HOME   佐藤敏宏が作成しました     2012年  
 
福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
放射能影響予測システムSPEEDIとは?
           

  

予測としては2時間、この計算データは。出した量はこれは原発の中にどれだけ有ったかという、原発の中にあるうる最大みたいな量を与えて計算してる。だからこれは最大値なんですね。



実際の数値ではない。いずれにしろこれで分かることは3月15日の9時から3月16日の9時までで地表にヨウ素放射性物質がどれだけ蓄積したかっていう量を計算すると、この1日に風向きによって、こういうふうに浪江町、飯舘村、福島市、伊達市の方向に、ヨウ素が蓄積しているというのが計算で分かる。

2,3時間の余裕をもって、分かってたはず。原子力安全保安院の計算で。これも伝えられてない。



それでこの頃からマスコミがSPEEDIっていうのがあるじゃないかと。早く出しなさいというのをワイワイ政府に言ったもので、政府は必至に頑張って3月16日にSPEEDIの計算をやって、文科省と原子力安全委員会。

両方から別々の結果が出るとまずいということで、避難とかに関しては統一的な見解を政府として出した方がいいということで、枝野官房長官が仕切ってですね。SPEEDIの評価、計算の評価ということが、原子力安全委員会がやりなさいと。

測るのはモニタリングは文科省が設置する。役割分担を決めて、3月16日に話し合いがあって、SPEEDIの結果は原子力安全委員会が発表するということになって。

それでワイワイ言われた結果でて来たのがこれです。3月23日内閣府原子力安全委員会合同発表ということで。さっき言ったように最初示したように、浪江町とか高濃度の放射性物質にまみれてしまったのは3月15日の夜ですから。

3月16日になって枝野官房長官らが、SPEEDIについて政府の統一見解をどこが出す責任ということで安全委員会が、その段階で既に立ち遅れているわけです。

それは置いておいて。

これはどういうふうにやったかというとですね、外部被曝の線量を出しているんですが、20キロ、30キロ、これはですね。今度は原子力安全委員会はそれなりに、まじめに対応しまして。

どれだけ出たか分からないので、計算したのではまずいということで必死になってどれだけ出たかを逆推定したんです。本当は原発でどれだけ出たか?というの分からなかった訳ですけれども、実際分からなかった。水素爆発している訳だし傍に行けないですからね。どこでどれだけの亀裂が生じているのか?今だって確かめられないから。

原発からどれだけ出たか?推定できない。それで彼らはどうふうにやったかと言うと、原発から1時間に1ベクレル出たとしまして、風向きで浪江町なり、福島市で、どこでもいいですけど一生懸命測る。モデルで計算して、原発から一ベクレル出たのが、浪江町に来るまでの間に、薄まって、例えば10の1に薄まって浪江町で0.1時計したとしますね、1ベクレル出たはずなのに浪江町に来る間の風で薄まって0.1になったと。

ところがそこで浪江町でうまいことモニタリングポストがあって観察したとしますね。そこで10と観測したとします。モデルの方は0.1になっているわけだから、10として観測したら100ですね。出る量を100倍すればいいんだと。

1ベクレル出たと仮定して計算して浪江町まで薄めながら計算して来て0.1になった来た時に観測で10という観測したら、それは100倍なだから元を100倍すればいい。そういう推定をやる訳です。

周りに観測点が、モニタリングポストが在れば、自分のモデルで仮に幾らか出して、薄まって来てモデルでは幾つになりました。観測したらそれは100倍でしたそしたら、モデルの出し方の方も100倍してやれば、正確ではないけれども、ある程度の推計は出来る。そういう推定をやったんですね。

原発周辺の放射線量を計算から逆に推定してこのくらい出たんじゃないか?ということをやって、その推定した値を与えてもう一回計算をやり直して3月12日の9時から3月24日まで。計算して。 どれだけの量の放射性物質が地面に落っこちて。そこから、ガンマー線が出て外部被曝しますよと計算をやって、こういう放物線を描いた訳です。24日までの計算でだいたい浪江町、葛尾村、南相馬市も小高区の山の部分。飯舘村、川俣、こういうふうに流れた。3月24日まで


次に、4月6日まで。最初の日は同じで、4月6日まで。これは4月24日まで。結局パターンは同じでしょう。一番最初3月23日から4月6日まで同じです。終わりの方で日付がだんだん伸びていくんですが、終わりの日付を延ばしてみても、このパターンはあんまり変わらない。


このパターンが変わらないっていうことは、つまり、何回も言ってますが3月15日と3月20日ぐらいに地面が汚染されてしまって、それが変わってないです。その変わってない地面の汚染量に対して地面に落ちた放射性物質からガンマー線が出ているのをカウントして、それで外部被曝しているから。だから日にちの分だけ少し量は多くなるけれども、その他に別の風向のときにこっち側に流れたときに、こっち側に汚染されたことが起こってないので、3月12日23日4月6日、4月24日と。日にちが経ってもパターンだけは全部同じような相似的なパターンになって、全部こっちの方に、北西方向に流れていくわけです。

