HOME 文責・作成・佐藤敏宏 | 佐藤敏宏の京都ことば閲覧録 2017年1月27日から2月2日 |
ことば悦覧録 |
岡田栄造さん 2017年1月28日京都市内にて その01 その02 その03 その04 |
その04 佐藤:岡田先生の健康問題?! 岡田:近年のトピックスは 私 持病を持っちゃったです 佐藤:え!! 難病じゃないんでしょう 岡田:難病 佐藤:え! 岡田:I g A 腎 症っていう 慢性の病気で 佐藤:初耳〜 岡田:慢性 腎炎ですけど。 佐藤:酒 呑んでる場合じゃないですか ね 岡田:それが酒はOKって言われているんですよ 肝臓じゃないから。 佐藤:腎臓って ろ過装置が壊れるんでしょうから、お酒大丈夫なの 岡田:何回も聞いているんですよ、お医者さんに。「酒ですかね」って言うと「酒は関係ない」って何回も言われるんですよ。だから酒は大丈夫なんですよ。塩分です。あとね疲れとストレスだ! と言われているんです。 (この日の夜も 大勢集う 呑んでますよ 栄造先生は) 最初になった、分かったのは。2013年かな。急に風邪? 凄い高熱が出て、京大病院に行って。検査したら、かなり拙いと。 自分としてはかなり拙いと思って行ったんですよ。 そしたらお医者さんは「風邪でしょう」っていう感じで。尿検査と血液の検査して「帰ってください」って言われて、帰ったんです。 そしたらその日の夜に先生から電話かかってきて。ふふふふ「ちょっと拙いんで すぐ来てください」って言われた ふふふ それで、行ったんですよ。そしたら腎臓が悪いと。慢性腎炎か急性腎炎かわかんないけども、腎炎だろうと。急性だったら、大変ですよと。 「急性だったら3か月ぐらい入院ですよ」って言われ。「慢性だったらそうでもない」と言われて。 注射器で腎臓の一部を採るのを まずやって、調べたら「慢性でした」と。「IgA腎症という病気だ」と。 佐藤:難病ですかね 初耳です IgA腎症って 岡田:その時は難病じゃなかったんですけど。その後 難病に認定されましてふふふふ 去年 難病に なったんです ふふふふ 佐藤:笑ってる場合じゃないですね ふふっふ 岡田:難病であろうが どうだろうが、腎臓ってよくならないんですよね、治ること無いんですよね。 悪くなるしかないんです。今のところは。現代医学では 佐藤:予防方法もないんですか、塩分 採らないてわけにはいかな 岡田:私も何も調べては いないんですよ。ふふふ どうもホルモン異常っていうか。免疫が過剰に働いてそれで腎臓の機能が落ちて来ると。腎臓の細胞が一つ一つ死んでいく。一杯ある細胞が 少しずつダメになっていって。僕は今 6割弱なんですよね、腎機能 佐藤:あら あらら 岡田:3割り切ると透析になるらしいんですよ。 佐藤:透析に えらいこっちゃ 岡田:お医者さんにね「このままだと定年前に人工透析になりますよ」と、「治療していきましょう」と。 最初 2週間入院して 佐藤:知りませんでしたね FBに書いてないので 岡田:病気の事 書かないので。 佐藤:この聞き取りは 公開ですけど ダイジョブです か 岡田:大丈夫!だいじょうぶ 点滴を打つって いってもステロイドの点滴なんですよ。だから免疫を落とすっていうか、それしか出来ないらしんですよ。 それを2週間やって、落ち着いて。退院して薬をのみながら暮らしていたんですけど。 最初は私も いい加減なもんで 薬を全然のんでなかったんです。 それで病院 何回か行ったんですけど、行かなくなって。充分よくなったと。その時だけ特殊だったんだろうと。あとは平行でいけるんだろうと 佐藤:かなりいい加減なもんで 自分のことだとそうなるよ ふふふふ 岡田:それで、行かなくなったら、翌年の春にまた体調が悪くなってふふふふ。 佐藤:体調が悪くなるって 動けなくなる ってことですか 岡田:その時はね 本当にだるい だるい。お腹の調子が、食べれない、ほとんど食べれないのが1か月ぐらい続くんです。 佐藤:荒行じゃあるまいし、1月もの間 飯をろくに食わないで よく生きてられますね 岡田:これはまずいなーと思い 病院に行ったんですよ。