大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

家成俊勝・大東翼・赤代武志さん 2008年 5月15日午後快晴 豊中市の事務所にて  
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その02 15分 23秒〜30分32秒 

佐藤国際政治の修士とか出ちゃったとか
家成:そうじゃなくって 普通に 法学部って あれなんですよ 卒業論文が無いんですよ ゼミとらなくっても良かった まぁ一応ちょっと 取っとこうと言うので 
佐藤:東南アジアの政治を 粗っぽいね 東南アジアの政治って

家成:フィリピンとか タイトか そのへんをやりかけたんですけど
佐藤:政治学と言うのは何を教えるのですか 毎日 新聞読んで来いで終わりなの家成:なんだったかな〜   会場爆笑 
佐藤:ちょうど14年位前に 適当に大学出ちゃった 

家成:適当に 出たんですよ 
佐藤:卒論 書かなくって良いし 
家成:卒業って言うので就職活動 しようと思って 会社を2社ほど 受けたんです 一社は CDのジャケットとか をデザインしている 音楽系の
佐藤:政治学と全然関係ないね 
家成:全然 関係ないんですよ それで そこともう一社は ばーちゃんが芸人やったんで そのコネで 
佐藤:吉本

家成:そうです ははははあは で吉本興業と もう一つは ミュージックコミュニケーションと2社 ソニーは 
佐藤:吉本入ったの 婆ちゃんちから後押し 無いジャン
家成:めちゃくちゃ有ったんですよ セミナーあるじゃないですか 最初 おっきいホールに集められて セミナーが在って こりゃ僕やめようと思って やめたんです 
佐藤:なんで やめたの
家成:なんか 24時間働ける奴 
佐藤:人間じゃない奴をお求めている 
家成:24時間寝ずに、365日 働ける 奴を 欲しいや。みたいな事を 
佐藤:脅かしでは ないんですかね 

家成:脅かされていたんですよね これはちょっとシンドイからやめよと思って 会場爆笑ワイワイガヤガヤ で一次面接 なんも言わずに ブッチしたんですよ その時 すると電話掛かって来て 二次面接のお知らせです  会場ばくしょう あれ 乗っている 会場ばくしょ これは拙いな〜と思って そこで丁重にお断りしたんですけど 

佐藤:ばーちゃんの顔が立たないじゃないか 
家成:ばーちゃん死んでしまったんで 申し訳ないなと 
佐藤:ばあちゃんは何芸ですか 玉芸とか
家成:お笑い芸人です 新喜劇の舞台 に立って居たんです
佐藤:一人でやっていたの
家成:一人でやっていました 
佐藤:人を笑わせるのは デザイんするより難しよね 

家成:何かネットで一回調べたんですよね 自分のばーちゃんの事を するとその 当時 新喜劇の美人芸人やったん  ふはあっははははは 
佐藤:それは!!自慢できるな〜 美人芸人 パートナーは居ないの
家成:パートナーは居ないですね 最初は地方を色々 廻ってた旅芸人的にね 
佐藤:建築家に似ているね 地方廻って ここのスクウォッティングして   越境していってね それで吉本諦めて どこへ

家成:もう一個ソニーのミュージックコミュニケーションズと言う処で 
佐藤:パッケージかなにかデザイしていた 
家成:それも就職の活動の 本 全然読んでいなかったので プロフィールを言ってくださいと 言われた時に 幼稚園の時分から 話し出して 僕だけめっちゃ話が長くって 後から聞くと それはタブーらしいですけど 何か受かったしまって ドンドン最終 面接まで 行ったんですけど そこで言われたのが お前達は大量に物を作って 大量にばらまく のが仕事や って言われてたんで ああこれ違うなと思って 辞めて 365日 寝ずに働きないさ  大量にばらまくのは嫌や それで嫌に成って で何かCDのジャケット も デザイなんで 何かそういう事をしたい な〜と思って たんですね  それで 一回グラフィックのデザイ やってみようかなと思って 

佐藤:習わないで いきなり

家成:それは習おうとしたんですよ 
佐藤:専門学校とかあるしね 
家成:それで東京に行こうと思って 急に思い立ったんです 
佐藤:脈絡が無いところがいいね
家成:桑沢デザイン
佐藤:渋谷にね

