2023/7月4日午後 森純平、家成俊勝、岡田栄造さん @北加賀屋 作成:佐藤敏宏
森純平さんに聞く
千鳥文化を逍遙体験
森純平さんに聞く 01
同  02
同  03
場所日時
2023年7月4日
家成俊勝さん率いるドットアーキテクツにて
森純平さんに聞く から家成さんに聞くへ 04   絵:宮地敬子撮影  2:16:11

柳原照弘さん礼賛ワイワイ

岡田:去年(2022)の大阪事務所の方です。神戸の柳原さん事務所にはまだ行ってないです。
佐藤:柳原さんの神戸事務所が完成したらみんなで押しかけよう!か・・・?声か掛けしないと集まり難いんだよね、敷居を高くしているように見えるし。
岡田:本当に柳原さん凄い!ようは自分の美意識でこうじゃないといけない、というのをとことんやるじゃないですか、それを実現するというのが凄くって。

佐藤:柳原さんは高校球児だから体力も気力もやる気もあるからね。着実に実現していきますね。気合い入っている。
岡田:人垂らす能力というか。

佐藤:仕事人に好かれる、体がいかついけど肉声は柔らかで優しい。押すところはきちんと押すので実現する。ぼんやりした印象を持つかもしれないけど抜け目がない、玉が来たら確実にキャッチして仕事にする、打ち返してホームランにもする。で、昔の仲間からは嫌がられ悪口も言われる、言う奴は負け犬の遠吠えなんだけど。
彼は仕事が出来る人しか雇わないそうです。人でしっかり締めて守備堅めてるね。プロ意識が凄く高いから、スーパーゼネコンからも信頼され仕事がくる。商売のターゲットを絞り、見合う品質の仕事を仕上げる、で同じ発注者から何度もきますね。

家成さんのように、バーの改修を50万円で設計施工することはしないと思う。儲かりすぎている風貌になってきてるような気がする。外国に事務所出して、現地の出来る人を雇って仕事している・・・そうです。現地の人に「初任給で50万円払っている」と話してくれましたよ。「日本人は給料は安くっていいですね」とも。

:海外だったら初任給はそのぐらいかもしんないですね!

佐藤:嘘かもしれないけど・・。
岡田:はったりも噛ましてくるから。
佐藤:高校球児は相手になめられない、それではったり技を身につけ使い方も知っている(笑)柔らかい肉声で静かな、はったりなので暑苦しくなく、相手に良い感じに伝わる。プロっていうか仕事人。

岡田:彼は何で稼いでいるのかまったく見えない、それが凄い。だけど実体化しているからそれが凄い。
家成:本物だよな・・・と思ってしまう。
岡田:結果的に言ったことを実現しているから、面白いね。自分で有言実行して言う。

佐藤
:大島哲蔵さん死ぬ寸前、最後の弟子だったから。彼のお姉ちゃん指定団体の姉さんだったので。組織の車を使って大島さんの遺品片づけしてて姉ちゃんの家に弟の洋書運びさせられていた。で、駐車違反したら警官に声掛けられてて「素人がこの車に乗ってちゃだめだ」とうような事を言われたそうです。で、運んで?報告しに行ったのでしょうか?総柄つきの男たちに囲まれてしまい「二度とくるんじゃねーよ」とお姉さんに言われたそうです。
そのとき運んだ洋書は大島さんの息子さんが裁判を起こして勝訴。今は大学の図書館にすべて寄贈していて「大島さんコーナーは設けらた」と聞きました。
大島さんの葬式手伝いに火葬場と一心寺に行って、お姉さんに会い作業しましたけど言葉使いと身のこなしがそういう世界の人で目立ってしまっていた。
柳原さんは若いときにいろいろな乱世を生き抜いて今がある・・・良い奴です。

岡田:若いときにね。
佐藤:彼に仕事を奪われた者は悪口を俺に聞かせるだけど、彼はデザイン力があるから発注する人は彼に任せるんだと思うので黙って聞き流してしまいます。負け犬の遠吠えですね。




1990年代末
大島さんと豊橋の河合健二邸を見に行佐藤撮影



2000年7月初旬千万家にて
中央男性が大島哲蔵さん

下絵 同夜の「建築あそび」の様子

幸家さん、佐藤、大島さん以外女性多数

佐藤自邸の様子樹木で外観が不明。2011年3月放射能が降り除染で樹木は全て切り倒されてしまった。
右男性:幸家太郎さん

はったりを演じる

岡田:京都の昨日、佐藤さんが会ってた・・
佐藤:あ、牧野研造さんですか。
岡田:牧野さん仕事なんかも・・。
佐藤:とられちゃった!
岡田:とられちゃうというか、彼にその仕事をする器量が無かった。
佐藤:それはしょうがない。日常茶飯事に起きることだ、器量ある人に仕事は行く。
岡田:クライアントは信頼して。

家成:仕事がデカイからいろいろな修羅場を踏んでいるから。
佐藤:そう落ち着いている・・・甲子園球児だし、構えと勝ち方知っている、声が低いのが効くよね、ぎゃーぎゃ言わない。
岡田:そういう世界に生きてきたじゃないですか、全然感覚が違うじゃないですか。はったりしか無い世界。俺もはったり嫌いですけど。そういう所作が身に付いてしまっているのがある。
佐藤:そこが味、その世界に身をこなし適応して生きるから、彼のせいでもないんだけど。
岡田:嫌いながらも・・・。
佐藤:分かる、多額のお金が動くからね。発注者の方も、偉い立派な先生を期待する(笑)そう演じざるを得なくなる。それを続けていると張ったり感が強まる建築家ぶっている・・・建築家を演じている自分に気づく人もいれば、まま演じ続けそれが自分だと思いこむ建築家も観ますよ(笑)

