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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
震災復興における高校教育の現状と課題
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 そういう意味で高校生たちもですね、1:15:15 平和ゼミの高校生たちも、高校生を「もっと広げていって、実施したいな〜」と思います。

 元は高知県の幡多ゼミナールっていう。幡多というのは高知県の西の端です。宮崎県、大分県に向き合っている所の一番端っこですね。

小説の『婉(えん)という女』、小説のあの人達が閉じ込められた場所です。四万十川が流れています。幸徳秋水の出身地。四万十市ですね。旧中村市です。

 時間が 押してますので、幡多を震災の年の11月の3日から6日まで。高知県持ちで幡多ゼミナールがもってくださって、招いてくださいました。その朗読をしていた「たねまきうさぎ」という高校生4人を連れていきました。その子ども達が核になって平和ゼミナールを作っています。

それから、幡多のゼミナールと釜山の高校生たちが、隔年で行き来をしていた。交流していたんですね。その枠組みに今、ビキニの問題を掘り起こした幡多の人達が焼津とも繋がっていまして。そして今回の被曝、原発事故の問題では、福島とも被爆の問題で繋がることによって、福島と静岡も混ぜて。釜山と合わせて4つの高校生、4つの国と地域の高校生たちと交流しましょうという、ことで、釜山も一緒に伺いました。

パプチョンといのが「広島村」と言われる所なんですが。そこのお年寄りの在韓の被曝者の方とも交流したりですね。大人の方はコリー原発ですけれども。事故を起こして隠していた原発ですね。釜山市の一番北の外れに在ります。そこの原発なんかも中には入れません。原発施設の中に入れませんが展示館まで、入って地域の方とお話を聞いてきたりしました。

今月の22日〜25日も幡多にもう一度行きます。春休みを利用して。これは福島ネットワークという団体が助成をしてくださる。そのお金を活用させていただいています。まだ課題なんですが「フクシマに向き合う青春」という映画を撮りたいということで動いています。幡多ゼミの映画を撮った監督さん森さんという方が、このアオウゼにも16日に来て、「こんばんわ」という映画の無料上映会されたそうです。夜間中学校を描いた「こんばんわ」という映画なんですが。福島の夜間中学校をされている方が森さんを呼んでですね上映会されたそうです。その映画を撮られた方です。


最後今後の課題ということで終わりです。

「高校の震災復興って何なのか?」と。ここら辺の処は私の頭で上手に整理出来なくってですね。訳の分からないことを書いておりますが。

ただ建物がなおるとかですね、「サテライトだったのがまとめて立派な学校を作った」というのではなくって、物の復興じゃなくって人間の復興なんだろうなと。それから、体罰の問題とか、部活動のやり過ぎみたいな問題にも現れているように、何か強い人、成果の上がる指導をする人。「そういう人に物が言えない」みたいなそういう文化を変えていく。

子どもや教育と向き合ってですね、先生達が議論をして、よりよいものを作っていくというような、教育に変えていかなければ なんじゃないかと思います。そのためには学校の先生達だけがやっているのでは駄目なんで、地域の住民の方も含めて、子ども、父母、地域住民に開かれた学校を作る。

今開かれた学校、学校を開くというと学校評議員の方を4人ぐらい学校に入れるだけで、本当に開かれていません。すぐ門を閉めちゃいますので。その方でだけにしか。開かないんですけども。本当に「大きく開いた学校を作っていく」ということで、地域の中で。地元学ではありまんけれども。地域の方とむすびながら、子ども達に生きていくための、学びをさせるのが大事かなーと。

あとは先生が足りないし、「もっと教育予算付けてもらわないと、成らない」ということがあります。

我々長時間過密労働で過労死する方もいるし、病気になってしまう方もいます。精神疾患も年々増えてきます。そういう中で「働きすぎだ」と。「でも辞められない」というところが難しいところです。


