耐震強度偽装問題 審議 内容 を見やすくしてみました   home
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  163-衆-国土交通委員会-7号 平成17年11月29日 
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馬淵委員 そのヒューザーさん、偽造があるならば最も利益を得られるであろうとお考えになられたディベロッパーのヒューザーさんの物件を徹底的に調べろ、こういう御指示を出されたということでありますが、その結果はいかがでしたか。端的にお答えください。

藤田参考人 結果として、21件の物件のうち11件が偽造の可能性を判定しました、偽造の有無と可能性を。

馬淵委員 社長の指示で、参考人の指示で20件の物件を洗って、そのうち11件が偽装の可能性があるということになった。これは10月の20日の段階なんでしょうか。この指示を出されたのは20日でよろしいんですか。20日でよろしいんですね。 さて、次に、こうした状況をつかまれて、どのように対応されましたか、藤田参考人。

藤田参考人 まず、当社の危機管理室の真霜より、ヒューザーの会社に電話を入れました。10月22日と聞いております。

馬淵委員 ヒューザーさんに連絡を入れてどのような、今のお話では11件見つかったということですが、それでお話をされてどういう御返答がありましたか。

藤田参考人 10月22日に電話を入れた時点ではまだ調査中でしたので、全11件が偽造ということではなくて、まず北千住の物件です北千住の物件について偽造があるということで電話をしたわけです。その電話をしたと。(馬淵委員「その反応は」と呼ぶ)そのときはヒューザーさんの方は会社が休みでしたので、何かよく伝わらなかったというふうに聞いております。その後、25日に来社されたしということで、週が明けてからこちらの会社に来ていただいたんです。

馬淵委員 10月の22日というのは、これは土曜日ですね。会社が休みで伝わらなかったということでしょうか。もう一度確認させていただきます。 22日の段階で、イーホームズからヒューザー社に対して情報をお伝えされた。伝わらなかったかもしれないとおっしゃいましたが、その辺はどうですか。相手にちゃんと伝えたんですか。確認させてください。

藤田参考人 偽造されているのであれば、現在着工中の北千住の物件は早急に工事をとめなければいけないということです。ですから、10月22日に電話をした内容は、その電話に出た相手に対して、工事をとめる必要があると(馬淵委員「どなたですか、相手は」と呼ぶ)相手の名前は、私はちょっと聞いておりません。

馬淵委員 10月20日に内部監査で見つけられた。そして22日には、ヒューザー社には工事をとめなければならないということを連絡されている。それ以外に、この22日の段階で御連絡をされていることはありますか。端的にお答えください。

藤田参考人 この時点では、ヒューザーさんの方に伝えただけです。

馬淵委員 では、少し違う話をお聞きします。 国土交通省が立入検査ということをされておられます。そして、国土交通省の説明では、第三回の立入検査というのを10月の24日に行われたというお話を聞いております。 さて、この10月24日の立入検査、どういう状況の検査だったのか、そして、その検査については藤田参考人が何かお感じになられたことがあったのか、あるいは、三回目の検査ということですから、過去二回の検査と比較して何か違ったことはなかったのか、この三点をお答えいただけますか。

藤田参考人 10月24日は月曜日でした。月曜日は毎朝、午前中は経営会議を行っておるわけですけれども、午前九時半ころに電話をいただきました。国土交通省の高木係長、企画係長の方ですけれども、これから立入検査を行うということで準備されたしということで、その30分後、10時に立入検査がありました。 例年ですと一週間、二週間前に監査に入るという日は連絡が来るんですけれども、ちょうど今から3年前に他機関で業務停止になった事件がございまして、そのときは一斉に立入検査を大臣指定の機関に入っております。だから、そのときと同じ状況です。

馬淵委員 30分後に急に来られたということで、いわゆる緊急の立入検査だということだと思います。何か変わった状態はありませんでしたかということについてはお答えいただけませんでしたが。
 さて、その検査がありました。そして、先ほど来、10月の25日ヒューザー社、姉歯建築士、スペースワン、これは設計事務所ですか、三者がイーホームズさんに来られた。これは、至急打ち合わせの必要があるということで、二十二日に連絡をとった上で二十五日に来社されたということでありますが、そのときに、この構造の偽装問題についてお話をされた段階でどういう反応がありましたか。これも端的にお答えください。

