ことば紀行  2008年春   home 

         金沢 ことば紀行  2008 年 4月28〜 5月01日 
  寺尾ユリ子さん ことば紀行  2時間33分44秒
 その01 その02 その03 その04 その05 
 その06 その07 その08 その09 その10 

  その02 15分18秒〜30分 35秒

佐藤:しかしぜんぶ 猫にこだわって暮らしていますね〜 猫の箸置きみて これも作ったんですか
寺尾:妹が作ったの 
佐藤:妹さんが陶芸をしているんだ
寺尾:うん妹 陶芸 柳田でね 

佐藤:柳田っていうのは何処ですか?
寺尾:能登の方
佐藤:石川県柳田村ってのがあるんでだ

寺尾:うん。この人急に何か 田舎暮らしがしたいとか 言い出して 
佐藤:はあはあ
寺尾:で 柳田に引っ越したの そのまえ芦屋に住んでいたのね
佐藤:姉妹で以前は松涛や芦屋 と 凄いところにすんでいましたね。芦屋から能登ってのも飛び方が、何か脈絡が無くって 

寺尾:
そうそうそう 病気したのよね 病気して死ぬわけでもないんだけど 3ヶ月ぐらい入院していたのかな。 そしたら、残りの人生は 好きなことをするとか 言い出して
佐藤:最初からやってなかったんだ。じゃー。普通の主婦だったのかな
寺尾:そうそうそそっそ それが何かね 私と違って 極端な人なのね だから結婚する前は テキスタルデザインのデザイン事務所をやっていて で 結婚したら そういうの全部スパーットやめて
佐藤完璧専業主婦 になったんだ。

寺尾:完璧専業主婦に成って。それで何て言うんだろう。ご飯も、帰ってきたらスポーンと出るみたいな 
佐藤:なるほど、専業主婦を本当に  演じはじめたんだ
寺尾:演じ始めた むりだったんじゃない 共にうふふふっと 
佐藤:それは無理して演じてからかもね 30年ぐら演じたんです

寺尾:いや30年もしないよねその人は 子供が中学生の時にだから 15年ぐらい弱ぐらいね してて 
佐藤:専業主婦 演じるのを辞めて 
寺尾:それで 
佐藤:病気になっちゃったんだ。あんまり無理したてるからって 

寺尾:そん時も なにか。専業主婦ってお金 稼がないわけじゃない
佐藤:うんうん
寺尾:もらったお金は有効に使う・またきょくた〜ん な 人だからね 本は図書館で読むでしょう。 でなにか色々、電気代とか ちゃんと計算してね どれが

佐藤:家計簿付けているんだ 
寺尾:うんうん 
佐藤:生活費にどのぐらいお金掛かっているか〜って付ける
寺尾:私と違うタイプで うん。 
佐藤:姉妹でも極端にちがうと
寺尾:うん なにか極端なのよね やりながら んでもああしてこうして 

佐藤:動物の様には生きられないんだ
寺尾そ〜 ともにわらう うはははあは そうかもしれない うん
佐藤:おもろいね 〜 同じ親から育ったのに 生まれたのに
寺尾:それは不思議よね うん 

佐藤:それがね、また楽しんだけどね 
寺尾:みんな違うね。 
佐藤:専業主婦を捨てて能登へ行って それで陶芸を作り始めたんだ
寺尾:うんうん 
佐藤:しごいな〜。 猫の箸置きもね 解脱したんだな 人間から動物へ

寺尾:今能 登に居るよ まだ 
佐藤:へーえ そうか 。 
寺尾:田舎暮らしを 実行してる


佐藤:一旦飛びましたけどもまた美術館の話に戻って
寺尾:はい 
佐藤:そこで そう言うボランティア活動されて まだCAAKに来てませんけど
 ともに ふふふふ 

寺尾:でCAAKに 。それで粟津展の時に あの。結構(鷲田)めるろさんとか担当だった りして、ほんで 何か近くに成って ほんで。「こんどこういうのありますですけども どうですいらっしゃいませんか〜」みたいな 
佐藤:お誘いがかかったのね
寺尾;かかって そう何でも 行きたがりじゃない。うんうん 空いてたら 
佐藤:そんな事言われたらおれ直ぐ行っチャウよね  うふふふふふ共にわらう 

