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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
放射線被曝とその影響について
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動画
第10回福島県健康管理調査 記者会見(37分)

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つまりこの陽江はさきほど3.5としました。だいた3とか4のレベルの低線量率なんですけれども。低線量率とは1年間に何ミリシーベルと受けるかと。この率で積算を10年20年30年50年重ねても不安定がた染色体異常は発現するんだけども、安定型染色体異常は発現しないと。40:47

じゃーこの線量率がどのくらいになったらば、つまり1年間に3とか4じゃなくって10とか20とかになったらばどうか?と。30位になったらばどうか?ということはなかなか分かりません。分かってません。

唯一分かっているのは日本人の研究で、これは青森の研究所なんですけども、1日に20ミリシーベルト。我々のレベルからいうと桁違いなんですけれども。低い線量率なんです。1日に20ミリシーベルト、の線量率であるならば、様々な異常が、これは動物実験ですけれども。癌化に繋がる異常も発生し、この転座型の安定型染色体異常も発生し、不安定型染色体異常も発生し、つまり全て発生すると。

線量率が20ミリ以上、1日当たりですよ。ならば繋がってしまう。というのが動物実験から分かる。

 しかし動物実験から1日1ミリグレイ、レベルでは全然起きない。これ自然放射線が年間3ミリですから1日としてはずーっと少ないんですけども。つまり線量率によって癌化に結びつかないような状況がある。積算線量が幾らであっても。

これは今もずーっと実験が研究がつづいてます。


これはレントゲンの写真ですね。これはベクレルさんですけども。レントゲンはx線を発見した。

その翌年にフランス人のベクレルさんが、放射能の何て言うんでしょう、単位ですけどねベクレルは、それを発見したと。こういう顔をしている人です。



 今度は(福島県内の)現実的な話しに入りたいと思います。

福島第一原子力発電所の事故が起きて2年経ちました。で少しずつ少しずつ実際の線量が明らかになって来ました。これは2012年11月19日の民報の記事ですけれども。2011年の3月から6月までの4ヶ月間の外部線量を調べたものです。県民健康管理調査の一つですけれども。問診から、皆さんも書かれて提出された方もおられると思うんですけども。

3月11日にどこにどうして居たのか?。12日はどうか?。1週間の自分の行動を記載しなさいと。何時から何時まではどこに居たのか?ということですね。今だいたい、提出率といいますか回収率は25%ぐらいですけども。まだ3割にはなっていなかったと思うんですけども。

これが始まったのが夏ぐらいですので、もう数ヶ月経ってるので、だいたい記憶が薄らいで困難な状態だということですけども。それでも少し分かったデータがこういうかたちで出ております。



 なぜ、3月から4月、6月なのか?っかということですね。6月とはなんぞや?ということですけれども。6月は川俣町山木屋とそれから飯舘村の避難が4月の22日でしたかね。計画的避難区域になるということで、5月の下旬を目途に避難を開始しなさいと。やく1ヶ月掛かって6月の下旬に避難が完了したと。いうつまり、行政的な避難指示の最終月がこの2011年の6月ということになります。

従って福島第一原子力発電所事故の被曝量が最も高い期間もっとも高い時期がこの4ヶ月だったというふうに、言えるわけですね。従ってこの4ヶ月の線量を調べることが、被曝線量の基本的な考え方になると、いうことが訳です。

そうしますと、新聞のリード文は 57.1%が1ミリシーベルトを下回る。ここに67.2%と書いてます。トータルの数値ですね。3ミリシーベルトまで括りますと、99.0%3ミリシーベルト未満。いうことに、なります。

で3ミリシーベルトから出る人達がずーらっと当然繋がって来るわけですけれど。ただ提出された集団の99.0%は3ミリシーベルト未満というかたちになります。

 この時点で、いやもっと早くですね、だいたいマックスの線量が分かってます25.1ミリシーベルトだったでしょうか。だいた25ミリシーベルト前後がこの4ヶ月間のマックスの線量ということが分かってます。多くはだいたい3ミリ以下、99%に入るとことになります。

この11月19日だけじゃなくって、回収が進むと、その都度こういう形で表が報道されますけれど、だいたい変わりません。だいたい3ミリシーベルトが99%ぐらいになっていおります。

飯舘村・山木屋・浪江・相双・県北・県中で。その地域によって当然のことながら、線量の多い少ないが地域によって線量の多い少ないの占める割合が地域によって違って来るわけですね。

浪江が色々首長さんが連絡無かったということで問題になりましたけれども、東電にあるいは政府に意見を言ってましたけども。たいた97%が 浪江でも3ミリシーベルト以下なんですね。

それから相双も99.8%、県北、県中合わせますと99.8%。問題なのはやはり避難が6月にずれ込んだ川俣町と飯舘が相対的に3ミリシーベルト以上の人達が多くなっているということなんですね。飯舘が51%が3ミリシーベルト以上。山木屋で15%が3ミリシーベルト以上。いうかたちに成ります。



これは一番近い浪江じゃなくって、距離は離れたけども飯舘と山木屋が相対的に多かったということになりますので。これは放射性プルームの問題と、それから避難行動の問題ということが、線量を決定したと、いうことがここから分かる訳です。、6月まではそういうかたちで線量がでるわけですけれども。

