ことば悦覧 2011 home 2011/06/04日 多田智美さんに聞く その01 その02 その03 多田:ヤノベさんの本を作ったのが 一番 初めて 佐藤:映像でもよかったと思うんですけどね ドキュメンタリー映像 多田:映像ってね〜、私、そのときはそこまで考えてなかったような気がするんですけど。佐藤さんが震災が起こって、でツイッターとユーチューブでね、家にある江戸時代の本などを見てたじゃないですか。100年前の人が どういうふうに動いていたかみたいなこととか。それ観たときに、本でも、100年後も200年後も本当にちゃんと残って、誰かに届く可能性があるっていうのを 凄く思って。だから噛合ったんやろうなーって。 佐藤:だいたい生い立ちから本の編集まで来ました。デザインイーストのことですが、おれが2008年に、柳原さんに電話してねインタビューするので大阪の若い者を誰か紹介しろ!みたいなことで1週間掛けて聞き取りを始め記録を公開した。その時 原田さんとか、家成さんとか紹介してくれて。 多田:靱公園のワイワイとかね〜 佐藤:そうそう、講演のあとは公園でワイワイじゃーってなもんで、若い人を紹介してもらってインタビューして記録をつくりweb公開したんですね。それを読んだ柳原さんが、みんな考えているんじゃないかと。じゃーなにかやろうと。藤村龍至さんとか学生時代から知っていて。俺の家に来て建築あそびに参加していた。 柳原さんY藤村さんなど、みんなさんが暮らしている場所は大都会だから、色々やれるだろうとけしかけてみて。東京も大阪も同時にイベントが立ち上がって、やり始まったわいと 少し驚きましたね。まさかそれらがDE01で融合するとは思ってなかったんだけど。半分ん拙いなとも思いますね。そうい活動せよとけしかけていたんだよ俺 悪いオヤジなんだけど。 DE00 最初のときは凄い3日間で8000人来たんだっけ?ちがったかな 多田:そんなに来てない。3日間で2000人弱 佐藤:2000人弱、橋下知事なんかも来て、話題になって。去年が大きくなったのかな 多田:去年は3000弱ぐらい 佐藤:一層盛り上がってね、それで。皆さん自腹プロジェクトみたいな感じで行ってて、自腹切る覚悟。参加させ体験させながらデザインの現場、議論の場をデザインする姿を見せて、次に参加してもらったときに作家になるなり、サポーターになるなり成長してもらって、支援者になり、表現者になり、参加してもらうと。 一つのイベントなんだけど色々な教育的から参加し活動するなどの機能が複雑・多義的な意味を含んだイベントになってきているでしょう。 ライブラウンドアバウドジャーナルが融合してきてり、有名建築家呼んだりして、建築やデザインの若い人達に刺激を与えている。2年間活動してどうでしたか?最初の年の印象でもいいですし。それぞれあると思うのですが 多田:1年目のときには本当に出来るかどうか 分からんかった。それまで散々同じようなことはやっているけど、ヤノベさんが居たり。上に編集は上司が居たり、師匠がいて、後藤シゲオっていう編集者がいるんですけど。その人の下で2年間勤めてたときも、後藤シゲオが企画するイベントを一緒にやるというようなことだったんですけど。今回みんな5人で、同じようなことはやって来ているけど、初めて 佐藤:自分で企画し責任もって、決断しなければならないよね。 多田:そうなんですよね。3ヶ月ぐらいで作って。 佐藤:今年もまたやるんですか? 多田:そうです。やります 佐藤:記録ように本は作ってないですよね 多田:ないです 佐藤:俺がインタビューしてるぐらいで キチントして記録が残ってないよね。だめだやりっ放しでは。記録をづくりはやらないと記憶は消えてしまうんで、なくなるんで記録作りをやらないと。 多田:そうですよね。 佐藤:おれが聞いて少しずつ刺激をしているだけだからね〜記憶きえるよ〜。それで後藤先生のスタッフを離れて自分でやってみたと 多田:それは原田君にしても、一緒で。原田祐馬君もイベントずーっとやっていた。水野大二郎さんもそうで、でもみんなで一緒に初めて。一生懸命今までの仲間とか、知っている人達とかみんな声掛けて。手伝ってー!ほんまにそんな状態でしたね 佐藤:それは最初の年のことですよね 多田:そうです、手伝って、手伝ってと。 佐藤:声掛けて、でなんとかなったんだ それで 多田:凄い感動した。みんなで作り上げてる感じが凄いよくって。デザインイースト自体が外国から人を呼んでよかったね、っていうことではなくって、大阪に居る人達がそこで 出会って、そこから何かやっていく状況つくっていくことが目的だったんで、川沿いの所でやったんですけど。