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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください |
福島県における水産物放射能汚染の現状と対応 01 02 03 04 05 |
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03 30:05 それから下がホッキ貝です。 ホッキ貝は950ベクレルほとありました。シラスに比べますとかなりゆっくりですけれど。これは世代交代した訳じゃなくって、同じ個体がどんどん排出して、泥の 海底土のセシウム濃度もどんどん下がって来ましたので、貝自体の排出によって、こういう低下傾向、明らかに低下傾向を示したものと考えます。 同じようなこういう傾向を示したものにシラスと同じようなコウナゴ、アワビ、あるいは海草ですね。海草なんかも非常に早く減少しました。 これはなかなか下がらなかった高い濃度を示していたアイナメです。今もまだ高い魚種にリストアップしましたけれども、それでも長期間ずーっと観ると減少の傾向は見えるんですね。 今全体的にはこういうようなかたちで、高濃度を示していた魚種についても、どんどんどんどん数字は下がって来ています。ただまだばらつきがありますし、アイナメなんかはまだ100ベクレルを越える個体が散見されるというような状況です。 まとめますと、魚介類のモニタリングから得られた傾向というのは海域、場所による傾向、ですね。これは特定の場所で高い濃度の魚介類。これは原因としては空から落ちてきた放射性セシウムじゃなくって、岸壁から流れた高濃度汚染水が影響して汚染されているっていうことを示してると思います。 それから魚種による傾向というのは、浅い所に居て動かない魚、この関係で高いというのもありますし、あるいは魚以外の鮹とかナマコ等についてはそれだけじゃなくって生理的なものが影響しているんだと思います。イカ鮹類についてはセシウムを貯めないという報告はIAEAのレポートにも記載がありまして以前から知られていたことでございます。 それから時間経過による傾向、色んな理由によって速やかに低下した魚種。あるいはゆっくりゆっくりしか低下しない魚種っていうのがございます。 海水と海底土 次に海水と海底土のモニタリングについてです。 私ら今モニタリングしているのは極 沿岸域で海水と海底土について月一回モニタリングして来ています。沖合や、沖合については文部科学省のモニタリングが成されています。 逆に言うと国のモニタリングの定点があまりにも沖合だっていうふうに思ったもんで沿岸について独自にモニタリングを開始したというのが事実です。 第一原発の20km圏内については、今は警戒区域外れますけれども、それまで計画区域に入れませんで、その中は東京電力がモニタリングしておりました。 結果ですけれども、海水については一昨年の9月以降ほとんどの地点でNDです。海水は速やかに本当に拡散して、綺麗になってしまいました。 ところが海底土について後で一寸説明しますけれども、海底土については極浅い海域は時間経過とともに著しく低下しましたけれども、沖合に広がりながら薄まっていく傾向になっております。 これが海水のモニタリングの結果です。2月というのは特に意味がないんですけども 我々調査した一昨年の5月時点ではだいたい至る所の海水で10ベクレルとか20ベクレルとかという濃度がございました。 それは一昨年の9月にはもうほとんどNDになりました。これたまたま2月のデータ並べてますけれども。今は原発の構内周辺、の特定の場所以外はほとんどNDだと思います。 ちょっと余談ですけれども、第一原発には専用の港がございます。第一原発専用港、第一原発専用港の中は 今もってまだ著しい汚染が残っています。 海底の泥ですけれども、これも一昨年の5月6月のデータですと、私どもの調査で、9000ベクレルっていうのが極浅い所でございました。当時海底土のセシウム濃度に何ら基準がありませんでした。私ども最初にやった調査で9000ベクレルっていう数字が出たんですけども、それが高いか低いか?分かりませんでした。最初。 相対的に比較するものが無かったんで。で、どうやらかなり高い数字らじいぞ!ということで、海底土の調査に力を入れて毎月モニタリングをするように致しました。 こっち側が去年の3月、なぜ3月かというのはあんまり意味が無いんですけども。この○の大きさを比べるとずいぶん低くなったのがお分かりだと思います。ただ、海水の場合は速やかにNDになったんですけど、海底土の場合はまだ残っています。 