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  倉本 剛 (ゴウ) ことば悦覧 2008 4月15日   
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 その01 0分〜15分0秒 

4月15日はれ 倉本さんの事務所にて


佐藤:どうもどうも、はじめまして。では名刺交換をしましょう。
倉本:はい
佐藤:佐藤です
倉本:倉本ともうします。
佐藤:はい 
互いに:よろしくお願いします
佐藤:つよしさん、たけしさん?

倉本:ゴウです
佐藤:先週から30才前後のアトリエ系事務所、独立系の建築家を取材しようと言うことで、東京版を実行してたんですけども。今週はその時でてきた 枝だで紹介されましたので お話しを聞かせていただくと言うことになりました。これから名古屋とか大阪とか

倉本:行かれるんですか?
佐藤:短い時間に一気に聞いて、皆さんどういう状況で暮らしているのかな〜と?それで、僕が一番聞きたいのはどうして独立して仕事をやるのか?言うことなんですけどもね。だから前にいきなりでは・・ここに至った経歴とか。履歴と言うか、簡単に話してもらえれば。資料在るなら見せて頂いて。コピーをいただくなり。私建築あそびというのをやっているのですけども

倉本:え〜はい。何か簡単にHPですか。
佐藤:みたことありますか

倉本:いや龍光寺さんと会って。「調べると出てきますよ〜」と言うことで。なかなか。最近それをちょっと見ました。
佐藤:建築あそびと名前を付けたのは10年程前ですけども。今年から外へ出て。自分のプライベートな家をパブリックにする練習と言うか、試行錯誤と言うか

倉本:なるほど
佐藤:パブリックとプライベートとは何なのか?という。基本的な。建築でよく言われますけども。その基本的なものとは何なの?と。分からないので、ずーっとやっているんですけども。今でもちょっと分からない処はありますけどもね。

倉本:それでご自宅に招いてやっているんですね?
佐藤:そうです。建築そのもの魅力と言うもの一つは、共有すると言うか、考え方を共有する。知識で共有すると言うのもあるけども。具体的な物と時間で共有する、どうなるか。あとはパブリックな建築を私物化する。そこで寝泊まりしちゃうとか。災害時には皆さん役所なんかに、学校で寝てますよね。あの様をモット意図的に自覚的にやることによって、意味を揺さぶることによって。身近な処にあるパブリックとプライベートの限界や問題、可能性、色々調べたいと思ってやっていたんですけども。

地方でやっていると段々に煮詰まって来て。ネットで参加者を募集すると煮詰まってきて。東京大学系の人達、友達の友達へと。建築あそびの場合は実際会った事がある人に声を掛けてゲストに来てもらうことが条件だったんです

倉本:ああなるほど

佐藤:そうなると、友達のイベントに行くと、その友達の友達と知り合いになるんですよね。日本の傾向なのか、世界中そうなのか知りませんけれども。どうしても学校系列で人間関係、お友達の輪みたいに成って来て。偶然出会った人達が東大関係者が多かった。この人面白いな〜と思って、会っていろいろやっていて。10年ぐらいの間に。30才ぐらいだったけど、今は40才ぐらいになって、大学の先生になっいく方もあった。僕は大学の先生になったり、サクセスストーリーを知りたいわけじゃなくって。30から40代、40代から50代。生き様、姿。で

これから20年間の倉本さんの、ウォッチングというか観察と言うか

倉本:はい

佐藤:観察をしようと思っているんですよ。それは毎年は出来ませんけども。時々ですね。建てもの出来たとか。5年毎くらいにね、あぁ居なくなっちゃったとか。倉本わらう

倉本:わからないですよね

佐藤:よくある消費される建築家のサクセスストーリーだけでは、建築のデータと言うか象限としては、貧困なんじゃないかな〜と思っているんですよね。

倉本:なるほど。
佐藤:だから成功しなくっても僕はいいと思うんですけどね。僕はこの7,8年ケンチクの仕事をしてないですよね
倉本;ああそうなんですか。佐藤わらう

佐藤:
いっこも、フラフラして建築をやってないんです
倉本;それすごいですね

佐藤:みなには建築家だとか言われるんだけど。おれ最近実作ないんだけど。建築家というのは何なのかなと。そもそも建築家というのは社会的に流通しているのか?認知されている言葉なのかとか

