2021年4月15日16時から  川井操先生に聞く 建築食堂えで図(ROOM・オンライン聞き取り)
その3  その1 その2  
■ 足軽屋敷を買った

川井:丁度、足軽屋敷を改修して、そういう事が実践できる場が目の前に在るから。それを丹念に丁寧に自分が思っていることを伝えられるような形として、奇抜な事やる気は全然ないんですけど

佐藤:心身が弱くなった意図にそって足軽屋敷を買ったわけではないですよね
川井:そうそう、そう、全く考えていなかった

佐藤:足軽屋敷を買った動機はなんでしたか、掃除したり解体したりしていたら、古層の記憶芽吹いてしまい、体調が悪くなったのかも。いろいろ同時に重なり、そうだと納得しだしていると。もしかして、最初から分かっていて買ったんだったら、嘘だと思うけど。後語りで意味付けしそうなら、いいんだけど。では足軽屋敷を買った当たりの話を,これからしましょう。どういう経緯で買われたんですか








計画図

購入時現況図 川井さんより 以下すべて同

川井:奥さんと「どっか居を構える」という時に、なんなんでしょうね。「もうちょっと山の方に買おう」かと話していたんです。奥さんは「あんまり山は遠いよね」みたいな話をしてて。
 元々博士課程・ドクターの時に布野さんが来たタイミングで、足軽屋敷の辺りで提案コンペみたいなのがあって。そこで見い出して、都市計画系のコンペだったんです。入選もしていたして。あのエリア一体について、一定数考える、勝手に考えた時があった。、

 そうした時に友人もそのエリアに住んでいて、「このエリア凄く便利だよ」とか、「子供の教育環境も凄くいいよ」とか。小学校は城下の近くなので古くから小学校・中学校も在るし。いわゆる郊外の色んな人間が雑多に住むんじゃなくって、ちゃんと歴史的なエリアでの暮らしが残っている。そんな話をしてて、友人も近くにいるし、自分たちが子供をつくっていくことも考えると「この辺りだなー」と思って。,

 かって足軽屋敷の調査もやっていたし。でも足軽屋敷を探そうと思ったら「大学の先生が買おうとしている」よという情報がすぐ自治会長みたいな人、凄い熱心に保存されている人が居て。地域の主みたいな人がいて、その人から電話がバンバン鳴って来て。「この日に見せますよ」と言われてふふふふふ。
 足軽屋敷は何棟か空き家が在るんですよ。5,6棟ぐらい在って。「これいいなー」と思っていたやつは先に買われていたり。「これが在るよ」って言われて見に行ったら「綺麗過ぎるなー」と。最後に恐る恐る、ボロボロのやつを見せられたんです。「これはなかなか大変だからね」と言われながら。確かに「凄い状態だなー」と思って。そうして僕のパートナーと家に帰ってから、「あれが、いいかもねー」みたいな話になって。

 「建築やっているから、あれぐらいハードル高いの燃えるよね〜」みたいな感じになって。土地も、普通の足軽屋敷の設定されている敷地の二つ分。おおきいんです。それが縦に繋がっているような。庭もおっきいし、角地で3面している状態だし。「これはいいねー」っていう話になって、とんとん拍子で「川井先生どうされました」とシツコイ。気分悪い感じじゃないんですけど「どうします、どうします」ってよく聞かれる。不動産屋も「買うって決めたら買った方がいいすよ〜」みたいな事を言われて。「だったら買うかー」安かったし。500万ぐらいだったんで。

佐藤:若い人に来てほしいという地域の要望と建築家だから改修のハードルが高い方がいいと、すんなりと買っちゃったんですか

川井:そうですね、すんなり買いましたね。抵抗なく。なんなんだろうな〜何も深く考える事なく、買っちゃいましたね。普通の足軽屋敷のエリアの半値だったんですよ。普通の足軽屋敷の価格が2戸分で1戸分の価格購入が出来て。それを自分たちで整備したら逆にコスト掛んないし、それも大きかった。