風邪だろうと思って。「なんかおかしい」と。 佐藤:俺は岡田先生は鬱病になっちゃったと思ったことがあった。思い出した 岡田:そう そう 佐藤:清水さんと恵比寿で3人で呑んだときに、「岡田先生 反応がおかしい、もしかすると鬱病じゃない?」って 言ってあげたほうがいいよと 岡田:そう そう。恵比寿で佐藤さんと呑んだ後で、清水から「お前 佐藤さんにそう言われたから 一回検査しよう」ってずーっと言われていたんですよ。「一回診てもらえ」と。鬱かどうか診てもらえと。 佐藤:あのとき 岡田先生の反応は遅いし、呑んでても ぼーっと あちらの世界にいるみたいで 元気なくって おかしかったですよ 恵比寿の呑み会 岡田:自覚症状なくって。「鬱 そんなこと無いですよ」って行ってなかったですよ。 腎臓の病気になった次の年の具合の悪いときに 病院に行って調べてもらったら、レントゲン撮ったら、まず肺を撮ったら「綺麗ですね」って言われた。それで原因分からず。 原因が判らなくって まだ体調が悪い、薬のんでいても 体調が悪い。それで いよいよ「これは鬱だな」と本当に思っていた 佐藤:俺が言ったったおかげでね〜。それはそれは 鬱に似てたんだな ふさぎこんでいるし 岡田:鬱って これかと。それで これは鬱なんだろう と思って。 京大病院の神経内科に行ったんですよ。そういう事も言われて来たし、ずっと体調悪いし、なかなか 原因もわからないから 鬱じゃないかと思うって。診てもらったんですよ。 そしたら違いますと。まず「鬱の人は眠れませんから」って言われて 佐藤:岡田先生グーグー寝ていた! 岡田:そう そう、眠れないってことは無い。全然ないから、ふふふふ そう言われて。 「じゃー 前に診てもらった腎臓内科に ちょっと行ってみなさい」と言われて。で行って調べてもらったら、肺炎だったんです。細菌性の肺炎だった。それでまた2週間ぐらい入院して。ふふふふ それで 入院したときに、腎臓内科の担当の先生に「今は数値も落ち着いてますけども、これからは また診ていきましょうよ」って言われて。サボったからね。 そこで、次の検査を予約したんですよ。 また忙しくってー ずーっと延ばしていたんです。 延長、延長で。 佐藤:オヤジなですからもう 約束どおり 病院に行かないとー 岡田:それで 2015年だよね。また秋が忙しいんで、デザイン展示会があるので。清水のおっきな展覧会やっていて。忙しい時期が入り、やっと終わり。終わったか と思ったらスペイン出張して。 それで帰って来て。やっと検査に行けたんです。そしたら「やばいですよ」って言われた ふふふ 「また やってますよ」と言われて。 流石に自分でもね、「これ やばいな」と。解ったわけですよ。忙しいとこうなるんだなと。すごい忙しい状態が続くとこうなるんだなと解ったんで。 それで まず多摩美術大学を辞めることにしたんです。毎週行ってたんで。土曜日に。「さすがにこれはまずいから辞めさしてください」と。むちゃ強行軍の出張だったので。 だから 去年の4月からはちょっとスローダウンだと。出来るだけ負担のないように スカイプでミーティングするとか。清水も もちろん心配してくれて「お前ちょっと無理するな」と「体 第一で やれ」と言ってくれているから。それで徐々にスローダウンして ふふふ 今に ふふふふ 佐藤:岡田先生も年取ってきたのんだから 無茶するなと 体がいってるわけです。2週間も入院しちゃう肺炎ってのも もー危険ですよね 岡田:肺炎もやばかったです それ いい加減だと思いませんか 病院に行ってレントゲン撮って。「肺 綺麗だ」って言われたんですよ。ふふふふ まだ肺炎で死ぬ年ではないと思うんです ふふふふ 自分が体が強くないなと認めざるを得ないっていう感じですかね もうね だけどお酒は好きなだけ 要はね、まず薬は「わかりました」と。言われた通りのみます。検査も約束通り2か月に一回、いまちょっと数値悪くって1か月に一回になってますけど。「行きます」と。その代わり本当に、様子をみてひどくならない限りは食生活 も〜 お酒も好きなようにやろうと思って。 