01  「画像の建築、物質の建築」について語る 2021年10月4日 
作成:佐藤敏宏
浅古陽介さん
西鍛冶駿さん
佐藤敏宏
浅古さん、西鍛冶さん、互いを紹介する

佐藤:今日の語り合い、よろしくお願いします。お二人はコンピューター・グラフィック(CG)を生業にされていらっしゃるので、画像の建築物質の建築という題にしまして語り合いたいと思います。主にCGいついて語り合いたいと思います。よろしくお願いします。CG、動画も含めた「画像の建築って一体なんだ」ということを中心に、話してもらいまして、そこからいろいろな話に展開していけばいいと思います。
初めに、今日までリアルな場ではお会いしたことが無かったので、自己紹介いただいて、それから本題に入っていきたいと思います。
昨日、お二人の作品などのデータを送っていただきました。そのデータを元に、お二人の紹介一覧web頁を作りました。その作業で分ったことは二人が師弟関係だった。それから互いに楽器・ギター演奏動画をwebアップされていること。演奏している楽器は浅古さんの自作で、西鍛冶さんに浅古手作り楽器をプレゼントしていた。お互い抒情的な演奏をされていました。浅古さんはビル・エバンスなどジャズが好きだということを知りました。
では語り合い、自己紹介から始めたいと思います。どちらから始めますか。
浅古さん、  西鍛冶さん、紹介web頁へ)





コンピュータグラフィックス(英: computer graphics、略称: CG)は、コンピュータを用いて画像を生成する科学技術、及びその技術によって生成される画像のことである。
表現手段としてのCGは、鮮やかな色彩、編集の容易さ、非現実的な映像などを提供することができる。映画、アニメ、テレビコマーシャル、イラストレーション、漫画などの画像・映像コンテンツ制作や、ゲーム、バーチャル・リアリティなどのインタラクティブコンテンツ制作に用いられる一般的な手段として定着している。実写による映像表現においても、CGを合成することによる効果(VFX)を加えることがある。
また医療、建築、プロダクトデザイン、可視化などの分野でもCGは要素技術として用いられている。
(以上ネットより) 

浅古:西鍛冶君の方が若いから短いでしょう。西鍛冶くんから。

佐藤:では、浅古さんから西鍛冶さんについて5分ぐらいで紹介していただきましょう。他己紹介ですね。その後で西鍛冶さんに自己紹介していただくことにします。師弟関係とは言え互いをどの程度、理解しているのか、誤解していないのか、分りますので、この紹介方法はいいと思います。では、浅古さん西鍛冶さんを紹介してください。

浅古:西鍛冶君は、何年生まれだっけ?
西鍛冶:1996年。
佐藤:25才、Z世代!初登場。WIN95が大流行り、阪神淡路大震災、ボラティア活動が注目されだした、地下鉄サリン事件など日本の社会が大きな節目をみせた。1990中頃だったと思います、それ以降生まれた人はZ世代と言うらしい。スマフォ・SNSを日常で当たり前に使って育った世代、という大雑把な捉え方だと思います。

浅古:東洋大学のライフ・デザイン学部人間環境デザイン学科の内田祥士(よしお)先生の研究室を卒業したのが、2,3年前です。
西鍛冶:2年前です。
佐藤:ライフ・デザイン学部ってなんですか?
浅古:その学部にはプロダクト学科空間コース生活支援コースという三つの学科が合わされていまして、人間と環境について学ぶ学部です。1学年が180人ほどです。4年生まで加えると、720人学んでいることになります。博士課程はほとんどいない。その空間コースで学び内田祥士研究室を卒業して、ATA企画と言うCGの会社に就職して3年目。新人と言えば新人なんだけど、CGワールドや、オートデスクのウェビナーに呼ばれたりして、活躍をしています。

佐藤:建築CG界では人気者!
西鍛冶:なぜか?お呼ばれすることがあります。

Z世代とは1990年代中盤以降に生まれた世代を指します。アメリカで1960年代中盤〜1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃〜1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味でZ世代、ジェネレーションZと呼ばれます。現在、アメリカではZ世代が人口の約3割を占めるとされ、2020年代半ばまでに多くのZ世代が労働市場に出るため、社会や経済に対して与える影響が大きいことから、注目されています。
生まれた時点でインターネットが利用可能な、いわゆるデジタルネイティブの始まりの世代といわれ、スマホを日常的に使いこなし、SNSにも親しんできたことから、ソーシャルメディアでのコミュニティ形成を重視する特徴があります。
また、「モノ(商品)」よりも「コト(サービス・経験)」など、娯楽や経験に価値を見いだす傾向があり、それは若者のマイカー離れやカーシェアリングなどの消費動向に表れています。さらに、他者との競争よりも自己実現や社会貢献に対する欲求が高いという特徴も指摘されています。

以上webより


絵:内田祥士氏、ネットより

浅古:Z世代。たぶん秋葉原第三世代という感じです。僕が秋葉原第一世代なの。秋葉原に電子機器部品、例えば自作用のパソコンのパーツを買いに行った世代。ラジコンなんかのパーツも秋葉原で買う。だけど秋葉原にメードカフェに行く世代。
西鍛冶:秋葉原と言えばアニメ萌えする、みたいな街の印象がある。ふふふふ
浅古:西鍛冶くんも秋葉原にはよく行くけど、私とは世代的には隔たり、嗜好の違いがある。
佐藤:秋葉原に行ってPCの部品を買って、ついでにメイド・カフェにも行く。
浅古:僕は部品を買いに行くんです。西鍛冶くんは部品は買わない。コンデンサーとか全然興味ない。
西鍛冶:部品なんか目に入ってこない。
浅古:付き合いはライフデザイン学部にきてからです。僕がCADの授業を十何年か持っているので、付き合いが長い。
佐藤:今は一緒に教えている、ということですか。
浅古:まだ、そこまでは行ってない。授業のためのアニメを作るのに。
佐藤:端的に一言では、彼女をみんなとられちゃったとか、モテモテとか、歌がうまいとか。
西鍛冶:誹謗中傷はだめですよ(笑)

浅古:今の若い子は真面目ないい子が多いんです。西鍛冶くんも真面目でいい子ですけど、ちょっとねー、ずる賢い。
佐藤:逞しくって、いいじゃないですか。
浅古:その逞しさがあるんで、そこはいいとこじゃないかなーと思います。







秋葉原は小さな露店からヨドバシ マルチメディア Akiba のような大型店まで、幅広いエレクトロニクス小売店が集まる活気あるショッピング街。展示や土産物中心の東京アニメセンター、玩具やトレーディング カード、コレクターズ アイテムを揃えた 10 階建てのラジオ会館のほか、漫画、アニメ、ビデオゲーム専門の店もあります。メイドや執事の衣装を着たスタッフがお茶やデザートを運ぶメイド喫茶も名物です

以上ネットより

西鍛冶さん浅古さんを紹介する

佐藤:では、ここから、西鍛冶さん浅古さんの紹介、お願いします。
浅古:こんな紹介で合ってた?
西鍛冶:自己紹介をします。今、浅古さんがお仰っていた内容で、だいたい合ってます。僕が東洋大に入った後、丁度、2年生の頭の学期にCADU、CADTの授業を履修しました。二次元CADの図面描きです。
CADUという科目が、浅古さんの担当しているCG・3Dのモデリングをする授業でした。モデリングから作り、レンダリングするという授業です。そこで僕は浅古さんと出会いまして、そこから僕がCGに興味を持ってしまいました。もちろんその授業を受けている学生たちはみんなCGを使ったり描いたことはないので、そこで初めてCG作画を体験しまして、興味をもってしまいました。そこからお付き合いさせていただいてます。僕の作ったCG試作品を4年間で何度も、観ていただきまして、その流れで僕もパース屋さんに就職しちゃいまして、今に至る。ということです、そんな感じです。