寺尾:はい 行きます 行きます でけっこう メールが来ると 。こんなのがありますよ〜と 佐藤さんのこんなのがありますよ〜と メールが。割に急なのね、何時も。  ね 。昼間来てその夜やるっちゅのもあるからね

佐藤:
俺なんて まだ間があいてて良い方だね
寺尾:うん そうそうそう 何日か前 
佐藤:3日位前からだから 
寺尾:よく来ましたね〜みたいに言われて うわっははは〜 ともにわらう 
佐藤:暇なのって言えないから いやちょっと時間をやりくりして とか言ってね。かっこ付けたりして ふっふふふ
寺尾:かっこ付けて うんうん

佐藤:なるほど。それは当然 そこで めるろさんに会うわけ だよね
寺尾:うん
佐藤:美術館の学芸員だからね
寺尾:そうそう それで けっこううん。 そんでなにんかこう それがご縁で うんうん

佐藤:こんなに積極的な おばはんが居るから 何時でも来てもらわなくちゃ〜 
寺尾:パソコンとかめちゃじゃなうす 年齢は聞きませんけど 
寺尾:うん
佐藤:良くできましたね
寺尾:出来ないの、まだ出来てないの 
佐藤:メールは開いてみること が 出来る ってじゃない

寺尾:メール出来るよ メールはねやっとね うん 
佐藤それで充分ですよ 本当。

寺尾: あの〜いまちょっと うん 練習してるんだけどね。メールはねその 粟津潔 展の時に いろいろ私も手伝うんだけど それにまだ一杯スタッフが、ボランティアのスタッフが 一杯要るわけ。人数が。 それって言うのは。シルスクリーやっているから、シルクスクリーンのメンバーとか。それから後 学生みたいな。ちょっと学校で非常勤 教えてる子達 の 中で 。乗りの良い子を何人か確保して、来てもらうのよ。それに 連絡があるんで その頃メールばかり打っていた。で コピーできるんだ〜 ともにわらう できるんだ〜とかね ふふふ

佐藤:コピペ など そこでいろいろ覚えて 
寺尾:そう そう 
佐藤:だんだんに自分も発信しできるように
寺尾:だんだにこう やりやすくなる。 あれでだいぶ鍛えたかな。うん
佐藤:やっぱり誰かと連絡しあって繋がりたいと ボランティアして もらいたいと言う欲望が パソコンの困難を突破して、使い方が上達していると

寺尾:うん
佐藤:そんで、粟津さん の場合は 美術館で粟津さんがシルクスクリーを刷るとこまで見せたんですか?
寺尾:いあ、粟津さんは 全然お姿みせなかったのよ。 息子さんの けんすけ さんばっかりで 
佐藤:はあはあは
寺尾:なんか具合が悪いみたい。
佐藤:高齢だしね
寺尾:高齢だからね。だから 普通ああいうのあったら講演とか来るじゃない 一回ぐらいは 。それも来ないで 福田繁雄さんとか永井和正さんとかは だからみんな来るんだけど
佐藤:お友達が来て説明するわけだ 
寺尾:うんうん
佐藤:本人は不在 

寺尾:で粟津さんのシルクスクリーの版があるじゃない。フイルム
佐藤:はい
寺尾:フイルムが残っているから それをもう一回焼き直して
佐藤:あそうなんだ
寺尾;で それをあの〜

佐藤;寺山修司のポスターとかもやったですか
寺尾;うん、でも一色 だから一杯色入れないで そん中の一版と言うの。分かり易い一版 それを美術館に来たお客さん で希望者は 一緒に

佐藤:刷るわけね
寺尾:一緒に刷って それをあげると言う 
佐藤:あげるの。買うんじゃななくって
寺尾:うん うんうんうん サインは入ってないけど もっと違うからね 

佐藤:ただ観るだけじゃ無くって、作り方もそこで ちょっとだけ さわって
寺尾:刷るの 
佐藤:こんなに難しいもんなのだと じーっと観なきゃいけない ようにあるね
寺尾:そうそう うんうん
佐藤:結構 誘導してますね 教育してるって言うか 美術館が 
寺尾:すごく粟津展の時は イベントが一杯あったの