岡田:そういう、はったりも噛まさないと仕事にならない・・・
   ワイワイがやがやワイワイ
岡田:はったり利かすんだ(笑)
家成はったりのこき合いです!!
  会場大爆笑 
家成:張ったりのこきあいで負ける。
岡田:だから私はね、東京のデザイン業界は大嫌い。マウンテングしかないから、本当にそれが大嫌い。建築は多少は爽やかかな。
:へえー。
岡田:建築界は多少品があって爽やかかな。

 会場 おおわらい


岡田:デザイン界は非常なるマウンティングの世界だし、アートも比較的それ、あるから嫌いだけど。その世界で森さんは爽やかにやられている。
佐藤:そういう業界、森さんは端から興味ないから巻き込まれないですよ。
森:業界はあんま興味ない!
岡田:業界の評価なんかどうでもよくなるから・・本当にそういう時代到来ですよ
佐藤:若者でも張ったり効くと思って、21世紀に合った行動してないやつがまだ多いかな・・・。
岡田:古さを引きずっている人はもちろんいるんですけど。
佐藤:「寝ぼけたこと言ってんじゃねー」と俺、言うから嫌われる(笑)
岡田:鬱陶しいよね(笑)だけど、それは懐かしいというか。

佐藤:俺が言っても「田舎の爺さんウザイ消えろ」と言い返される。
森さんは突然俺の前に現れた86世代だけど、不思議な存在に思える、ようやく出現しました!森さんのような人間が建築界に居るとは思ってなかった。日本にも外国に塀を高くせず、他者にも高くせず、業界塀もなく軽やかに渡り歩く若者が居たよ!びっくり仰天でした。森さんは若者のモデル的、存在ですね。
ジャイアント食堂として使ったジャイアント・ルームという名前はだれが付けたかは知らないんです。境界を払って他領域の人と人が出会う、出会いを発生させ、日常の暮らしを楽しくさせる機械のような働きをするジャイアントルーム、で粋もあがるし。
今日のワイワイは森さんと俺が出会った美術館建築の力とも言える。でもあの場は主役が八戸市の住民。建築家が主役になってるしそこで森さんは主役を演じないで、裏方ボランティアで行っていた。
今日、話を聞かせてもらって、子供の頃からそういう人格だということが理解できました。ボルネオ島でうまれへリコプターで生まれ・・・日本の世に運ばれてきて育ち生きていて、何時もじっとせず領域も固定せず活動している人間になってる。今後の若い人達の見本となるよね。

岡田:生まれがジャングルですからね!
佐藤:今日の集まりで、俺たち勝手に「ジャングルで生まれた森純平!」に仕立てちゃう(笑)
 ・・・会場 爆笑・・・
岡田:名字が森だし!
家成大笑いして、巧いこと言う!
岡田:だからいいね。

佐藤:森で生まれた純で平らな子供だから、名は現在の活動を示していたと。ぴったりじゃないですか。父ちゃんと母ちゃん、子供に合った名前をきちんと付けている。今までいろいろな人に聞いてるけど早熟さは際だっているよ。
家成:凄いですよ。
佐藤:建築家双六は芸大で上がってしまい、次の活動に移るのは宿命というか森さんらしさから活動の数々は当然至極の行動だ。

岡田:ちゃんと自ら悟っている。
家成:小学生でね。
岡田:小学生でANY会議本を読んでね、見切るし。
佐藤:それはいいね。日本の20世紀は家父長制で専門家がマウント獲って、偉そうにする社会だったから。巨匠に小判鮫して生き、巨匠の手法で地上を覆いつくしているマウント争いの建築界だった。卒制日本一などするから21世紀に入ってもそういう人だらけ(笑)若い人達は塀を高くして自分を守り世界をつくり支配すようとするが、パワハラするオヤジたちの世が(例えば進撃の巨人に描かれた社会と若者の心理)そのまま続いているだけだ。
森さんの行動と意味を理解できて、それぞれの人と領域を幸せにする方法は、マウント獲らずに流動し続けたり、他領域(者)と交流し続け、それぞれ生活すればいいと教えているように見える。マウント作ると幸せになるだろう!と思ってしまう人は多いなかで。森さんが出現したことで、彼らは頭でっかくなりすぎて手も足も行動も老人化してしまうように見えちゃう。

岡田:自分を追いつめちゃいますよね。
佐藤:世界中の二次情報が簡単に手に入る世なのに、若い人の動きと仲間との関係が貧しくなlるちゃっている。帝国戦争も始まり近代の末期症状だからしかたない、これからはシステム填る人多いので観ていると面白いですよたぶん。森さんはジャングルで生まれたからシステムないし、それに填りようもない。