佐藤:3年間CG学んだだけで、CG技術が身に付いてしまうんですか?
浅古:どうだろうねー。
西鍛冶:僕がパース屋として機能しているかどうか、それはまだ未熟な部分があるんです。就職できるところまでは、育てていただいたんです。
浅古:僕の授業を受けてCGに興味を持つ学生は結構いるんです。けれどその中で西鍛冶君ほど手のかかった学生いないですね。

佐藤:手のかかり方、その詳細をお願いします。





絵:モデリング、ネットより

建築レンダリングとは、建築設計案の 2D および 3D イメージを作成するプロセスです。建築レンダリングの目的は、建築物の外観や内部がどのようになるかをわかりやすくビジュアルで見せることです。建築レンダリング ソフトウェアを使用すると、プロジェクトの実際の作業を開始する前に、設計意図を正確に反映した建築デザインをより洗練された美しいイメージで表現できます 以上ネットより 

浅古:受け持っていたのは1年間だったんです。基本的は半期だけです。その半期が終ってからが、長かったー!
佐藤:卒業まで、残り2年半、そうとう手間がかかったって、どういうことですか?
浅古:僕も悪かったんだけど。自主制作で描いたものは見せてくれたら、僕が観てやるよ!と言っちゃていた。全部の作品にコメント書いて返す、そう約束しちゃったんです。そういう約束してもねー、大概の学生は返してこないんですよ。西鍛冶は本当にね、残りの2年半の間に嫌になるぐらい返してきた。(笑)

佐藤:いい弟子じゃないですか。あら、西鍛冶さんの画面が動かなくなったぞ。

浅古:夜中の3時ごろまで、作品や質問を返してくるんですよ。お前!何時だと思ってんだよ、と(笑)一言、言ったね。
佐藤:西鍛冶さんはそれだけ集中してCGを制作している。そういうことだから、いいんじゃない。常識がなく、夜中でも作品を返してくるのは若者の特権だ。夜討ち朝駆けで作品を見せにきたと。いいね。インターネットが普及してしまった社会の先生たちは大変だね。(笑)教え子たちと常にオンラインで繋がってしまっていて、逃げられない。その点は便利だけど辛いとこですね。24時間、先生にされちゃう、大変な時代になったんだ(笑)

浅古:そうなんです。
佐藤:だれか入場されましたけど、知っている方ですか。
浅古:僕の先輩、ジャラ(JARA)という協会の方です。仕事中なので、たぶん聞き専だけなので何も言わないと思います。

佐藤:拍手マークがでましたよ。仕事中の人に具駄話を聞かせてしまうと。西鍛冶〜夜討ち朝駆けで質問出しまくり作品を返してきた、それは好い弟子ですよ。そういう人間に巡り合うことなんか、なかなか無い体験だと思います。
浅古:居ないと思う。
佐藤:課題を出しても、満足な作品を提出しないのは普通の学生でしょう。
浅古:そうですね(笑)僕は普段は仕事している。何かねー、付き合っていられない(笑)。
西鍛冶:本業の仕事が中心なので(笑)。

佐藤:先生として「観てやる」と宣言しちゃったからには、丹念に観てコメントする義務はあるでしょう。
浅古:だから、いいんですよ。
佐藤:今も浅古先生に作品を見せているんですか。
浅古:見せない。
佐藤:再度お聞きしますが、何年間、見せてます、作品を。
浅古:2年生から卒業制作までづ〜っと、だよね。
西鍛冶:そうですね。
佐藤:朝から晩まで、見せちゃった(笑)いいお父さん見つけちゃった感じだね。

浅古先生の創作ボタンはどこだ

西鍛冶:
当時、CGということが全然何か分っていなくって、僕が何をしたかったかと言うと・・。僕の中では浅古さんだけが知っている特殊なボタンが有るって、本当に思っていて。僕が素人ながら観た時に、浅古さんの絵はプロの作品だから、撲の描いたものと全然違っていました。プロ、そうは言っても同じCGソフトを使うんだから、浅古さんみたいにリアルな絵が描けるノードみたいなものが、どこかにあるだろうと探りました。

佐藤:先生の創作の肝を掴みたい意欲は分るんですが。浅古さんの作品のここがイケテル〜!その細かい点を教えてください。浅古ボタンのツボといいますか、魅了される点です。そこに近づきたいので、毎日作品を見せつけたいという動機が生まれる起動点です。
西鍛冶:僕は一番最初に受けた印象は、密度が凄!な〜と感じちゃいました。浅古さんはCGパース屋さの中でも特殊かも知れないです。人とか樹木とか、全部3Dで用意していて、あとから補色するという感じじゃなかったんです。そんな手法で描くCG作画法が有るなんて、僕は思いもしなかった。

 (浅古・西鍛冶でガヤガヤガヤガヤ・・聞き取れない)

 絵:浅古陽介さん作品

佐藤:パース用の人間や樹木をたくさん用意してあって、着せ替えしたりしているんじゃないんですか、と。
西鍛冶:凄い細かい処に人が居たり、絵の密度が凄く高いなーと、一番最初に思った。
佐藤:CG画像作るだから、写真のように偶然に写り込んでしまい存在して見える、そんなことは無いよ。だから、CG画の面内はすべて作者が意図して配置してる。浅古さんは細かいところにまで配置してて、西鍛冶は気が付かねーだろな、と。悪いおじさんだね。

浅古:そういのに気付く奴を探している。(笑)
佐藤:凡庸な目を持っている奴とは話したくない、と。弟子選びも苦労しますね。浅古さんのように本業仕事を持ちながら、大学で教えていると、西鍛冶さんのように執拗な学生が稀に現れてしまうと。仕事に迷惑掛かり困るのか、仲間が現れて嬉しいのか。嬉しいんじゃないかと思いますが、どのように胡麻化した対応をしていたんですか。

浅古:ぜんぜん胡麻化さず、はっきり言う。「お前何時だと思ってんだ!」と言う。(笑)「忙しいんだよ、こっちは!」と。(笑)
佐藤:それでもしつこく意見を求める。今時の若者には珍しいんですか?浅古さんは俺をキモイ爺さんと言っていたけど、西鍛冶さんの方がキモイ・レベルが倍ぐらいありそうじゃないですか(笑)。
浅古:キモイ人と付き合う、それ僕は得意ですよ。
佐藤:そうでしたか(笑)布野さんとも付き合っているし。石鍛冶さん自身の自己紹介は途中で途切れてしまいましたが、何か付け加えることはありませんか。ちょっと脚色して言いますけど、浅古さんを寝かせず、しつこく意見を求める、いい学生だったと。最初の質問の内容というか、見せつける作品のレベルは、初歩的な問いも、ですか。
スマフォからPCへ 隠しボタンを探してしまう

浅古:繰り返しになっちゃうけど、さっき言ったようにコンピューターで作っているから、リアルなCGを作るのには、どこかに設定のボタン(アイコン)があるのだろうと、学生は皆が思っているんですよ。
西鍛冶:僕も、そういうタイプの学生でした。
佐藤:アイコンを押すと思った。情報が画面に開いて出ているんだと。スマフォ世代だから当然そう思ってんじゃない。