藤田参考人 10月25日は私は同席しておりませんけれども、その事実を三名に、先方に伝えたところ、姉歯さんは偽造を認めたということであります。それで、他機関でも同様に出してきたというような話があったと聞いております。(馬淵委員「それだけですか。他の方の反応は」と呼ぶ)姉歯さんが偽造を認めた上で、物件が、ヒューザー、スペースワンという設計事務所の方だったんですけれども、大変激しく怒ったというふうに聞いております。

馬淵委員 10月25日の段階で、イーホームズ社に集まったヒューザー社、そしてスペースワン、姉歯建築士、このそれぞれの代表の三方が偽装を確認し、かつ、他機関においても姉歯さんがそれを行っているというこ確認した。 イーホームズ以外の民間確認検査機関にもそれを出しているということを確認された。それを聞いたスペースワン設計事務所の井上さんという方が大変怒られたという状況だということですね。

 さて、大変な状況が起きているということは、この段階で既に三者の方は御理解をされているはずです。先ほど小嶋社長は、これから調べなければならないとお話しされましたが、現実にこの段階で既に姉歯さんが認め、そして、それに対して設計士は怒っている、あるいは検査機関は大変な状況であるということを発信されている。これは、三者の方々が集まった段階で、25日にはこの問題の大きさというのが十分認識されていなければおかしいと思います。 さて、その上で、国土交通省、これは重要なポイントになりますが、国交省にはどういう形で、その次の段階ですが、連絡をされましたか。藤田参考人、お願いします。

藤田参考人 翌日の10月26日に、私の方から国交省の指導係長あてに、社名、ヒューザーさんの社名、あと物件名等は伏せた上で、構造計算図書の偽造事件という非常に重要な事態が発生した、法的には特定行政庁に通知するのが義務でございますので、特定行政庁に通知する前に一度打ち合わせをお願いしたいというメールを打ちました。

馬淵委員 10月26日の段階で、国土交通省の担当の方に、社名と物件名は伏せて、特定行政庁、この北千住の物件でありますと東京都になるんですか、区単位になるんですか、東京都になるんですかね、そこに本来ならば伝えるべきかもしれないが、それよりも前に、監督権限のある国土交通省にお伝えをしたい、このようにメールを送られた。それに対しての国土交通省の御返事はどういうことでしたか。

藤田参考人 恐らく問題の内容がメールだけでは伝わらなかったと思うのでありますが、申請者と当社との間での問題ではないかということで、そちらで解決されたし、そのような返事がありました。 ただし、危機管理室の人間の方から、件数、その時点で認識していた着工中の物件、3件ございます、北千住のものを含めて、それとあと2月末に竣工する予定だった船橋の物件、この4件については、4件あるということは電話で報告を入れたというふうに聞いております。

馬淵委員 藤田参考人が25日に事の確認をした上で、その問題についてメールで国交省に連絡をした。理解をされていなかったかもしれないと今お話しされましたが、建築指導、確認検査の指導をする立場のお役所が理解をされていないということが果たしてあったのかというのが私はちょっとわからないんですが、それに対しては、そちらで、そちらの貴社の問題であるとの認識だということで終わったということですが、それは、もう国土交通省としては、さらにそこで詰めていく必要がないということなんでしょうか。もう少し具体的に、どういう御返事があったか、御記憶があればお伝えください。

藤田参考人 私がそもそもメールを打ったのは、10月26日に、小嶋社長の方から会社に、すごい剣幕で、会社に来て説明をしろと担当者にあったからです。やはり、一抹の不安を覚えざるを得なかったわけです。しかし、27日に行かざるを得なかった、重要な問題であり。現在入居済みの物件においても偽造の可能性があるという状況であったわけです。ですから、非常に大きな問題であったというふうに考えております。(馬淵委員「国土交通からどういう御返事があったんですか、具体的に」と呼ぶ)
 そういうことですので、事件の概要についてお伝えしたところ、課内で検討した結果、そちらで解決されたし、そのような内容だったと思います。

