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199５年 １９９６年 １９９７年 １９９８年 ２０００年 ２００１年 大島哲蔵さんと佐藤敏宏の私信交換 ｈｏｍｅ １月 ２月 ３月 ４月 ５月 ８月 ０１ ０２ ０３ ０４ ０５ ０６ ０７ ０８ ０９ １０ １１ １２ １３ １４ １５ １６ １７ １８ １９ ２０ ２１ ２２ ２３ ２４ ２５ ２６ ２７ ２８ ２９ ３０ ３１ ●２００１年 ４月２日 ２２：４１ 大島哲蔵様 大阪の桜はもう散り初めましたか。コチラにはＵＳＪのオープンがニュースなどで流れてきて、大阪の経済が活気づくような雰囲気が伝わって来ますが地元ではどんな感じなんですか。地方の知事選などでは、変化が目立ちますし兵庫県なども市民運動が盛んで政党政治に変わる、政治運動が生まれるような気分が有るとも聞きますが、市民運動の功罪と言うのはどの辺が問題なのでしょうか。 自分の仕事に引きつけて思うのは、専門上の困難と迷いを正確に発注者に伝えれば、理解されるという、至って簡単なものです。その後は好き嫌いの選別になり互いに譲り合い、押し合うという世界です。どうしても設計で譲れないモノは事前に話すと言う簡単方法で問題はあらかた解決出来るように思いますが。 特別な知識が必要なのであれば、勉強する手段を伝えることが肝要で、理解できないと思うのは建築ではあまりなさそうです。 ばらまく金が無くなりようやく当たり前の話が出きるようになるとすれば、人は金にいかに左右されるのかが理解できますね。 いわゆる君主というような人格者が不在なのは私達には不幸なことのように思えます。 住宅も順調に工事が進んでいます。出来ましてたら見て頂ければ幸いです。 ● ２０００１年４月 ８日 １７：０５ 佐藤敏宏様 花の種でも仕事の種でも、やはり播いておかないと育ちませんよね。日本は悪い種ばかり播いていたせいで、毒々しいものだけがすくすく育っているようです。 来週の木曜日からいよいよ学校が始まるので、また忙しくなります。苦しいですが、どこかの専任になって年収をかせいでいたら、きっと無気力化していたでしょうからしんどくても現状がベターでしょう。 自民党の凋落が目立って久しいですが、今度で最期になりますかね。都会ではさっぱりですから田舎の人が支持しなければ、すぐにでもつぶれるのでしょう。日本では混乱期に右翼が台頭しますから、いずれにしてもロクなことにはならないのでしょうけど。 今年の後半は倒産とか失業が増えて治安も悪くなり、いよいよ末期的になるのでしょうね。私はちっとも構いませんが、建築も本屋もあまり良いことはなさそうです。どうせうまくいきっこないのですが、月末にディベロッパーに提案するコンセプトをぼちぼち作っています。「立派な提言よりもすぐに実効性のある処方箋をお願いします」と機先を制せられているのでやりにくいです。 会社の格とか資本力がものを言う時代になりました。政治力を使うあてのないコンサルは震災の時でも明らかなようにすぐお払い箱にされてしまいます。相手の力を利用するような、柔術のようなやりかたしかなくて悩ましいですが、それでも懲りずにやっています。 ではまた。 大島哲蔵 ● ２００１年４月１０日 １６：４１ 大島哲蔵様 … 佐藤敏宏より !(^^)! 我が家の桜が満開になりました。近所より１週間ほど早いのは日当たりがいいのでしょうか。キジバトが煙突に巣を作りにぎやかです。 パソコンの性能アップのため修理に出してる間部屋の掃除をしてました。暇なのでＨＰを開こうと思いましたが現在の性能では全然画像処理ができないので、パーツを入れ変えました。１５倍にアップと言われても、ピントきませんがね。(-_-; ソフトと本を買い込んでみてますが、ＣＡＤよりは簡単なのです。しかし無限の可能性があるので、ＨＰ作りは混乱しますね。 (@_@) 不景気の時にはやはり保守が台頭するんですね。