これはここの、原発からだいたい南に35kmぐらいの地点で四倉って いわき市四倉という所でございます。四倉の沖合に水深別に定点を設けましてこれを毎月追いかけています。水深7mから。私どもやっているので一番深いので水深125m。この3つのその沖合のやつと、ここは、これは文科省の定点です。 そのデータを月別にとってみますと、極浅い所、これ水深20mのことろで9000ベクレルあったんですけれど、それは速やかに浅い所は数値が低くなりました。で同じ9000ベクレルあった所が直近のデータで126ベクレル。ここまで下がりました。 そうですね、だいたい去年の2月ぐらいから、1月ぐらいから。ちょうど今から1年前ぐらいから本当に低い数字に浅い場所はなりました。これはセシウムは泥の粒子の細かな粒子ですね。粘土みたいな、そういいう粒子に吸着する。 でそういうシルト分って言うんですけど、シルト分はどんどんどんどん波と流れの作用で、沖合の方に運ばれていく、そういう作用がございます。 たぶん、極浅い所を流れて、浅い所に,、海の中の塵とくっついて、落ちたセシウムは波と流れの作用で沖合の方に運ばれて。そういう現象がこれだけ数字を下げたんだというふうに思ってます。海の、どちらかと言うと海の波と 天然の染効果のようなもの これは沖合に運ばれたと同時に私ども県の機関ですので、福島県沖合しか調査できていませんが、南に流れたと思います。沖合に南にここの濃かったものというのは沖合に南に運ばれたというふうに思っています。というのは平均流は先ほど言いましたように、平均流は南側にある。 この現象は茨城県でも同じなんです。茨城県の北部、少なくっても茨城県の北部は、私どもの福島の沿岸と同じ沿岸流の傾向なんで。南の方に運ばれて、沖合に運ばれながら南に。この地図上で言うと こっち(南東)の方向に運ばれたんだというふうに思っております。 ただこんな高濃度のものは今は観られません。薄まりながら広がっていったというイメージです。ただ水深20mより浅い所は著しく減少したというのは分かりますが、30mのかなり低くはなっていますが、50mとか100mの数字はさほど、こっち側と比べると、著しく低下したとは言えない。はやり水深帯によって低くなっていくスピードが違う。ただ傾向的にはこれも、どんどんどんどん低くなっていくんだろうというふうに推測しています。 以上がモニタリング、魚介類と海水海底土のモニタリングの結果ですけれども。 それとは別に水産試験場で独自に試験研究に取り組んでいます。放射性物質。がどのように魚に移行していくのか?ということで餌としての生き物の濃度を把握したり、汚染されてない魚を持って来て、汚染された餌を食べさして飼育試験をやったり。色んな数値を入れてシュミレーションによる予測を。そういうことを今やっています。 あるいは魚、同じ場所で同じ魚種を捕ったとしてどの位数値にばらつきがあるのか?っていう調査も行っております。 加工によるどのぐらい減らせるかというようなこともやっているんですが、この中で魚が餌としている、生き物の濃度はどいいうふうに変化して来ているのか?。 それとモニタリングに使っているのが筋肉ですので、筋肉に比べて内蔵とかそういうものはどうなのか?この二つについてご紹介したいと思います 43:09 まずは餌としてる生物の濃度把握についてです。これは水産庁の資料から引用したものですけれども、魚は水からか餌からか、このどっちかから汚染するんですね。放射性セシウム。水か餌か。この両者以外からは汚染しない。 で水は先ほど紹介したようにもう1年半もNDの常態が続いています。そうすると今汚染の状況を決定しているのは水というよりは餌だろうと。いうふうに推測しています。 それで、餌について着目して調査を継続しています。 また魚はですね、セシウムを取り込むとずーっとため込むわけじゃなくってエラとか尿から排出します。これはだいたい50日ぐらいで、取り込んだセシウムの半分を排出する。というレポートがございました。よくよく調べて観ると全部が50日っていうわけじゃなくって、魚の種類とか魚の大きさとか水温とか色んな条件でばらつきがあります。で、平均してだいたい50日位で半分排出するんだ。それが生物学的半減期というんだというふうにものの本には書いておりますが、私ども色々実験した結果もうちょっと時間掛かっているような気がいたしております。 こういうメカニズムがあるっていうことで餌について餌生物の汚染をモニタリングして、これからの汚染予測のデータとするということで調査を始めました その04へ |
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