馬淵委員 課内で検討した結果、そちらで解決されたし、つまり、報告する必要はないとお答えがあったということですか。藤田参考人。

藤田参考人 大臣認定のプログラムの改ざんというのは非常に複雑な問題であります。ですから、恐らく理解されなかったんだと思います。そのような改ざんがまずあり得ない、そういうような認識だったと思います。 ですから、通常の申請の審査ミス等の問題であればそちらで解決されたしという御返事だったんだと思います。

馬淵委員 重ねてお伺いします。 報告する必要はないという御返事はありませんでしたか。

藤田参考人 そちらで、申請者と当社で、イーホームズの間で解決されたしということは、報告する必要はない、そのようなニュアンスの内容だったかもしれません。

馬淵委員 そして、今藤田参考人、社長の方から話にありましたように、27日にヒューザー社においてこの問題について関係者が集まられたということですね。それは、先ほどのお話では、全く藤田参考人と小嶋参考人、お二人の、御両名の発言は食い違っております片や公表をするな、公表を差し控えろと厳しくその隠ぺいを指示されたとお話しされ、片やそんなことは言っていないんだ、それはある意味では追及なんだ、しっかりと調べろと言ったんだと。これは全く食い違っています。
 
その場にいる者は、ここにはお二方しかいらっしゃいません。ですから、事の真相というのは全くわからないわけでありますが、この27日の段階で集まった方々が、それぞれイーホームズやヒューザー社や、あるいは姉歯さんも含め集まった方々がようやく認識を一にした。この認識を一にした段階で、先ほどの話ではどうも理解が足らないようだというお話でありました国土交通省には27日の段階で御連絡はされたんでしょうか。藤田参考人、お答えください。

藤田参考人 27日は、ヒューザーで11時から約3時間近くに及ぶ会議でした。その後、戻りまして、本省の企画係長の方に、これは明らかな偽造であり、意図的なものであり、当機関だけの問題ではなく、他機関や行政でも同様な物件が出されている、そのようなことですので至急打ち合わせをさせていただきたい。公表する前に、公表すること自体が大きな社会問題になるということはもう十分認識しておりましたので、その前の段階で国交省と、本省と打ち合わせをさせていただきたいというお願いをしました。

馬淵委員 今のお話を総合しますと、26日の段階でメールを送って、ニュアンスというふうにおっしゃいましたが、国土交通省は、理解をしなかったのかわからないが、必要がない、そういうニュアンスで、そして、それについてはそちらで解決してくださいとお話しされた。そして、27日には全員が集まって大変な問題であるということを改めて確認をして、その上で藤田参考人、社長は、国土交通省に対して、これは他機関にも出してきた大変な問題だということを連絡された。そして、28日国土交通省に行かれたということでよろしいですか。それを端的にイエスかノーかでお答えください。

藤田参考人 27日にお電話させていただいて、28日に行きました。イエスです。


馬淵委員 私は、これも大変な問題がどうも潜んでいるような気がいたします。 さて、もう時間も余りありませんので、この話の流れの中では、木村建設さんはここには登場されてこられません。当然ながら、木村建設さんは、設計施工の中で、設計は姉歯さん、そして検査はイーホームズさん、あるいは行政の監督の方、そしてつくる側であるわけですから、その細かいところ、この打ち合わせの中には、段階には入ってこられなかったということでありますが、木村建設さんにお伺いをしたい。

 きょうの週刊朝日に一部報道がございました。木村建設さんが、実は、先ほど同僚議員の質問にもありましたが、こうした構造上の問題が発生するようなさまざまな、鉄筋を間引くとか、こうしたことについて深くかかわってこられた、実はその後ろにはある黒幕がいるという報道がなされました。そして、この黒幕の方というのが、名前が伏せられておりますが、木村建設さんの入っているビルのオーナー、経営コンサルタントの方だ。そして、その方の略称がここに載っております。 お尋ねします、社長。この木村建設の東京支店が入居しているビルにある経営コンサルタント会社はどちらで、そこの代表の方というのはどういう方ですか、お答えください。