 7月以降はどうかと、いうことですけども。これは福島市で2011年の9月に調べた結果ですけれども。乳幼児や小中学生、妊婦さんにガラスバッチを持っていただきまして、1ヶ月ずーっと付けっぱなしにしていただいて、外部被曝線量を計測したということです。



そうすると1月ですね、9月一杯付けていただいて、0.1ミリシーベルトの方が64.4%おったと。0.1ミリシーベルト未満が15.9%と。0.2が13.4と。0.2を採りますと、0.2以下を括りますと、97.7%が0.2ミリシーベルト以下というかたちになります。これは9月一杯です。福島市の場合い10月11月と合わせて3ヶ月やってますけどもだいたい月単位で言うならば同じような数字が出てます

そうしますと正確ではないんですけれども、仮に0.2で採りますと7月から7,8,9と11、12、1,2,3と9ヶ月。つまり1年後の3・11から1年後の3月までの9ヶ月を避難地域で全員の方が住んでいる訳で、飯舘の人も避難されている訳ですので。結局避難地域で住んでいると。福島とだいたい似たような所です。中通りだいたい同じような数字、どっちかというと出ますので。

避難地域で住むようなかたちになって9ヶ月の線量を福島市の外部被曝線量の×9倍をして9ヶ月分を加えて、そうするとだいたい1.8ミリシーベルトが 0.2以下相当するとしますと、これに先ほどの3ミリシーベルトを足し算しますと、4.8ミリシーベルトがだいたい97.7%ぐらいの人達1年間のガラスバッチの線量を参考にした外部被曝線量ということになります。3+1.8として4.8。

それから食材からの内部被曝線量。それから呼吸からの内部被曝線量、これは。特に呼吸からの内部被曝線量は福島大学の先生が計測されまして、0.00006ぐらいの数値で0.1にも成らない。食材からの内部被曝線量は0.1ミリシーベルト未満と出てますので。
 

 いずれにしても内部被曝も含めて、次年の3月までの総線量は5oシーベルト以下に97%近くの人が入るだろうということが、推計ででて来ます。

だから、だいたい5ミリシーベルトと、マックスで。ただ数人の方は20何ミリシーベルトとかいう人達が居るということに成るわけです。

これは食材による内部被曝。これは日本生協連が 調べたやつで、一昨年の11月から、去年の4月まで調べて。18都道府県の都府県の250家庭の人達にお願いして陰膳調査という。御存知の方沢山いらっしゃると思うんですけども。自分で食べる食材を1品1品多く作っていただいて、それを調査に回していただいて、そこに含まれるセシウムを調べると、いうかたちが陰膳調査ですけれども。

250家庭の内11家庭からセシウムが検出されて、その内の10家庭が福島 1家庭が宮城ということで、その11家庭の食事に出たセシウムを仮に365日食べ続けた場合い。年間で0.136oシーベルをマックスとして、だいた0.1ミリ以下に入るということで。だいたこれはその後も陰膳調査続けられている訳ですけども変わらない。



食材からの内部被曝線量は0.1ミリシーベルト、それからさっきちょっと出ましたように、福島大学の渡部先生というんでしょうか、共生システム理工学部の教授の先生が呼吸による内部被曝線量を測られております。吸った息ですね。

そうしますと、0.0006ミリシーベルトが年間の内部被曝線量になると。これを全部合算してもマックスはだいたい5ミリシーベルト未満と。いうことになると思っています


  100ミリシーベルトの問題


さて100ミリシーベルトの問題ですけども。100ミリシーベルトは安全なのか?安全じゃないのか?という議論が、交わされましたと。

被災を受ける身にとってみれば、どう考えたらいいのか?といことで翻弄された2年間でもあったと思うんですね。

100ミリシーベルト問題は説明は広島長崎の原爆被曝者のデータから導き出されたものと、思って結構です。

で、原爆被曝者は1950年から被曝者のデータが蓄積されております。これは死亡率調査ということで、右に線量ですね。縦軸に過剰相対リスクと言って、死のリスクということで、過剰相対リスクあとでまた御説明します。横軸は被曝線量です。

1というのが1グレイとなります。福島での話しの場合は1グレイは1シーベルトと考えていいですよというような言い方をするんですけれども。広島長崎の場合はそうはいかないんです。

なぜかといいますと、広島長崎の被曝はガンマ線だけでじゃなくって、中性子線というのが実は入っていたわけですね。中性子線というのは同じ1グレイでも生体を傷付ける度合いがガンマ線よりも非常に高いと。だいた10倍ということなんですね。

10グレイ、例えば10グレイの中性子線ならば生体の傷害性は10シーベルとというような形に10倍して実はシーベルト換算するんですね。ガンマ線に関しては1グレイ=1シーベルトの言い方で。シーベルト換算するときはガンマ線はそのままでいんですけども、中性子線やあるいは、プルトニューム等のα線は10倍して考えなければいけない。いうことで、シーベルトに直す時はイコール数値にならないんですね。

だだそれはちょっと置いておいて 55:29



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