倉本:うん〜ん
佐藤:僕自身は「建築家」と言う言葉あまり好きじゃないので。違う言葉を、名詞をつくりだしたいんですけども。ジャーナリストでもないし建築家でもないし。情報と物の関係を何かする人間を示す概念に対応した名詞ですね

倉本:両方一緒に
佐藤:お金も集めて建物もたて、建てたい人とと建築家の橋渡しもしたい。政治家みたいなことも。重源と言うお坊さんが居たじゃないですか

倉本:はい

佐藤:現代アートで言えばクリスト夫妻、ニューヨクの中央公園にゲートを並べたり島の廻りをピンクの布で囲ったり

倉本:あぁ知ってます。作品は観たことないけどその人の名前ですか
佐藤:作者の名前。御夫妻でやっているんですけども、自分でプロジェクトのリトグラフのような作品を作って売って、100億ぐらい集めて。実行する。日本ではアンブレラという作品を茨城県内でおこなった。事故があったと聞いてますが。そういう方々が僕が考える現代的な建築家。自分で企画して全て実行する。同時に政治・制度との関わらなければ行けないわけですよね。他人の土地に大きな唐傘を何qにも渡って立てるわけですからね。自分が行為する事によって色々な制度が逆照射される。見えてくる。

倉本:なるほど

佐藤:その面白さはありだと思うんですよね
倉本:現代アート的な境界が
佐藤:色なところに関わってしまいますよね。そういう建築家ぞうがいいなと思うのですけども。それは僕の考えであって。今の状況が独立系建築家にとって独立する時期においては非常に厳しいというかね
倉本:そうですね今

佐藤:それなのに何で、するの?倉本わらうなんなの君は?みたいなそう言う処を一番聞きたい。このプロフールはいただいていいですか

倉本:はいどうぞどうぞ。
佐藤:これいただきますが、簡単に主だった事を、説明してたい事がありましたら。72年生まれだから 

倉本:昨日36になった
佐藤:昨日じゃなくって残念でした
倉本:36にとうとう、若手と言い難い年齢に入って来ている
佐藤:博士課程を出られているのですか

倉本:修士ですね
佐藤:それでハヤカワさんの処に勤められて
倉本:7年ほど勤めて
佐藤:結構ながいですね

倉本:
そうなんです。僕は石の上にも3年じゃないですけども。最低3年は居ようと思って。あとは担当を最初から最後まで担当した物件をやってからじゃないと、良いか悪いかわからないと言うことで

佐藤:自分で縛りつけていたわけですね
倉本:でも、そうは言っても。コンペ班とか。実作の方になかなか携わることが出来無くって。結局最初から最後まで見たのというのは、無いまま終わってしまった。

佐藤:書いてあるけど
倉本:そうですね、この辺は基本設計やってなくって実施設計と現場監理
佐藤:名前言ってくださいね。文字起こしするときに

倉本ミナトミライ駅は逆に基本設計と言うのが終わっていて実施設計そこから一回、財政上、止まっていて。再開してからの参加だっので、現場しか見てないんですけども。ここで担当をしたんで一応。いいかな〜と言う。最後ミナトミライやっていると同時に、最後のほうはとにかくそろそろ独立をしたいと言うを持っていたんで。何かしらもちろん最初に

佐藤:独立するというのは最初から決めていたわけでしょう?この位になったら独立するぞ、と
倉本:そうですね。て言うかハヤカワ研究室、みんなアトリエ系はそうなんでしょうけど。独立を考えていて。何処に入ろうか?と言うのを決めて。それから気づいたら7年経っていたんですが。最後の方はどういう辞め方をすれば良いのかと言う感じで。辞めてから設計捜すと言うのもあるんですけども。

インタネットでたまたま何かハウスコンペ。そう言うのがあって。それに出してみたら、3つぐらいいきなり取って

佐藤:それは実施になったと言うことですか?