家成;渋谷やしええな〜と思って そこ受けたんですよ でそれまで絵も描いたことなかったんで 一応書いて 面接でも受かって 初めてにしては良く描けているね、みたいな事を まあ受かったなと 思った それで下北沢に 住む家も決めて 4帖半の共同トイレの 風呂無い処 で決めて 発表見に行ったんですよ 受かっているだろうと思って そしたら補欠やったんですよ かいじょうおおわらい 物件まで見ているのに それで補欠もかなり下の方で これは何かの間違いやと それで桑沢まで行って 事務局の人に 掛け合ったんです 

佐藤:なるほど
家成: これは   何かの間違いだ 散々30分位言ったんですけど 門前払いされて 結局 合格通知も届かないまんま  あかんと思って また神戸 帰って来たんです そんときまあ ほぼ路頭に迷ってまして 一人で フラプラ飲み歩いていたんです 三の宮の神戸 の。  繁華街に 
佐藤:よう 金あったね 三宮なんか高そうじゃない

家成:その前に鉄筋工 一年間ズーットやっていたんで 国際政治学 やりながら 鉄筋工 
佐藤:ああそう 政治学やりながら 職人もやっていたわけね
家成:そうなんですよ 1年間 
佐藤:鉄筋 重たいしね 曲げたり 配筋していた 

家成;そうです 配筋してたんです ムキムキに成っていたんです 
佐藤:なるほど こういうに二股掛けている のは良いよね 社員やりながら他の事をやって スケコマシではなくって 違うそう言うことをやっている これは普通かもしれない若者は 鉄筋工やっていて お金稼げたじゃん 
家成:そうなんですよ 
佐藤:大学は半分ぐらい行って あとは鉄筋工 

家成:大学はほぼ行ってなかった 会場おおわらい  メイン鉄筋工 ワイワイガヤガヤヤガ 
佐藤:鉄筋工はまた何でですか 突然ですか? 躓いたら鉄筋落ちていたとか かいじょお笑い
家成:それまで阪神の尼崎 って言う 凄いデープな処があるんです ホームレスの人が ワンカップ 空き瓶投げ合っているような処 そこの立ち飲みやみたな 処で働いてたんですよ それは3年ぐらい働いていて そこを 色々就職活動 あるかとか 就職活動すると言ったものの あんまりする気も実は 無いので かいじょうわらい  小学校中学校の 同級生の女の子の旦那 が鉄筋工の親方 やっていたんで 聞いて でちょっと紹介て もらって 

佐藤:弟子 入りしたんだ
家成:そうです それで働いていたんです 
佐藤:鉄筋工になり損ねたよね 1年ではね 卒業したから 鉄筋工から離れてるのも丁度よかったんだ 
家成:そうですよ ちょっと東京行くんで 会場おわらい 
佐藤:鉄筋工 一年やれば事情は分かるしな〜

家成: 結局東京も行かずに またバイトがらみで バイトの仕事の口も無いので フラフラ飲み歩いて たんですね ばー行って一個面白いバーが 元町って言う 神戸の処に あって そこに入り浸っている時に、そこのバーテンさんが 建築オモロイぜ 言い出したんですよ 
佐藤:バーテンダーが 
家成:建築って面白い や とその時  かなり呑んで ベロべろんなってたんで ああそうか建築 って あるやと思って 
佐藤:鉄筋工もやっているからね 現場やっているから その時は橋とかも作ったんですか 

家成;鉄筋工は普通に寮を作ったり 
佐藤:建物を作っていたのね 配筋してたんだ
家成:マンションの配筋してたんです
佐藤:建築を判った気になるよね ああいうのを作れると なるほど 

家成:それでまた僕小学校 からの幼なじみ が居るんです 幼稚園からかな そいつ家が工務店なんです 鉄筋工と別なですけど 彼の その工務店 で結構バイトさしてもらって居たですよ 
佐藤:鉄筋工やりながら 工務店でも働いていた 
家成;そうなです 鉄筋工やる前に 
佐藤:鉄筋工やる前にね じゃ学生時代 現場で働いていたんだ 
家成:現場で働いていた