佐藤はこの当時、田中浩也さんと一緒にストリュートビュににた概念にも連動させた「多次元フォトコラージュ」を制作しつづけていた。「ゼンカイハウス」と「SH」大阪活動してて縁が出来てしまいフォトコラに仕立てた、それを家成さんが見ての感想が以下である。
2003年10月頃のメッセージ
(上:ゼンカイハウス模型)
佐藤敏宏様
メールありがとうございます。御無沙汰しております。ゼンカイハウス、s.h.拝見させていただきました。面白いっす。 ゼンカイハウスの模型ってすごくパンチ力ありますね。事務所にいながら見てなかったものが見れて良かったです。(僕はいったい何をしていたのだろう?)
いつもメディアに出てくるゼンカイハウスは光りで溢れているのだけど、実はとても暗いのです。その暗さが佐藤さんの写真にはくっきり出てました。
かたやshの方はなぜか空を見てしまいます。
宮本さんの設計されるものは、たまたま同じ電車に乗り合わせ隣同士に座っているヤクザと受験生を連想させます。
僕の方は心斎橋でバーの設計をしてまして、11/1に無事オープンしました。まだ記録を取れてないので、また写真送らせていただきます。それではまた御会いできる時を楽しみにしております。 家成俊勝





ゼンカイハウス内部(撮影佐藤)


■ 家成さんアート制作現場に入る 
     家成さんとアーテストたち

佐藤:美術館や美術アートを家成さんは肉体労力を駆使して様々なアーティトたちを手伝っています。森さん肉体酷使してアーテスト支援はしていない。
やってますよ!!
佐藤:それはどうも失礼しました(笑)お二人には美術館やアートとってこうだよね・・・という考え方があるから悩む、ムズイと思うわけでしょう。やっぱり松戸に美術館はいらないと考えるが。森さんが考える美術と、家成さんが考える美術、違うのか同じなのか?分からないので、家成さんに、こんな事を聞く人は居ないと推測するので、家成さんの美術家支援史というか、お手伝い歴史というか、その年譜をざっと教えてください。(ギャラ間本は2004年から2023間でのドットアーキテクツの活動史掲載。がここで話をされる内容はそれ以前の家成さんの活動の数々である)

:たしかに!
岡田:大笑い
佐藤:覚えてますか?
家成:結構覚えてます。

家成:一番最初は高橋匡太(きょうた)さんの支援です。
佐藤:大阪の地下鉄予定の空きトンネルでおこなった展示ね、見たよ!
家成:あれの「蛍光灯集めろ」と言われて。
佐藤:中途半端な数じゃなかったぜ!
家成:そうです。それで扇町ミュージアムスクウエアーって大阪にあったんです。あれが潰れるというので、その廃墟に忍び込んで、ドアーをハンマーでこじ開けて。
佐藤:それは泥棒じゃねぇか(笑)
家成:合法的な泥棒しにいった、合法的なんです「勝手に入ってやるぶんには良い」と言われて。

佐藤:ビルを解体するから、そこから勝手に蛍光灯を取り外して持ち出してもいいと(笑)
家成:それでも足りへんかった蛍光灯は高橋さんが買って。器具そのもの外し取って並べた。
森:何百ですか何千ですか?
佐藤:モノスゴイ数だっから会場に入ると空気はうんうん唸っていたよ。
家成:何千、港町アンダーグランド。
佐藤:高橋さん以外の人も出品してたと思ったけど?

家成:宮本 佳明(かつひろ)さんの事務所にいたので、「お前現場できるなら行ってこい」と放り込まれて。で現場監督やっていた。施工もやってました。

佐藤:ドット聞き取りの5年前になるけど、当時は宮本事務所に行ってたんだ、「段ボール箱つくりに事務所にきたんじゃない」と文句を言ってたと・・聞かされましたが。
家成:一番最初は模型の箱、作らされたんで「僕こんなことしにここに来たんじゃないです」と生意気に言って。
佐藤:ふざけるな!とドツカれた?
家成:いえいえ、それは宮本さんが居ないときなので、担当が赤代(しゃくしろ)やった。
岡田:そうなんだ!
家成:なんで、こいつに模型の箱作れと言われんのや・・・。
岡田:赤代さんに指示されたのを文句言ったと。

家成:箱なんか一杯作ってきた。そんな付き合いの始まり。

森:へーえ!
佐藤:宮本事務所で、赤代さんに言われのか(笑)
森;
家成:箱はそうです。当時GAギャラリーに出す、デカイ箱づくり。
佐藤:それで高橋匡太さんの制作現場に行けと。

家成:僕は宮本建築のメンテしてたんです。窓のコーキングが切れたとか、シール打ちに行っていた
森:へえ!
佐藤:現場、たたき上げだから、丁度修繕に出来るので使い勝手が良い奴がきたと。


2003年
佐藤敏宏様
藤村龍時至君のホームページ上で御会いしました家成です。御無沙汰しております。
神戸では先週までの涼しい夏が嘘のようですがいかがお過ごしでしょうか?
以前お話しました難波の地下空間の件ですが、ようやくメールリリース用の文章と写真ができあがりました。
今僕は現場設営におわれています。消防設備が厳しくなり大変です。ここ最近はお酒の入ったグラス以上に重たい物を持っていなかったので、現場作業が身にこたえます。家成俊勝