倉本:それで忙しくなっちゃっと言う理由で
佐藤:ああそうか勤めながらコンペに出していた
倉本;そうなんです。それで取って独立して、3年ぐらい経ったんですけども。そこからぱたりと

佐藤:来なくなる おおわらい
倉本:そのハウスコンペ関係にもちょっと色々疑問が有って
佐藤:なるほどね
倉本:それに参加もするのもどうかと。
佐藤:3つやったら、いろいと問題点が明らかになってきたと

倉本:その仕組みの問題と言うか僕自身、本当にこのままで良いのかと言う疑問が大きく成ってしまってですね。ハウスコンペテション関係は、設計に掛かる期間があんまり無いので。ぱぱっと案を作ってと言うのをもう少し、やっぱり最初に案を考えたいと言う気持ちになっていてですね。

佐藤:なるほど
倉本:出さなかったら後は誰も来ないですよね。依頼が来なくなって「困ったな〜」と言うのが。それで最近になってコンペを出し始めてですね。それはハウスコンペとかではなくって。建築家が審査員をやっているようなコンペとかですね。そう言う専門家が審査員をやっているようなコンペに 烏が鳴いて通過していく ハウスコンペと言うのはいわゆる施主が審査員ですからね

佐藤:ああそうですか
倉本:ええ
佐藤:ネット上で主宰している人が審査しない
倉本:しないですね
佐藤:紹介するだけ
倉本:いろいろ種類あるんですけども
佐藤:いろいろあるんですか?

倉本:そうなんです。一杯あるんですね。全く紹介だけしかしない処もあれば、結構関わって来る処もあって。
佐藤;あれは紹介、橋渡ししてピンハネ、2〜3割ぐらい取ってしまうのかと思ってました。そう言う事で「主宰者自身が生きて行こう」と言うことでやっているのかなと思ってました

倉本:中には、いいと言うか。全然関わらないで、契約したら10万円と言うような金額だけ決まっていて。あとは直接契約してやって下さいと処もあれば。工務店まで決められて。それはドンドン

佐藤:いろんなやり方あるんだね。ネット上で建て主さんを探してと言うのは現代的ですよね。僕の世代では考えられない
倉本:そうです。普通は親戚関係と言っても、なかなか越えられなかった
佐藤:自分でHP開いても、建て主さんが寄ってくると言うは、ほとんど無いと思うのですよね

倉本:まだHP4月入ってから、まだ
佐藤:まだ作ってない わらい
倉本:途中なんで。共におわらい まだ半分位しか出来てないんですよ
佐藤:あれは検索エンジンに引っ掛かり易いキャッチコピーをタント並べて、客を呼び込むとか、色々テクニックが有るわけですよね、あれはね。

倉本:そうなんですけども、僕はプロに任せてないんで自分で作っているんですよ。ちょとそれがまだ。だからハウスコンペみたいなものに名前を登録して置くと、そこでまず引っかかるんで。そこから経由して僕のHPに移ると言うんで。とりあえず今そう言う状況です。

佐藤:これから営業戦略としてはネット上に開かれた、少し名前が売れたので。もうちょとネット上で営業活動をしつつ 専門家が審査するコンペにも参加すると言うかたちですね

倉本:そうですね。ネット上と言うのはHPとかWEBぐらいしか無いと思うんですけども。とにかく露出、名前ださせないと。幾らでも僕の事を知らないと、頼みに来る人も居ないので

佐藤:
僕がインタビューに来て友達の環の方は見るかも知れないけど、建て主さんは見ない。
倉本:そうですね
佐藤:でも、それはわかんないな〜

倉本:それでその辺を
佐藤:一応計画は立てていると。これがコンペの関係書類ですか
倉本:そうですね〜

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