浅古:そんなボタンなんて無いんです(笑)最後に、無いんだよ!というのを分ってもらうまで、1年間掛かる。
西鍛冶:浅古さんが僕に隠している特殊なソフトなり、ボタンなりを引き出すぞ〜、みたいな思いが序盤の問いの、しつこさの源ですね。
佐藤:超リアルCG用アイコンがあって、押すと、浅古作品が飛び出す、そうなると思っていたんだ。
西鍛冶:そうです。リアル設定ボタンみたいなのがあると想像していたんです。

佐藤
:そうか、西鍛冶さんがスマフォを持って暮らし始めたのは何歳からですか。
西鍛冶:僕は高校生からスマートフォン持ってました。PCも同じぐらいの時期に持ちましたね。
佐藤:中学の授業で使っていたという訳ではないんだね。
西鍛冶:中学生の頃は家のパソコンを触っていました。本格的に自分のPCを持ったのは高校生のときです。

佐藤:今年、高校生1年生になったけど、京都の友人の家に泊めてもらった10年前は子供でした。子供たちは幼稚園入学前からiPad使ってアニメを見まくっていました。Z世代、西鍛冶さんより10歳ほど年下。あっとうまに、若い世代が成人します。
旧知の田中浩也さんは今、45歳ぐらいだと思います。彼は小学生でプログラム書き自分用のゲームを作って遊んでいたと言ってました。西鍛冶さんは田中さんのように子供の時分からPCを使っていたんじゃないと推測します。商品としてのスマトフォやPCやソフトを買って使っていということですか。

西鍛冶:そうですね。
浅古:スマフォを先に使ったんだよね。
西鍛冶:そうです、PCよりスマフォの方がぜんぜん先ですね。僕がPCに強かった感じは全然無い。秋葉原にPCパーツを買いに行くPCオタク・タイプの高校生ではなかったです。
























2021年佐藤用iPad

高額だろうCGソフ

佐藤:3DやCGでは画像をモニター・画面上で自在に動かし、作品をつくるためのソフトって、高額でしょう。学生たちはCGソフトを手に入れるのに、どうしてるんですか?お金の話になっちゃうけど。
浅古:今、学生は無料で使えるんですね。
佐藤:なるほど。ソフト会社は学生に無償提供して、社会人になったら使ってもらおうと。そういう販売手法なんだ。先行投資しているんだ。

浅古:そういう投資をしているんですよ。
佐藤:一度書き上げたしまったソフトだから配布するだけだし、囲い込み作戦なんだ。CGソフトにも無知でなんですが、西鍛冶さんが学生時代に使っていたソフのト銘柄は何て言うんですか。

西鍛冶:僕が使っていたのはCG・SMAXと言います。オートディスク社のソフトですが、授業で教わっていたのはマクソンシネマ4Dで、日本製じゃないです。
浅古:シネマ4Dはドイツかな。オートディスクの3DCGSMAXはアメリカ製です。
佐藤:シネマっていう名が付くからには映画製作のソフトでもあるのかな?

浅古:そうそう。スタジオマックスも映画用のソフトです。VFX用のソフトです。22:06
佐藤:映画『アポロ13号』発射直後に機体から氷がバラバラと落ちる映像もつくったソフトですね。現実にはないんだけど、氷が落ちる絵を観ちゃうと、お!飛び立った〜!誰も観たこと無いシーンなんで、嘘絵なんだけど、実感は増すんですよね。

浅古:映画製作に使っていて、建築の部分ではそんなに使わないです。
佐藤:そういう高度な作品を制作できるソフトを学生が買うの、滅茶高価じゃないんですか。
浅古:スタジオマックスで30万円、60万円で、学生は出せない金額ですね。
西鍛冶:買えないですね。
佐藤:学生だという証明書を出すと、そのソフトは与えられるんですか?コピペでバラまかれることはないんですか?
浅古:もう無くなりましたね。昔はコピーできましたね。





CINEMA 4Dとは?
Cinema 4Dは、プロフェッショナルな3Dモデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリングのソフトウェアソリューションです。その高速でパワフル、柔軟で堅牢なツールは、デザイン、モーショングラフィックス、VFX、AR/MR/VR、ゲーム開発、そしてあらゆるタイプのビジュアライゼーションのプロにとって、3Dワークフローをよりスムーズで効率的なものにします。Cinema 4Dは、一人で作業しても、チームで作業しても、驚くべき結果をもたらします以上ネットより



絵:13号より氷塊が落ちるCGでつくられた画像 予告編を観る

最初に描いたCG作品 マニュアル本の意味不明な言葉

佐藤:学生には無料配布されているソフトを使って、西鍛冶さんは何を制作したんでしょうか、四角い箱を描いて動かしたんですか?

西鍛冶:僕がスタジオマックス学生版をインストールして、よしこれを!存分に使うぞーと。最初、浅古先生はこのソフトを使っているという情報を得て(笑)浅古さんのような絵を描くには、シネマ4Dじゃないと!、スタジオマックス学生版を使い込んでいても意味がないと思って(笑)
佐藤:まずは、分らないけど先生の行為をみんな真似る。
西鍛冶:浅古さんが使っているのが3Dスタジオマックスの学生版をインストールしました。最初に何をやったかなー。僕は安藤忠雄さんの六本木の「21_21」ツーワンツーワン・デザイン・サイトという美術館があるんです、その美術館が好きで、それをモデリングして、勉強していました。

佐藤:最初の作品を浅古さんに観てもらった時の第一声は何?でしたか。浅古さんは観た記憶ありますか。
浅古:何かそんなの描いていたかなー。
西鍛冶:それが最初の制作でした。
佐藤:ほとんどスマフォ暮らしの若者が、いきなり美術館の絵を描くことができたんですか。1年ぐらい掛かるんじゃないんですか。そうでもないですか、スイスイ描けてしまいましたか。
浅古:使うのはそんなに掛からない。
西鍛冶:書店に行けば、3Dマックスの使い方マニュアル本は売ってます。それを手に入れ、一章から読み始める感じで学び始めました。熱中して読みふけって、ある程度の絵ができるまで習得しましたね。
浅古:ただ、何ていうか〜、難しいのはマニュアル本に載っている言葉の意味とか、パラメーターがどういう仕組みになっているか、そういう用語を理解するのはね、相当時間が掛かる。
西鍛冶:そうですね。
浅古:読んだとしても、それらの用語はチンプンカンプンだよね。
西鍛冶:そうです。最初は分らない。
佐藤:建築の用語とは無関係でしょうからね。
西鍛冶:全然違いますね。
佐藤:浅古先生に付きまとい、カルガモ親子のように年中ついて歩いてた。そう、完全に覚えるんですね。「これなんですか?先生!」と、連発し続けていた(笑)。
西鍛冶:そうです。最初は浅古先生からフレネルチ(値)みたいな話を言われても、そのフレネル値が何なのか、それを理解するのには、また時間が要ったです(微笑)
佐藤:そうか〜、CG業界の用語を知ることから始まるんだ。

西鍛冶:浅古さんが何を言ってのか?それが分るまでに時間が掛かりますね。
佐藤:半年ぐらい付けまわしていて、理解できましたか?
西鍛冶:いやー、出来たか?出来ないか?で言えば、出来きてないです。でも、最初の一歩はとりあえず踏みだせた。

