HOME   佐藤敏宏が作成しました    佐々木一泰と松原美恵さんにきく 佐藤敏宏(元・エア建築家)@セシウム都市フクシマ 聞き取り記録集
佐々木一泰松原美恵さんにきく(2013年6月30日)
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佐藤:それで、仕事場の話だよね。大丈夫でしょうか 転んだのかな?

    わ^んと 子供が泣いている

佐藤:どこで仕事をやってもいいし どこが寝床でもいいと。その自由さがあって、仕事をやっているのか寝ているのか生活しているのか、それは自分達が快適な所に移動することによって そこで生まれるストレスを解消しようと。
松原:時間も場所も いつ何がどこで何をしないといけないということはなく。やりたいときに

佐藤:ビルと住宅が一緒にある生活と。ビル住宅っていのはそういう意味も含まれている訳ですね
松原:そうです  見た目も含め
佐藤:仕事やっているのか寝ているのか溶融してあると、建築主義者の暮らしかただと。全て建築を考えながら生活が成り立っているという主義。実空間もそうなっていると
松原そうですね、だから24時間をどの配分でするか

   わいわいがやがや

佐々木:アトリエワンの自邸が在るじゃないですか。あそこまでまぜこぜにするよりは とりあえずはこれはおっきな処で2つに割ってるんで。あっこまで、まぜこぜには出来ないのがありますね。
佐藤:する気になれば出来るがそれは今は困ると

佐々木:
ある程度切てある程度、つけるみたいなかたちができたら1番いい

佐藤:所員 将来雇うつもりはあるのですか

佐々木:今ヘルプの時とかに来てもらったりするとか、たまにあったりとかしてますけど。まあちょっと動かしながら

松原たぶん彼は人を雇うタイプなんですけど。私は一人でやりたいです
佐々木:ふふふふふふ
佐藤:そうか それぞれやり方が違う。で一人でやるときは上で仕事をやっていて、旦那さんは下で人を雇ってやりなさいと。
松原:ということは将来的に私がたぶん事務所を借りて出て行くと思います

佐藤:家出仕事人するとなりほど。それはいいねー
佐々木:ふははははは
松原:独立したい とずーっと言っている

佐藤:一応一緒にやっていたけど 別々の事務所になっていくと。戸籍上は夫婦だけど仕事は別々に進んでいったり 一緒にやったりと 多様に選択していくと。
松原:そうです

佐々木:その辺で分けて、一緒にやったり、バラバラでやったりって出来るのはいいかなと思います

佐藤:建て主さんであり設計者であるということで、最初発注者からはどのような注文が、先ほどの説明のようで よいですか。総コストで全体のボリュームはこの程度ぐらいだねと


子供:お父さんちょっとお外で遊んでくる
佐々木:あぁ きいつけてな〜

佐藤:
大きさを決めて、あとはルーズな構成になっているから、とりあえず今用途の区分けがあるかのようになっているだけで。

佐々木:何かね一緒に最初に言ったのは、ここは防火地域だったんですよね。そのときに鉄骨に被覆するのはいやだ!っていうふうにお互い言っていて。被覆すると中とか見えない。あと 前の家のシロアリが凄くって。だから躯体が見えないということに対する凄い恐怖心が 凄いあって。でそうなったときに、何をしよう というのでRCを選択していくんですけど。

佐藤:屋根もRCで二重になっているんですか
佐々木:そうですRCの上に空気層をとって断熱材を 空気層を一応とって
断熱はしてない
佐藤:で三層目の床は屋上から吊って

子供:猫置いてった
佐々木:どこに? いいそこに置いておいて ふふふふふ

佐藤:図面に部屋名が書いてないのがいいよね
佐々木:あー
松原部屋名かかなかったのね
佐々木:書かなくっていいかなーと
松原:見ればいい

佐藤:観ればいいもあるけどどこで何をしててもよい雰囲気があるので。将来所員の人が大勢やってきて2階などに溢れる場合は松原さんが独立して、どこかに部屋を借りて、3階の寝床にもどってきても 誰か仕事してるわ^って感じの融通がきく感じだね。佐々木さんが追い出されて事務所外に作るかも知れないし

佐々木:あり得るかも知れな。
子供:ちょっとフラフープとっても いい
松原いいよ
佐々木:どこにあるの?
松原あそこの奥に 有る

佐々木:でも仕事としては 僕は大学で授業を持っているので、どちらかというと一緒にやる時と別々の時というのはどうしてもでて来るので。そういうスタイルが1番いいかなと。