みんな外に出て。イベントが終わってもトークが終わっても外でずーっと何かしている、名刺交換したり、話している。それを観て本当にやってよかったなと凄く思って。それが凄い印象、ですね1年目としては。 色んな人に助けてもらって、なんとか実現出来たということと、今そういう場が必要やったんやなと凄く思って。2年目は今度ハードル上がるじゃないですか。みんなほら。 佐藤:ハードル上げなくってもいいのに、若いから頑張ると 多田:やったこと無いことやろう!って 佐藤:人が多く集まって、建物も移動しているし 北加賀屋だっけ 多田:そうです。造船所の土地で凄い広い、あそこはねー凄い広い、場所。 前回に比べると あの建物が何個はいるかな〜って、3個、4個ぐらい入りそうな感じの広さで。すっごいぶかぶかで。風がごーごー吹いている 2年目は割とスタッフの人も学生、色んな学校の学生、関西の学生がちゃんと関われるようにしようと思って。でボランティアスタッフの組織を、自分たちが知っている人っていうだけじゃなくって。だから知らないけれど、一緒にやっていたです。 でもすーごい広すぎて会場が。でスタッフも凄い数も増えていたんですけど。何か おっきい服を着ているみたいな、分かりにくいんですけど、人が集まるとエネルギーが有るじゃないですか、建物に対するエネルギーの量って。 前の場所って狭かったから、色んな人が集まっててワイワイしてて、そのエネルギーっていうの、外にはみ出るぐらいやったんですよね。それが2年目のときには会場が広すぎて去年と同じぐらい盛り上がってたり、色んな人が交流してたりしてても、なんかブカブカなんですよね。 今年はちょっとあかんかなーって凄い心配して。見た目では全然あれなんですけど。でも最終日のエンツオマーリが来てくれたのもあるんですけど。凄い沢山人が来て。で、最終日には会場がエネルギーで満ちてた! 佐藤:基本的にはスタッフなど地元の人間を育てて、その地域に育った人がその地域に仕掛けを掛けて、そこでまた人を育てるっていう循環を目指していると思うんだよね。永い目で見て言えばね。継続したり伝染感染させないとね。 意気込みは分かるんだけど、感動してる場合じゃないよね、仕掛けた責任があるから。継続なり、伝えた人を見届けるなり、次の場をサポートするなりしなければいけないと思うんだけど。参加と自治の社会を作ろうとしているんだからね デザインイーストのとっかりにね、みんな参加して、参加しながら各自学んで何かを作っていく。そのなかで地元の若い人達を若い人がちが育てていくっていう。 昔20世紀の考え方で言えばエライ人を連れてきて はっはー有り難い教えを頂きまして勉強になりました〜、素晴らし話聞きました。 なるほどといってエラ人に依存し続ける人間で終わる。または偉い人になる。その、パターナリズムの中で起きる出来事しかなかったけど。そういう20世型のイベントではないだと、依存と統制だけじゃない、参加しみんなで考える、その形態の実践だからね、DEの立ち位置は。 多田:そうですね 佐藤:だから活動する意味の位相が変わっているんだけどね、脱20世紀型・新しいタイプの活動方法だと思う。 それで良いと思うんだけど。そうすると責任の所在とか継続性とか信用性とか薄まっていくわけだよね 移行期なんで支える者や仕組みが無いんだよね 今現在は。 多田:そこは5人、実行委員メンバー5人が協賛とらないで、いざとなったら自分たちがバイトして、払おうぜって思っているところがあるから そこは覚悟しながら。 佐藤:参加してお金の管理も責任も持つ、自治する実行委員のあり方だよね。地域社会にそこまで活動、入れ込んでやってね。 社会や地域になにか投げかけていくっていくという大きな動機の源っていうのは何だと思いますか。 多田:無かったからやと思います 佐藤:参加し活動のための お金さえも いざとなっったたら負担して自治するというようなことが無かったからだと。自分で作ってしまったと 多田:うん 佐藤:どうですか作って 実行して これは継続したほうがいいですか?いやしんどいなーですか誰か代わってくれやとか 多田:シンドイのはシンドイんですけど。 実行委員が代わっていくシステムの作り方もあるけれど今は考えてないですね 佐藤:なるほどね、今年はいつ予定ですか 多田:9月の23 24 25で。周縁と中心っていう。 佐藤:場所はどこでやるんですか。 多田:名村造船所跡地で 凄い広い場所なんで使い方も、実験できるかなと思って。 もし会場の都合もあるんですけど。3回ぐらい場所の実験、使いかたの実験も含めて同じ場所でやってみようかって。 なんかね〜1回目、開いてない場所を開くとか言って、会場探すところからずーっとやっていたら。 