先祖帰りを望む人が多いんですかね、一部権力や評価の定まった人が悪あがきをするのでしょうね。福島のチョイとおじさん建築家でも昔のいいところを蘇らせるなんて言ってるヤツがいますからね。都政や教科書問題に始まり最近ぶつそうな雰囲気ですね。 私は社会生活を営んでない割には、・・たりして忙しい思いもしました。その間大島さんには愚痴を聞いてもらいました。感謝。 子供も何とかあと２年で自立しそうですし。その後は今より我が儘な生活をするつもりです。こちらは相変わらず不景気なのかどうかさへわかりませんが、渡り職人ですから建築家は、どこへ流れて行くか行き先しれずですね。図面の書き方忘れた頃に設計をして生きていければいいです。 パソコンに触れてるとますます人と会わなくなりますね。年寄りにはいい道具なのかもしれないけどど、若者向きなんでしょうかね… 大学で若者と交われるのは幸せなことですよ。お金は少々でいいんじゃないでしょうか大学では。また大学の楽しい話を聞かせてください。ではまた。 (^_^)/ ● ２００１年４月１５日 ２１：４４ 佐藤敏宏様 お金出して苦労して１５倍というのはreasonableなのでしょうか？１５００倍なら納得しますがね。ホームページというのも、やっぱ良くないことに使った方が、使いでがありそうですね。それにしてもきりがありませんね。 若い人と付き合うのは淋しいおじさんにはとても良いですが、最近はきりがないなとも思います。百人あって一人というとこでしょうか。 ただ教師をしていなかったら、一人暮らしは応えると思います。まあなるべき様になっている感じです。 福島の桜は散りましたでしょうか？何年か前、会計事務所にお邪魔したとき美しく咲いていたのを思い出しました。長く寒い東北の冬を耐えた貴地の桜は、かくべつ開放感と勢いが感じられました。 私の娘が亡父のライバル、日本生命に就職しました。 何故かと聞いたら「給料が一番高いから」だそうです。親孝行な ちゃっかり者です。 長男が深夜まで働いてようやく稼ぐ金額を定時で楽々手中にするようです。 私が４校かけずり回って月に８万ですから ３倍まけてます。それでも めしを食わせたり小遣いをやるのですから、親とは病気ですね。 ワタナベさんとやっている仕事のコピーを送ってみます。馬鹿馬鹿しくて結構笑えますよ。 ではまた。大島哲蔵 ● ２００１年４月１６日 １４：０２ 大島哲蔵様 昨日は福島市内は花見でにぎわっていまいした。中心部の桜の名所は散り始め、山際が盛りです。 ＢＯＸ１２をみて頂いたのは今頃でした。大島さんに感想文を書いて頂きました。その文章を時折眺めていましたが、ご指摘のとおり、作用と反作用を通じた記憶の創出が私の仕事です。いい加減な様をいい加減に構成するルーズ感覚がいいなと思うこのごろです。 ＰＨなどのデジタル化は絶えず揺らいでる人間をとらえようとする悪あがきに思えます。でなければ誰か一人勝ちを生み出すのかで、ろくなことがないだろうとデジカメを抱えておもうことです。 記憶の代替えとしてジャンジャン記録しても人の記憶とは異なります。人は見ないものや聞きたいものしか記憶してないのにデジタルはお節介でいらぬものまで記憶します。 整理編集能力が問われるのでしょうね。快楽を教育されるような日がやってくるのは寂しいように思えます。 娘さんの方が稼ぎがいいのはうらやましいですね。 お金で何でも手に入れることができると思えた日々がなつかしいと思います。 大学での若い人とのおつき合いはやはりくたびれますか。 田舎にいると楽しそう見えますよ。建築を好きな人も大勢いますでしょうし。こちらは建築の話は一切ないですからね。仲間うちで花見もいいだろうと想像するのみです。 企業 誘致のコピーは理解できませんでした。 住宅は基礎のコンクリートが完成していよいよ地上部の配筋です。だいぶルーズに流しながらの作業です。完成品はどんな印象を与えるか楽しみです。 佐藤敏宏拝 ２００１年５月へ |