★この度、湊町Underground Projectを開催する運びとなりました。プロジェクトの舞台は、大阪ミナミ都心の地下に広がる巨大な地下空間です。入った瞬間、ズンと沈んだ空気、時折、足下から伝わっていくる轟音、、、。この空間は、開発で活気づく都市の中で、人々にその存在を知られることなく、未完のまま今日に至っています。その空間と出会い、魅力に触発された、建築家・アーティスト・学生・技術者などあらゆる領域と世代の有志により、所有者の協力を得て、この眠ったままの「場」が持つ可能性を探る協同作業を約一年間進めてきました。 プロジェクトでは、この巨大な地下空間を映像と光のエレメントにより覚醒させま
す。 空間全体に点在された映像と光のナビゲーションによって、この空間の持っている「真実」、「歴史」が投影されるでしょう。
是非、このプロジェクトに足を運ばれて、ご体験ください。

★プロジェクトタイトル
「湊町Underground Project」
・ 主催:湊町アンダーグラウンドプロジェクト実行委員会
・内容要旨 光と映像による空間体験プロジェクト
・開催期間2003年9月20日(土)〜10月5日(日)
・開場時間  16:00 〜19:30 入場受付19:00まで
・会場 会場、受付の場所に関しましてはHPをご覧下さい。→http://www.underground-project.net
・入場方法について 
入場保険料:1000円(会場は完全に整備された空間ではないため、あらゆるリスクが予想されます。ご自身の意志と責任を持って空間を体感していただくために、入場保険料のお支払い及び入場パスポートへの署名をお願い致します。)会場内定員:30名


■関連企画/オープニングイベント+レセプションパーティ
内容:プロジェクトの報告とメンバーとの交流
ゲスト:鷲田清一(哲学者)
日時:9月20日(土)20時〜21時30分
定員:50名(当日先着順)
会費:1000円(1drink込)
場所:KPOキリンプラザ大阪 / 〒542-0084 大阪市中央区宗右衛門町7-2
  







橋本浩司さんに聞く
 関西でもっともキツイ建築事務所が宮本事務所だと語る最長7年勤務、OB話 2008年4月29日


左動画

高橋匡太
−ぼくとひかりと夏休み−(2013年)記録映像


二条城絵 ネットより



家成
:高橋さんの作品も関西とか東京とかで行った。
佐藤:京都の二条城の壁に錦鯉投影したのも家成さんでしたか?
家成:二条の作品はプロジェクションなので、やってないです。プロの人がやった。高橋さんは今も十和田美術館とかライテング、ドームも。
森:確か、京都市美術館もライテングでいますよね。
家成:公共施設の・・アーティストというのか照明デザイナーというのか?
佐藤:五十嵐太郎さんが企画した仙台での講演聞いて呑んだことあったな、良い作家で面白かった。
家成:めちゃ面白!

佐藤大阪キリンプラザの照明というか、あのビルを使って表現していたはず。
家成あれは、全部現場やった!で西成区の友達の人集めて、みんなサンダルつっかけて来る。足場は僕らが組んで、それをみんなが登っていくんですけど、広告代理店の人が来てて「突っかけで登らすな!」と言われたが、つっかけしか持ってない。足場の上でつっかけの紐切れて、夜中「家成君ちょっとつっかけ買いに行ってくる・・・」と言って2時間ぐらい帰ってこない。その人はめちゃおもろい人なんですよ。プリン作るのがめちゃ巧い。「ぷりんさいさん」と呼ばれていた。おもろい人があの辺にいたんですよ。
佐藤:西成に住んでいた?
家成:西成じゃなく動物園の・・。
佐藤:ブルーシートハウスにですか?
家成:その人もアーティストというか、コックというか、変わった人です。

佐藤:、家成さんのアーティスト支援、第一作が高橋さんの作品制作支援だったと。
 
家成:そこから次は内橋和久さんというミュージシャン。高橋さんと内橋さんがコラボで、ライブスペースというか、パフォーマンスの舞台作るんで、その現場もやっていたんです。
内橋さんの所に出入りしてたのが・・・内橋さんの舞台づくりして。

次、西野達さん。西野さんもアーティストなんです。彫刻系でめちゃめちゃなことする。教会の尖塔の上に家を造ったり。家の中に教会の先っちょの天使だけが、ボカンと出ているみたいな作品。まあイオンをホテルにするとか変なことするする作家で、大がかりだからやってくれと言われて、西野さんの作品を何個か作った。
森:へえ!

佐藤:教会の尖塔、折れちゃうんじゃない?
家成:それは僕はやっていなかった、西野さん海外で作っていた。僕らはギャラリーの中の作品作った。

佐藤:アート作品制作で現場の仕事を受けて鍛えられたと。
家成:そうです。変な人が多かったです。
佐藤:作家たちはなにかイメージがあって制作を支援するわけでしょうけど、それをやり続けているとコンセプトが家成さんの身体に染みこんでしまうね?
家成:そうですね。
佐藤:物とコンセプトの中間に家成さんが居るって、物が立ち上げていくのは貴重な体験ですよね。
家成;そうですね。何て言うんでしょう、作りながら何考えているか?分かっていくんですよ。それが建築とは全然違うし、すごい面白かったです。
佐藤:それ、面白いでしょう、賃金は支払ってくれるんでしょうか?
家成もらいます