去年は本当は梅田の郵便局の跡地を使おうと思って。でも色んな政治家の人に会いに行くとか。なんか色々ややこしいあれがあったんですよ。で会場決まらんかったら広報打てないし。来てもらえないし、日にちも決めれないし。場所決めで結局コンテンツの精度落ちるんやったら、場所は決まって。日付と場所は決まったら、色んなことをもっと詰めて考えていけるから、密度上げるためにも。日にちと場所を。 佐藤:デザインイーストのお話はだいたいいいかな〜。今年の話もあったし。それでは 多田さんは将来どういう道程で進んで どうなっていくんですか? 編集者ですか。イベントするの。編集もやっているんですね今は 多田:本を作る仕事してます。ドキュメントブックの仕事が多いんですけど。水都大阪ってここの記録集ですね。建築のコンペの記録集だとか。そういう仕事がある。展覧会や美術館カタログとか。何かを残すために本にするっていうところが凄く多い。自分で編集のこと意識してからは6年です 佐藤:運河に運搬船が近づいてきたので エンジンの音が五月蠅いですね〜。すこしやりすごしましょう〜。 編集やってみてどうですか?何を残して何を捨てるかって整理しなきゃいけないじゃないですか 紙面数が決まるので 多田:そうですね、してます ふふふふ 佐藤:運搬船の叔父さんが喜んで手を振っています ふふふ 人気者になってます おじさん日焼けして真っ黒ですが微笑んでます 多田:何か色々、どういうふうに何を 佐藤:どうなの?今やっている自分は 色々やっているわけだよね。それで これでいいのだーじゃないけれども、ある程度こんな感じでいいかなー、そんな感触はもっているわけですか? 多田:そうですね。毎回、実験しながらやってますけど。結局人の想いだったり、それを残すのが仕事やと思っていて。私イタコやと思っていて。編集って。色んな種類の人が居ると思うんですけど。 佐藤:多田さん 自分はイタコ的だと。 多田:その人と対立して何かを見出して行くタイプの人も居れば。憑依してその人になりきって。書くタイプの人が居れば。凄く客観的に見て出来事を残して行く人もいれば。っていうのが居るとしたら私は憑依型で。イタコのような仕事やなーっと思っている。だから 佐藤:とりあえずそのような感じでうまくいっている、何冊かはもう作ったんですか。 多田:そうですね 割と うん。 佐藤:そろそろ時間だし だいたいこんな感じでいいかな。、50分だし。事務所には 被災地からの報告」会のために 多数の人が集まっているし 多田:なかなか上手く話すのは難しいですね。 佐藤:え〜 多田:なんか脈絡がなくなってしまう 佐藤:そんなことないですよ。今日の聞き取りは、これで完結するわけではないし。また時々定期的に聞きに来るので。聞かれ慣れてないってともあるしね。 多田:聞かれ慣れてないです。 佐藤:慣れないと上手く語れないっこともあるしね。 5年に一回ずつやるんですけど またそのときに。 多田:35才だ じゃあ。 佐藤:そのときに話してもらえばいいので。何がどうなっていくか分からない人生だし。とりあえずじゃあ5年後の展望はどんな感じでしょうか 多田:5年後ですか 最近すごくよく考えるんですけど。なに、どうなるかがまったく分からなくって。うん。 佐藤:毎日たのしいでしょう? 多田:楽しいです 佐藤:ふふふふ そんならいいじゃん ふふふ 多田:うん、そうです 今のまんま。今の状況のようなずーっと、何かに挑戦してるような感じはずーっとあって 佐藤:あいかわらずの 向上心ですね 多田:ふははははは 佐藤:ホームパーティーからなかなか脱出できないと。そんな感じである、でいんじゃないでしょうかね、それが地かもしれないしね。 多田:うん。 佐藤:どうもありがとうございました 多田:ありがとうございました 佐藤:じゃ被災地からの報告 会場にいって写真をとりましょう。丁度開始時間 いいくらいになったんでこれで聞き取りはとめます 多田:はい 最後まで読んでいただきありがとうございましした デザインイースト02についての多田智美さんの感想などは後日 肉声を採取し報告いたします おまちくださいませ 傍のシェア事務所に多くの方に集まっていただきまして「被災地からの報告」会を開いていただきました皆さんお集まりいただきましてありがとうございました 義援金も多くいただきました 関西の皆様にこの場をかりて 感謝申す上げます 多数集まっていただき ありがとうございました 今後とも交流し ワイウィしていきましょう よろしくお願いいたたします (文字起こし・文責:佐藤敏宏) web頁公開(2011/10/05) |