佐藤:発注者であり設計者であるときに、とりあえず骨組みだけはRCで2層にしておいて、は今話していただきましたが、その他はないんですか
松原:RCとなったときに、壁式をいやがったんです。お施主さんの方がですね
佐々木:ふふふふふふふ。どっちでもよかった
佐藤:ラーメン構造じゃなきゃ嫌だった

松原:結局 話聞き取っていると、私は壁でもいいなと。RCだったら壁式でもよかったんですけども、どうしても壁式は重くってって。空間的に
佐藤:重いっていうのは壁を取り払いたいってことですか
松原空間の質的に重い 感じがして嫌だ。窓もそんなにとれないし。閉鎖的になるのも嫌だというので。それだと もう〜 ラーメン構造しかないよって。ラーメンでこんだけ敷地の面積で ラーメン構造っていったら柱ここしかないようねっていう。

佐藤:今の形式だと工事もし易いしね。
佐々木:そうです
松原それで、最初は分棟にするかとか色んな案を出してたんですけども。躯体が決まった瞬間に RCでラーメン構造ってなった瞬間 に もうこれです
佐藤:柱2本で頑張るっていう訳にもいかないし
松原:3本でとかも あるんですけど

佐藤:色々考えると3本だと複雑になるよね、外壁の下地用に何かつくらなければいないし。
佐々木:それはそうだ。
松原:4本でもちょっと構造的にはよろしくないらしくって。本当はどこかコアとか作って、一応は支えておくと。何かあったときにと保険でやるらしいんですけど。それもや嫌だと

佐藤:鉄筋をがんがん入れたと。
松原:そのせいでジャンカ が出た
佐藤:過重は300kgとかでみているんでしょう。おれにはよく分からない拘りがあったと。

佐々木:
でも壁式の なんて言うですかね。
松原:複雑なものよりはシンプルなのが好きなんです。ズドーンと通したいんです。でばさーっと見せたいみたいな
佐々木:ふふふふふふふ

佐藤:わか るわかる、だからこのような形式と形になるわけだけれども。ちまちま ちまちました割ったり区切ったり、そういう操作小細工したくないと
松原そう そう。
佐藤:大味でとめておきたいと。でもデザイン一杯してますよね。ディティール そうとう考えているじゃないですか。そういうの好きなんですか。

松原:大味にざっと作っておいた、うえで、細かい処を
佐々木:ちまちまで、こっちが(松原)きっちりしたメーインの処を考えると、
松原割と枝葉が好きなんです
佐藤:いい コンビだね
松原:でも 枝葉にも口出すから

佐々木:ははははは
佐藤:佐々木さんは 任せることが出来ないんだ
佐々木:まあね、そうだなー。でもここの柱の位置を決めるのに凄い時間が掛かって。
松原:それは大工さんが頑張ったから
佐藤:RCの柱の位置ですよね、この柱をどこに立てるかで凄く考えたっていうことですよね
佐々木:ここは凄く時間が掛かりましたね

佐藤:柱と壁の離れがすこしずつ違うわけだね
佐々木:こっちの共用部分の処は壁から思い切り離したかった。縁を切りたかった。
佐藤:断熱はない?
佐々木:断熱はこちら側に入れている、アスロックの内側に入れている。
佐藤:その上をベニア板で仕上げたと。2重になっていると。南側だから断熱しなくてもよさそうだけれど。
佐々木:寒いと思います。アスロックだけだったら。ほとんど日が射さないので。

佐藤:既存建物の日陰になっちゃうと。道路は思ったより静かですね
松原:平日は割と五月蠅い です
佐々木:だからこっち側はアスロック 断熱見せているので知らない人だったら一瞬断熱していなように見える。

子供:かまれた 猫に
佐々木:? かまれたの なめられたの
子供:かまれた

佐藤:生活空間には物干しが要るということで物干しが3階に出来ているわけですね。中に干してもいいわけでしょう
佐々木:雨の日は中に干すんです
佐藤:もの干し場兼 洋服収納場でいいと思うんだけど、外に出したのは 何かあったのかなと思ったので。

松原柱を出したかった。ただ2本とも出すことなかったなーと出来たあとで思いましたね。1本でよかったなと
佐藤:その壁はどうなるんですか?そのときは ああそこまで部屋にしてね。
佐々木:それでもよかったな〜と後で