佐藤:お金もらって作家の概念を体に染みこませるって、いいよね。
家成:西野さんとか壁のクロス貼ろうという、小さい小屋みたいなのにクロスを貼ろうと言うんです、事前に言う、そして貼る「違うな!これ」「どの色がいいですか?」と聞いて全部塗る、また「違うな・・」
佐藤わらっている
家成:また色を塗り直して。全然儲からないですよ。
佐藤:大笑いしている
家成:徹夜でずっとやっているのに儲からない。
佐藤:あほらしい事をずっとやり続ける力は家成さんにかぎらず建築の力じゃない?
家成そうです
佐藤:実際、建築を造るとなると、あほらしい作業の連続だから。

家成;西野さんの作品とか作っている。ちょっと前に彫刻家の金氏撤平さんとか。
岡田:千鳥文化の中を覗いて作品あった!金氏さん。
家成:彼とか、猫の漫画描く人。
:猫村さんですか?
家成:猫村さん!ほしよりこさんとか、金氏君とか、田中秀和君抽象絵画の人とか。粂野さんという、今活動しているかどうか分からないです。当時の若手アーティストたち20代だったです、彼らの設営とかもやっていたんです。

佐藤:駆け出しのアーティストの手伝い支援仕事もやっていた。大御所の作品も作る?
家成:大御所というか、高橋匡太さんは大御所というわけでもなかったですけど、ちょっと上の世代の人たちの制作支援もやっていて。

佐藤:無名のアーティストの手伝いしても金にならない?
家成:ならないんですけど、造るのが好きやったので、ちょいちょいやりに行ってた。
佐藤:確率としてはほとんど芽が吹き出し大木にはならないでしょうか?
家成:いや、この時の人達はみんな今もやっていて面白いです。
佐藤:いい人に出会っているんだね。アート作品が継続して造られて成功するといいうのはなぜですかね?馬力とういか、お金持ちとかでもないよね?

家成:みなさん全然、貧乏だし。
佐藤:大阪の自力かな、風土が生み出す力?
家成:京都とか大阪、関西圏の作家ばっかりです。



2004年8月7日(土)〜9月23日(木


 サイトより 



Kazuhisa Uchihashi @SVA Goodshed Stroud 15/07/23 - Daxophone Improvisation #2 #Klangtone #Weirdsh!t




西野達さん作品 WEBよりインタビュー記事より




金氏徹平さん絵 サイトより
金氏さんサイト


佐藤:家成さんは関西の地力によって育ってきた作家の一人ですよね。
家成:そうです。名前をあげたアーティストにいろいろ勉強させてもらってきました。

佐藤:自分で作家になってしまう、俺の方が巧いとは思わなかったのは?
家成:全然思わないです。壁に一個の点を描くのに3時間とか考えるじゃないですか?これは俺には無理やな・・・と

佐藤大笑いしている

家成:3時間考えて打った点を・・・次見たら消しているんですよ!
岡田げらげらわらう
家成:なんやった?この3時間は??・・・・(笑)
佐藤:哲学しているね。
家成:そやから全然付いていけへんというか、凄すぎて。
佐藤:凄くないかもしれないよ。
 ワイワイガヤガヤわいわい

岡田:それは凄いですよ!俺にはそんなこと出来ないもの。
家成:現代美術というか、まったく理解できなかった。作家の制作手伝いまでは理解できなかった、ピカソとかしか知らなかったす。けど、そういう人たちが作っているのを見て面白いな!!と思った。

佐藤:共に今地上に生きていて、制作する現場にいないと理解できないと。点を一つ打つのに3時間かけて考えて打ち、そして消してしまうのを見たりして・・奥深い現代アートに嵌っていく。
家成:また3時間考える。の前は別のアーテストがちゃぶ台ずっと転がしているんです「どこに置こう?」と言って
佐藤:精神を病んでいる人間(人はみな病んでいるんだけど)観察しケアしている、それに似ているような気がしてきた。そういう演劇として見続ける機会が家成さんを鍛えてきた?面白い制作現場に立ってるのは面白い!

家成:それでずっとみんなと朝まで呑んでみたいな。
佐藤:作りながらも呑む?
家成:だいたいそうです。

岡田:だいたいは紹介でしょう?
家成:そうです、作家その人からの紹介です。

岡田:家成さん以外にそういうアーテスト支援活動している人、関西に居るんですか?
家成:もうちょっとちゃんと設営する業者さん。
岡田:業者さん的な感じの人達だ。工賃は高いのね?

佐藤:制作プロの人達がいると、高価だと。
岡田:家成さんみたいたに付き合ってくれる人はいない?
家成:あんま、いないかもしれない。 2:41:42


安価で制作しちゃう

佐藤:アート制作、安価でなんでも作れて現場も強い人が関西では家成俊勝さん。
森:逆にプロフェッションをもってしまうと、お金をもらわないと回らなくなる
岡田:そうですよね、制作組織になってしまうとそうなる。

家成:それから加藤翼さんの現場をやったり。あとは氏野宗輝さん、彫刻家なんです、めちゃくちゃ面白い人。

佐藤:彫刻家が多いですね。
家成:そうですね、けっこうデカイの作る作家に呼ばれる。
佐藤:一人では作れない建築に近づくような大がかり彫刻制作のお手伝いをすると。

森:ロームでローラーコースみたいなのを作る最初大巻さんに「誰かやって」と言われて「関西だし、ドットがいいんじゃないですか」と。
  岡田おおわらい

家成:あの辺は今は土井亘君が全部引き受けてやってくれているんです。オスカーピータースっていう人で、僕らが受けた仕事です。それが次にロームでやる。

佐藤:外国人と日本人アーティストから、仕事の依頼で中身が違うとか、手続きの違いはあるんですか?
家成:オスカーピータースは自分が現場に居て、一緒に作るタイプ、割とそうですけど。
佐藤:現場来ずのアーティストはいないと。
家成:みなさんめちゃ現場にいますね。高橋さんは割としないタイプです。電気の配線とかあるのでガンガンはしないけど、体はめちゃ使うんです。テクニカルなことはあまりやっているイメージは無い。

