大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

 望月芳恵さん ことば悦覧 2008年 5月16日昼 望月芳恵さんの家にて
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 その01 0分〜 15分30秒 

佐藤:
これ なんだ これは 
望月:それ桜の 
佐藤:サクランボ 
望月:これの子供ですかね 

佐藤:これは 実 ならない
望月:実 ならないです 八重桜です 
佐藤:こっちは杏とか たべもんはもう無いです 
佐藤:食べるの あればいいのにな〜 
望月:これは つばめがき 
佐藤:この家は借家なの

望月:借家です もとからこの状態です 
佐藤:いいね〜 どうぞどうぞ おれが案内してどうするんだ 望月さんの家は俺が考えている菜園という 理想が在って いいね 玄関のプロムナード長いし 
望月わらう 

佐藤:仕事があるかどうか判らないけど これ隣の部屋はなんだ
望月;これ勝手口です
佐藤:勝手口か 
望月:ああ 撮られた 
 
水野:この間に しまっておこか わらう 
望月:わらう 撮られている 
佐藤:これ撮ってだめ 駄目だったら 撮らないよ 
望月:ここの勝手口はやめてください 
佐藤:わかった わかった なんでも撮るよそれは 接着剤でくっついてるから表札はがれない 一緒に居るみたいだ どうぞ入ってください 面白いね

水野:あれ撮 ってもわらんと 
佐藤:この辺の中間ポーズを はやくドミニクさんもっと入ってよ 中間を撮らないと この家町家っぽいね 
望月:この辺の長家こんな感じ はい これ撮ってもらわないと
佐藤:ああこれセミの抜け殻や 
望月:はい
佐藤:これは去年のセミやな 広角レンズじゃまやな あそう〜 おれインタビューして歩いてるんだよね それで望月さん なんとかしようと思って 
望月:なんとかなりますか 

佐藤:だた普通にお茶のみ話してればいいの 
望月:はい 今日はよろしくお願いします 
佐藤:ちゃんと座布団まで用意してあるじゃないか やたらに在るワインの栓はなんなのこれは
望月: それ友達の旦那さんが集めてはって いらんかと言われたからもらった 
佐藤:模型かなにか作ろうと言うのかな 
望月:床に 貼って 
佐藤:そうか断熱効果もあるし 

望月:そうですね 
佐藤:おいおい 野菜がならんで植えているぞ タマネギが 台所にもあってるし 自分の事務所は そこでやっているんですか 
望月:そこは自分の勉強部屋です 事務所的なんは上なんです 上は無理です 
佐藤:撮らせないと言うことね ああいいいい これ音楽入っていると わるいけど 

望月:はい 
佐藤:撮っていけないところは言ってね 
望月:勝手口と 
佐藤:勝手口と二階ね 
望月:はい 

佐藤:ここに坪庭が在って これは自分の家の風呂の煙突かな 
望月;そうです 
佐藤:いいな〜 
望月:ちょと荒れてますけど 
佐藤:良い味だしてますね こういうに 人がドンドン使い込んでいて 

 玄関そばに ノビルと苺などが

望月:ああああ 風呂場も駄目です 荒れてます 
佐藤:あれ ここどうなってだ 
望月;ここはトイレ 
佐藤:ああ 一回外出るだ ここは
望月;はい ああこっちから行くんです
佐藤:両方から行けるんだ なるほど 今日は一つインタビューに来ましたので 

望月:ちょっと 荒れてるわ 
佐藤:あれてる わらい 外したの下 ご挨拶 ね ほらお酒持ってきたので 
望月;ああはい 
佐藤:人からもらったお酒なんだけど いいですかここに座って

望月:はいどうぞ  
佐藤:みんな座ってお話ししましょう
望月:ビールかなにか呑みますか 

佐藤;取りあえず ビールがいいな俺は これお酒持ってきたので 
望月:いただきます 
佐藤:もらったやつなんだよね あるいていたらさー それ2本おいていく 日本酒入っているから 景気のいい インテリアデザイ事務所 3本ももらったけど 2本は呑めないから それ旦那さんに呑まして 精力つけて ラブラブモードになって

