HOME    佐藤敏宏が作成しました     2012年  
 
福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
福島県における水産物放射能汚染現状対応 
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現在この追加した2魚種ですかね、とくにこのミギカレイについては築地にも出荷を始めたそうです。で魚価については報告を受けてませんが、出荷流通はされております。なかなか量的に少ないものですから。私 いわきに居るんですけども、相馬のこの試験操業の魚を魚屋で買って食べたいなーと思ってもなかなか魚屋で見かけないんですね。回ってこないです。とくにメヒカリなんかは極わずかしか漁獲されていない、ほとんど相馬市内で消費されているようです

相馬市長は美味しい魚を食べたいと思ったらここに来いという姿勢でいるそうです。


 試験操業はまあ、念には念というか試験操業の海域も制限しています。汚染の少ない県の北部でなおかつ水深150mより深い場所。っていうかたちで、操業場所も制限して試験操業を行っております。

現在 試験操業の検査態勢なんですけれども、水揚げされた、これはサンマですからちょっと違いますけども。

水揚げされた魚は漁協の市場でnaiシュンチュレーションで測定します。だいたい検出限界で7ベクレルか、9ベクレルぐらいの精度まで測れるようなかたちで検査します。

今の処これで一定数値をもし超えたならば水産試験場にありますゲルマニューム検査機器で再度、確定検査というか行うことにしています。

今での試験操業で、こっち側に来た検体はありません。全てここで、一定数値を超えない。ほとんどNDで流通に回っている。

ただ、念のため一定数値を超えたときには相馬といわきの水産試験場にゲルマニューム検査機器を配置しておりますんで、そこで再度チェックをするというような体制になっています。


現在 タコ類を中心に週二回、ただ水揚げ量は数トンなんですね。市場も被災してます。仲買人も被災してます。なかなか昔のような大量の水揚げ物を処理できる状況にはなっておりません。

ただ地元中心に出荷して、最初にタコ類、鮹を地元に揚げたとき、相馬市内のスーパー魚屋では飛ぶように売れました

その状況がマスコミで報道されて、県外の市場から引きがありました。こっち側にも卸てくれないかと。そういうようなかたちで試験操業の魚が流通するようになってました。一部は築地、それから仙台にも流れています

 価格も今の処震災前あるいは他県産のものと遜色ない価格で取引されています。今のところこの試験操業の魚種には風評被害はみられていない。いうような状況です。これからだって予断は許されないというふうに思っています。

で、漁協にこの、ここはあれなんですけれども、周りを見ると被災したまんまなんですね。まだ市場、なんて言いますか。手入れされていません。ここのプレハブを建てまして、その中に検査機器を置きまして漁協職員による出荷前の検査をやっています。



最後に私ども今、考えているこれからの課題ですけれども。

一つは、モニタリングについては、漁業が再開したとしても我々は魚について、あるいは海水海底土について継続していかなければならないだろう。それも1年2年じゃなくって、10年単位で継続していく必要があるだろうと思っております。

で、今後ともやはり水産試験場の業務の中心を占めざるをえないのかなっていうふうに考えています。

これから色んな場面で、風評被害というのが考えられます。なぜ、今 福島の魚安全だと言って出荷できるのか?それの科学的な根拠を我々が調査をして試験をして、そういうバックボーンを持って販売していく

というようなことが必要になるんだろうな、というふうに思ってます。そのための、その科学的根拠を得るための独自の試験研究にも取り組んでいかなければいけないだろうというふうに考えております。

以上で終わります

会場 ぱちぱちぱちぱち