佐藤:家成さんも体力衰えてきてますか?
家成:今はもう、難しいやつは・・・土井君がめちゃ頑張ってやってます。

佐藤:オスカーピータースさんの仕事は最近ですか?
家成:そうです。
佐藤:何を作ったんですか?
家成:ジェットコースターみたいなのを木造で作って。ギャラ間本(ドットアーキテクツの活動史P222〜)を、これ見ると割と出ている。

岡田:出ているね。
 活動史をみんなで眺め始める・・・
  『山で木を切り船にして海に乗る』に詳しい活動史あり

佐藤:すべて載ってますか?
家成:基本は、ああ?載ってないな!
森:どこかで見た記憶がある。

 宮地さんがオスカー本を持ってくる。

家成:ああいう作品。


絵:オスカーピータース 京都国際舞台芸術祭 2021  ロームシアター京都

佐藤
:美術館で本当にジェットコースターに乗れるんですか?
家成:あれは人間は乗らないんです。彫刻が乗って動いていくという作品。
岡田:初めて見た。
佐藤:どこに置いてあるの?
家成:これはもうばらしてしまいました。
佐藤:廃材はどうするんですか?
家成:廃材は転用できるやつは転用してます。ダメなやつは薪になってます。

佐藤:家成さん自身がアーティストになりたくない・・・というのがいいね。
家成:別に声掛かったらやるんですけど、アーティストですと言ってやることはないですね
佐藤:そこが不器用でいい感じ、出来ちゃうと猿まねしちゃう感じはあるのじゃない・・・3時間掛けて点一個打つのを見てるとアーティストの理解もその制作作業過程も越えられないと思う?
家成:恐ろしいなと思う。空白が怖くって、できないですね。
 会場大笑い
家成:とりあえず、点一杯描いてしまいそう!
岡田:いかにもそういうタイプの建築家もいるんですけどね。
 わいわいがやがやおおわらい
岡田:だから。





「加藤翼 縄張りと島」2021年7月17日(土)〜9月20日(月)

映画俳優、演劇する家成さんと所員の方々

佐藤:俺の頭の中では家成さんの出自は漫才界だから。吉本の売れっ子看板女優がおばあちゃんだ。
森:なるほど。
佐藤:言葉と体を全部つ、使って楽しませちゃう人、お客さん相手は得意だろうと推測します。けど、自分が表現者にはならない。

家成なるときもありますけどね。こないだ創ったSF映画『ギャラクティツク運輸の初仕事』。
佐藤:2年間かけて作ったSF映画もおもしろそうだけど、去年の10月に来たときは演劇の練習をされていました。
家成:舞台美術。あ劇やってました。シナリオは書いてないんですけど。
佐藤:即興劇だと言ってた。
家成:即興劇やってました。

佐藤:何やっているか分からないから誰も観にこなかったでしょうか?
家成:いやいや、結構観にきてくれました。
岡田:なんで即興劇やろう!と思ったの?



家成:コンタクトゴンゾの塚原さんが、京都国際舞台芸術祭のディレクターやったんです。それで「関西をリサーチするプログラムも演劇の中に入れたい」と言うので、リサーチプロジェクトやったんですよ、『関西スタデーズ』という。
それで水を調べたり、お好み焼きを調べたりしてたんです。最後の年に「何かパフォーマンスしてください」と急になって。それで和田ながらさんという演出家の方と一緒にやっていたんです。お互い全然違い調査みたいなのをやっていたんです。「最後にドッキングして一緒にやりましょう」というので、和田さんが脚本演出で僕らは何やっていいかちょっと分からんので、舞台美術と即興の身体芸みたいなのを。
佐藤:演技もド素人でもやってしまう!(笑)

家成:そうです。素人でなんとかなる方法を編み出す
佐藤:寺山修司の演劇のようだね、素人だけど専門職をずっとしてて町で働く人を舞台に上げて、まま見せる。
家成:そんな感じです。めちゃくちゃ演劇で登場した。
佐藤:入場料をとってたんですか?
家成:取ってましたよ。

佐藤:演劇のプロだね。
 くすくす笑う会場













































contact Gonzo / Museum of Modern Art

ドットの仕事

岡田:ドットの一番大きい仕事ってなんですか?
家成:今ですか?・・・・今は住宅設計!
佐藤:森さんと家成さんが違うところは自分でしてしまう点、森さんは自分で演劇制作しないですよ。森さんは演劇しちゃいますか?
森:出たくないですね!
岡田:確かにね。
佐藤:森さんは演劇したり映画作ったりはしない。そこが両者が違うところだね。家成さんは演じちゃう。

岡田:家成さんのてらいのなさが、そこにもあると。
家成せりふは絶対無理ですよ
森:だけど映像でせりふ喋ってますよね?
家成映像はちょっと違いますけどね。 
  がややがやワイワイ
家成:FS映画では。
佐藤:ところで映画はCD化されましたか?
家成:まだ、全然です。

佐藤:チラ観したけど。売れないかだろうからユーチューブ公開して課金してみては?
家成:ベネチアの映画祭とかに出してみようかと。
森:いいですね、送っちゃった方がいいですね。
家成:送っちゃうか!