佐藤:西鍛冶さんにとって「CGは手応えある、ある〜」と思ったのはいつ頃でしたか。いける、いける、これを俺の職業にしてしまおうと思った瞬間と言いますか、その時期です。プロの一歩を歩み出したんだと思うんです。













絵:21_21 DESIGN SIGHT webより








絵:ネットより

西鍛冶さんの卒業制作


浅古:
それは卒業制作だろうね。
西鍛冶:卒業制作までは、何見せているか?と言えば、訳の分からないものを浅古さんに凄く見せた。とりあえず出来たなと思える制作品を見ていただきました。卒業制作は提出期限がギリギリでした。
佐藤:卒業制作は三角の屋根が群になって見える作品だね。あの作品は3Dで動いたりするんですか?
西鍛冶:あれがCGです。動かないです。映像ではないです。
佐藤:卒業した年度は何年ですか?
西鍛冶:2年前の2019年3月卒業です。

佐藤:東日本大震災に遭って津波被災地の現場を一杯、見てきました。その体感があったので、西鍛冶さんは被災地風景の影響を受けているのかなーと昨日データ整理してて思いました。安藤さんの21_21美術館の影響かな?
壁がなく21世紀の竪穴建築に見えました。屋根ばかり散乱してて、屋根が斜めになっていて口を開けている部分に硝子をはめ込んでいます。瓦礫群に見える、津波の後の形態に似ているので、若い人が描いたような震災後の気分に好感を持ちます。誤読かもしれません。大震災以前に西鍛冶さんの卒制のような建築はディコンストラクションと言われていて、一時流行ってました。3・11を経たので意味が変容してしまいました。
西鍛冶さんの卒業制作は朝方(逆光気味)の光源で「俺たちはこの屋根だけの廃墟群に柱を建てて暮らし始めるぞ!」という気分が伝わってきます。私の誤読的な快楽ですけど、好感持ちました。感情を誘導するかのようなCGを制作する人なんだと思いました。卒業制作のCG評価についてはどんな言葉が印象にのこっていますか。図面は無いですか?


絵:西鍛冶さんによる卒業制作CG

西鍛冶:
図面もあります。
浅古:模型もあってね。
西鍛冶:図面も模型もあります。
佐藤:仙台卒制日本一展に出品しなかったですか。
西鍛冶:出してないです。卒業したのが2019年3月です。
浅古:2019年3月だから2018年度の卒業ですね。






佐藤による石巻市門脇町の被災報告動画



宮城県女川町の津波被災状況動画














佐藤:2018年度卒制、仙台日本一展。俺は五十嵐太郎先生に「席を用意してます」と言われたので、観に行った。渡辺顕人さんという工学院大学の学生さんが一位になった年度ですね。日本一展の詳しい全レポート・聞き取り記録をweb頁にして公開してました。渡辺顕人さんの卒制は日本一狙いで作られたもので、工学院大では評価が低かったんそうです。内容はズントーの美術館のパロディー、二次創作でした。外壁が外部環境の変化に応じて開いたり閉じたりする、外壁がオート作動する作品でした。建築鱗みたいで動く模型でもって、圧勝してしまいました。西鍛冶さんは渡辺顕人さんと同世代なんだ。


 絵:2018年度 渡辺顕人さん卒業制作 日本一位

西鍛冶
:あの年、卒業です。
佐藤:あの仙台の卒業制作競技会に参加して「建築は終焉した」と確信しました。自慢話じゃないんだけど、日本一展開催前日に、出品作品を全部、たぶん700点ぐらかいな、ざっと観ました。一緒に工学院の樫原徹先生と観た。「佐藤さん、どれが一位だと思いますか?」って聞かれたので「渡辺顕人さんの作品が一位だ」と伝えました。翌日一位になった。どうだ、建築は終焉したぜーみたいなことを言ったから、みんなから嫌がられたけど。そういう思い出があるので、話ました。誰にも頼まれていないんだけど、その後、関係者の聞き取りしweb記録はつくり公開しています。
西鍛冶さんも2018年度卒業でしたか、あの世代ですね。西鍛冶さんと同世代のイメージが湧いてきましたよ(笑)今年から始めた俺様月一ZOOMの第一回登壇者は西鍛冶さんと同世代の女性で、竹中工務店に勤務された須藤悠果さんとの語り合いで、記録公開してます。

少し脱線しました。ここから浅古さんの世代についてお聞きしましょうか。



記録は佐藤のサイトで読むことができる


絵:2018年4月6日工学院大学傍で呑む
呑みながら聞き取り、記録を読む 

競技会で渡辺顕人さん質疑応答へ
浅古さんが学生だった頃 ミュージシャ憧れる

佐藤:浅古さんは何年生まれでしたか。
浅古:1976年です
佐藤:では1986年に始まった日本の経済バブル時代を体験しているんですね。
浅古:中学、高校に上がるぐらいに、バブル経済一番最後です。
佐藤:お父さん、お母さん、分厚い財布を持ち歩いてた時代だ。

浅古:持っていた時もありましたよ。その後で1991年以降、バブル経済が崩壊して落ち込んだ時も知ってます。(笑)
佐藤:バブル経済は1985年から6年間ぐらい続いたけど、日本経済は落ち込んでから既に30年だから随分前です。まだ立ち上げれない日本(笑)。いつになっても庶民の財布は厚くならない、経済が浮上しないと言われる失われた30年間が過ぎ、新コロナにも遇い40年目に突入してしまいました(笑)。浅古さんは高校はどこでしたか。

浅古:高校は足立区の地元の都立高校だったです。都立川北高校です。
佐藤:どうして建築の道を選んだんですか?
浅古:今もデザインスタジオっていう名前です。親が建築設計事務所を営んでいました。親父が付けた名前なんですよ。僕は二代目です。僕が付けたくて名付けたわけではないです。
佐藤:お父さんの看板を守っているんだから、いい息子さんじゃないですか。
浅古:まあね。
佐藤:CGだけじゃなくって、建築の設計も請負ってこなしているということですか。
浅古:今は所員はたくさん居ませんけど、設計は、親父の弟子たちがやっています。
佐藤:息子は手伝わないんですか。

浅古:僕は設計やってない、CG画の制作だけですね。
佐藤:お父さんの後継ぎになろうと思って、建築系の大学を選んだということですか。
浅古:そうです。他に道としてはどこでもよかったんです。
佐藤:俺、昔、子供に設計したら、と言ったら「時代遅れなこと言ってんじゃね〜」と言われたよ、建築に興味を示しませんでしたね。浅古さんはいい息子ですね、お父さん喜んだでしょう。
浅古:どうだったですかね。本当はミュージシャンになりたかった。
佐藤:ミュージシャンといってもいろいろジャンルがありますが。
浅古:とりあえず、ギター弾いていました。それで中3ぐらいから始めて、
佐藤:目標は尾崎豊型ですか?