佐藤:この物干しが場 観た感じ違和感を持つよね なんで ここにベランダなんだろうと。屋上に上がっちゃえばいいじゃないか。

松原屋上が無いんです
佐藤:屋上使えないの 使えるようには出来ないの

佐々木:
将来的にはできるんですけど。基本的に洗濯物を干すための屋上ではない。
佐藤:中にするとクローゼット無しで干したもの直接着ることができるじゃない

佐々木:
そうですね
佐藤:その方が物干しと洋服置き場一緒で片付ける手間も省けるし便利った

松原:計画としてはここをサンルームにしてしまった、中から使うって計画案もあったんですけども。ガラスの値段がねふふふ
佐藤:ガラス高額だしなー 別案で みたいなね
松原:減額されて無くなりましたかね ふふふ

佐々木:今ね、ネットを後施行で自分達で今着けようとしてて。ベランダの外側に
松原:網戸ぐらいのメッシュの
佐藤:虫除けにもなると
松原そうですね、でカーテンレール屋外用のやつを後施行で着けて

佐藤:ゴミはつくかも知れないけど コンビニ側から観ためはその方が格好はいいよね
松原:そうですね。本当は引っ越すときはそうなっているはずだったんですけど、色々 ふふふふふ 遅れておりまして

佐藤:持参いただいた品網 これはナイロンですか。丈夫そうだね、現場の安全ネットですか
松原:現場で使う品ではないです。ちゃんと作ってもらった。
佐々木:そんなに高くないですよねこれ。幾らだっけ

松原:2万2千円。長さがけっこうあるんです。
佐藤:この素材は何に使うものなのなの、飼料袋かな〜
松原:そこはネット専門で目隠しの用途でって言ったら
佐藤:これがいいじゃないかと。風も通りそうだし虫も入りにくそうだし。ベランダ囲われているといいね

子供:お母さんカンカン どこ お菓子入っている
松原カンカン、そこに有るよ マンゴーが入っている。

佐藤:そういう発注者と設計者の分離状態が分からない切れ味がでなかったのは ベランダ周りだけで、他は迷いの痕跡がないね。二人でもめた痕跡。ここ荒れ問題だったよねーみたいなのはないの。すーっと収まっちゃったの。すっきりさわやか

佐々木:でも好きなものが似てる。似てない部分と似てる部分ふふふふ
松原まあ、なんと言いますかふふふふふ
佐々木:けっこう あれなんですよね。仕事のスタイルとしたら私が電車の中で図面書くじゃないですか。でこんなんどうっていって。駄目だってなって

松原ちょっと待った。その前に私が 手描きの図面を渡している。
佐々木:そうだ そうだ
松原:それを清書してくる
佐々木:ここが こうなって、どうだって?
松原:そこを 勝手に 清書するときに変えるんですよ。で、それをどう?って見せて。赤ペン入れてまた返すみたいな

佐々木:ふふふふ一緒にやっているだけど
佐藤:じゃーどっちの方が才能有るんだ〜 私に決まっているじゃないっと言い張り合うと。

松原:建物的には、デザインは私の方が向いていると思う
佐々木:ふはははははは
松原:建物とか 建築となると、それはどうか分からないですね。はい。
佐藤:そのもめ事の痕跡が外に出て来てないから いいよね。

佐々木:あんまい言うほど一緒に居ないからもめない。だけど図面の内の間でしか介在しないからもめない
松原:でも若いうちは 本当に喧嘩してましたけど。喧嘩してたときの方が成績が良いです。

佐々木:そこで出来た ものがいいね
松原:ものがいい
佐藤:それは、このビル住宅は 初めての建築じゃないってことですか

松原:建築的には初めてです内装とか、その仕事が多かったんですけど
佐藤:インテリア工事の仕事が沢山あったんだ。
松原:そうなんです
佐藤:もめてる時の方が互いの気を張って ばんばんいいもの作っていた、ギリギリやろうとしていた?んだ年取ったんじゃないの お互いに

松原:年取りましたね もめるぐらいならみたいなの
佐々木:ははははは
松原:前は気に入らない処は譲らなかったです。最近割と譲るようになって
佐々木:ははははは

佐藤:これからは仲良くやればいいやという処はあるのかな
松原:自分でも デザインやりだしたんでふふふふ
佐々木:そうだよね
松原こで張り合わなくってもっていい のが ちょっとあって

佐藤:この事務所の中で、松原さんが別の事務所を立ち上げたんだと。別の事務所を借りたんですか
松原場所はここを借りてますけど 自分だけの名前のプロダクトを発表しするっていうのを毎年実践してます はい。
佐藤:そちらへ 怒りを もっていくと 凄いね  30:09

 その03