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 建築家渡辺豊和さんと建築あそび  その 4

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・・陶芸館外観・・スライド
            

今までの住宅1・1/2は74年オッパイハウスで82年。これ公共建築の最初。ちっちゃいんですけどね。兵庫県なんだけど住宅開発してたら山の斜面から平安時代の登り窯の跡が出てきて、それ保存することになつた。屋根をかけようと。屋根かけて保存して ちっチャな博物館。博物館とういうほどのもんじゃない。保存館

中国・西安 兵馬窯館の ちっちゃいヤッね。建築が欲しくて頼まれたんじゃないの屋根作ってくれと
     会場 笑い

ね。その時考えたわけ。「解った」とそのかわり、ものすごく安かった。坪17万 。今70万の半分。その当時でも30何万かかったもの。その半額でやってくっれと。屋根かけるだけだもん。

 考えたわけよ。平凡に屋根かけるなら好き放題なことやっていいからその値段で。治自体というのは予算の問題と面積の問題だから。必要な面積があってなおかっ予算が合えば何やっても良い。そいういうモンなんです。治自体は。だれからも文句いわれないから。

ジャー思い切ったことやろうと。建物のどんな屋根でも基礎がいるんですよ。当たり前の話しだけど。基礎を部屋にして人通してねそれに屋根かけて。計算してみたら坪17万でいけると。

計算してみたらいける計算になった。僕の構造屋さんはとても優秀な人なんだけどね。その人に試算してもらった。「渡辺さん いける」と言うんだね。その時彼は感心したんだ「あなたは普段全然気にもしない人がいざとなったらよくそういうこと考えつくなぁー」ってね。

基礎が空間になっちゃってる。今でもそういうことやった人いないけど。だれも考え付かない方法を考えついて坪17万でやっちゃった。

          

これは格好が前方後円墳 の格好してて今から千年ほど前の・1200年前の陶工たち職人達の霊魂を慰める。単に頭だけで思ってるんじゃないよ。

彼が知ってるようにオカルトティストだから。教祖に成れるような男だから。成って欲しいと何遍も来たけど断ったけどね。

行くと霊がボーッ浮かんで来るのが見えるタイプ。そのモノははっきり見えないけど何となくボーッと見えるの。それを鎮魂しよと。で、前方後円墳のようなものを被せようと考えたわけ。


        
テントみたいに見えるでしょう。

・・・道路からのスライド・・
        
・・内部スライド・・
        

それからね、樋とかね。建物には排水はいるから屋根から雨降って来たら排水いる。樋とか全然使わないの。屋根を樋状になって  ある所でストンと排水出来る。必要なモノを全部省いた。省いたけど、機能は全部いけるようにした。それはプロ中のプロ。一寸 あんた達には無理かもしれん

     会場大笑い
これはプロ中のプロ。この人達にはできない。そんなこと出来る建築家俺しかいない。今妹島和世という若い建築家いるけどね。結構有名になったけどね雨漏ってしょうがない。今廃棄されちゃった。学会賞もらったヤツなんだけどあんまり漏りすぎて廃棄された。

y:廃棄って

もう使わない。壊すわけじゃないけど 。岐阜県が。

y:アパートですか。

s:メディアなんとか

y: ああ・・あれ

w:いい建物だけどね。全然技術が解ってない。雨 ドジャ漏りなんよ。これなんか一切漏らないけどね。それはね排水の仕方知らないとかね、表面しか判かんない。単純なモノほど処理が大変なんよ。単純なものを巧く処理するのはプロ中のプロ。それ知らんもんだから。これなんか一切漏らない。漏ってもかまわない土間なんだから、でも漏らないと。

  ・・基礎列柱スライド・・
             
ここまでが基礎。二重基礎にしておいて内側の基礎に屋根かける。だから基礎の間を人が通っていける。これは構造屋さんが感心してた。やってしまえば誰でも「なんだ」と簡単だけどコロンブスの玉子みたいなもので考えるのが大変だった。考え抜いたもん。







ドーム天井見上げスライド・
            

たまたま天気のいいとき撮ってるけど。雨降った時行くと、ホントに暗ーくてね。霊がボーッと浮かんでくる。実際浮かんで来るというより浮かんでる感じ。何とも言えず不思議。結構自分で好きなんです、霊と対話してる感じ。
     会場笑い
建てモンが面白いと言うより雰囲気が面白い






・・斜め見上げ円墳部 のスライド・・

          
これは非常に評判高かったね、ホントはこれで学会賞もらえたんだよな

s:そうですね。これいいですよ。

その時丹下健三と大喧嘩してる最中だったから。日本の建築界の天皇と大喧嘩してたから5年遅れた。これで充分取れたんですよね。





・・内部骨組みスライド・・・
          
これ発表したときほとんどの人「学会賞だ」と思ったらしね。喧嘩して「俺が目の黒いうちは絶対学会賞をあげるな」と。昔でいうと谷崎潤一郎が あの人は悪くないけど例えばああいう大御所が「あげるな!!」と言ったようなもんだね。







・柱と屋根組の見上げスライド・・
         
こういうエプロン 構造的に必要なんで。これ図面書いている時邪魔で「厭だなー」と思ってた。構造的にいる。それは球だからなんでね。しかも柱抜いてるわけだし。作ってみたらこのほうがいいんだねー。

これ一つだけね。構造屋さん デザイン能力抜群の人だった。その人に言われてそのとうりやって僕が言うより良かったのはこれだけだね。これ非常に成功したと思うけど。




      続きます ・・お楽しみに・・