望月;そうですね うちはお酒のまないので 
佐藤:じゃ自分が呑んで挑むと 
望月;ラブラブモードで 
佐藤:こんな昼からビールいただいて 昨日は飯喰う時間も無くって 酒も呑む時間がなくって ビールこんなに要らないですよ みんな呑むのかな ドミニクさん俺たち喋ってる処を写真撮ってくれますか 

ドミニク;はい 
佐藤:一時間ぐらい喋ってから
望月;そんなに喋るんですか

佐藤:大丈夫 俺聞くから  音があると 起こすとき疲れるから 音楽なしで願います
望月;はいはい 音拾うのが大変なんだ 
佐藤;適当にバンバン押してね 何処でいいから 撮っちゃいけないのは風呂の中と 勝手口 あと二階に行って 撮っちゃだめよ あとはみな撮っていいから ああ宝物 骨があるぞ〜 

望月;それは主人の自慢なんで 撮ってやってください 
佐藤:これなや これ 
望月;これは持ちだして撮ってやってください 
佐藤:持ち出して撮ってくれって アップで煽る 

望月:それはチヌ それね
佐藤;気持ち悪い〜 
望月;気持ち悪んです 

ドミニク:色塗った 
佐藤:こんな立派で複雑な歯してるんだ こいつら 
望月:このなか見てください 

水野:これひっつけて壁に飾りはったらええんちがうの 
望月:そうだね 飾りね 
佐藤;これ気持ち悪よね  
望月:気持ち悪ところがいいです 

佐藤:望月さんこれ好きなの 気持ち悪いの ああすきなの
望月;好きですよ 好きっていったらあれかな わらい 何回も見て気持ち悪いって 思うのがええんです 

水野;凄いな私もこんなふうに見たこと無い 
望月;そやろ〜 
水野:歯がこう 三段ぐらいになっていて 
望月:貝を磨り潰して食べるから ここが 石臼状になっている

佐藤;そこ撮りたいだけど 撮れないな〜 
望月:接写ですからね 
佐藤;接写しようと思っているだけど くそ〜 俺オヤジになっって老眼来てるから  

望月;いや難しい 何度も撮っているんですけど 
佐藤;難しよね
望月:はい
佐藤:  まあいいや 近すぎるのかな 〜 なんでみんな静かになるのかな 

水野;猫どこへいってはるの
望月;二階で寝てはる 
水野;ああそうなんだ 
佐藤:支度はみんでわーっとやればさ 

望月;支度は大体終わってます 
佐藤:これはチヌって言う魚ですか 
ドミニク:黒鯛 
望月:チヌってそっちでは言わないんですか 
佐藤:黒鯛 か 喰うときこの歯を残そうっていうんで 必死により分けて喰うわけね
望月:身が付いたままでちょっとお湯の中に 漬けといて ふゃかして

佐藤:これが壊れないように 喰う訳ね
望月:一回 壊してそれを またプラモデルのように 組み立てるんです 
佐藤;凄いね〜 
望月;歯の後ろに歯がある 

佐藤;レオが死んだらこれやってもらおうかな 
望月;いやじゃ〜 爆笑 
佐藤;こういう気持ち悪の好きなんでしょう だって 結構合理的に構成で出来てるんだね 口先でがばっと噛みついて 中で磨り潰す これは面白い建築ができそうだね この家族からね 玄関先では野菜も栽培してるし 魚の骨まで 観察 標本つくって 
望月:観察はしてない 
佐藤;でも標本作っているじゃない こういうのを観察って言うだよ 
望月 ;そうですうけど 
佐藤;こういうのを沢山ならべて観る こういうへんな作業をしている人が居るのはおもしろいね 亭主と二人でチヌの顎骨の組み立てをやるんだ

望月:いえ どっちか暇なときに やろかな と思わんと こんなの やらない 
佐藤:建築模型をつくるより こっちの方が 何億年の歴史を辿るからな 
望月:きれいは 綺麗ですよね ふふふ 気持ち悪い はははは