ワイワイがやがや

佐藤:映画の尺は1.5時間ぐらいですか?
家成:1時間半です。
佐藤:結構長い作品だね。
家成:苦痛ですよ(笑)

佐藤:宇宙に行くんだけど映像は無重力状態になってないのが楽しい
家成大笑いしている。

佐藤:メリエスの『月世界旅行』映画あるじゃない。あんな感じでいい。お月様の顔にロケットが刺さるあれ・・。
家成:ああいう感じで。

1902年

佐藤:ドットのみんなで宇宙船作っている宇宙に飛び発ったらしいですよ。全部観てないから感想書いて残せないんだけど。そういうことを家成さんたちは本気になって、所員の方々全員で演技しちゃうから面白い。
家成:全員でやりました
佐藤:パンフ観た限りでは面白そ!とおもいました。

岡田所員としては楽しんでるんですか?いきなり「やれ!」と言われるわけじゃないですか?
宮地:慣れない・・・。
岡田:俺に模型入れる箱作れって言うな!・・・みたいな話じゃないですか?
 会場 大笑い
岡田:演技して映画つくるためにここに居るんじゃない!
家成大きな声をだして大笑い ほんまですね!!

岡田:大笑いしている

家成:何しに来たん??
佐藤:家成事務所に俺はいって、設計の技を身につけようと思ったら、いきなり演劇かよ??と疑問を持たない。
家成:疑問あると思います。
佐藤:異領域に突入するときに家成さんはどのような説得するんですか?

家成やるぞ!!という感じで、やりたい人がやるということです。
佐藤:それならいいね。
家成やらない人が居てもいい
岡田:みんながやらなかったら家成さんかわいそうだな・・・・とも思うじゃないね。

 会場わいわいがやがや
佐藤:思うよね
岡田:だからこれは混ざっておこうかと。
家成:しょうがないかなー・・みたいな。

岡田:忖度されてますよ 大笑い
家成:ありますね


■ 宮地敬子さんの場合入所のいきさつ

佐藤:ありがたいね所員の皆さんに感謝ですね(笑)宮地さんは家成事務所に、どんな切っ掛けで入所したんですか?
宮地:どういう切掛け?
佐藤:このおっさんと仕事したら面白そうだな・・・とか・・友達に誘われたからとか。
宮地やっていることは凄い面白そうだなと。

佐藤:そのことを何で知ったんですか?家成さんは建築の先生ではないよ。
宮地:私が通っていた学校 ・・デザイン・・京都。
森:役者も。
宮地:それで通っていた、そのまま職員をしてて、その時にいらっしゃって、それで初めてお名前を知りました。

佐藤:家成先生、一人で演じてたらかわいそうだよね・・・一緒にやってあげようと、社員、仲間に守られて仕事が成せると。
岡田:家成さんの言うことだったらと・・・、愛されていると思いますもの・・・。
家成:いやいややっているので。

宮地:よろしくお願いします・・と名詞をだす。
佐藤:俺、しょっちゅう来てずーっと喋ってますから、迷惑でしょうが・・人の迷惑かんがえたら生きてられねーからね。

森:大笑いしている

佐藤:宮地さんと家成さんは先生と生徒、あ、職員だったのか?
岡田:職員と先生、なんでドットで働くことになったんですか?
宮地:そこで職員やっている後に。
家成:任期があったからね。
宮地:それで非常勤でまた行きはじめて。
岡田:職員としてね。
家成:職員の非常勤という、教員として次に。
岡田:非常勤の教員ね。

宮地非常勤の教員を、学科付きの職員みたいな感じで働いて。それが最大4年で切れるというタイミングで非常勤で雇用をしていただいて。で、一緒に授業を持たせてもらう事があって。で金曜日、一回生担当。

佐藤:家成さんは今、大学教えているんですよね。
家成:そうなんですよ!
佐藤:宮地さんは家成さんのお手伝いをしていた。
岡田:家成さんにドッぷりですよ(大笑)

家成:今はおぼれかけています。
宮地:それでいろいろなお話するようになって。何か仕事ください!・・・みたいな感じになって。
岡田:じゃ手伝ってや!と・・。
宮地:何だろうな、ちっちゃい物作りみたいなので、ちょっと頑張って仕事を頂いたりして

佐藤:俺は同業者を通じで会うから直ぐどういう人か直感で分かった気になるけど、一般の人は家成さんを直感できないじゃないですか?何やっているおじさんかな?家成さんのことを宮地さんは友達などにどのように?何て説明しているんですか?説明しにくくないですか?
宮地:そんなことはないですね!

佐藤:どんな説明しているのか?建築家と言うの?
宮地:家成さんの説明ですか?
会場 うんうん
宮地:建築家です!
佐藤:建築家の事務所に入所したら演劇させられてしまうよ。

宮地:確かに業務内容としては凄い幅が広いので、いろんなことやるね・・・・と言われて。でも家成さんの興味自体が凄い広いなと私は思うんです。なんでもおもしろがって。チャレンジする
佐藤:なんでもおもしろがってチャレンジする人、そこのポイント高いんだ!宮地さんと共通点は2つあると。断ったり偏見でみていない、まずおもしろがるっていう処ね。

宮地それが凄いなと思うんです


佐藤:一方こちらの森さん、なんでも面白がるうえに、マネージメントしてなんでも出来たり開催したり、そのうえお金まで持ってくるから恐ろしいよね。

宮地:高笑いしている
佐藤:森さんは稼いでないふりして稼ぐし・・・楽しむよ!