それを思うって ストレスじゃないですか逆に。ふふふふ でまあ お酒は何回聞いても「お酒だいじょうぶだ」っていうから ふふふ お医者さんが 佐藤:あらゆる病気に成る〜と 酒ダメって 思ってましたね 岡田:それがねー京大の先生は お酒は関係ないんですねどね って言って、だからとにかく減塩。塩ですよと。今度 栄養指導 受けるんですけど。 佐藤:奥様さらに〜 飯づくり 大変じゃないですか 岡田:大丈夫だと思います ちょっとだけ気をつければ 佐藤:気を付けてください 岡田先生が へたる とみんな寂しい思いしますから 岡田:最近はパスタ作るときも少し塩少なめに作ってもらって ふふふふ 佐藤:ちょっと薄味でね。薄味いいすよ 素材をそのものの 味わえますし 血圧も下がるし 岡田:血圧がよくないらしいんですね。血圧が高くなると よくないらしいですよ。血圧計も買わなきゃ いけないんだけど。 佐藤:お手軽血圧計 売ってますしね そうですか〜 岡田:こういうのが この近年の大きいい変化ですね 佐藤:難病 もち主だと 岡田:難病もち。 だけど腎臓って自覚症状ない病気なので、痛いとかないんですよね ちょっとだるいはあるんですけど。 佐藤:透析すると かなり体力が要るとか聞きますが そもまで行かないと いいですね 岡田:透析 そのうちなるんでしょうね ここまで来ていれば。 あとは幾つまで透析にならずに いられるか。このまま平衡でね、いければいいんですけど。じょじょに徐々に 佐藤:IPS細胞で 岡田さん皮膚から人工腎臓の細胞つくってもらうように 岡田:それまで IPSで腎臓を つくってもらえるまで ふふふ 最初でいいんで。実験台でいいんで ふふふ 佐藤:それは それは 病系を想定してなかったのでとても驚きました えいぞう難病に持ちに〜 至るって 岡田:無理しないように。忙しくって ストレスがある仕事はしない 佐藤:贅沢に生きればいいんですよね ふふふ 笑っている場合じゃないですね 病気になると 周りも大変だよね、本人も生活が自由にならないし 岡田:今はね、まだですけど。 海外出張を頻繁に しない とか、やっぱ思いますよ。 佐藤:日本以外で 外国の食べ物って味濃いように思いますが 塩も砂糖もどっと使ってそうですよね 甘いショッパイとか辛いとか極端ですよね 日本の食い物は素材の味を殺さない塩加減です 岡田:最近 外国に行ってもね、2日居たら帰りたくなっちゃうんですよ。ご飯がね。2日 3日か居ると 最初は おいしい!美味しい!って食べるんですけど。飽きちゃう。帰りたいんで。去年も2泊の海外出張 ふふふ 佐藤:2泊じゃ ほとんど飛行機の中じゃないですか とんぼ返り状態ですね 日本のデザインを背負って世界各地で展覧会を開いたりする仕事が多いんですか 岡田:大学の仕事の方が多いかな。清水が外国の会社から作品が出たので、製品が出たので。それでちょっと行っていたんです。パリに行ったりとか。それで、一段落って感じです。 3月にシンガポールに行きますけど。その後 イタリアへ行かなきゃいけないんだけど ちょっと勘弁してもらおうかなーと。学生たちがね ミラノで展示をするんです、任せればいいかなと思って 佐藤:健康第一主義でお願いしますよ 学生さんたち ミラノで自ら展覧会をつくりなさい 岡田:そう 佐藤:それは おだいじね ってことで じゃ〜お仕舞です 岡田:ありがとうございました 佐藤:びっくりしました アニメ声優の音が 静かな{O邸」を支配している 2017年 岡田栄造さんに聞く これでお仕舞です 最後まで読んでいただきありがとうございます 次回は2022年の聞き取りです おまちくださいませ 聞き取り終了直後から 友人知人が集い O邸では 大賑わいの宴会となるのでありました〜 公開後 反響大でした 栄造先生の聞き取り記録も読んでみてください えいぞう 「父を語る」 2009年12月10日聞き取り録へ |
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