佐藤:なるほど 野菜やお花のように
寺尾;うん
佐藤:美術作品も こうやって手間を掛けてつくられている んですよ観察栽培型へ誘うと。実際体験させて 親しみと言うか 距離感を縮めて行こうと言うね 
寺尾あそこあるじゃない

佐藤;積極的だよね 
寺尾;だからね 面白かった 
佐藤:なるほど それでCAAKにも誘われて来ちゃうんだ。で俺に会っちゃうんだ

寺尾:そうそうそう ともにおおわらい 粟津展の時もね〜 なんでも急なのよあそこ
佐藤:
CAAKね
寺尾:CAAKじゃない 21世紀美術館 なんでも 私の関わったのは急でさ。11月の20何日から始まる のに 10月の末頃に 電話掛かって来て 「こここういうふうにやるかた 準備しなくっちゃ〜」みたいな事に成って でそれから準備も結構時間取られるけども、そのワークショップやるのに、毎週美術館も行かなくチャー。それって10月の最初の時点では 私の人生で 無かった事なのよね

佐藤ふふ ふっふ
寺尾: 無かった事で。楽しみなんだけどね。急に 想像もしてなくって 今年の後半は自分なりに ここここってあるじゃない。 ざっくり過ごすんだけね。 そう思ったいたのが 2月の中頃まで もうこんなこと1ヶ月前は考えて居なかったよな〜みたいな 佐藤わらう おきて。うんで それでCAAKもね 全然イメージとか無かったんだよね。 佐藤さんに会うのも全然 昨日まで うん。 

佐藤:ここ(屋上で昼飯くいながら)で今日喋るなんて思った無かった
寺尾:思ってない ともに はははは とわらう 
佐藤:おれも思ってなかったけど
寺尾:ご飯も食べれるし〜 ともに けらけらわらう はは うん 。人の 一人も結構好きなのよね。 一人でも平気なんだけど 。あのきね。一人も好きだし 家に一杯呼んでパーティーみたなもの するのも好きだし。 こうやって来てもらうのも 好きだし 。お話しするのも好きだし 。だから色んな人とか、知らない人来るじゃない。で知らない方がレクチャーするから 。うんで まぁ空いてたら「いこうかな」と思って。うんうん。それでお出かけして 。

ほんと、昨日の その 後半の時点でまでは ね。 うん。こんな予想もなかったよね。明日は わらい 私はたまたまずーっと家にいようかと 

佐藤;
よかったラッキー神様のお導き〜 
寺尾:だから うん。 
佐藤:僕が訪ねて来たお話しをして。わずか5分位の間 に。 今日の出来事が発生しる芽をみつけて〜・・・
寺尾:そうそう 

佐藤:種を植えた 自分でね 
寺尾どうして、あんなに一杯人いたじゃない わらいけっけっけつけ〜 一杯人いたじゃない
佐藤:居ましたね〜 
寺尾うっふふふ〜 

佐藤:動物の直感です 
寺尾:感で
佐藤:判るの 

寺尾:なにか今日の朝目覚めてね。 昨日一杯人いたよな〜と かね。 別に嬉しいんだけど。 なんで私なんだ? いっぱい一杯 人いたじゃない ね なのか?
佐藤:2。3つ喋ると判るの 
寺尾:わかるの〜 うふふ ふふっふふっ
佐藤:学生さんは若いから当然の 魂胆があって。妹さんじゃないけども 
寺尾:うん

佐藤: 目的を求めてるから もう窮屈そうだって 判るよ 10年ごだねと 
寺尾:あ〜ん 
佐藤:会話すると そう言う答えしか返って来ない し 不自由に生きているように思うの。それは頑張っている学生が普通なんだけど。おかしな話なのね。
寺尾:う〜ん
佐藤:でここで普通に暮らしている 皆さんとワイワイしたいんだけど今回は縛りがあるの。 なるべく 独立系30才前後 のインタビュー すると言うのは 不自由に生きるか動物のように自由に生きるか。とにかくもがいて居て  独立系に縛っているから。独立して 自由に発想しようとか 自分の意志で物をアウトプットして 作って行こうと。スタートする。今日の廻りの新芽の様にね 