木村参考人 もう一年以上会っていません。それは知りません。一年以上会ったことはありません。(馬淵委員「いや、お名前を言ってください」と呼ぶ)ああ、木村建設の木村盛好と申します。どうも失礼いたしました。(馬淵委員「違う違う。相手のことですよ。お尋ねしたじゃないですか、今。聞いていないんですか」と呼ぶ)総合経営研究所(馬淵委員「の何という方ですか」と呼ぶ)内河健という人は、一年半以上会っていません。

馬淵委員 総合経営研究所の内河健さんという方、この方が木村建設の指南役だという報道が一部になされています。今私は名前が伏せてあるというふうにお伝えをしましたが、今木村社長の口からは、すっとお名前が出ました。 さて、木村社長、この方と20年前にお会いになられたということは事実でしょうか。これも端的にお答えいただいて、私の時間、もう終わりですので、端的にお答えください。事実でしょうか。20年前に交通事故に遭われたときにかかわったということは事実でしょうか。

木村参考人 はい、お会いしたことはあります。

馬淵委員 はい、ありがとうございます。 この事件、この問題に関しては、複数の方々が非常にややこしく錯綜した構図となっております。今後しっかりとした事実関係を明らかにし、さらなる我々国民の目線の中で事実の解明を行うことを皆さん方にお伝えさせていただき、私の質問を終わります。 ありがとうございました。


林委員長 三日月大造君。

三日月委員 民主党の三日月大造です。 同僚議員に引き続きまして、参考人で御出席いただいた方々に質問をさせていただきます。 いずれにいたしましても、寝られない日々を過ごされている住民の方々を一日も早く救済していくために、また、どっちに向いてマンションが倒れてくるかわからないということで不安におののいていらっしゃる近隣住民の方々を救うために、同時に、確認検査業務とはこんないいかげんだったのかという日本の建築行政の根幹を揺るがしかねないこの事態を、しっかりと問題の本質を探っていくために、同僚議員に引き続き質問をさせていただきます。どうやって偽造が行われてきたのか、また、いかに見逃されてきたのかという観点から質問をさせていただきます。

 まず冒頭、こうやって大事な国民的な問題を真相究明して対策を講じていこうというときに、事もあろうか、与党の対策本部の本部長をお務めの自民党の武部幹事長は、悪者捜しに終始するとマンション業界はつぶれ景気がおかしくなるというようなことをおっしゃっているんですね。住民の方々の家はつぶれても、マンション業界はつぶれちゃいけないんでしょうか。とんでもない話です。 こうやってきょうは国土交通委員の皆様方の視察と参考人質疑、あすは委員会での質疑が行われますが、どうか委員長、委員長名で、まず武部幹事長のこの御認識をしっかりと正していただくための抗議を私は申し入れたいと思いますが、よろしくお願いいたします。

林委員長 後日、理事会で協議します。

三日月委員 まず、これはしっかりと政治の責任を果たすためにお取り計らいをよろしくお願いいたします。 それでは、まず小嶋参考人にお伺いをいたします。
 今ずっとるるやりとりを伺っていまして、私は、小嶋参考人は五つの圧力を今いろいろなところにかけられているというふうに思います。

 一つ目は、マンションを買われた住民の方々に対してです。一体どうされるおつもりなんですか。公的資金を入れて一年で建てかえます、いやいや、資金がないので買い戻しできません、銀行に債権放棄を頼んでほしい、購入金額の106%で買い戻します、いやいや、もう数時間たったら、103%に引き下げたい、引っ越し代、礼金、家賃、手数料も負担しません、年内に倒産するかもしれませんと。一体、住んでいる人たちはだれを信じてだれに交渉すればいいんですか。まず、このあたり、現時点での対応方針を明確に、自分がそこに住んでいる住民になった気持ちでお答えください。

小嶋参考人 小嶋でございます。 二転三転しておりまして、まことに申しわけございません。 まずもちまして、耐震でどうなのか、あるいは免震でどうなのか、あるいは現在お願いしておりますのが制震診断でどうなのか。ありとあらゆる手だてで、我が子供と同じであります、私の地に落ちたとはいえグランドステージとセントレジアス、この物件を、やはりだめだ、欠陥があったからといって絶対に取り壊さなければならないのかどうか、そういった意味でいろいろ調査申し上げておりまして、まだまだ時間がかかる状況にございます。そういった意味で、まずはこの技術的な問題と、コスト的、予算的な問題も含めまして、まだまだ解決には時間がかかるのがまず一つでございます。