水野:夜とか 観たらちょっと恐い ふふふ 電気付けて はははは 
佐藤:ギーガー エイリアンの 絵描きのギーガーって知らない エアブラシで描く 恐い絵 彼の宇宙卵 口は女性器になっていたけど エロスと恐怖が同地して 食べると言うことと 生むと言うことが同値になってて 説明的なんだね  写真機調子わるいな 今日は望月さんのインタビューをしにやってまいりました 

望月:はい 
佐藤:はるばる来たぜ 
望月:手酌じゃないですか 
佐藤:今日は予備の日だったんだけど 
望月:ちょっと調べたんですけど でも読めませんでした 
佐藤:一杯あるから 読むことないよ ともにおおわらい

望月:すみません どっから読めば良いのか 
佐藤:わからん 
望月:わらからない 
佐藤:それはそうでしょう 骨の飾りかたづけよう この黒い骨は色塗ったの 
望月:主人の知り合いの方にチヌを あげたら こうやって返って来た 歯返してほしいと言ったら こうやって 返って来た

佐藤:なるほど な チヌの芸者さんというか花魁さんモードだね 
望月:赤がはいっているちゅうのが また
佐藤:中にな エロテックだよね こわいか おれは色っぽいと思うけど いただきま〜す 
望月:遙々ようこそ 
佐藤:いきなり鯛の これは何て呼んでるんですか 鯛の口の骨とか 全体はやらないの 
望月:全体は観たことないです デーパルと言う雑誌 で ああやってされてる 写真を観たんですよ ほんで面白いから 
佐藤:秋刀魚の口とか 
望月:いやあの歯がやっぱり 綺麗に 

佐藤:そうか最初かみついておいて 奧で磨り潰すと言う 構造が明解に並んでいるからね なにか凄いね〜 これだけ変な人だとは思わなかったわ
望月:へんではないです 
佐藤:へんではないけど 普通ここまでやらないでよう な わらう あれ感動するね
望月:はい 

佐藤:あそこの玄関アプローチ袖の野菜も 自分が植えないで 他の人が植えて行った それを食べる事が出来るのでいいね〜 
望月:庭全体にそうですね 
佐藤:理想的だよね 自分たちが 棲んでいた所を次の人がまた使って 庭を食べて
望月:そうですね 
佐藤:そういうのが 建築を取り巻く力だと思うけど
望月:はい 
佐藤:関係の仕方 継続のしたかが良くできていると思います
望月良くできていると思います ここの家は 90才代のおじいさんが 最終的に住まわれていたんです。 その方は家族と 
佐藤:あのかいを貼ってあるところも撮ってください 

望月:ああほんとうだ
佐藤:ああいう時代を横断していくね 
望月:横断してないです 新しい 
佐藤:新しい もちづきわらう いやいや考え方 恵比寿さん大黒さんがいて これから布袋さまが来るから 腹出てる 新田さんが来るから 貧乏神が来るから 

望月:ほんまや ぜったいたこ焼き食べる気や 会場爆笑 
水野:ご飯食べてきはるんちがいます
望月:そうかな 
水野:学校やもんな 
佐藤:ああ今日は 学校なの新田さんは 

望月:あ 話かわりましけど 幸家さんが これるかどうか分かんないって 
佐藤:それは いいや 縁だから 忙しいんだ 
望月:忙しいと言っていた これたら来たいと  

佐藤:となりの人も撮ってね 文字起こしすると絵が足らないので 見ると読み切れない程 にデータが書いてあるでしょう 
望月:読み切れない 
佐藤:読み切れないから 見なくっていいの  
望月:最初はちょっとぐらい 読もうかなとおもった 

佐藤:思ったンだけど 呆れるでしょう もの凄い文字データーが入っているから こう言うふうに聞いてると 一日は直ぐ過ぎちゃうからね そのまま文字起こしして んですよ
望月:はい 
佐藤:それで今回は会った事 無い人に会おうと思ったんだけど 大阪に来たら 男には一杯会うんだけどさ 女の人には会わないんだよね 

望月:ああ〜あ 

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