HOME 文責・作成・佐藤敏宏 | 佐藤敏宏の京都ことば閲覧録 2017年1月27日から2月2日 |
ことば悦覧録 |
川勝真一さん 2017年1月28日京都市内にて その01 その02 その03 その04 |
その04 佐藤:AIでお前の仕事も無くなると言われると、大変だーと思いがちだが。 川勝:そこは心配したことないんですけどふふふふ 佐藤:俺世代は持ち家制度の中で生きてきたので変わりたくないし横並びだ 川勝:そのモデルがね 佐藤:住宅の着工数が経済指標になっていたんで。今はそうではない 川勝:まだ根強いと思いますけど。 佐藤:これからは老衰で死ぬ人が多くなり、火葬までの間、棺桶置く場所が無いぞー問題が起きそうだし。若い人たちは俺たち世代のその事とは無関係に自由に暮らしている 川勝:この前も一人大学生に会ったんですけど。大学出てすぐにスタートアップで、会社を立ち上げて、モバイルハウスの事業を展開していく、これからやろうとしている。 モバイルハウス自体も学生の時に自分が考えていたアイディア。モバイルハウス自体はそんなに新しくないですけど。やりたいと思ってたことを投資家をつけて起業するみたいな。 これまでの建築の歩み方って、いわゆる設計事務所に入って、それしか無かったと思うんですけど。起業するみたいな事がもっと起こってくるようなこともあるんじゃないかなーと思って。そうなっていくと楽しい。 佐藤:京都は現在の都市間競争のなかで、長い歴史もあり世界的にも有名なので勝ち残れるし、大見村だと負けちゃうかな 川勝:関係ないですよね 佐藤:歴史的な遺産のある都市では起業も盛んにおきるだろうが、他の地域で成り立つモデルとしては、自然に働きかけて生産販売するということぐらいなのかな、情報加工して発信するだけでは実業が無いのでどうなるのでしうか 川勝:事業の内容は分かってないんですけど、建築に関わっていく ありかた が、ちょっとずつ いろいろな選択肢が増えていくといいなーと思っていて。 「設計事務所に行くんじゃなくって、起業します」っていう若者が出ているっていうのは面白いなーと思って。そればっかりが良いわけではないけれど、これまで無かったじゃないですか。 しかも卒業設計とかで、こういう仕組みがあったらいいです、一杯提案しているけれど、それは卒業設計の中の話だけだから。それは置いておいてみたいな感じになると思うんですけど。 考えたことを何%ぐらいの人が実際に社会の中で実装していく みたいなことをやろうとするとか。やれみたいなものも面白いんじゃないかなーというふうに思ってます。実装していくというのが大事になっていく。 佐藤:川勝さんはいい顔になってたので! 川勝:今 大学院も行っているんですよ。 佐藤:博士号をとるの〜!! 川勝:大学の先生とかに なりたいんじゃない ですけど。 佐藤:ドクターは何年生ですか 川勝:4年です、そろそろ論文を ふふふふふ 佐藤:研究テーマは何んですか 川勝:都市史なんですけど。建築家という職能に興味があるんですね。建築家という存在が、どういうふうな社会的背後のなかに存在してて、どういう役割を担っているのか、そこに興味があるので。 一応60年代の東大の都市工ができる前に、設計事務所が再開発とか、観光開発とか、いわゆる都市計画的なことに関わりだしていた人たちが居たと思うんですけど。 僕からするとなぜそういう事が起こったのか、とか。そこで建築学科だったのに、都市的な計画の方法とかをどういうふうに身につけていったかと。その辺を、建築家の職能がちょっと拡張するみたいなときに、何が起こったかっていうことを調べる。それをやってますね。 佐藤:行政の資料も集めたりしているんだ 川勝:そうですね、今は浅田孝が観光開発をやっていたので、横浜の事とか、人工地盤の事とか南極基地の事は研究されているんですけど。 観光開発はまだ手を付けられていないので観光開発を。何で観光開発をやったかとか。何でそういう仕事が来たかとか、その辺を実際の計画書とか観ながら追っかけて行くのと。何人か絞って状況を整理しながらみていくと。 佐藤:楽しみだね、楽しみというかここ1,2年は苦しみの中〜 ですね 川勝:そ! 佐藤:博士論文を仕上げなければいけないので、苦しみが続く〜と。頑張ってくださいということで 川勝:はい 佐藤:2017年1月末の近況をお聞かせいただき どうもありがとうございました 奥様と3ショットを決めましょう お仕舞いにしましょう 聞き取りの後、奥様の案内にて敷地内にある奥様のアトリエを見せていただきました。とても素晴しい作品群に驚きと喜びを感じた幸いなるひと時を得ることもできました。お二人がそれぞれの領域でますます活躍するでしょうから、次回お会いするのが楽しみとなりました 奥様の聞き取りをせず 次の聞き取り予定があり奥様の作品に関してききとりができず後ろ髪ひかれながら北山の川勝さんの家を発ちました これで2017年川勝真一さんに聞くは お仕舞です 最後まで見ていただきありがとうございました。 続きは2022年聞き取る予定です おまちください |
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