2005年7月02日  植田実さんと 建築あそび記録  HOME 

 前おき
 01 建築学会文化賞 受賞について  02 抵抗し・・展覧会をやりたい!
 03 学生との交流            04 展覧開で配るつもりの冊子 
 05 大学で教える             06 雑誌 「都市住宅」 


 本題 「真夜中の家」
 11 夢に溺れちゃいないぜ  12 漫画       13 見たくもない本 
 14 イバラード物語より    15 イバラード物語 16 堀内誠一さんのこと


14 イバラード物語より 「真夜中の家」の扉絵について

最も重要な日本の作家で大切なのは、井上直久さんという。彼はずーとほとんど知られかったんだけど。「風の・・」なんだつけな宮崎駿のトトロのちょっと後に出た。 

文学志望の女の子の話が、その子が夢の中で猫にあって空飛ぶシーンがあるんですよ。そこの美術監督をすることになって、それで一気に有名になって。

それまでは大阪の茨木の普通の高等学校の美術科の先生だったんだな。彼は辞めちゃたんだね 一躍有名になって。

それで今は独立したイラストレーターとして仕事を始めて何処かの大学の教授になっちゃいましたね。ただこの人が描いている絵本はイマイチっていうか、漫画は最高なんですね 。

佐藤:この方 薔薇を持って行かれた人ですか

そうそう僕はファンでね。大阪に茨木にその方に会いたくて薔薇を持って行ったんでよ。たぶん電話口では・・どうも中年のオッサンがね・・これから行きます。

佐藤:笑い

たぶん 危ない人じゃないかと・思って・・・

会場:笑いワイワ・

絶対そうだと思うんですよ。それで奥さんが出てきて「今日は会議で帰りません。もうしわけございません」と言うわけ。それで、「ちょっと玄関先でお届けしたいものがある」と言ったの。  それで薔薇買ったの 茨木の駅前で。それでこ〜・・もてあましてね〜。

佐藤:笑う

どっかに処分しなければしょうがないしね〜。諦めて帰るったって、新幹線に乗って東京まで「持って帰ってもしょうがないから」っていうんで。それだけは「置いて行こう」と思ったんだけど。、

子供が3人いるんですけど、3人とも風邪引いちゃっています」って言うんで。「寝込んじゃ・・申し訳ございません」っていうわけだ。それで段々様子が分かってきて・・

佐藤:怪しまれちゃっているな〜

会場:笑いわいわい・・ガヤガヤ・・

それで井上さんには、手紙かなんかで一回

近くに彼がイラスト描いたりしてるギター屋さんがあるっていうんで、そこに頼みに行ったんですよね。

そしたら、そこがまた夢みたいで。そのギター屋さんが「井上さんてこの人なんですよ」彼のジャケットを見せてくれたんで・・レコードだけ買って帰って来たりしていたんですけども。

そこのギター屋さんがギタリストの家を教えてくれわけ。今度はしょうがないから やっぱりギタリストの家に

会場:笑い

ギタリストも居ないんだけど、お母さんが出ていらっしゃるんですね。それでやっと会えたんです。家に住んでいる、ヤット会えたです、ともかく。それでお母さんに「とにかくこう言う事で井上さんには、振られちゃったんだけどせっかくここまで来たんで、お母さんに、受け取ってください」って、それで薔薇を差し上げたんですね。

 会場 お お うぇわらい

その時なんとなくね(笑)怪しげな人間じゃないという証拠に、その一寸前に手塚治虫さんと、手塚さん最後の頃だったんですね。

対談しているんですね
。僕インタビューしたのがあったんですね。そのインタビュー記事を置いて行ってったわけ。これはあれですよね(笑)それは印籠みたいなものですよね(笑い)

会場:わらい・・ワイワイワイ・

この印籠が目にはいらんかー」みたいな

会場 ・・わいわい ・・笑い・・わわ・・

そうして帰ったらも〜井上さんからすぐ本を送ってきて。新しい絵本をね。「すまなかった」とは何も言っていなかったんだけど。

会場:笑い

そういう事情があるぐらいにいろいろあった人なんですね。

これは手に入る。興味が有ったら是非!。これが僕が夢中になった。イバラード物語

最高に凄い漫画だと思うですけどねぇ。絵がねちょっと情緒的っていうかね。変にファンタジックぽくしているのが、最近良くないな〜と思って。

ちょっと宮崎さんに・・これは再販なんですね。重版というか。前にもう一冊出しているですけども、新しい章を加えて。この人は漫画はこれ一冊であとは全部イラストレーションと絵本なんです。

なんで漫画を書いてくれないのか全くわかんない。

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