2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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 川勝真一さん編  8月06日am10〜 晴れのち曇り 京都工芸繊維大キャンパス内 

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 その02  

川勝:どれもまあすごく整えられているというか
佐藤:どれもっていうことは 何処かに似たな再開発があるっていうこと
川勝:結構面白いのは宝塚ってすごい阪急の駅が10個ぐらい在るんです。市内を。それで、たいてい半分ぐらいの駅前は駅前再開発で1階におっきいスーパーが入って。専門店が入って

佐藤:小林一三が企画して 阪急が設計してるんでそれは似ちゃうよね
川勝:何かそれの、凄い嫌だった。クリーンなのが
佐藤:夢の郊外だったんじゃないの。団地も

川勝:
団地はなんとなく完全に作った合理性みたいなので建てられているから。100%快適さを求めて作られて、ある程度型に填められてやっている分の何か不自由な処とかちょっと・・助かったところ。逆に面白かなと。ああいうショッピングセンターみたいな処のものをずーっと受容してみて。京都に来てみて古い路地とか見るとやっぱ全然感覚が違うんで

佐藤:卒業制作は京都で3年暮らして後だからね
川勝:そうですそうです。たぶんそういうのがあって逆に。僕敷地に選んだの宝塚だったんで。逆にそういう処にそういうものを入れ込む!みたいな話。
佐藤:そうかそうか 京都の町の現在を移植するみたいな気分や、処があったわけね。批判として
川勝:いや、歴史性をなんか入れるつもりは無かったけど。もうフィクションはフィクションで好いと思ったのでフィクションでもいいから何か廃墟性みたいなものを宝塚の町に作れるのかどうか

佐藤:宝塚の おしゃれな町は気に入らんと
川勝:きにいらん
佐藤:自分がねじくれてるんじゃなくって、宝塚の町がイカレテ、気に入らんと。それで廃墟を入れてやれと、けっこう小説家ふうだね
川勝:そうだったのかな〜って気がしますけど。
佐藤:普通なら明るい天国の町、宝塚作ろうみたいな、ハッピーな気分でやるけど、産まれた育った処に廃墟にしたろうというのは逆ベクトルで面白いね。ということはまだ3年ぐらい前の話だよね

川勝:もう4,5年
佐藤:4,5年前だから。たいした昔ではないよね。
川勝:まあまあ
佐藤:そのデータとか残っているんでしょう
川勝:データはありますけど。手書きです

佐藤:文字起こし、していると、貼り付ける写真あまり無いからさ。データ入れておきたい。手書きだから写真撮らなきゃだめかな
川勝:手書きで。印画紙に焼いたんですよ図面を。暗室籠もって最後
佐藤:印画紙に焼いた

川勝トレーシングペーパーにインキングでまず描いて。それを暗室に持って行って。印画紙の上にキチッと置いて上からストロボ焚くと。印画紙に焼き付く。反転されて現像すると、図面が浮かぶんですよ。白く浮かび上がって来るみたいなふふふっふ。それも凄い黒い図面だったんですよ
佐藤ふふふふふっふ 
川勝:おどろおどろしい感じ
佐藤:みんなから「けっ」って言われたの
川勝:この前も全然知らない、2こ下ぐらいの学年の人に「知ってます」って言われて「黒い模型の人ですよね」

佐藤:黒い模型の人、はははは川勝って言えよ。黒い模型の人とか言うなよお前。黒い模型の人ってあだ名が付いた
川勝:そうそう、おもわれちゃって
佐藤:フィクションとして暗いことをやってみようと、今の話は。本当に(川勝さん自身が)暗かった訳じゃないと

川勝:本当に暗かったわけじゃなくって。そういうものが そういう場所も必要だろうと。うん。あの全てクリーンにこう整えられてるよりは。処では駄目だろうと おもっていたんだと思うんですけど
佐藤:一応まんまと黒い人だと言われたことは、一応いまくいったということだよね。
川勝:巧く伝えれたのかどうかは

佐藤:黒いねって言われたりしてるんだから成功じゃん。それについてはしめしめって思っているんでしょう。ふふふふふ しめしめじゃなくって失敗したなと(思っているの)ああ本当
川勝:そうですね。そんな事をやって
佐藤:卒計がそれなんだね。タイトルは何て言うタイトルなんですか

川勝:タイトルはキランバーグっていうタイトルです
佐藤:何それ?。キランバーグそれどういう意味
川勝:あんまり喋りたくない 

佐藤:喋れよ!なんだか分からないよ。
川勝:キランバーグって何かあの〜、その卒計のもう一つの一因は田中純だったんです。
佐藤:田中純めんどくさそうだ。何か書いているのか分からないじゃない。読んでないよ

川勝:はははははは表象分析」を読んで、4回生のとき読んでいたんですよそれの影響受けてたんもあって廃墟だったのもあるんですよ
佐藤:田中純の都市表象論を読むでって相当希じゃないの?
川勝:読み込むと何か面白かった。そんでそんなかに出てきた。何かそういう。湾岸地帯とかの、ああちゃんと説明出来ない。まだその、あんまり定まってない場所、曖昧な場所みたいな。バグーが 曖昧なとか