佐藤:その工務店は 何年ぐらい働いていたのですか 大工さんですか 
家成;大工さんと言うか現場を廻ってガラとかゴミ集めて捨てに行くような 
佐藤:ああそうかそうか いわゆる土工だな 
家成:土工です  土掘ったり 小学校の100mぐらい 3日ぐらいかけて ハツルとか 
佐藤:ようするに土工だよな 雑役夫と言うか 
家成:そうです 
佐藤:土方と言っている 
家成:土方ずーっとやっていたんです 
佐藤:大学 行かないで ズーット職人やっていたんじゃないか 会場ばくしょう それは国際政治も憲法も覚えてないはな 会場爆笑 あ なるほど 

家成:憲法も覚えてない 
佐藤:大学に行きつつ 工務店で土方 その次は鉄筋工 になって いきなり桑沢デザインに乗り込んで行ったんだ 
家成:そうですね 
佐藤;それで戻って来て 

家成:それでバーテンダーに建築が面白いと 言う事を言われて それでそうなやと思って 建築やろうと思ったんですけど取っかかりが無いんで どうせなら設計のほうが良いのかな〜と 思って 
佐藤:オモロイって言うのはちょっと 概念てきな 香りが入ってきて 金稼ぐとは違う話だから 主観的な問題だからね 
家成;そうですね 

佐藤;それで設計の方がオモロイかと 
家成:そういえば大学の時の友達が 建築の専門学校に行くって 言っていたのを思いだしたですよその時に でそいつに電話して どこ行くの〜って教えてもらったんです それが大阪技術専門学校 と言うところなんですけども 昼間働いて 夜間とりあえず 学校へ行こうと思ったんですね それで 4月の7日ぐらい に入学式みたいなのがあった 確かあったんです 行ったのは4月越えていたですね 願書の締め切りとか もう終わっていたんですけど 「ちょっと入れて下さい」

佐藤:「金払うから」とね
家成:金払うからって すると何か作文みたいなの書かされたような気がするな〜 試験無しで 
佐藤:論文で通ったと 
家成:何か持って行って それえOKです ああ簡単だな〜と思って それで専門学校へ行った で昼間働こうと 思っていたんですけども そのまま バーで働く事になって 会場爆笑 

佐藤:学校へいけないじゃないか 
家成:夜間 学校とバー を半々ぐらいで 
佐藤:ジャー バーテンもできちゃわけだ 
家成:今はちょっともうできない 
佐藤:鉄筋工はできるし 工務店はできるし みんな中途半端ってかんじもしないではないが 

家成:みんな中途半端でー 
佐藤:いいね〜
家成:大東とかも時々 呑みに来てくれたりしてた 

佐藤:そこのバーで知り合って 
大東、家成:専門学校で 
佐藤:ああ そうかそうか  それで まだここに来てないよ 専門学校は何年ですか 
家成:2年です 
佐藤:2年間バーテンやりながら 半々 でそうすると大学6年生と言うことだよね 
家成;そうですね 
佐藤:24ぐらいだ 

家成:24才ぐらいですね 
佐藤:まだだいぶ 10年もあるじゃないか  
家成:一寸話長すぎますね 
佐藤:いいよいいよ 
家成:ソニーの面接みたいになってきた 
佐藤ここまで 辿りつけないと終われない 会場爆笑 ここから急に手抜きしてもらっても困る 

家成:バーやりながら 専門学校へ行って そん時にあの〜 大島哲蔵さんに 会ったんですね
佐藤:どこで会ったの
家成:専門学校の時に イナムラジュンと言う先生が居まして その人が確か授業で 滋賀県立美術館 にドナルド ジャットが来る って言う 事を言っていて イナムラ先生と ちょっと呑みに行ったりしてる時に 大島さんの名前が出て 取りあえずお前ちょっと行ってこいと 言われてて 

佐藤:大島さんの処へいったの?
家成:スクウォッターへ行った んですね 
佐藤:ちょうど ジャットの本を翻訳してた当たりかな 
家成:ああそうですね で大島さんと会って 滋賀県立美術館に うちの専門学校の生徒を連れて行きたいと 言うんで 生徒集めてくれ と言われたんです。大島さんに それで貼り紙とかして 何人か募って 大島さんと一緒に

佐藤:大島さんが案内してくれたのね   
家成:え そうなんです


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