それから、福島で学ぶ、「福島の学校って何なんだ?」ということを問い返していると。さっきも言いましたが震災で大変な状況になっても、「受験が一番だ」っていう状況があったと。当然「自分の人生を若い内に方向付ける」っていう。進路決定って大事なわけですから、それは大事なんですけども。「今ジャー何を子ども達に学ばさせるのか〜」とうことは「もう一回問い返す必要があるんじゃないかな〜」と思いました。

それから調査が必要ですけれども。進路意識がもし変わっていくとした場合い、それをどういうふうに、よい方向に持って行くことができるのかなーと。ただ半面 「自衛隊員って素晴らしいんだ」。もちろん自衛隊も役割は大きかったですけれども。じゃー「自衛隊にみんなでなりましょう」とかですね。警察官だったり消防官だったり。それは本当に大事な仕事ですけれども。

「復興の為に役に立つ人にならねば成らない」というような、かたちの人材の育成じゃなくって。それも大事ですけれども。それを乗り越えながら、平和を維持しいく社会をつくっていく、人を作っていくという処で「役に立つ人材ではなくって、人づくりをしていく」という意味で、切り替えていくことができるのかなーと思います

教育実践の課題の部分では、我々自身も。、私なんかは特に社会科の理系は得意じゃない人間ですので。線量の単位なんかも分かりませんでしたし、ピント来ませんでした。ようやく分かるようになって来ましたが、まだまだ学習が足りません。学校の中でいろいろ一生懸命やろうとすると、「またかい」みたいな感じで「もうやめてくれ」、生徒にも「またそれ見せられるのかい」みたいな、そういう処もあります。 1:22:06

だからあんまりやり過ぎても、という処はあるですけども。必要なことはキチンと一緒に学びながらですね、「これだけは」っていうのをちゃんと教育しながら、「どこの学校でもキチンとできるということができなければならないのかなー」というふうに思っています。

福島大学の先生方が作られた副読本なんかを参考にさせていただいたり、他は県内の色んな団体や京都の組合でも、どう教えるか手引きを作っています。福島の、「福島はこれですよの原型をつくっていく必要があるのかなー」と思います。教員同士が研究会に参加して学ぶっていうことがなかなか出来にくくなっています。忙しいこともあるし、余裕がないです。この問題では学校を越えて教員同士が手を取っていく。父母や地域の方と手を取り合っていくということが必要かなと。ネットワークづくりが必要かなと。

高校生にどんな力をつけるのかっていうのは思いつくままバラバラ埋めたので。それが本当に正しいのかどか分かりませんが。「色んな力が今必要なのかな−」と思います。情報にアクセスして、情報を読み解いて真実を突き止める力とか、政治的意図を見抜く力とかはさっきの啓徳の新しい政治教育なんていう処に書いてありました。

人権とか憲法の理念とか、政治の仕組みとか、それをただ、「教え込む公務の授業じゃなくって、それをどうやって活かして民主的な社会をつくるのか」っていうふうに、我々教員自身も理念知識を教えるっていうふうに、教えられて来て。授業でもそう教え込んでいくわけですが。今「そういもののも作り替えていく必要があるのかなー」というふうに思います。そいう契機にこの震災をして「自分達の手に、自分たちの社会を地域を取り戻していく」ということが必要かなーと。

そういう意味でも我々が立っている地域で、一生懸命学んで高校生たちを、彼らの育ちをですね後ろから見守りながら一緒に時間を過ごして行く。できるだけ長生きして。今の高校生だけではなくってもっと若い人達が大人になっていく過程を「見守っていきたいなー」と個人的には思っています。

昔は「あまり 長生きしたくないなー」と思っていたんですが、今は「出来るだけ長生きしよう」と思ってまして。ただストレスで太ってばっかりいてですね、健康にはよくない状況なんですが。そういう中で、とにかく命を長らえるだけ長らえて。「若い人たちと一緒に学んで、死ぬときまで一緒に活動していきたいなー」と思っています。

 スライドを上映し解説の話しが続いていく。

  これで話を終わります

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