 それに対しまして、御指摘のとおり、一番大切なものは生命の安全をどのように確保するかということでございまして、これには、私ども、とりあえずホテル等の費用の負担、そして賃貸住宅に関しましても費用の負担を申し上げるという形での対応をいろいろ協議してまいりました。

 しかしながら、今月の25日、私たちは国交省の通達によって選択肢のすべてを断たれました。それは何かといいますと、危険家屋につき退去を勧告するという一文でございます。こうなりますと、私ども不動産業者、ディベロッパーにとりましては、対応するものが、はっきり申し上げますと、構造的な欠陥がありまして使えないという、そういった瑕疵が明確に国家によって発表されたわけでございます。これを受けまして、私の方は、すべての対応をとにかく検討する余地がなくなりまして、業者として、不動産業として、自分が、まずは自分の力で法律行為ができる最大限のことは、お客様方に対して何ができるのかということを夜通し考えまして、そして住宅ローン債権つき重畳的債務引き受け型の売買契約を思いついたのでございます。

 それは、無理なことを申し上げまして、販売したマンションは全部で120億弱、そして着工中のものが船橋と海神で約30億で、150億ございます。それに対しまして、自己資金は、内部留保は30億しかございません。ですから、一度に解約に応じるといいましても、物理的に金銭的にこれはできません

 それで、私が、時間的にお客様方に何とか法律行為としてできる範囲内といたしましては、今の住宅ローンを重畳的に私どもが引き受けまして、そして、頭金の分に関しましては、何とかこの2月の15日までに全区分所有者からの売買契約買い戻しが行われれば、ここで一つの物件としての価値が出てまいります。そして、そこに耐震、制震、免震等による、例えば国交省の認定の得られるものがあれば、ここで担保価値が出てくる。そこでエクイティーを集めて、そしてお客様方にお返しする財源ができるであろうと考えました。
   

三日月委員 今おっしゃったことは、住民の方々が、資産がなくなりローンはそのままという最悪のパターンなんですよ。よくまあそんな、一晩で思いつきって、そんな思いつきで対策を講じるのはやめてくださいよ。 それともう一つ、二つ目の圧力は政治に対してです。伊藤公介代議士、お願いしていないのに来てみないかと言われた。本当ですか。伊藤代議士にもぜひここに来ていただいて、そのあたりのことをきちんと解明しなければなりません。 ヒューザーさんは、これは平成16年、伊藤代議士の政治資金パーティー、100万円御購入をなさって、そして毎年16万円の寄附金、政治献金をなさっています。そういう日ごろのお金の結びつきで、まあこういうときはひとつ頼みますわという小嶋社長からのお願いがあったんでしょう。いかがなんですか。

小嶋参考人 小嶋でございます。 まずもちまして、私、伊藤先生に対しまして何をお願いしたかというと、このようなとんでもない欠陥住宅が結果的に合法的できてしまうような事態に対しまして、何としても正していただきたいとお願いはいたしました。それ以外のお願いは基本的にはございません。

三日月委員 三つ目の圧力は、今資料をお配りしていますけれども、資料の七ページ、これは国土交通省の構造計算書偽造問題対策連絡協議会第三回の添付資料です。ここで、「設計者・施工者に対する報告徴収」、それぞれ今どのようなことになっているのか、また、早急に対策をとるようにということ等々について指示をし、報告を求めている文書です。これは国交省のホームページに出されているものです。 これを見てください。「ヒューザーから勝手に動くなという指示」「ヒューザーから勝手に動くなという指示」「ヒューザーから勝手に動くなという指示」、何ですか、これ。一体事実がどこにあり、どこに問題があり、耐震強度の面でどれだけの偽りがあったのかということについて一日も早く、一刻も早くつかまなければいけないのに、何ですか、これは。