 会場大笑いワイワイガヤガヤ
佐藤:文化庁からでも松戸市からでも資金得て活動してしまうから技が凄いよ。
森:いやいや
佐藤:役所は書類の世界だから、一杯書くしかない。
森:それはそうです
佐藤:山のように書類積のは・・・むずい、はず。
岡田:申請書類でしょう、申請書類書くの巧いだろうね!巧そう。
森:いやいや。

佐藤:煩雑な業務も森さんはさらりと仕上げてしまう?
岡田:ほんと、ほんと!
佐藤:そこが家成さんと違うところかも。
岡田:申請書類書きたくないでしょう?
家成:合わせにいけない。

森:そのためにもえちゃんとか呼んで・・文章を書けるタイプの人だから。PRの人とかも一番最初に呼ぶという。
岡田:なるほど!!
森:苦手、やりたくない処は呼ぶと。
佐藤:さすがの対処術だね。

家成:もえちゃんが横浜の事務所、飯田さんの事務所を辞めるというので、何とか関西にけえへんかなと・・・思って、アプローチを掛けていた。
森:ドットか?パラダイスか?
家成:ドットは眼中に無かった(笑)

 会場わいわいがやがや

家成:もえちゃん何しに台湾に行ったんですか?
森:何ですかね?

なんでも面白くする家成さん

佐藤:家成さんと芸術家などに関する話はこんな感じでいいかな?

家成アーテストと知り合ったのはデカイです。いろんな人と出会いました。
佐藤:知り合ってから最初の住宅「No.00」の前後。

家成:住宅を設計する前に知り合っています
佐藤:建築設計して、造ってみて不自由だったり、面白くなかったりする点も一杯あると思うんです。両方教えてくれますか。

家成:建築ですか?
佐藤:建築事務所も活動しているので。
家成:はい。
岡田:事務所もではない、建築事務所をやっている!

会場わいわいがやがや

佐藤:どちらだか分からないから。
家成:面白くない点はそんなない。
岡田:家成さんってなんでも面白くする。なんか?このおじさん変なこと言っているな(笑)
家成:そうです、なんでも面白いです

岡田:いいですか、これで、狭いですけど、みたいな(笑)


ハウスコンペ挑んでみたが・・

家成:結構そう、そんな感じなんです。でも一回ハウスコンペみたいなの・・・会社がやっている、コンペあるじゃないですか。あれに建築家が案を出して通ったらその家が建つ。あれに出して来る人はだいたいお金持っている人で。RCの1億円の家とか、そういうのに合わせに行くじゃないですか、モダンリビングに載っているような。それで建てて、嫌になったのはある。

佐藤
:そういう仕事のやり方もしてたと。
家成:そうです、最初やっていたんです。1億円ぐらいの豪邸を3軒ぐらいやって。
岡田:発表してない仕事ね。
家成:発表してないです。

佐藤:試作期間ですね。その時も原寸図描いて説明していたんですか?
家成:原寸場に収まらない家です。
岡田:そんな豪邸も設計出来るんだ!
家成:そうなんです。
岡田:普通の豪邸?
森:へえ!


岡田:
意外!(笑
家成:
床に大理石貼ったりして
岡田:そ
れで満足してもらえる家
家成:
それで
佐藤:
デビ婦人が住めるような豪邸もこなしていたと。
家成:
そうなんです
岡田:い
かにも小金持ちが好きそうな家もやれるんだ、やろうと思えば

家成:
間接照明とかも。
岡田:
でも嫌になると。嫌に成らない人もいるだろうけどね。これや、これや!と

がやがやワイワイ

岡田:
自分を殺して造るの、嫌になると
家成:それは30代の頭にやってしまって。それでやっと設計でお金もらえるのもあったんです。けどこれずっとやっていくのは厳しいというので、止めたんです。
で、2008年5月15日午後、佐藤さんが最初に聞き取りに来てくれた時に00の設計ですわ。

建築NO.00について

佐藤:最初に3人でゴルフ打ち放しが見える事務所で、外観は、はちゃめちゃ誘導して楽しい、内部がまともすぎたのは、豪邸内装を引きずっていたのかもね
家成:そうです。
佐藤:「NO.00」内部は、なぜ破調にしなかったの?


2008年5月15日佐藤 聞き取り記録について
2008/06/30, at 0:35 メッセージ
内容
佐藤敏宏さま
色々ありがとうございます。WEBページ、凄く面白いです。佐藤さんがおっしゃっている事がとに かく色々膨らませる事ができそうで勉強になります。
佐藤さんからの振りに対する返答が、イマイチだなあと反省しています。
この前の対談を通じて我々も自分たちがやっている事の理解が深ま りましたし、佐藤さんのような他者と対話し、得るものの重要性を 再度認識しました。今後とも色々な対話を通じ体だけではなく、頭 も使っていきたいです。
またお会いできるのを楽しみにいております。追加原稿を考えます。今後ともよろしくお願いいたします。
家成俊勝

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