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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
放射能影響予測システムSPEEDIとは?
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あとから言えば。3月20日になると、もう一回 こういう感じで。だから、いつもいつも、四六時中福島に影響していた訳では無くって。3月15日の夜、この日になってから、114号線を逃げると少し、被曝吸い込まなくって済んだと思います。

ということは後から言える。後からじゃなくってSPEEDIの予測計算でも、その情報を上手く伝えていれば、(余計な)避けることが出来たことを示します。

動画を観ている

これが1番福島に影響したとき3月15日の9時。世界時の9時ですからこれに9時間足すと18時で夕方6時です。3月15日の夕方6時頃。

60キロ60キロのマス目で計算しているので、ここらへんが全部赤くなっちゃっていて訳分かりませんが。こういう感じで東日本に影響していて。だけどその時には既にもうちょっと前に出たのがずーっと飛んで行って、カムチャッカ、アメリカ西海岸にまでほとんど届きそうな絵になっている。こういうことです。これは高さ全部、高さ方向には足して1平方メートル何ベクレルか?という、そういう絵ですね。

これは2ヶ月間計算して、3月11日の爆発の後5月1日の零時、というか4月30日の24時というか。2ヶ月間計算して。これがトータルの量じゃなくって、落っこちた量です。空中を飛んで太平洋に落っこちた量。そうするとこれを観ると、セシウム137の落っこちた量は1平方メートル当たりキロベクレルという単位で1000キロベクレル。だから、1000×1000で百万ベクレルがこの色です。あまり区別付きませんけれども。百万ベクレルぐらい。

これから観ると、だいたいこの辺(太平洋)に落っこちている。いがいとフィリピンなんかに落っこちている。南シナ海にも落ちている。もちろんアメリカとか、スカンジナビアまで、飛んでっている訳ですけども。これはどんなに小さくっても全部カウントしているから。0.001とか、こういう100万に比べて、0.001とかですから、この辺はあまり関係無くって、落ちたのはこの辺。

これは60キロのマス目だから少し正確度は確かでは無いんですけれども、60キロのマス目で計算して、太平洋に落ちた分と東日本とか日本の列島の上に落ちたのを一応カウントさせると、計算機の上でカウントさせると、先ほど言ったソースでどれだけ出たかというのは、よって変わるんですけれども。それでもってだいたい7,8割は太平洋に落っこちている。

東日本、陸上に落っこちたのは2,3割。ということで、浪江町とか苦労されている方にはあれですけれども、不幸中の幸いと言うか。原発から出た放射性物質の7,8割は太平洋に落ちた。陸には来なかった。ある意味で運が良い。

魚とプランクトンは影響受けているので、これから漁業の人は大変ですけれども。とにかく人間の住んでいる方に大量の物質が来た訳では無かった。 20:04

というのは基本的には3月11日冬だったから。太平洋岸の福島原発で事故が起こっても、だいたいは西風で全部ながれていっちゃって落ちた。たまたま運が悪く3月15日夜は南東の風で北西の方向に来て雨が降っていたので下に沈着したということで。2,3割は東日本に落っこちた。そういうことです。


これが先ほど示した4キロの図。 3月15日の夕方7時にどうなっているか?これは落っこちた量じゃなくって地面付近のセシウム137が1立方メートル当たり何ベクレルか?という計算をやっていて、1番高い赤い色は原発から北西方向へ。浪江町、飯舘村の方向に非常の濃度の高いものが、3月15日の夕方7時という時間でこういうふに計算される。

 気象条件、過去の気象データありますから。それから原子力研究所が推定した原発事故の時どれだけ出たか?その値を与えて計算した結果、3月15日の7時にはこういうふうになっている。

このとき丁度福島1番高かったんですね。3月15日の6時40分。私の家の近くでも24.24μSv。一時間当たり。福島でもっとも高かったのが6時40分3月15日。ちょうとこの時間ですよね。

右側は既に見られたかも知れませんが、文部科学省が飛行機を飛ばして下の方に向けて、地上の放射線量を測ったデータで。(文科省図)こっちはたった1日ですが こっちは過去何ヶ月間のデータで、地面がどういうふうに汚染されてるか?っていうのを、飛行機で観測した。 セシウム134とセシウム137両方の沈着量。地面へ落っこちた量の分布です。

もちろんこの辺、これは2011年11月に文科省が報道発表したものから採ったんですが。この辺だけだったら、もっと早く計測できていたと思いますね。福島と宮城県と栃木県、茨城県。このくらいだったらもっと早く出来ていた思いますが。

長野県とか岐阜県とか全部含めて最終的に岩手、青森全部、秋田まで含めて飛行機観測を全部やって、まとめた絵としては11月頃出て。それでこういう風な絵が出来て、これでも地上沈着量の非常に高いのは原発から北西方向へ。