小嶋参考人 国交省もいいかげんにしてほしいですね、全く。だって、この京王プレッソイン茅場町なんか、これは私たちの物件じゃないですよ。

三日月委員 ヒューザーさんがこの施工者に対して、設計者に対して、勝手に動くなという指示をしていると、国交省がそれを聴取し、報告しているんじゃないんですか。国交省いいかげんにしてくれ、勝手に動くなという指示を出す方がいいかげんにしてほしいですよ。 それともう一つ、四つ目の圧力はイーホームズさんに対してです。今の10月27日の、事実がわかって、改ざんがわかって、それを公表しようというその指定検査機関を呼び出すんですか、建築主が。そうやって、確認検査業務をやる機関は、建築主に呼び出されて公表を待てと言われる機関なんですか。一体どんな権限でそんなことをされるんですか。

中野(正)委員長代理 小嶋参考人。 なお、参考人、感情で答弁をなさらないようにお願いします。

小嶋参考人 はい、かしこまりました。 私の方は、イーホームズが民間の会社の同じ社長の立場ということで理解しておりましたので、間違った方が謝りに来るべきじゃないのかということで、当社に来ていただきたいということをお願い申し上げました。

三日月委員 その時点でどっちが誤りなのかということがわからない段階で呼び出すという、ここにこそ検査確認をやる機関と建築、施工、設計をやる機関との力関係があって、だから、こういう改ざんだとか偽造というものがまかり通るシステムになっているんじゃないんですか。まさに今おっしゃった、間違った方が謝りに来るまだこの時点でわからないじゃないですかどっちが間違いか

 そして、五つ目の圧力は姉歯さんに対してです。姉歯建築士さんに対して、いろいろと報道されていますけれども、小嶋さんは、ヒューザーさんは、姉歯さんに対してどのような圧力、どのような御関係でいらっしゃったのか、簡潔にお答えをいただきたいと思います。

小嶋参考人 私どもの方から圧力をかけたことは全くございません。 私どもの発注先は設計事務所でございまして、基本的にはその先の下請業者でございます。そちらの方に圧力をかけて、手を抜いて偽造しろだとか、そしてそれを私どもが発注者としてお金を払う、このような構図はどう考えても整合性がないと思っております。

三日月委員 そんなときだけ発注者で設計事務所を介していますと言って、そして、イーホームズさんが偽造がある、改ざんがあると言ったときには、みずからしゃしゃり出てその検査機関を呼び出して、おかしいじゃないか、公表をとめろと。やはり矛盾していますよ。 そして、もう一点。きょう視察に行かせていただきましたこの船橋のマンション。ここの看板、先ほど長妻委員が言われました、いまだに、百平米、ぜひ買ってくださいみたいなことが書いてあります。ここに、総合監修として有限会社共信企画という会社名があるんです。総合監修として有限会社共信企画。これは、どこのどういう会社ですか。何をやっているんですか、総合監修というのは。電話しました。だれも出られません。一体何をやる会社なんですか、これは。

小嶋参考人 済みません、キョウシンキカクというんですか。どのような字を書くんですか。

三日月委員 共に信じる企画です。

小嶋参考人 恐らく、土地、船橋を仲介していただいた設計事務所サイドの、仲介業者サイドの方の設計者かと思われますが、私の方は全然存じ上げておりません。

三日月委員 販売をしているマンションの総合監修をやっている会社を全く知らないという、おかしいじゃないですか。何かここに来て、どんどんどんどん言われていることとやられていることが食い違い、そして、いかに自ら作ることを発注し売られているマンションに対して責任を持っていらっしゃらないかということがどんどん明らかになってきます。 この五つの圧力を早急に省みられて、一刻も早く、テレビに出られて強弁するのもいいですけれども、住民の方々の方を向いた対策をとっていただくことを要望したいと思います。

 次に、木村建設さんにお伺いをいたします。姉歯さんとの関係は、姉歯建築士さんとの関係は、いつからどのような形で始まったんですか。お取引はいつから始まったんですか。

篠塚参考人 姉歯建築設計との取引のスタートは、平成8年に、ある物件で、ある鉄骨業者の紹介で知り合って、その後、構造計算を依頼するという取引関係にあります。

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