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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
桑折町における除染作業と仮置場問題
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 大和団地の除染

ここから大和団地の除染について若干説明させていただきます。

桑折駅が在りまして、市街地から1キロ弱の所に新興住宅地して約50戸から60戸在る新しい住宅地でございます。

そこの所に「除染をしたい」ということで、話しをしに伺いました。 ここは昭和56 年に市街化区域が拡大するときに、環境庁から 「東北本線と新幹線が走っている関係上、区域を拡大するに当たっては住宅地の所に緩衝地帯を設けろ」という話しがございました。

それで「緩衝緑15mと道路6m合わせて21mの部分は町が整備をしてこういうふうな形にしろ」と指示がありましたので。この住宅の皆さん方の方に行ったときに、「この町が持っている緩衝緑地に皆様方の除染をした物を置かせて頂けませんか?」っていうお話をさせていだきました。 30:12

 行ったらまず、「う〜」例えばここですね。道路6mの所に在るんです。この地区は、皆様がた自分達でなんとかしようという気持ちが強い所で。

 県の事業に線量低減化 50万円の除染をする事業があるでんすが、それではなくって、町の方から色んな除染の器具をお借りしまして、手弁当で自分達で道路、通学路を除染をしました

自分達で通学路を除染したから、改めて慌てて除染しなくっていいんじゃないかな〜」っていうことでお話がありまして。説明会に行っているときにまず怒られました。 30:47 「なんでここの緩衝緑地に仮置き場として設けなくちゃならないんだ!」「う〜ん」



丁度先ほどでました、大割東、伊達崎の仮置き場の問題がテレビで放映された時期だったので。この方々については、「おらいの処もぜひ伊達崎に持って行って欲しい」 とういうことでお叱りを受けました。

皆様が方に見ていただいたのは、確かにこの通学路なんです。皆様方がこの寒い中、除染をしていただきました。確かに数値は低いんです。0.15μSv 実際 住宅も緩衝緑地も除染はしてないです。実際見てもらいました。住宅が0.26。中に入ると1ぐら有るんですが。そうすると空間線量って1mで測りますよね。そうすると実際 0.5ありました。

やはりお母さん方は自分達で除染したから絶対安心だという気持ちはあったんですが。やはりこの数字を見たときに、「なんとかしなくちゃなんないなー」という話しになったそうです。

私も今だから言えるんですけれども、怒られました。丁度この説明会の時に、副議長もいらっしゃって。私も若くはないんですが「うーん」この住宅団地をここに置かないんであれば、仮置き場がなかなか目途が付かないので「いつ除染をするか分からないですよ」っていうふなかたちを押しましたら「脅しを掛けるのか!」ってお叱りを受けました。

でも私は「脅しを掛けるわけじゃなくって、住宅地に町の土地が在りますので、是非させて頂きたい」と。ようやく何回かこの地区の方々が相談会をもって、最終的には多数決で除染することになりました


ここ見ていただくと分かるとおりで、0.8〜0.1μSvありました。樹木側 こちら東北本線なんですが、草ぼうぼうで見えなかったんです。まず除染をさせていただきました。

 まずは仮置き場自体も除染をしますので、土を剥いでいただいて、中間の穴を掘って頂いて。ここに掘った穴がおいてございますが、その後にシートを被せてこのような形で。今日皆様が方にお配りししました、桑折公報1月号に載った。見ていただくと分かるとおり、住宅から目の前

これは遮蔽する前なんですよ。 「仮置き場って恐いんだなー」って言われますけれども。とにかく皆様方の御理解。っていうか自分達の所だけだったらなんとか置いてもいいのかなって感じ

ただ「他の地区の物は持って来ては駄目だ」って言われてます。とにかく自分の所 綺麗になって、綺麗っていうとまた怒られるんですよね



除染をさせていただいて。とにかくここに安全に保管することによって自分達の生活空間が安全であるっていうことで。させていただきました。


ここはこちら東北本線です。本当はもう少し深く掘りたかったんですけれども。このような形で半地下方式にさせていております。


大和団地の処で今回実証実験をさせて頂きました。実は伊達崎三地区で除染した場合、大割東に入れるのがだいたい3000個ぐらいのフレコンバックなんですが。実際除染をしましたら、5500個 出ました。

桑折は福島市とか、伊達市とは線量が若干違いますので、「桑折に合った除染をしたい」ということで今回、  地区の除染をとっていただきました。k組さんにご協力を得ながら実証実験をしました。

まず、土を1p取り、2p取り3pというようなかたちで、測らせていただきまして。
鉛のポリメーターで実際にどれぐらいになるか」ということを測りながら、させて頂きました。