浅古:僕が好きだったのはジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)。
佐藤:歯で弾いちゃうジミヘン!ヤバイ一人を目標にしてましたね。ギターひっくり返して弾いてましたよ。
浅古:ジミヘンは右利き仕様のギターを左で弾いていた。歯でも弾いてました。ジップオイルでギター燃やしたりしてました。
佐藤:ピアノを燃やしながら演奏した!山下洋介みたいな表現演奏をしてるんだ。ジミヘンを目指した中学生だったとは!過激ミュージシャンが好きなんですね。

浅古:違う、違います。そっちは置いておいて、ただ凄い巧いですよ。たまにバラードの曲とかは、ぜんぜん聞いたことが無いコードだなー・・・と思って。ジミヘンは凄くジャズの勉強をしていたですね。ジャズ・ミュージシャンだったのがロックに行く。じゃ〜俺もジャズ勉強しなきゃだめだなーと。で、大学に行って大学のジャズサークルに入りたかったんです。だから大学はどこでもよかったんです。



佐藤:ビルエバンスは大学に入ってから、知ったということですか。
浅古:そうでうすね。
佐藤:ジャズやロックに填ったら、CG制作の勉強してるところじゃないじゃないですか。
浅古:そう、で、あんまり真面目に授業も受けていなくって。だけどあのままじゃダメで。課題が面白くなってきて、西鍛冶の先生でもある僕の恩師でもある、内田先生と会ってから真面目に授業を受け、勉強するつもりになりました。そこから建築の設計も頑張りだしたんです。建築の勉強し出すのが遅かったですね。
佐藤:音楽、好きになっちゃうと感情を表せるので、理屈で作りだす建築じゃなく音楽の道に行くよね。建築を出たミュージシャンなら東北大のオフコース有名だ。
浅古:ミュージシャンに行きたい。

佐藤:腕一本で世界を征服できる音楽へと、当然のように少年たちは音楽へ行くよ。それで内田先生に出会って建築の道を目覚めさせていただいたんだ。内田先生は設計をする方じゃないんですか。
浅古:そうですね。内田祥哉(よしちか)さんの息子さんです。
佐藤:内田先生に会ってから、建築が面白いなーと思った。面白いと感じたそこの点はどういうところでしたか。


絵:ネットより





















■ 変な建築家たち作品を好きになる

浅古:その前に僕が好きだったのはアーキグラムだったんです。
佐藤:歩く建築群ですね。
浅古:ウォーキングシティです。インスタントシティとか。
佐藤:アーキグラム、絵の建築、アンビルド建築家ですよね。ロンヘロンの作品は富山にあったかな。
浅古:ロンヘロンとピータークックと。
佐藤:ウォーキングシティを見て痺れちゃったんですね。
浅古:建築でこんなことやってもいいんだと思った。

佐藤:建築でも、どんなことやってもいいんだけど、大学に入って知ったと。アンビルド建築たくさん絵が残されているから。面白いよね。
浅古:アンビルドだけど、これでいいんだと思いまして。

佐藤:父ちゃんを傍で見ていれば実作し設計料を頂くような仕事人たちだから、アンビルドという発想は身に付かないかな。建築にアンビルドの世界があるとは思いもしなかったんだ。


 絵:ネットより 

浅古:実家ではアンビルドの豊かさを思わなかったです。そうすると、自分のやっていた音楽と接点が出来て。

佐藤:自由な音楽を創作して生き抜いたビルエバンスやジミヘンは、ロンヘロンとは同世代かも。世代が近いのかな。
浅古:アーキグラムもビートルズとかのジャケットをモチーフにしたりしてます。
佐藤:大友克彦洋作『アキラ』やウォーキングシティの作画を観たら若い人は驚くよね。こんなことあり、なななんだと思ってしまいますよね。

浅古:そこから建築の変な人たちを好きになりましたね。なぜか好きでした。だからデコンとかも一通りは観ましたけど、OMAとかも観ました。



アーキグラム
1961年にウォーレン・チョーク、ロン・ヘロン、デニス・クロンプトン、ピーター・クック、デヴィッド・グリーン、マイケル・ウェブの6人を基本メンバーとしてイギリスで結成され、70年代初頭まで活躍した前衛的建築家グループ。また、彼らは同時期に同名の雑誌を9号自主出版した・・・ネットで読む 






























佐藤:OMAだとリサーチして作るというから、堅実な手法になつちゃいますよね。
浅古:初期の頃の『S,M、L、XL』刊行されたか、出ないかぐらいの頃の作品です。で、内田先生ですよね。僕は設計が好きじゃなかったんです。CADは使ってないで、手で描いてました。

佐藤:パソコンブームが来たのは95年だから大学生に入ったか、その位じゃないですか。
浅古:WIN95が発売されたあの当時です。大学の1年生か2年生ぐらいです。
佐藤:西鍛冶さんはまだ生まれていません。浅古陽介、初めてパソコンに触ると。
浅古:家にはPCあった。親父がCADで描いていたから有ったんです。ペン・プロッターとか有った時代です。まだ家に有りますよ。今は無いけど保管してたら面白かった。だけど意外とPCは触らなかったです。何時から触るようになるだろうなーと思っていたんですよ。
僕は秋葉原第一世代だから、楽器も当時から自分で全部改造したりして使っていた。エフェクタ〜作ったりもしました。

佐藤:PCも既製品は買わないで、部品を買って自分で組み立ていたんでしょう。
浅古:そうです。当時大学の友達と一緒に秋葉原に行って、パーツだけ買ってきて、そこから組み立てていった。お金も無かったので、組み立てることに興味がありましたね。余談かもしれないけど、PC周りの大概の物はできるだけ自分で作ろうとしています。(笑)最近は楽器も作っています。

佐藤:ウクレレギター、ギターレレかな。西鍛冶さんへ手作り楽器をプレゼントされたとFBに投稿してました。
浅古:そうですね(笑)あれ、西鍛冶の絵が止まっている。動いてないですね。
佐藤:止まっている、西鍛冶さんのZOOM、トラブル発生したようです。固まってしまっている。どこかへ行ったかな。このまま進めましょう。仕事でも入ったんでしょう。



シアトルの図書館


絵:ネットより 
浅古さん・学生時分の動画作品
YouTubeより写す
U_yoshio.mov
建築学科で使ってる製図台のアニメーション。2005年?くらいに作ったやつ。

  
 浅古陽介さんの手作り楽器
■ バブル崩壊で、苦学生からCG作家へ

浅古:で、計画学的なことが苦手なんです。設計が得意じゃないんです。間取り考えたりするの、凄く嫌。どっちかと言うとデティール考えたりするのが好きだったんです。詳細を考えるのが好き。これとこれをこう組み合わせると巧くいくぞ!みたいな事を考えるのが好きでした。ただ、そういう授業が無かったんです。だから、製図では詳細図は求められない。計画してプラン描くのが苦手で。そこで内田先生は割と・・・。

佐藤:西鍛冶のさんから、ZOOM止まっているの、私だけでしょうかとメッセージが来ました。切れたの、何でかな?電波が詰まったかな。まあいいでしょう、内田先生にいろいろ教わった。設計じゃなくって、PCでCG画を制作する勉強に移行し、パース屋さんへかな、それを生業としようとした切っ掛けとか動機を話してください。

浅古:基本的には設計をやりたかったんですけど、僕は自分で学費払わなければいけなくなった。
佐藤:途端に!お父さん学費を支給してくれなくなったんだ。バブル崩壊し借金背負ったのかな。
浅古:そうそう、そんな感じです。
佐藤:91年ぐらいから、毎年自殺者数3万人超えて、つぶれ人が多くいて、財布が空っぽは日本各地にあった風景ですね。脂っ濃いことに手を出していた人は多かったんですよ。お父さんの財布は急に薄くなって、学費支給なしの学生なったと。その事件は何年生で発生し、自分で学費払ってたんですか。
浅古:4年生の時ですね。