寺尾綺麗ね
佐藤:新芽のように全部 春の新芽って樹種によって凄く色が違うじゃないですか
寺尾:違うね〜
佐藤; 人間もそのように 彩りがすごく、30前後の時って 建築系の場合は特に、鮮やかに異なって見える様に思うんです。 人間を植物の様に観察しちゃわけです。動物なのに 植物の様に俺は観る

寺尾:うふ
佐藤;こいつはこんな色している、みたいな 後で片づけましょうよ。ジャべってましょう

寺尾:お茶もってくるだけ つでにこうほら あがったり下りたりが 
佐藤:わたしやります。運びますから 
寺尾:ついでに 
佐藤:なんで私を指名したかって話を すればいいんでしょう あとでね

寺尾:そうね 

  屋上昼食の後かたづけを二人は始めるあがったりおりたりさいている 

寺尾:ちょっとウーロン茶だけど 
佐藤:なにから何まで完璧ですね〜でざーとまで 付いていて ふふふ
寺尾:けっこう人を呼んだりする時 色々つくったりするじゃない で自分も参加したいから、なんでも先に 切ったり 持って来たら良いような感じに 

佐藤直ぐ動物できるように段取りしてあるわけね
寺尾;そうそう そそっ 
佐藤:何かが起こったら直ぐに 動物〜行動 予測しながら 動物生きしてるわけだなるほど。 僕は 寺尾さんを インタビューしよかな〜と 思ったのは まず髪の毛がオレンジだから目立つでしょ〜

寺尾:うふふふふ
佐藤:目立つんけど順々に寄ったら 。あそこでこういう 何色って言うんですかね 
寺尾:何色なんでしょうかね〜
佐藤:そういう髪型していて 先ず目立ちますよね

寺尾:そうそう 自分で見えないからさ〜 うふふふふふ 
佐藤:それで 男の人は建築系なので 
寺尾:うんうん だれと喋っても似たような 話に成るかも〜傾向にあるの 地元の女性の人とも 色々喋って それなりだな〜と。では次と 寺尾さんの処に行って それで喋って居ることは 普通だからね 

寺尾:うん
佐藤:髪の毛の色と全然ちがうやん 寺尾 ふきだしわらう 動物してるし 独立してる〜じ
寺尾:動物してる〜 
佐藤;それで境界が無い と言うか 自分で境界を造って居ないし。独立してる
寺尾;うん

佐藤:この家も そうだけども 
寺尾;うん
佐藤;道路状だよね全部 寺尾 うっふふふ〜 1階から3階の屋上まで全部が路状ですよね。どうぞどうぞ。だれでもご自由にお通りお使い下さい。みたいな 
寺尾:うんうん

佐藤: 門があって扉はあるけども。ほとんど路上状態です
寺尾:路上状態で
佐藤;路上状態で 暮らして、路上生きしてるわけですよね
寺尾:うんうん
佐藤:それで 暮らしっぷり、 暮らし方も路上人よね
寺尾:うんうん

佐藤:だれでも受け入れるけど なにか身の安全の、守り方とか 。こうやってオレンジを切って待っているとか 路を自分のプライベートにしようと言う、心構え、日々の作法を常に考えている と言うふうに思ったんです 
寺尾:うんうん
佐藤:来てみたらその通りだったんで 
寺尾;そう〜

佐藤:やっぱり 俺の目は正しかったな〜と 思ったんですけども 
寺尾:うんうん
佐藤:あとはあそこに居たのはモウ一人 学芸員でいましたしね
寺尾:林さんじゃない

佐藤:あとは 林野さんはインタビューしたから 5年後と言うことで それでま〜。今日は一日空けていて 
寺尾:うん
佐藤だれか インタビューしよと。だれにしようかな〜と。

寺尾 :なにかしら 今日一日空けていたのね なんか〜 えへへへえへ
佐藤:寺尾さんを世界に知らしめるたけに 、。そういうふうに仕組まれていたんですよ ご縁がありでね〜

寺尾:はい



  白川静 編纂 持統より  

とは とは 神霊が降下するみちを示す字で路とは神の下りる道を言う
 神無き現代では 概念の世界動物の現実とを自在に往き来出る者のみに見える カタチ無き暮らしぶりの道。と佐藤敏宏は釈す。路上人ろじょうにん)とは その道の上に暮らす者を言う  

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