また高圧洗浄も8気圧 10気圧 15気圧ということで 15気圧でやってしまうとどうしてもコンクリートを痛めてしまうので、15気圧も10気圧も変わらないので10気圧程度で今やっておりますけれども。

とにかく桑折町の場合いは今までこういうふうな形でやったことなかったので。桑折町に合う除染の仕方を決めております。またこれはコンクリートの所も同じようにやっています。これは吸引式でございますが、濾過装置を付けながらやってございます。


インターロッキングです。これ高いんですよね〜苔が付いたり、砂が本当に汚れてて。除染をする前は我々は「どうしようかなー」って悩みました。これ「全部剥がしてしたの土まで取ってやったらどうなのかなー」って思ってやりましたけども。今回実証実験の中で高圧洗浄。これ先ほど言った回収型の高圧洗浄で洗浄機で洗ってそれをバキュームすると、この苔も周りの砂も全部 ほじくっていただいて。逆にこのインターロッキングの石まで綺麗にしてもらいました。

今現在このような形で綺麗になってます。お時間があれば大和団地見て頂くと分かるんですが。全てお宅が新築されたように!お庭が綺麗になってます。

またこれ玉砂利です。実は「大和団地で除染をしたい」という説明会をさせていただいた時に。「家はセラミックの玉砂利を使っているので、セラミックの玉砂利で返していただきたい」。実際は0〜40の採石しかないんですけども。これ今回実験をしまして、玉砂利を取りまして下に土3pを取りました。玉砂利はこういう形で高圧洗浄で綺麗に洗い落としまして、戻すことによって安全なることができました。

また芝生です。これ伊達崎地区については全部芝生を剥がさせていただきました。しかし冬場を越えると芝生って根付かない場合いもあるので。特に芝生はマダラにやりますから、養生するのに結構時間が掛かるので。今回地区の中では、このような形で、ある程度根を残すような形ですることによって安全にまた土を被せれば。次年度芽が出るっていうのが実証実験でありましたので、させて頂ております。

今現在 桑折町除染管理目標、福島市は除染管理基準になってます。

基準にしちゃうと「なんでかんでそこまでやんなくちゃなんない」ので、桑折町は逃げが上手い訳じゃないですが目標としております。とにかく0.4μSVになることを目指します
  

0.4以下の所については0.23を目指しますっていうかたちで、土壌とか、庭とか駐車場とか芝生、屋根、樋、外壁、ベランダなどで。これを決めまして、業者さんにこれを徹底させて頂きながら目指しております。土壌の物とか、あとは庭石、あとは芝刈りとか、外壁。ベランダという形で 。 

今いま桑折町は線量そんなに高くないので、外壁についてはほとんどやってません。 また庭木については今やっています。砂利につても先ほど言った通りさせていただいております。

実際はゼオライトとかそれ以外のセシウムが行かないように末端については完全にさせていただいております。

これ見てください。何を使うか分かりますでしょうか?これはソニーの小型ビデオカメラです。これが線量計になってます。このようなかたちで、現在今除染をする前のモニタリングに使ってます。

例えばこういう住宅団地、高所作業車とか、足場が組めません。これを延ばしましてこれで撮させていただいております。このようなかたちで。それをpcに転送させていただいてい、実際これを見ながら、「ここ汚れているねー」とか。「ここ安全だね−」とかいうかたちで。こういうふうな確認作業をさせていただきながら、除染の方をさせていただいております。


 大和団地の見学会

昨年の12月に大和団地の除染の見学会をさせて頂きました。雨の中だったんですが。多くの町内会の皆様方に来ていただきまして。説明させていただきました。特に時間帯を3回に分けたんですが、結構来ていただきまして。

本当に皆様が方に御理解をしていただいたと思います。 吸引式の高圧洗浄でやりました。環境省の皆様方にもご協力得まして、ガンマーカメラ。持って来ていただいて、「実際 除染したときにどうなのかなー」ってことでやってきました。 こういうふうに(絵)やった前と後で若干変わっていました。

仮置き場についても皆さま方に見ていただきました。皆様方「なんで住宅団地にこんな所を造っんだ」っていうふうな不信感=不思議な顔で来られました。

 これは仮置き場、遮蔽する前なんですけども、0.45。元々1μSv近くございましたので、仮置き場。除染し 遮蔽しない段階でもこの位の値になってました。 実際町民の方から、「なんぼあるんだか測ってみろ!」ってことで。受けましたので、まずは1p、ぺたっとくっつけた所は測ってみますと。1μSv。もともと1μSVでございますので、「離してみろー」ってことで、50p離しました。そうすると0.75に落ちましして。じゃまた1m離してみろってことで今度は0.45。先ほどの掲示物と同じように空間線量と変わらないような値になってございました。