佐藤:大学の最終学年になったらバブル崩壊の煽りを喰って、学費を自分で稼いで払う状況になった。自分で学費を稼ぐ学生になると。
浅古:その時に、模型作りのバイトとかも来たんですけれど、そんなお金じゃ学費にならない!CGの外注さんが先輩に居て、そこの手伝い、バイトで行っていたんですよ。時給2,3千円だった
佐藤:今でも、その時給は無いかも!1日8時間働くと2万4千円だね。CG制作バイトを始めた。ある程度3Dは使えていたんですか、バイトでいろいろなCG技を覚えたんですか。バブル崩壊のお陰様で〜CG技術も大金も得る、経済的にも親離れ!できちゃったんだ。経済崩壊で、まる儲けだね。お父さん経済バブル崩壊して浅古洋介に運が向いてきたんだ。親がつぶれないと息子は自分で稼ごうとしない(笑)死ぬまで親に寄生する世代が増えた当時だし、独立できちゃってよかったね。

浅古:そうですね。親の財布が厚いと、確かに自分で稼ごうとしない(笑)。

佐藤:バイト続ければ続けるほど実社会の中で、CG画の役割を覚えてしまったわけでしょう。
浅古:細かい話ですけど、学費が60万円必要だったですよ。半期分ですよ、1年間で120万円は要るんです。だから、実家で暮らしたので半年、休学しました。30万円稼げたら、残りはまたバイトしながら学校へ通えば何とかなるだろうと思って。そういう見積もりを立てて、休学したんです。休学してCGバイトしてみたら半年で60万円ぐらい貯まった、ははははは。

佐藤:おめでとう!


2006年(平成17年)東京都のパート・アルバイトの募集時平均時給は「961.4円」(職種計)。その後年々上昇を続け、2009年には1,000円台に突入しました。そして2015年の年間平均は1,048.9円となり、10年間で87円の上昇、率にして9.1%の上昇となっています(左図) webより

図 webサイトより 

 図 webより 
■ 昼飯は寿司だ三昧の学生生活へ

浅古:CGバイトで稼いでお金が余ったんです。それでいい暮らしをしてましたね、半年(笑)授業料払ってしまって、いい暮らし、しました。
佐藤:学生のいい暮らし?てなんですか。
浅古:昼飯はずーっと寿司でしたね。
佐藤:寿司好きなんだ。バブル親父の昼飯じゃないか!先生は400円の鮭弁当くっていたんじゃないの。浅古、寿司を毎日食らう、なるほど。
  西鍛冶さんZOOM戻る
ZOOMが切れた原因わかりましたか。

西鍛冶:接続し直したら入れました。
佐藤:足で機材を蹴とばしたんじゃないの。
西鍛冶:蹴とばしてないです。

 佐藤、西鍛冶さんが消えてからの浅古話を要約し伝える

浅古:俺、周りからは自分で学費を稼いでると思われて、苦学生ぽく見られたんです。苦学生のふりしてた。
佐藤:苦学生が昼飯に寿司食うのは、新・時代到来ですね(笑)
浅古:苦学生のふりして寿司食っていた。
佐藤:俺の世代の学生だと、神田川っていう歌、そのままの暮らしをしった人多いみたいだよ。4畳半に彼女とふたり、ちゃぶ台一つと裸電球が下がっているアパート。貧乏内装のイメージだけど。浅古さんが演じた苦学生は昼から寿司食ってた。日本も豊かになったんだと(笑)。西鍛冶さんは学生でCGバイトしては、ステーキ三昧の昼飯だったと言いだすのかな。

西鍛冶:いやいや、そんな贅沢な昼飯はしてない。
浅古:西鍛冶は質素な暮らししているよね。
西鍛冶:僕は質素な暮らししてますよ。いまだに学費を返済中ですよ。奨学金の返済してます。全学年、借りているんで、これから全額返済しなければいけません!










コンビニ鮭弁当 絵ともにネットより
2021年現在550円とか

左の絵 ネットより 
学費ローンに群がる資本家 返済し続ける元学生

佐藤:4年間の学費全部!借りたんですか。
西鍛冶:40才ぐらいまで返済します。
佐藤:奨学金は無利子ですか。
西鍛冶:無利子じゃないです
佐藤:マイナス金利の時代なのに、学生から利子までむしり取るとは、なんて酷い社会、酷い国だ。アメリカでは学生が奨学金で苦労してて、前々回の大統領選挙ではサンダースが人気になったけど、日本でも学生さんたちは奨学金を借りて、卒業してから苦労して返済するしかない。そんな糞な社会になっていたとは知りませんでした。なんとかしろ政治家野郎ども。

浅古:酷いね、あれは。









絵ねっとより
佐藤:他に投資しても利益が得られなくなったから、学生に借金させて利子で絞り取ったり、派遣で賃金を絞り込んで吸い上げる。酷いこと政治家が実践しだしたから、日本の資本主義も終焉だね。日本も、ろくな国じゃねーってことだー。奨学金は支給するものだ、返済はチャラにしろ。バブル崩壊したとき何兆円も銀行にあげて救ったのに、若い学生には奨学金を支給しないなんて、酷いことだ。
西鍛冶さんは総選挙は「奨学金返済はしなくていい」と公約する政党に投票するしかないね。借金抱えているのでは質素な暮らしをするしかない。
浅古パパの財布は、バブル崩壊して空っぽになったけど、CGバイトしだしたら浅古さんの財布は膨らむ一方であり、CG技術は身に付くは、社会が必要とする人材に大変身した。で、昼飯に寿司喰う学生になった。そのまま浅古さんはバイトしてた会社に入社してしまったということですか?

浅古:そこには入社せずに、バイトで続けてました。バイトに行きながら、専門学校の教員の仕事もしてました。呼ばれたら模型作りのアルバイトにも行っていたんです。

佐藤:パパの財布が崩壊したお陰で、浅古さんは職業を渡り歩く者に変身していたということだ。渡り暮らしは建築界の人としては古来から正常ですよ。設計図だけ描いて死んでしまうなんて、異常だと思う、俺は。

浅古:そうだと思いますね。
佐藤:模型作ったり、ジミヘンの真似したり、専門学校で教えたり、CGで稼いだり、時々儲かったら寿司食っているって。古来から職業を渡り歩く者は建築人としては正常ですよ。そのほかにバイトしてないですか。
浅古:カラオケ・ボックスでバイトしてました。東京からは離れた暮したことはないですね。

佐藤:中世の渡り職人だったら、同じ生業を続けるためには各地を渡り歩く。定住してる職人は、職業を渡り歩くんだ。農業やってて仕事が有れば大工になったり、茅葺き職員になったり、左官に変身したり・・・など。浅古さんの場合は東京をベースに職業を渡っている。学生時代から多様な職業を渡り歩いて、バブリーな学生・渡り職人だったんだ。現代の渡り職人的建築家と言えますね。

浅古:大学の4年生から卒業して1年間ぐらいはそんな感じで暮らしていました。で、講師の口は大学の先輩の紹介ですね。PCやCG技は覚えられましたね。 55:09







絵 教育一般貸付 (国の教育ローン)


