HOME 文責・作成・佐藤敏宏 | 佐藤敏宏の京都ことば悦覧録 2017年1月27日から2月2日 |
ことば悦覧録 |
森田一弥さんに聞く 2017年1月29日京都市内にて その1 その2 その3 その4 |
その4 佐藤:絵に描いた餅でも書いてみないと餅がほしかったと 気が付かないので いいねそれは。 森田:バルセロナでも今そうだと言いますしね。 佐藤:イギリスもそうだと聞きますが 森田:イギリスの不動産もアラブの人が買っているだとか。 佐藤:住んでなくって、高級住宅街が空き家ふうに。現在工事中の京都の古建築は住んだりゲストハウスにしたりとか使いますか 森田:そうですね。どう使われるかという問題もあるんですけど。まずは物としてきちんと残すと 佐藤:修繕して残しておけば使い方は考えられるからね 森田:そうふふふふ 佐藤:値上がりしすぎて日本人の手が届かなくなるもの問題ですしね。 近況はこんな感じすかね 言い残したことはないですか 森田:大事な話はできたかなー。 佐藤:子供さんたちがどんどん成長して お父さん 年を重ねていくと 森田:そうです子どもに 動画に駄目だし されて ふふふふ もし、建築やってくれたら嬉しいなとは思ってんですけど。大学に行かなくったってなんとでもなりますからね。 佐藤:会社員になるための仕組みがばっちり整いすぎてて、そこから外れると生きにくいと思い込まされてるんだけど。外れても生きる道はたくさんあると思わないことが問題ですよね 森田:そうですよ 佐藤:前回は秋葉原通り魔事件ありましたが今は神奈川県下の殺人事件も出ちゃって、有能じゃない人間は殺してしまう若者が出ているので、注意しないと。若い人に生きにくさを強いている社会ですね 森田:京都は自由に生きている人が多いですよね生活にかかるお金も大都市に比べると少なくいし。 佐藤:そうそう食材〜は? 畑をもっと拡張してて、所員との昼ごはんをその畑から採ってきて食べててるかなー前回は思いました。が 畑は広くなってないですね 壁に鏡が貼ってあって、虚像の畑は一枚できてますが 森田:虚像の畑 ははははは 佐藤:畑とか田を買っているですか 森田:実は買おうと思っているんですよ 畑付きですよ 草だらけになってますよ そこは全部 畑だし 佐藤:いいすねー農作業をしつつ建築の設計もして 左官もしてと、 森田:なんでもやんないと! ふふふ 畑の値は交渉中です ふふふ 次の借金を背負うふふふふ 佐藤:畑購入する建築家へ、新たな展開ですね 今の言いプリだと目の前の見える所 全て買っちゃう感じも ししまいますよ 森田:そうなですよ それも空き家だし 空き家全部買ってやろうと思っているんですよ 佐藤:後継者がいないとか 子供さんは都会に出て帰ってこないと。空き家で森田建築的スクールできそうですね、空き家の改修は学生がすべて勉強で 森田さんの事務所の周りには畑も方々に在る 空き家も方々にあると語るがわからない 森田:授業のなかで改修ですね 佐藤:授業が終了すると家が新しく一軒で来ているってのも・・いいな 森田:ははははそうですよね 佐藤:森田さんの周りに色々な若い人が出入りすると 住み着いて町づくりみたいな感じもしていいですよね そんな妄想 しちゃいます 空き家なんですか 森田:空いてますよ〜 佐藤:京都の法然院の家から車で送りどどけてもらったんですが、30分で来ちゃうんだから! 町に近いですよね。車で通勤すると不便なんですかね 森田:京都市内で働いている人がほとんどなので、京都の南の方まで行っても1時間かからないですから。 佐藤:京都の町中に近いし 静かで千年前から続く里なのに〜もったいないですね 森田:ここではおじいさん、おばさんが住んでいて。弱ってきたら若い世代が戻ってくるみたいな感じなんですよね。 佐藤:介護帰郷ですね 森田:介護・帰郷ですね 介護と家を継いでやっていくと。静原の生活に移ってこれないような仕事をしている人たちってのは 空き家になっちゃうでんすよね。 佐藤:貸家にもしないんですか 森田:しないですね みんな大きな家で家財道具山ほどありますからね。蔵もあるし、農機具もあるし。井戸もあるし。 佐藤:ここらは井戸水でしたか 森田:水道も来てますけれども家は井戸の水だけですね 水の豊かな郷 防火 神様 佐藤:次に来るときは何が起こっているのでしょうか・・楽しみです 森田:隣の家を買っておきます 佐藤:わかります それは楽しみですね 真実味がありますね 今回の聞き取りで森田さんに会えるとは福島駅を出るときは思ってなかったんですよ。 