それでなぜか?国見の町長さんと議長さんを始め国見の方々80名の方がバス2台で「桑折で住宅団地に仮置き場造っているんで〜」、ってことで不思議がって来ました。 国見さんは桑折町に来る前に伊達市の富成の山奥の仮置き場を見させていただいて、この住宅団地を見たもんですから。「なぜこんな住宅の所に造れるんだ?」ということで聞きに来ました。

ここについては色々経過を説明させて頂きながら。また国見さんもやっと3ヶ所ほど仮置き場 出来たそうでございますので。「桑折が出来るんだら国見は出来ねわけねーべ」っていうようなスローガンの下にやってるそうでございますが。  





今日午前ちゅから国連大学の方々来ていただきまして今取材しているんですが。国連大学の方々も桑折のこの仮置き場見ていただいて、これから全世界の方に発信をしていただくようになりますけども。とにかく今現在この形でやってますってことで やって ございました

だいたい やっておりまして 今現在は完全に遮蔽しました。おかげざまで。ここについては町内会長さんの方から「完全にフェンスで囲まないようにしないで、こういうふうになネットフェンスで囲っていただいて」 私は好まないんですが。町内会長さんは「ここに花を植えて、この仮置き場は観光の名所にしたい」と言ってますけども。 会場笑い 仮置き場は3年で終わりなんですね。

これが今やってました。今現在は0.25。当初は1μSVあったのが0.25。実際仮置き場の所にぺたーっとやるともっと低いんですが。やはり鉄道側 一寸見ていただくと分かるですが。鉄道の所は汚かったんですよ。保線局の方に言ったら全部綺麗にしてもらって、本当に綺麗な環境になりました。 



町民プールです。先ほどいいまいした

小学校関係の物を入れました。実際周りの方には色々とありました。プールの中は除線しているんですが。プールの外は除染してません。

プールのこの掲示物というのはここで測ったときにどの位あるのかってことで今 明示してございます。とにかく毎日測ってますので、この当時は0.37ございました。「中に入ってみるとどうなるのか?」なーと思って測ってみました。これはうちの職員ですけれども。ここに書いて在ります通り 測ってみますと0.16。仮置き場は仮置き自体も除染しますので。仮置き場の方が安全とは言いませんが、線量は低いです。やんない所の方が線量は高いです

 環境省の方にも またお願いをしまして、ガンマーカメラで見ますが、なんら色が出ておりません。とにかく仮置き場については、土で遮蔽しておりますので、安全に基準通りやれば問題無いのかと思っております

通常の説明会のときは皆様方に実演をしていただいております。これはちょっと恐いお父さん方、この地区けっこう恐いわけじゃないですが、我々のやっていることをあんまり信用してないもんですから。実際にさせていただきました。

これペットボトル。桑折町 役場でもあちこちで線量高い物を集めて来てやってます。ペットボトルの ぺたっとやると、7.4μSVございました。でもこれを三つ合わせルと当然高くなりますよね。17.4μSVあります。三つ並べるとこの自体はこれを遮蔽してますし、これはこれで遮蔽してますから17.4は下がると思います。10.6に変わります。これは「50p離しただけでどのぐらい変わるか」と言うと、不思議なことに0.41まで下がってしまうんです。

我々説明会では、「距離の2乗に反比例します」っていうけれども、それ以上変わります。説明会の時には仮置き場を持って説明に行けないので。こういうバケツを持って バケツの中に砂を入れてこれを入れて実際に説明会をししています。

20p弱なんですが、これでも0.47というかたちで皆様方には自分で測ってもらって、とにかく「離せば安全なんだ」。「土を被せれば安全なんだ」ということを皆様方に周知させて頂きながら仮置き場を方を造ってございました。



また桑折町は全町民を挙げて放射能対策に取り組むっていうことで、昨年の4月23日に放射能対策推進町民会議を立ち上げさせていただきました。

主な内容としましては 除染活動を推進すること。あとは仮置き場を設置をみんな住民みんなでやること。健康管理、損害賠償、国への財政支援。とにかくこの除染と仮置き場を皆さんと共にやっていきましょうとかたちで、させていただきました。

300人の方が集まって福大の山川先生にも講義をしていただきながら、最終的には大会決議をもちまして。PTA会長の頑張ろう!三回させていただきまいした。


その後この大会決議について環境省の高山政務官と内閣の本田内閣補佐官の方にお届けしましたが。残念ながら、石原大臣、 代議士も含め今現在ただの人になってしまいましたので。またうちの方では新たな活動をしていきたいと思ってます。
 
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