佐藤:畑、付ですか
















開墾後の様子













川井
:畑も付いてた。前住んでいたお婆ちゃんと親族のおばあさん2人で住んでいたんだけど梅林になっちゃっていて。梅を至ところに植えて、物凄いそれが他の樹木も物凄い植えられていて。畑とは言える状態なくって、塀沿いには松系のものが植えられていて。開墾したんですよ。
 開墾も凄い大変で、1年ぐらいそれをやっていたんですよね。ほぼ1年。そうしたら、ある日ですね、家の前で職人さん、家の前を直している職人さんが「そんなやっていたら、いつまで経っても抜けへんでー」と言われて。チェーンブロック、ぐいぐい引っ張るやつで抜いていたんで。それでもスポスポ抜けていたんだけど、おっきやつは抜けなくなって、四苦八苦していることころを職人さんが見つけて、「そんな、いつまでやっても抜けへんわ」「俺が今から知り合いのやつ、でっかい重機もっている奴連絡したるからー」その日の内に重機が現れて、普段、絶対、会わないような土木系の人が凄い重機、凄い狭い所なんですけど現れて。午後から一気に、根っこを抜き去ってくれて。1年間ぐらい苦労して自分たちで抜いたり機材も買ってねやっていたんだけど。3日ぐらいで全部、終わっちゃた。苦労がね、でも自分たちがアクセスして苦労している状態じゃなかったら、たぶんあの瞬間に声かけられなかったし。色んなタイミングが合ったんだと思う。

佐藤:周りの人は新参者を見ている

川井:一気に庭の事が片付いてしまって。ふふふふ。それで建物の方に準備に入っていって。ほぼ今は工事にはいていこうというぐらい解体作業も終わったんです。実はパートナーが妊娠して、来月生まれるんですよ。5月に。

佐藤:おー、おめでとうございます!

川井:本当は引っ越して産もうと。その家で産もうという乗りでいたんですけども。さすがに間に合わない。色んな人の事情もあるし、間に合わない。「出産後にしばらくして夏ぐらいに本格的な工事に入ろうか」と言って。「年内に引っ越しできたらいいかなー」となりましたね。

佐藤:子供もできるし、自分の人生も生まれそうだし、家も出来てしまう、今年はコロナも来ているし、激しい年となりましすね。



















川井
:子供がなかなか出来なかったんだけど。去年の夏に広島の方の断食道場に合宿で寺に行ったんですよ。断食終わっているときに、そこのお坊さんに「断食の後はできやすいよ」と言われて。精子が本能的に卵子の方に向かうみたいな話だと思うですけど。そしたら本当に次のタイミングで出来て、9月のタイミングだったんです、丁度コロナの、自分もいろいろ考え直して

佐藤:何歳でしたか

川井:今41ですね。そういうのが、子供のタイミングも重なって

佐藤:次回滋賀を訪ねる時が楽しみ。子供も家もできちゃていて鮎も獲れるし。

川井:足軽については本体を直すんじゃなくって増築棟、僕と同じ年の増築棟が在るんですよね。そっちを直して、足軽屋敷の方は時間を掛けながら直していこうという感じですね。まずは増築棟に引っ越そうということです。

佐藤:エンジン掛ってきそうだね、よかった。

川井:佐藤さんが感じてくれたのか、こういうタイミングでお話できて凄い、本当に自分としてはいいタイミングです。

佐藤:あと言い残したことはないですか

川井:PDFの資料とかこないだvoice of Earthで、お話したスライド、PDF化して重くなるかも知れないけど送ります
佐藤:重くなるから焼いて送ってほしいです。
川井:あ、CDとかでね、
佐藤:Wi-Fi能力が我が家劣っているから、データ量がデカイと大変なのよ。データはCDなどに焼いて送ってください。再度確認するけど地球の声での発表は今年の4月1日ですよね、

川井:そうです

佐藤:4月1日、つい最近じゃん
川井:本当につい最近です。人生をさらけ出した自分としてはターニングポイントの
佐藤:また前回の記録のように皆から突っ込まれるか〜。ままいくよ、前回はなんであんなに周りの人が見て騒いだんだろうね、珍しいよ

川井:得体が知れないんじゃないですかね。僕という人間が。それで興味があったのか。
佐藤:静かに発信しているつもりのネットのWEB頁の記録で、騒然とするので、びっくりした
川井:そうですか

佐藤:密かにじわじわと読む人がでてくる、静かに誰かが読んでいると思っていただけど。一気に学校の関係者もふくめて皆がわーっと読むって初体験だったな〜。

川井:何かいつまでも心配な奴なんじゃないですか。危なっかしくて。竹内さんにも1年ぐらい前に言われた「お前見ていると危なっかしいんだよな、はらはらするんだ」ってふふふふ。竹内さんもはらはらしますよね。ふふふふ 魚谷さんも喜んでいた。
佐藤:こんなところで止めますか ありがとうございました、奥さんによろしくお伝えください。では、文字にしておくりますので、

川井:今年も鮎をおくりますので
佐藤;それは楽しみです、ありがとうごいます
川井:楽しみにしておいてくさださい、本当に今日はありがとうございました
佐藤:こちらこそありがとうございました 
川井:楽しかったです

佐藤:さよならー














































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その1
その2
その3

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 (文責:佐藤敏宏) home