こういう計算を原子力安全委員会が出した。これはこれで非常に良いデータだったと思います。

この結果に基づいて避難行動、計画的避難区域というのをもっと早く、決めれば好かったのではないかな〜と私は思います。




これは、全体は文科省のHPから採ったんですと表記されていますが、左側が文科省のHPから採ったもので右側は原子力安全保安院のHPから採ったもので、細かいことですが、修正してください

左側が、何をやっているか」と言うと予測計算です。3月15日の朝、両方とも文科省と原子力安全保安院のHPから採ったんですが。両方とも原子力研究所が計算したものです。文科省は原子力研究所に結局自分の所の あんまり信用しないで原子力研究所の方に依頼して「かくかくしかじかの計算やってくれませんか?」と言って。あっという間に原子力研究所の予測計算。こっち側が、過去の計算。こっちは予測。3月15日の朝計算して3日先ぐらいまで計算してます。


 稀ガスのクリプトン85、これは過去の計算で、3月17日に計算して過去の風を使って、過去どうなったか?という計算なんです。これを並べたのが、予測計算がどの程度精度が良いかと。予測の風というのは、嘘じゃないかという人も居ますよね。



例えば「3日前(213年4月8日)の低気圧が発達して大風が吹きますよ」というのは結構当たると思いますが。1ヶ月ぐらい前に東京で雪になると言ったら雪にならないで雨でかなり「気象庁、なにやっているだ」と文句言われたことがあったことを記憶しておられる方がいると思うですが、要するに「予測の風はどの程度正確、精度があるか」というのを示すために、左と右を比較しようと思った訳です。



それで、こっちだけ最初説明します。15日、こっちの計算は、これも原発からどれだけ出たのか?分からないところで 計算やっている訳です。仕方がないので、1時間に1ベクレル、1時間に1ベクレルクリプトン  3月15日の朝1時から連続的に同じ量で1時間に1ベクレルずーっと出ると。そういう計算やってます。

さっき言ったように実際に爆発したのは3月15日の6時ですから、最初の1時から6時までは出し過ぎですよね。 そんなに出てない訳だから。15日の6時に爆発してますからその時からはどーんど出ますけれども、それより前はそんなに出てないんで、1時から6時までは出し過ぎで だから3月16日に7時、原発から北東の風、南西の方向に茨城県の方に流れてますが、15日の10時東京まで到達してますが。実は3月の15日の6時に爆発している訳だから、この先端部分はある意味嘘ですね、こんなには無いんですここは。

最初の方先端部分は無いわけです。



それで、比較すると言ったんですが、3月15日の10時、これは予測の風、こっちは過去を振り返った実況の風、観測の風を使っているから、これとこれは同じならば、3月15日の6時と 10時がヨウ素とクリプトンの違いはありますけれども「同じならば、予測の風は信用できるだろう」ということになるんですが。これ観てください。 まあ、いいじゃないですかと。

気になるのはここは予測うまくいってるじゃないですか。ここは何だということいになりますが。これは実は14日、こっちは14日から計算してますから、14日はこういう風でこっちの方に飛んでいるんですね。太平洋に飛んでいったのが風向きが変わって、ここら辺に来ている。こっちは14日からは始めてないんですね。15日の1時からしか計算始めてないんで。ここの処が合わないのは仕方がない。

逆に、ここの処は合っているのは予測の風で、クリプトンが飛んでいるのと、過去の風で、再現実験でヨウ素がたなびいているのとが同じであるということは、この予測の風はかなり信用できるのではないですかと。

こういう計算が3月15日の朝の段階で出来てたんだから、このデータを福島県なり、どこどこに伝えてしかるべき。まったくただ見せるだけだと、ここら辺が嘘だと誤解を招く元ですけれども。丁寧に説明して、住民に伝える、機能が行政の方にあれば、役に立ったんじゃないかなーということです。

3月15日13時。問題にしている3月15日の午前中は茨城県の方に流れたんです。ところが、3月15日の夕方19時から、南西の方に茨城県東京の方に流れていたのが、急に三春町の方に流れるようなる。3月15日の19時。実況の風では3月15日の夜10時に北西方向に浪江町とか飯舘村の方に流れるようになる。

3月16日の、1時、深夜、北西方向にながれて行く。栃木県と群馬県の山の方に。16日になると、北西方向に浪江町の方に流れていたのがおさまって、茨城県の海上の方に流れるようになる。これは3月15日の朝の段階、ここまで分かっていた。

だからこういうのを上手く解釈して15日の夜、深夜は避難行動をやらないで、家にとどまっていてくださいと。16日の午後になってから、1日経って16日に夜だったら海の方に流れているんですから。これも16日の計算では分かっていた訳ですから、こういうことを上手く説明してあげれば、16日だったら海の方に流れますよと。

だから内陸部の避難行動を16日になってからやった方が「高濃度の放射性物質吸い込まなくって済みましたよ」というのは、その気になればしかるべき機関がちゃんとこのデータに基づいて情報を伝えうる、気があれば。出来ないことは無かったんじゃないかなーという、気が私はします。

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