森田:連絡つかないしふふふ 佐藤:連絡つかなし 電話メッセージ入れたけど無視されちゃってるよ〜俺って 森田:だれだろうと 思って 佐藤:聞き取りした後嫌われちゃう事もあって、それかなーと思ったりもしたんですけど、単に登録されてなかった。岡田先生のFBのTLに遊びに行きますと書き込んであり、川井先生や若い人たちと市内の建物を観て歩いていたんですね。大学など学校では教えてないんですか 今は 京都の友人が集まって餅をつく・・臼があります 森田家周りはいい暮らししてるなー 森田:滋賀県立大の非常勤で半期だけ 佐藤:滋賀県大の卒業生は地域に残って建築や街づくりしている人が多いんじゃないですか、地域に根付く人々って感じがしますけどどうですか 教えててはそいいう人々の方が教えて楽しそうですね 森田:滋賀県大は面白い。鮎とりもできるしはははは 佐藤:カヌーはやってないんですか 森田:今はやってないですけど。 佐藤:春先よさげですが カヌーはのらずに・・ 投網打ちは大好きと 森田:春しかいかないんです 冬いったって魚とれないからははははは 佐藤:自然と生きててバランスいいねー食い物探しながら建築も教えるって そうかそうか 放流された鮎ですか 森田:琵琶湖の自然の鮎なんで、放流じゃないんですよ。完全天然の鮎ですよ すごいですよ。気持ち悪くなる〜ぐらい食べられるんですよ。ものの30分ほどでバケツ一杯!とれるんですよ。1匹2匹の話じゃないんですよ 佐藤:鮎とりで翌日筋肉痛ですね 森田:そこまでじゃないですけど ばちゃばちゃばちゃ跳ねて 佐藤:投網広げるの難しそうですね 何度も何度も練習 森田:ユーチューブで勉強して ふふふふ なんでものってますよ 佐藤:網はWEBオークションで買ったとか ふふふ 森田:近所の投網屋さんで買うんですよ 雑貨屋さんで売っている 佐藤:猪や鹿の狩猟はしないんですか 森田:まだやってないですね、集落では何人か猪とっている人いますけど 佐藤:冬は建築仕事を離れて,野生の肉をさがしている森田さん想像できますね 建築わすれそうですね 森田:でもそういうことをやっていると、建築に必ずフードバックがあるんですよねー。 こうやって人間は栄養を得ていたんだと。こうやってエネルギーを得てきたんだと、こうやって材料を手に入れていたんだと。住宅もそういった生活と無縁じゃないですから。そうすると今の生活、住宅っていうのはこういうやりかたもあり得たんだなーと思います。 佐藤:戦後の建築教育というのは、おおかたそういう処と無縁に成り立つ建築を教えて、森田さんのような暮らし方を教えてませんよね。木造和風建築を学ぼうとしても主流ではなかったでしょう。今は平面図さえあればプレカット屋さんが材料を刻んできちゃうしね。材料のありかを学ぶ機会が少ない。下請けさんに依頼すれば調達できてしまうし。森田さんの改修仕事は手仕事加工になるんでしょう 森田:そうです 佐藤:分業化して下請け任せぱなしの世界が出現しつつありますが、森田さんは 京都の大工さんと共に建築会社を営み設計施工で仕事を進めている感じもしますね 仮称:森田組のようなお互いのありかたで そこでは学生の指導も インターンシップ受け入れている〜新たな地域での建築と人の作りが始まる予感でいいですね 子育て真っ最中で、金も稼がなければいけないけれど そんな状況を楽しみながら暮らしている森田さんに出会と、心強いといいますか 次回来るのも楽しみです 法然院の家がなぜ快適過ぎたのか?理由がすこしわかってきました 森田:そうですか。改修の好いのは工事しながら窓の大きさを決めることができるのがいいですね 立ってこっちにはこれが見えるし と言いながら、それで決められますもの。 佐藤:柱もどれ残そうかと 解体してみないと分からない点もおおいでしょうし 森田:分からないです この梁の組み方だとだめだとか。天井取り除かないと解んないですし。 お金がなくってもローコストに見えないのが私の売りなですよははははは 手の放しかたってコツあると思いますね 佐藤:始め方と仕舞い方に、手放し方に個性がでて 次回会うときには超達人になっててください・・ まだまだ 話をしながら 森田さんの家をでて 静原の路地を逍遙するのでありました 福島市より寒いかもしれません 今回の記録はこれでお仕舞いです 最後まで読んでいただきありがとうございます 次回の聞き取りは2022年予定ですおまちくださいませ 佐藤敏宏 |
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