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☆スライド 60
これが模型の写真ですね。模型の写真が撮りにくくてですね。木が多くてですねー
佐藤 笑う
ビニールハウスが何処にあるのかよく分かんない。横に薄い線が見えてるのが平行にぶあーっと並んでいて、それでなんとなく見えてる半円みたいなものが敷地です ここにある箱みたいのは
ホールです。ホールみたいなものを要望されています
☆スライド 61
こえはプランですね。プランは・・こういう敷地なんですね。どうしろって言うんだていうことなんですけども。皆さん結構苦労していて・・とにかく
これが役場になるかどうかも分かんないという話だったんですよー。こういうすごいコンペで・・。 ただなんか作って、いろいろフレキシブルに使えるようにしたい。で作り方もそうだし、もしかしたら役場無くなるかもしれないし、ホール作らないかもしれないっていうことで。そういうものに対応出来る何かを作ってくれっていうかなりメチャクチャなコンペなんですけども。
そうするとある
システムみたいなものを提案しなけれいけないんじゃないかというになって来るわけだけど。僕の場合はこういう
一列のもの、さっきのビニールハウスみたいなものですけれど、この部分をとにかく提案してやった。
そうすると向こう側にあるのはホールですけども・そっちが作んないとか言っても。何ら影響なくて・・じゃこちらに作りましょうっていう話でですね出来る。
さっきのビニールハウスみたいなものは、有る意味では
原型的な空間みたいなモノだけを作っているので、「役場じゃない」って言われても・・「ジャー・・アートギャラリーにしましょう」と、そういうことにも充分対応出来る。
そういうある
柔軟性をもったシステムみたないものとして提案しています。
ただ山本理顕さんが結局最後に取ってですね、負けたのでなんとも言えないものがあるんですが。
単なる柔軟性だけだと面白くないなーというのが同時にあったんですね。
ようするに山本さんのは単なるブロックみたいなものをどうにでも詰める(積める)っている話だったですけども。それだとある意味では
20世紀的な柔軟性であって、「ホントにブロック積むのか」と言った時に、それを動機づけるものがあんまりないように。そういうもんだろと考えていた。
僕自身もこれを設計しているときはそういうのがあって。じゃなんかそれを越える柔軟性が必要なんじゃないかって。こんときは最終的にプレゼンの時は「
ポジティブな柔軟性」って言っていたんですけれど。
空間に力らみたいなモノがあってなにか、とにかく何かに使いたいなーって思わせる。例えば古い中学校とか廃校になった時に違う用途に使うっていう話が有って。僕の実家のある北海道でも、やったりするんですけども。ああいうのっていいのは学校の建物が凄い濃いキャラクターを持っていて。一寸学校以外には使いそうにないなーっていうくらいの、濃いキャラクターを持っていると、逆
にアレをなんかに使うイメージが湧いてくる。そういうところはあるかも知れない。
単にどうにでも出来るって言うんじゃなくて、やっぱり
空間にあるキャラクターが有って、で何かいろんなモノを喚起するような状況が必要なんじゃないかと思います。でー最初の絵みたいにですね。一寸役場らしからぬ、ある性格なり空間を作ってやって、ここから何かいろいろ使い方を出しうるような、そういう可能性みたいなモノを提案出来たらいいなーって考えてます。
☆スライド 62
順番がメチャクチャになているんですけども、これはプレゼンの時に使ったんですけども「今回の建物は自分の中でなんななだろうなー」っていうのがズーットあってですね。勢いでちょっとビニールハウスと木を並べてはみたんですけども。単純に直感的に「面白そうだなー」って思っていたんですけども、いろいろまー・・考えてですね。
「
ある種の建築の原型性みたないものは、結局自分は好きなのかなー」っていうのはあったんですね。さっきほど住宅のプロジェクトの時に「動物の巣みたいなものだ」と言う話もしましたけれども。、そういうプリミティブな状況にたち戻るのが自分は好きなのかなっていうのが有りまして。左側のは木ですね。
木の下っていうのはある意味では住居とか建築の原型みたいなものなんですね。右側は洞窟のイメージなんですけども。
洞窟っていうものある種の原型性みたない・・別々にあれば まぁーそれはそういう話だろうと。
今回の提案ていうのは
両方くっついて何らかの建築のある形式になってる。って言うのが一つあるのかなーと。そういうプリミティブな
強い性格をもった場所。同時にそれが柔軟性を持っていると言う状況。そういうのがこれからのシステムとしては一番有効なんじゃないかと考えました。
☆スライド 63
これは建物の断面図です。木がいろいろ有って。その間に何角形か分かりませんがビニールハウスが並んでいる。これもルイスカーンではあるんですけども・それをさらに間に木を植えて、悪くしているんだか良くしているんだか良く分かんないです
会場 笑い
分かりませんが、個人的に・・さっきの
木と洞窟がドンドンドンドン連続しているような感じですね
☆スライド 64
これは横方向に見た絵です。いきなり役場のまん中に木が立ってる状態がありますね。
鶏とかも飼っていたんですけども
佐藤 笑う
これは一応春のイメージで。実際こないだ有っ邑楽町のプレゼンの時には15分間喋んなきゃいけないというので。その間に40枚ぐらいのスライドを作って、次々と写しながら、喋るっていうことをやっりました。
パースも5〜6枚作ってですね・・こういう感じのものですね。やったんですけど、まーダメでしたね。
☆スライド 65
これが又模型ですね。ちょっと分かりにくいですね。
要するに建物が見えないような状態になっていて、何とも言い難い計画なんです
こういうのがちょっと面白いかなーと。こんときには「
形のない建築だ」って言っていたんですけど。今理科大で教えているんですけども、学生達に形の無い建築っいうテーマでなんか作れとか言ってやらせてます。
すぐ自分のやっていることと課題を混同して
佐藤 笑う
(笑い)やってしまうんですけども。それは小嶋先生に呼ばれて4年生教えているんですけども。自分でスタジオ形式って言うんですか。、自分の学生を10人ぐらいもって自分の好きな課題を出して、で学生にやらせるというような。
「
自分の興味有ることを出して良いよ」と言われていたので、僕としては面白くやらせていもらっていて、
今年は形の無い建築。去年はさっき出した住宅。アレをボンヤリ考えてた頃だったので。なんとなくああいうふうに
今までの記号的なやり方じゃない住宅の作り方を作ってくれという課題を出して。同時に自分でそれを形にするっていう作業をしてあの案をまとめた。なかなか楽しくやらしてもらってます。
これも「形の無い建築」とか言って・・また
これから自分でもうちょっと違う形の無い建築をしばらくやってみようかなって考えてます
これで最後ですね・・
会場 拍手 パチパチ パチパチなるほど・・
その後宴会は延々と続き・・翌朝6時までワイワイワイワイ・・
藤本壮介さん 長い時間お付き合いいただきまして感謝です
02年6月1日藤本壮介さんとの建築あぞび
参加していただいたみなさんありがとうございました m(_ _)m
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