佐藤:そこの部分(の説明)はメールで送ってください
川勝:はい
佐藤:後で説明出来ない部分、補足として貼って置くから。そういうものでも一応卒業は出来た

川勝:できました
佐藤:それで修士に入った
川勝:あ、修士入りましたね。
佐藤:修士はどこへ入った

川勝:修士は米田明さん
佐藤:米田さんはバリバリ理論的じゃない、理論派じゃない
川勝:そうですね、けっこうそこには
佐藤:米田先生もここに居るんだ

川勝:ああ、おられますおられます
佐藤:あそうか。挨拶行くか
川勝:いつおられるか分からない。ちょうどその古山先生がおられなくなって。大学院のときに研究室どこか選ばなければいけなくなって。そのまま行けなかった。タイミングで米田さんがちょうど大学に来られた。

佐藤:知らなかったな、東京にいるのだとばっかいり思っていたけど
川勝:事務所は東京
佐藤:家は京都だと、だから通っているんだなと。そうか修士の時は2年間米田先生
川勝:修士は米田さんに2年間
佐藤:暗かったね〜って言われた

川勝:ふふふふふ、いや。まあでも4回生のときにちょっと米田先生の課題とったりしてたんで。



佐藤:
そうなんだ。へ〜。どうですか米田先生で。それで修士設計もあるんでしょう
川勝:修士設計もありますね
佐藤:今度は何を

川勝:修士設計はホンマに自分でも失敗したなと
佐藤:それを言ってください、何が失敗したのか
川勝:まず、んて言うか1年修士設計するための。

佐藤:あっち行こうか、角で喋っているより、移動しよう 修士設計はテーマは何だったの、今から何年前かな
川勝:修士設計は1年半ぐらい前。結局。うちの大学修士計画をやって、その後それに続けて修士設計をやるんですけど。修士計画でフレーミングの話をちょっとして、フレーム構造が持っている何か

佐藤:フレームって構造的なこと
川勝:ああ結構現象的というか。視覚的にフレームに、三次元へのフレームの使われ方みたいなって言うか。単純に構造、床の間とかもそう。みたいなの一杯集めてまあ分類したみたいなんですけど。それをやっていたんですけど。ほんとはそれを繋げなきゃいけなかったものに、その後だいぶ迷走して。それで結局なんか1ヶ月ぐらいでやっちゃった修士設計だったんで。っていうかその時ぐらい。何が。何かこれが設計でこれがしたいっていうのが凄く無くなって来た時期で。それで凄い迷走したんですよね。「これしたい!」っていう芯が無くって

佐藤:ふふふふふ
川勝:時間あるし、なぜか棚田の開発みたいなのに
佐藤:たなだ? 棚田開発、えらい (フレーミングから)横ずれっぱ
川勝:何でそうなったのか全然分かんないですよね。今でも
佐藤:はははははは。自分で分からないんじゃ聞きようがないな
川勝:それちょっとやめたほうがいい

佐藤:でもそういう迷走してたっていう
川勝:迷走してましたね。大学院の最後の方はかなり。それまでは結構なんかこういうのがいいと(思って)やっていたのがあったんですけど。
佐藤:どこか放浪に行こうとか思わなかったの、そこで。
川勝:大学院入って、ずっと同じ大学に5年目だったんで。飽きたな〜と。ちょうど交換留学の話があったから。半年間ほとドイツに行っていたんですけど。帰って来て1年間放浪しようと思ったら。

佐藤:ヨーロッパで放浪すればよかった
川勝:3ヶ月ほど放浪しました
佐藤:あ、そうなんだ
川勝:主要国は、初めてヨーロッパへ行ったんですけど。
佐藤:3ヶ月かけてね。休学したわけじゃないんだよね
川勝:してないです

佐藤:交換留学生で行って、3ヶ月、つついでに放浪して。その間に修士設計もやったってことじゃない。
川勝:やてない。m1の後期で行ったんで、修士の2年目です
佐藤:そうすると、どういう身分なんだ、一応卒業して。卒業して何年経った

川勝:1年。いや途中1年休学してんです。大学院の時。大学院は一応3年。1年休学してたんです

佐藤:
そのあいだに色々やっていたと
川勝:その1年でちょっとアトリエ事務所で働いてたんです。休学するときに。
佐藤:それって京都のアトリエ事務所

川勝:東京
佐藤:東京へ行ったんだ。オープンデスク
川勝:いや、ほぼ所員扱い
佐藤:給料くれた
川勝:給料もらって。担当物件。で1年行っていたんですけど。ちょうどそのプロジェクトが止まったと、一応まだ学生だったんで。休学してただけだったんで。新学期の時期がまあ重なったんで。「じゃーここで一回戻ります」ということで戻って来て、で修士設計

佐藤:修士も卒業してるよね
川勝:しました。
佐藤:それで修士設計した1年ぐらいか?
川勝:1年ちょっと

佐藤:1年ちょっとだよね。1年ちょっとのときに何か活動をやっているじゃない? 30:10

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