それを原子力委員会が認める、適切かどうか判断することになってる。
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これけっこう厳しい計画で、 「本当にこれを利用計画ですると、プルトニュウムはかならず使用されるので、余剰プルトニュウムは出ない」と言っていたんですが。残念ながら現実は溜まり続ける。
このまま行ってしまうと、六ケ所の工場を動かす、ここに該当する。これ(黒)はヨーロッパで貯まっているプルトニュウム。
これ(オレンジ色)は日本国内で再処理したプルトニウム。この緑の部分が実際に使っているプルトニュウム。ほとんど使っていない。
今後もし、六ケ所再処理工場が動かないとがががっと増えちゃう。100トン超えてしまう。ということで、六ケ所再処理工場を止めたいというのが、核不拡散の専門家の方の共通の思いなんですね。なかなか難しいです。
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代替案はないのかというと、貯蔵して置けばいいんですよ。将来プルトニュウム。が必要になるんだったら。貯蔵しておけばいい。世界ではそれが主流です。再処理しないで保存しましょう。
ドイツは、日本、福島の第一原発の津波の後、実は福島第一原発に5号基、6号基が北に在る。1、2、3、4、というのは南に在るんです。1、2、3、4と真ん中に海岸に、この貯蔵施設があるんですね。
津波でやられているんですが、私も見ました、建物ボロボロですよ。私が観に行ったときには中に自動車が入っていて、使えなかったです。が、使用済み燃料ぜんぜん問題ない。キャスクと呼ばれているのに入っていて、空冷なので、電気が要らない。
(使用済み燃料)プールの中に入っていて大変な事になっているですね。4号炉は、あれは水で冷やすんで、水で冷やすには電気が要る。水を循環するんで、電気が止まってしまうと、燃料が熱くなっちゃう。これは空冷なので、大丈夫。いまだに全然問題ないです。
このキャスク乾式貯蔵と言われていますが、水じゃなくって空気で電気を使わないで冷却する、乾式貯蔵というのが主流です。
これを日本もやっていけば、再処理する必要性はないんですね。
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実際に、どう書いてあるか、なかなか難しい文章で書いてあります。分かりにくいです。で、単純に言えば今までとと変わらない政策を続けると書いてあります。
ところが、引きつづき推進するのって、後にですね、この文章が入っている。利用目的の無いプルトニウムは持たないを堅持する。これを実効性あるものとするためにという文章が入って、ということは今までは実効性が無いと。でバランスを十分に考慮しつつ、プルトニュウムを適切な管理と利用。いままではプルトニウムは利用しかない。
次に色々書いてあるんですが、使おうと思えばですね、使うだけの原子炉が動いていなければいけないですね。まだ4機しか動いてないです。4機しか動いてないのに、六ケ所再処理工場を動かしてしまうと、さっき言ったようにプルトニュウがだっと貯まってしまう。
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したがってそういう問題を指摘したところ、色々書いてあって、原子力発電の いろいろあって、こうした要素を総合的に勘案して状況の進展に応じて戦略的柔軟性をもたせながら、この意味がななかか分からないですね。戦略的柔軟性って分かりにくい。分からないですね、説明を求めたんですが。いやいや柔軟にやります・・・それしか言わない。
私の解釈はこれもし本当にこれ考えるのやめればプルトニュウは余っているときは、再処理はペースダウンして、フル稼働しないとか、極端なときには再処理止める、ということも考えますというふうに、も読める、と私は解釈してはこれは一歩前進かなーと。
直接処分も将来は考える。いうふうに考えていいのかなーと思ってんですが、残念ながら、そうではない。
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ただアメリカの関係から言うと、さっき二国間協定があってアメリカと日本は常に対話、日米二国間委員会ですね。福島事故以降できたんです。福島事故の時の話をもし、時間が有ればいくらでも話ますが
一番のポイントとしてアメリカが気にしたのが、日本政府の誰に話していいか分からない。あっちこっち大変だったんですね。で、 電話がしょっちゅ掛かってくる、電話とメールであちこち飛び交ったわけです、これは困る。窓口作ってと言って出来た。常にコミュニケーションを図りましょうと、出来たんですね。ここで毎年重要課題について、簡単な一枚の合意事項メモになって、公開されている。
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これは2013年のちょっと古いんですが。
私がまだ原子力委員会のときに、注目したのは、核兵器利用の核物質の量、魅力を減少させるとは難しいですが。 例えば濃縮ウランを薄めていく、そういうことなんですが、減らすということなんです。これに日本政府はOKしたんです。これ大事なポイントです。
これがあったんで、一昨年の核セキュリティ、サミットで共同声。日米で出しましてですね、日本に有るFCAとは、高速臨界装置、研究開発している、そこに、スパーグレードのプルトニウムが300kg有るんですね。331kg。これをアメリカに返すと決めた。
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実はこの決定、長い間(討論してて) ようやくハーグコミット、大変重要なことで、使用済み計画も、・・・・分離プルトニウムの保有量を最小限のレベルにすること承諾することを、。ここもですねなかなか政治的な部分、最小限のレベルって何だって分からないですね
でも、減らしていこうという、ことには違いない。この二つを読んで。 それとさっきの戦略的柔軟性と合わせると、ようやく日本政府も、ちょっとわかってくれたのかなーと思ったんですが甘かったんです。
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もう一つ選択肢としてですね、私が、これは原子力委員会でしゃべった資料ですが。
イギリス政府は100トン持っているんですよ、日本の2倍、あそこはプルサーマル何にもしない、ただ貯めていく一方。
高速増殖炉を使うために貯めてたんですが、高速増殖炉開発をあきらめてしまったので、貯まり続けたんです。核保有国ですから、イギリス政府は「別に大丈夫です」と言っていたんですが、さすがにイギリス政府の中でちゃんと監視している人たちがいて。イギリスの王立アカデミー、日本でいう学術会議、報告書を書いて、「いやいや核兵器保有国といえども、こんなにプルトニウム貯めてはいかんでしょう。減らしなさい」と警告書を書きました。
それに基づいて、イギリスはプルトニウムを減らしていく、処分する計画を今作っています。その中の一つにイギリス国内に有る、(他者の)プルトニウムを引き受けますよという提言を2012年にしているんですね。
これは私は日本のプルトニウム18トンぐらい 17トンぐらいかな、イギリスに有るんですけど、引き取ってもらえるなら助かる。お金出して提案したんですがこれも実現していない。全部日本に持って帰る、 持って帰るのに輸送って大変なんです。輸送が一番テロリストに(対して危険)
その05へ
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