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2003年12月28日 建築あそび記録
菅野裕子 さんによる 建築と音楽 p−1 p−2 p−3 p−4
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スライド
ところがこれはもうすこし後の時代の
ヴィットーネというイタリアのピエモンテ地方建築家の作品なんですが広場ではなくて、結構細い道なんですが、何にもないところにもこういう曲面が出ることによって、建物の外に有る世界に・・
見えない空間というが実は有って、その無限に続くような空間を意識していると考えられます。
見えない空間というのを意識しないと、これが自立しない、断片のように見えてしまう建築が現れていると考えました。
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これ見上げ図です
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これも同じくそうなんですが、・・全ての建築とか、物質とか・・
見えない空間の中のある一部分の断片でしかないと言うような表現が積極的にされるのがバロックの時代だと考えました。
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これは
セルリオというルネッサンス時代の建築家の
本の一部なんですが、
見えない所にも空間があるということを絵で表そうとしたのがこの頃の建築家や画家の絵に多みられます。・・見えない空間が意識され始めたんですが
・・電話が鳴る・・
my妻・・ はい佐藤です。あどうも・・今晩は・・あそうですか・・届きました
・・仙台から参加の人達が今仙台を発っとの連絡が入る・・恒例の仙台時間・・だ
続けていいんですかー
s はい・いい
透明な空間に座標があるとするとあらゆる空間とかモノがその座標軸上に存在するわけなんですが、見えない空間というものが意識されることによって、さっき見たような
凹んだ形の建築は実は不完全な形ではなくてその見えない空間によって補完されることによって、完全な形になるような、
外と内がお互いに貫入するような建築がある・・不完全な建築が出来ていた・
・ということで裏を返せば見えない空間というか、
建築以外の所にある無限に続く外部の空間が意識されたということが言えると思います
ここまでは建築の外部と内部接点を比較するために、
建築の外壁に注目したんですが、今度は音楽における外部と内部の接点として、
曲の開始部分。導入部分に注目して見ていきたいと思います。
●スライド
ここからCDなんです ・・これなんだろう・・
i 五十嵐 ボタンの位置がわからない・・
スライドもやります・・
s スライドやりながら音楽聞くんだな・・新しいやりかただなー
y
笑う
i この順番の順番のセレクトの方法って・・・・これで3曲目ね・・
s 分かんないです
i リモコンとかないんですか
s 使い方分からない ・・ない
i 三曲目ね・・
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・・・曲が流れる(曲名・・・・)
これが
オブレヒトという作曲家の曲なんですが・・もう一回最初からかけたほうが・・
五十嵐に指示を飛ばす・・会場笑う
最初のところがピシャッと始まるという話なんだけど・・
・・まずこの曲はどういうリズムかというと、今のいう何分の何拍子というのがなくて、それぞれが
独立したリズムでした。・・もちろんある程度 縦の線はあるんですがそれぞれの旋律が独立したリズムで
演奏されていて、始まるところはみんな一致して、そこから曲がはじまるというものです・・・次お願いします
i 次っていうのは次のCDなの・・スライド
●スライド
さっきのは大体15世紀〜16世紀。1457〜1505年まで・・
・・・・曲が流れるだす・・・・
・
で・この楽譜を見ると一緒に始まるのがわかるんですが、さらにここに
点線で小節線が書いてあります。これはどういう意味かというと、今の五線譜にあとで書き直したもので演奏するときに分かりやすいように小節線が有るんですが本当はどういう楽譜だったかというと・・次お願いします
i どっちの次なの
あ。スライド。曲はかけててください
・・佐藤笑う・・
●スライド
もう一回今の曲かけてください・・2枚目のCD
・・・・曲が流れる
・・これが全体の楽譜なんですけども、さっきの現代譜で分かったと思うんですが、
4つの4旋律があって、
ここが一つ目(左上)ここれが二つ目(左下)三つ目(右上)4つ目(右下)で、現代みたいに平行に全部が綺麗に書いてあるんじゃなくて、
独立し書いてありました。そして
小節線が無いとうことが分かると思います
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これ
オケゲムという作曲家なのですが、このころどうやって演奏されていたかというと、この絵の人が一応 オケゲムとふうに言われていて、15世紀の聖職者で作曲家なんですが、こういうふうに
全員で同じ楽譜を見て、この人はここら辺を見て歌って、この人はここを見て歌うというふうになっていました。
●スライド
CDも次お願いします
・・・・・・・曲が流れる
これが楽譜のテノールの部分なんですが。これは4つが一つの紙に書いてのではなくて、それぞれのパートが別々の本に・・紙に書かれているものなんですが、
小節線がないと、音が始まった所がその曲の始まりということが分かると思います
こんな感じです
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これは
クルト・ザックスという音楽学者の指摘したことなんですが、
ルネサンス時代の曲というのは
拍の始めから始まっていて、・・それに対して
バロック時代の曲は空白から始まる曲が出来たと。
下拍と上拍と言うのですけども・・それが何でかというと指揮をするときに一二となるからなんですが、一が強くて二が弱いですが、弱い所から始まることによって、その次に行く強い力がここに有るという風にクルト・ザックスは指摘してます。
それで、そういう曲が出来るということはどういうことかと言うと、ある程度ひとまとまりの小節のような、
リズムの、強弱 強 弱 という構成が出来ることによって、こういう表現ができます。ていうのはそういうモノがなければ、これが強弱強弱といふうに考えて、こういう小節の割り振りが可能になります。そうすると、この
空白というものが意識されることがないのです。つまりそのリズムの変化と共に、
一番最初が欠けているような音楽が出来うるということになります。
CD次お願いします。
・・曲が流れる・・
これがルネサンス時代の
パレストリーナの・・
マルチェロ教皇のミサ曲の別の所なんですが、
開始部分は綺麗に始まっていたんですが、もう一つの
キリエ、グローリア、クレドと続いていく、クレドの途中になるとこういう
フレーズが途中から始まるような所が出てきます。聞いた方がいいのかな
CDのその次の曲というのかな・・次の次の曲で早送りって出来るのかな・・4分4秒ぐらいの所・・
i これ早送りするの!!・・できないやり方分かんない
じゃ又後で・・ずーと聞いてると時間が無くなっちゃうから・・
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これはパレストリーナ最初の所です
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早いですね・・
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CDも次お願いします。この時代になると、今の私達が見るような
主旋律と伴奏という二つの旋律の楽譜が上下に書かれて小節線が現れるんですね
・・曲がなり出す
・分かると思いますが最初出てくる所が休符で、その後出てくるという風になっていて、最初伴奏が
ちゃんと有るんだけど旋律の方が一寸欠けているというのが出てきます。
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これは最初の所 欠けていないのですけど、スコアが定着して、小節線が定着したという例です。これは
フレスコバルディーの楽譜です。
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これもフレスコバルディーの楽譜の現代譜になっているものですけど、ここの所が伴奏は・・・・ここは始まっているんですが、主旋律の方は休符だったりとか。あとこっちでいうと、ここは一二三だから・・・ここは弱いハズなんですが、全体的に一番目と強い拍が無くて
弱いところから始まるというのができました。
スライド次お願いします
s 次入ってないんですけど
入れ替えます・・
s 一寸休憩入れ替えます
後スライド三枚なんです
sじゃ手でいれましょうか・・どれですか
緑のケースの中の一番上のヤツの三枚
s これね・・この三枚ね・・上下がわからないけど入れてみましょう
ハイ・・裏返し・・
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