■ソフトについて GAFA社会に暮らしている

佐藤:いろいろできるんだから、馬鹿じゃねーんだ。
浅古:一人で物凄い量のソフト数覚えましたね。7つか8つ覚えました。
佐藤:プログラムを組んで、ソフトを作ったりはしなかたでしょう。 
浅古:ソフト作り、それはしないです。
佐藤:CGソフトにも適材適所というものがあるんですか。この事務所にはこのソフトで対応できるよ、そういう対応。
浅古:ソフトの適材適所はあるんです。事務所にもまあ、あるんです。ただ一つのソフトに絞っちゃダメですね。ソフトウェアーというのは民間の会社で作っているものだから、いつ無くなるのか分らないんですよ。
佐藤:今、使っているZOOMも、連絡用に使っているSNSサービズ各種も、いつ無くなってもおかしくない。
浅古:だから、プラットフォームと呼んでいますけど、基軸にしているソフトと、便利に使えるためのソフト1本は必要です。

佐藤:CGソフトにギンプ(GIMP)のような無料配布ソフトはないんですか。
浅古:ありますよ。無料ソフトもあるんだけど、3Dだとブレンダーか。それは無料なんですが、微妙に癖があるんです。世界中の人たちがバージョンアップして、成立しているソフトって何があるかなー。JW-CADは成功していると思う。
佐藤:JW-CADは20年前に使っていたけど、使い方は忘れてしまいました。JW-CADのような3Dソフトは無いんだと。

浅古:ソフトウエアー全般にそうだと思います。今、WIN-10使っているじゃないですか。WIN-11がリリースされていると思うんです。OSバージョンアップをしたらソフトウェアーも対応しなければいけない。そこから解放されたいと言う人たちもいます。GINPもそうですよね。
佐藤:GAFAの奴隷支配から逃れるには、フりーソフトを使うのがいいんだけど、市販のソフトだと更新版を永遠に買い続けるしかなく、知らず知らずのうちに資本主義原理で動かすOSとアプリ会社の奴隷になるよ。彼らは時々バージョンアップして、使えなくして総買い替えを迫る。

浅古:逆に言うと、消費者としての権利をちゃんと主張すべきなのよ。俺らも情報提供して、その情報をただで使っているんだから、使わないよこのソフトと訴え、話をしていくしかないようだ。
















 CG制作組合はありますか

佐藤:一時、シールズ(SEALDs)が話題になったけど、皆さんは彼らに近いと思うけど
浅古:西鍛冶と同世代か?
西鍛冶:少し上の世代ですね。
佐藤:ソフト会社に変更されまくって、売りつけられる状態から解放されるために、声をあげないと、思うままだ。CG使い手は連携してデモ起こさないと支配から逃られないよ。
浅古:アメリカではちょいちょいそういう話はあがっているみたいです。

佐藤:CGソフト使い手による、ウォール街オキュパイ運動のような事が起きないと、独占・ソフト状態からは解放されない。ソフト会社もただ儲けるだけじゃなくって道徳的資本家に変容してもらわないとね。ソフト配給者と使い続ける3Dソフト使用人奴隷役は固定されてしまうよね。新型コロナがやってきて、かなりショックを受けているので、単に金儲けだけしていると、地球に住める時代の人間は終っちゃう。そういうことを痛感したと思う。資本家と奴隷ソフト使人、その関係は変化するかもしれないですね。今回の世界的パンデミックや温暖化の影響によって、お金を介さないで暮せる社会をつくりましょうと、言い出す人たちが現れてきています。新自由主義におかされている自民党などによる政治支配が変わらないので、新総裁は傀儡総裁なんで日本の閉塞的な状況はまだ続くでしょうが。
同業者が連携して声を上げて変えていくしかないですね。CG業界には組合はあるんですか。

浅古:組合はないです。協会はある。
佐藤:CG作家それぞれがバラバラに活動していると、格好の餌食にされ続けちゃうね。浅古さんもそろそろ金が溜まってきたころだから、ここらでバージョンアップしよう!バーンと更新され、押し売りされちゃう。
浅古:今はサブスクリプション年間10万ぐらい払ってます。

佐藤:何万人もいたら、相当お金が集まりますね。
浅古:オートデスクという会社なんですけどね。それがGAFAみたいに、長者番付に載ることはないですからね。2万人から10万円ずつ巻き上げるのと、1万人から10万円巻き上げるのと、100万人から1万円ずつ巻き上げる、1000万人から千円ずつ巻き上げるの一緒。今はGAFAがやっている事って60億人から10円、20円ずつ巻き上げることでしょうね、そっちの方が儲かるということなんですよ。
佐藤:マネー・ロンダリングして税金も払ってない。で、各国政府が連携してGAFAに売り上げの15%課税しようぜ・・・という動きは出てきている、まだ実行されていない。 あり過ぎて使えきれない金は無いと一緒だ、そんなに金を集めてもしょうがないだろうに。
そういうことで3Dソフトは時々バージョンアップする度に、大金支払ってCG作家たちは苦労しているんだと。

浅古:フリーウエアーのソフトっていうのは、OSのバージョンアップ対応が巧くいかない。
佐藤:勘ぐりすぎかもしれないけど、フリーソフト排除するために時々OSをバージョンアップしているように思ったりする。
浅古:それはあるでしょうね。アイフォンなんて毎年バージョンアップしてるし。
佐藤:使い難くてしょうがない、画像や動画データが大きくなりすぎて。データ量が多いのでWi-Fi通信が詰まり放しになる。最初のスマフォで俺は十分だった(笑)高性能のIT機器のために金を稼ぐしかなくなるなんて酷い社会だよ。
西鍛冶さんには訳のわらない親父話に成ってしまいました。西鍛冶さんの話聞いて、教育ローン背負わされて、何十年も返済し続けるなんて、若者の能力を借金返済に回しちゃう国は滅びるしかないよ。国会へ苦学学生さんたちがデモ仕掛けないと、変わらないよ。
浅古:ははははは













若者が夢を語り合えない社会 

西鍛冶:いや、いや、私はせこせこ労働します。
佐藤:素直なるZ世代は政治家と銀行資本家の餌食にされちゃっているね。
西鍛冶:そうなんですよ。
浅古:せこせこと労働することだけで済ませる、そういうことを言うのがいい奴だみたいな。お前たちの世代はそういう、せこせこ働く奴はいい奴だ、そこを共有してるイメージ持ってるじゃない。

西鍛冶:いやいや、まあまあ。
佐藤:資本家にとってはいい餌食でいいけど、社会全体にとっても若者自身にとっても最悪の道を歩いていることだ。

浅古:普通に就活して、公務員とかに就職したいという学生が多いのは事実だけど。ある意味凄く目立つよね。目立つなーと思っていて。
西鍛冶:どういう意味でですか、公務員志望することですか。
浅古:要するに真面目に就活する奴が目立つ。だけどさー、「アトリエに行きたい」と言う学生は減ってないんだよね、一定数居るよ。何かを追い駆けたい!という奴。彼らがそれを大きな声で言えなくなっているね。

佐藤:大学で学び、夢を持ってしまって、アトリエに行って自分の建築的夢を追いかけ続けたい〜!と大きな声で言うと、場がしらけーちゃうんだと。
浅古:そうそう、だから西鍛冶は巧くやっているなーと思うよ俺は。
佐藤:西鍛冶さんは学生の時分から夢を実現しちゃっている、そういうことですか?
西鍛冶:そうですか(笑)
佐藤:まだまだ学生ローン払って暮らすんで、昼飯に寿司食ってねーよ。巧くやってないじゃない。
浅古:今、西鍛冶くんの社長さんがいるけど、社長の所に入って、結局、好きな事やっているでしょう、お前は。(笑)
西鍛冶:まあ、まあ、だいぶ。
佐藤:だって、教育ローン背負わされてまで、好きな事やらないやつは馬鹿みたいなんじゃないの。自由のために暴動起こしてもいいと思えるほどだよ。
浅古:こつこつ真面目に働くだけです!と言いながら、西鍛冶君は自分の好きな事もやっている。そのしたたかさを持ってる、お前は偉い!と思うよ。