次の高いのが栃木県の山とか群馬県の山の所。これ観ると群馬県の三国山脈、谷川岳の所がバリアーになって新潟県にはあまり行かなかったらしい。山形県もこの山でこっちへ行かなかった。土湯峠はちょっと低すぎたから行ったのかどうかは知りませんが。何かそういう感じに見えます。

あと距離の割に濃度の高いのが、沈着量が高いのが千葉県北西部と茨城県南部。柏市とかが高いですね。それから宮城県と岩手県の境目。こういう図があります。

何度も言ってますが、福島県がこういうふうに汚染が出来たのはほとんど1日、2日そういう方向に流れて、たまたまそこで雨が降って、降雨の放射線ですけれども地面に落っこちてしまって現在の汚染の状態を作っちゃった。そういうことです。


これはですね、本にも書いたのですが、アメリカは米軍の飛行機を飛ばして、米国のエネルギー庁が3月17、18、19日と御存知の方は御存知だと思いますが。たった3日間、アメリカは飛行機観測やったわけですよね。この辺を飛んだんですよ。2011年3月19日1時45分pptというのはパシフィックデーライトスイビングタイム 太平洋夏時間。アメリカの太平洋の3月19日夏時間ですね。

アメリカの太平洋岸の何処かの人が来て測器を持って来て米軍の横田基地の飛行機飛ばして。こういうふうに飛んだ、結果3月19日の段階で、原発からこっち方向に先ほどの文科省とか出ているように「こっちの方向の放射線の汚染域が広がってますよと」いうのをつかんでいるですね。彼らは。

13マイルというのはだいたい21キロ、原発から21キロ。50マイルというのは80キロですか。だからこの段階で既に。

  この単位は私もよく分からないのですが×10倍して125とやるとμSv/h。一時間当たり125μSvということです。いずれにしろこういう方向に汚染域が広がっていると。

だからこの段階で3月19日の段階で浪江町、飯舘村の方に高濃度の汚染域が広がっているのは分かっている。

 これは外務省を通じて日本政府にも伝えられたいたんですけれども。日本政府はこれをほとんど避難誘導、そういう事には使わなかったと。

文科省もこの絵を米軍から外務省を通じて受け取ったんだけども、これを避難誘導とかに、避難支援行動に使うという発想にはならなかった。堂々と言ってました。

SPEEDIとはどいうものか?

でここから SPEEDIとはどいうものか?日本語では緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム。ということで先ほど言った原子力研究所が開発したコンピューターのコードの名前なんですが。syustem ofr prediction of enviromental emergency dose informaition の頭文字。うまい具合に作ったわけですね。SPEEDI。非常にいいですよねスピーディー 避難支援情報提供してくれればそんないいことは無かったんですが。役に立たなかった。

目的としてはですね、原子力施設から放射性物質が放出されたり、その恐れがあるときに、環境における放射性物質の大気中濃度、地上の蓄積量、あるいは地上に蓄積した放射性物質からガンマー線が出るとか。あるいは大気中をうようよ飛んでいる放射性物質を吸い込んだらどれだけ内部被曝するかとか。そういう被曝線量などを、先ほど言った放出源の情報。どれだけ原発から出たかというのを入れられないと分からないんですが。

放出源情報とか気象条件、地形データをもとに迅速に予測するコンピューターネットワークシステム。に付けられた名前です。

1番最初に言いましたけれども 米国スリーマイル島の事故の後に、こういうコンピューターシステムを開発しようということになって、開発した。なんねんか掛けて開発した 1985年に完成した。

旧日本原子力研究所、現・日本原子力研究開発機構で開発されて、1986年以降文科省所管の財団法人。この辺がちょっと問題あると思うのですが。原子力安全技術センターという所がこのコンピューターモデルを動かすと、SPEEDIモデルを運用受託して年間運用費約8億円で運用を受託したわけです。

この図は字が細かくって分からないかも知れませんが。これがSPEEDIモデルのシステムです。この黄色の中がSPEEDIのシステムで局地気象モデルですね。要するに気象のデータ持ってこなきゃだめだ。で過去のシュミレーションやろうと思ったら過去のデータでいいし、将来を予測しようと思ったら将来の経過を、将来の気象データを気象庁からもらう。気象庁からオンラインでもらう。

気象庁は今、日本全国に 3日ぐらいの予測計算やってますから。3日ぐらいの予測の2キロの細かいデータ、気象データが取れる訳です。オンラインで、その気になれば。

 そうすると3日先から、2日3日後には日本列島に低気圧が発達して凄い風が吹きますよ、2,3日前から有りましたよね。ああいう感じで気象のデータが取れる訳ですね。それをもらってきて。それ2キロ2キロでまだ粗いとマス目が粗いということであれば、もう一寸細かく刻んで1キロ1キロのマス目にする、あるいは500m500mのマス目にするということをやって、風の場をつくって、その風の場でもって風向風速の場でもって放射性物質を多数の粒子に置き換えてセシウムを一つの粒子に置き換えて、ヨウ素を一つの粒子に置き換えてこの風で流してやる。

原発から流してみる。 30:32

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