西鍛冶:ははははは

佐藤:先生に褒められたぞー。
西鍛冶:僕も、苦学生に期待しているというか、はははは
浅古:苦学生の皮を被って好きな事やっちゃう。
西鍛冶:師弟で苦学生の皮を被って好きなことをやってしまう、その土壌を開拓すればいいなと。

佐藤:苦学生物語を作って演じているわけだ(笑)。俺は学費ローンを背負わされて質素に暮らしながらCGの夢を追い続けるというストーリを自演しているということなんだね。目立つよう、社会に正面から訴えない世代なんだと。正面から訴えて、この社会は糞社会にも劣ると言い張った方が効くんじゃない。格好がよくないと思っている世代だ。
西鍛冶:撲の世代なのか分らないけど、そうやって国にとか、デカイ組織に対して大きな声で何かを言うという事が効率的に思えない。そう考えまして、たぶん国を変えるよりも、自分だけ所得が上がる方法を考えた方が早い。(笑)

佐藤:新自由主義者たちに影響されちゃってる発言だね。国民国家に希望を見いだせず、自分だけ効率的に所得が上がる方法を模索するとう事で、分断を図り搾り取る、新自由主義のたくらみに侵されちゃっているんだ(笑)せこいよ、そうは成らなし世界が荒れるだけだ。
西鍛冶:でも、そう思っちゃう。
佐藤:それは糞な政治家の「自助」発言に騙されているんだよ。未来はCG界のホリエモンになるしかないと(笑)。ホリエモンはエリート主義者でもあるし、ほとんどなれないよ。で、ああいう目立ち方する若い人が格好がいいと思う人多くなったね。
西鍛冶:国会の前でデモするよりかは、自分で副業を探した方が効率よくお金稼げる。そっちに、みんな行っているんじゃないかなー。
佐藤:爺さん政治家や資本家たちは巧妙に多くの若者をだましたもんだよ。分断させて力をまとめさせない、政治家の勝だな。建築界は副業をもって渡り歩くのは古来からしている作法だから、いいんだけど。自覚が無いと拙い穴を掘っていることになるよ。

西鍛冶:そうなんです、騙されているんです。

浅古:自分で税金をたくさん払うようになったら分るよ

佐藤:CG作家として自営業になって、毎年税務申告者になると分るんだと先生からのアドバイスです。自営のすすめだね。
「CG・画像の建築」を語り合う予定だったけど、日本型・新自由主義社会で若者から搾り取る話になってしまったね。面白い展開です。
荒波を受けても巧妙にこなしていると思って行動している西鍛冶さん、その行き着く先は想像できないけど、そういう話は建築界の学生に限らず、あらゆり領域の学生に蔓延してる。特にアメリカの学資ローンが酷いと言われてるけど。リクルート・スーツに身を固めて歩く姿は、Z世代の共通した悩みや処世方法だと思う。皆でハンガーストライキを実行するとか行動しないと、搾り取られ続ける。で、暮らしている社会は変わらないよ。巧妙に金持ちに吸い上げられちゃう、ということを私から忠告しておきましょう。
今から政治的発言をした方が、30年後は自分たちが社会を動かしていくんだから、若者たちに同じ苦労を強いるオヤジになる。負の連鎖って関係になるね、身の回りをよくする努力は要るよ。
資本家と私たちが地球上を荒らしまくって金儲けしているので、何度も登場してる新コロナ、まだまだ現れて酷い目に遭う。自覚がないから、失われた30年の後もとうぶん酷い目に遇うよ。

西鍛冶さんは新コロナ対応社会は全く苦にならなかったですか。オンラインホームオフィスで仕事はルンルン、でOKですか。


アニメーション「就活狂想曲」

新コロナに罹患しちゃったよ

浅古:新コロナの対応ですね。急に告白していいですか!
佐藤:なんで、もどうぞ。
浅古:僕ね新コロナに罹ってたですよ。先月です。
佐藤:罹っても、死ななければいいのよ。常に免疫力付けておけばいい。先月ですか?ゲッソりやつれていないじゃない?顔、病顔してないよ。
浅古:そうそう、PCR検査したら陽性だったんです。その二日間ぐらいは怠かったんです。2日寝てたら、だいたいいい感じになってきた。熱は37度でした。
佐藤:大した体温上昇じゃないね、パルオキシメーター持ってましたか。
浅古:持っていなくって。だけど、一回目のワクチンは打っていたんですよ。二回目の間に罹ったんです。37度ぐらい。

佐藤:俺は2回目の予防接種を打った翌日38.7度、怠くって一日寝てたよ。俺より低い体温だね。
浅古:熱、上がらなかったし、食欲も落ちてなかったし。咳と身体の節々が痛い、インフルエンザの症状より軽かった。
西鍛冶:まったく元気そうでしたよね。
佐藤:家族は、総・罹患となりましたか?

浅古:感染しなかったですね。既に妻はワクチンを2度打っていたんです。息子も娘も感染しなかった。娘は9歳ですけど、36.8度ぐらいまで出て、次の日に熱も治まった、咳も出なくなった。だから、たぶん感染してたと思います。子供は罹りにくいし、重症化しないみたい。僕は隔離されて、ホテルで10日間隔離生活していたんです。1:12:25

佐藤:隔離生活のためのホテル代は国庫から出るんですか?
浅古:無料でした。かつ入院扱いです。隔離されてから5日後かな、PCR検査を受けたら陰性だった。だから娘は罹ってたと思うです。感染防ぎたいなーと思っていた。だけど娘は一日で復活しちゃう、無症状ってある。こんだけ、無症状なんだと、びっくりしちゃって。
佐藤:軽症でよかったですね〜。二度目の予防接種はどうなるんですか。
浅古:もう接種しました。
佐藤:何事もなくって、よかったです、くたばっていたら今日zoomできませんでした、貴重な苦学生、寿司食らう、バブル後苦学生の話は記録できなかった、よかったです。
浅古;そうですね(笑)
佐藤:見えない新型コロナは容赦せず、免疫力が衰えてる人をあの世に送るウィルスのようだかから、CG界が寂しくならくってなによりです。

浅古:隔離生活じゃなくても、づーっとリモート生活なんですよね。西鍛冶も同様で。お前もずーっと一人で仕事やっているから、罹る要素なんかほとんど無いと思ったんだけど。
西鍛冶:浅古さん電車に乗っているからですよ。
浅古:電車の中で感染したのかなー。

佐藤:ゲノム解析して、どこからの新型コロナなんだか分るんじゃないですか。感染経路までは教えてくれないんだ。
浅古:感染経路の解析は出来ないと思う。
佐藤:何株に感染したか教えてくれないんだね。
浅古:何型か?それは教えてくれないんです。検査もしてないです。保健所が一杯なんで検査できないようでした。

佐藤:今日、初めて新コロナ感染した人の話を聞きしました。まだ、身の回りには誰も感染してないですよ。
浅古:本当ですか。
佐藤:電車内で感染したのかな。
浅古;感染経路が分らないけど、まさか感染するとはね、誰とも接触してなかったし。
佐藤:人が出歩けば新コロナに当たる、で、感染するでしょう。少しコロナ話から移動しますね。1:16:38












2021年

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