2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集 home 魚谷繁礼 門藤芳樹 山本麻子 岩崎泰 満田衛資 柳沢究 森田一弥 浅見俊幸 川勝真一 岡田栄造 榊原充大 山崎泰寛 牧野研造 俺クチャー 観客感想 番外編 名古屋 小林聖明 東京 太田浩史 松島潤平 山本麻子さん編 8月03日pm3時〜 晴れ その 01 02 03 04 05 06 07 08 その02 山本:実際私達にコンピューター来たのは大学院に入ってからですからね。ふふふふ 佐藤:ああそうですか 山本:大学の間は 佐藤:余り来なかったと (参照:東大での初期PC様子は本江正茂さん記録で) 山本:実際に使う 竹口:数台置いてあって、でマッキントッシュがごく一部の人が扱い始めていたっていうことですから、キャドが一般化する少し前の頃ですね。大学の講座にもキャド演習なんかも全く無かったですから。それはそれで逆に面白そうなものっていうの、僕らは飛びついたっていう。初めの世代ではありますよね。 佐藤:そうだよね、ちょうど大学が 竹口:90年入学 佐藤:90年入学っていうことは、世の中バブルっているけども、コンピュータはまだね 竹口:win95のとき 佐藤:だから、あまり社会には出てないですよね、ワープロはあったけど。 竹口:ドスVが発売されてまもない頃ですから。 佐藤:コンピュータとの付き合いは建築同様長いんですね、今はやはり キャド専門ですか。コンピュータの使いかたは、自分でプログラム組んで計画時に使うことはしていないですか。 竹口:それはね、もうちょっとやりたいな〜と思っているんですけど。時間が無くって。その辺のインターフェースをちょっと使って。カタチ遊びをしてみたいとは思っているんですけれども。今の処は模型の方が早いかなと。 ただし最近設計しているのは、すこし三次元キャドを用いないと、模型を精度高く作れないと、いうような設計に。例えばこれなんか京都の町家のパーティションなんですけど。 こういう空間で階段室と、・・・ 佐藤:これは解析が出来ないということですか、それとも模型が作れないっていうことですか。今の話は 山本:スタディーが難いんですよ。ふふふふ 佐藤:この町家のデータをPCに一度落としんでおいて 山本:こういう処を持ってPCだと、ちょっとこっち(移動)引っ張ってみて、ということが直ぐ出来るんですけど。模型だと、また型紙作って 佐藤:作り直さなければならないと 山本:それが、そいうのは最近コンピュータで 竹口:これだと平面図が、 これはもうすぐ着工なですけど。この壁が、折れ曲がっているわけですね。 佐藤:この壁を曲げて方杖・筋交い代わりにしているっていうことですか、この壁は。 竹口:一応スキップフロアの、サポートには成っているんですけども。構造的には外周だけでほぼ持つんです。ただこれがね、もの凄く強いんでけど、法律的にどうなのかって。色々あって。 佐藤:建築法の構造計算に有効かどうかって話ですね 竹口:そうなです。 佐藤:お父さんにお任せアウトソーシングしちゃえばいいじゃないですか 竹口:まあその 佐藤:カタチをつくりたいわけなのかな。 竹口:コストに乗らないものだと。どういうふうに解析するのかっていうのは、色々工夫してもらわないと。 (山本麻子さんの学部時代) 佐藤:あまり話が具体的に細かな処に飛びすぎたので、もう一回戻りますけれど 山本:うふふふふふふふふ 佐藤:コンピュータが日常的な設計の作業までも入り込んで、模型作りのパートナーになって来たという話は判ったんで。今度は山本さんの麻子さん方の歴史と法律の事から、物っていうか、フィジカルな建築にいって、戸惑うことはなかったですか 山本:そうですね、最初だから私は彼の話を色々聞くと、「全然違うな」と思うけど。私は設計演習で、誰だったかな。設計演習をやるときに初めてそういう実物の物を考えるっていうことを(微笑みつつ)知ったんです。均しかったんですけど。たぶん田中先生、高松伸の課題が2年生のときにあったんですけど。それはまた凄い、う〜んて こう、しながら考えて。 竹口:田中喬先生 山本:田中喬先生ですね。この課題にはこういう形でいこうっていうのが、このとき田中先生んも高松伸もも結構受け入れてもらったというかふふふ。貴方こういう事がやりたいでしょうって。もちろん凄い批評はされたんですけど。 佐藤:酷評 山本:酷評っていうか、そのスタンスは解るけど、それならもっとこうした方がとか。もっとこの辺を詰めないとか 佐藤:教育されたのね 山本:ソウデスネ、こういう窓の形はないんじゃないのとか。そいうふうに言われたんでけど、スタートの部分を解っていただいたと言うのが。そんとき凄く 佐藤:じゃそのスタートの部分の話をもうちょっと詳しく。 山本:はふふふふふ 佐藤:あんたはこういうふうにやりたいんじゃないのっていう、その言葉で言われたわけですよね。 山本:そうですね。 佐藤:その事を思いだしていただいて。それをちょっと語っていただければ 山本:それで、高松伸のときは。風景を観るっていう課題だったんですね。それも課題として凄く 竹口:風景のパビリオン 山本:あ、風景のパビリオン 竹口:括弧 子供美術館 山本:ああ、子供美術館で。貴方と一緒だったっけ。一緒だったか。 竹口:いっしょやろ 山本:ぜみ。 佐藤:これは3年生の課題だ 山本:2年生です、後期で。一クラスが2つに分けて。 竹口:3年生の前期しゃと思うんですね 山本:うん、だから同じ 佐藤:え、3年生の前期で、 山本:そうよ、2年の後期じゃない。 佐藤:まあそこら当たりっていうことにしましょう 山本:うふふふふふ 佐藤:かっこ子供美術館ですか 山本:はい 佐藤:それで風景を観るっていう事に対して 山本:それで最初の時に高松伸が来て。凄い私(詩)的なレクチャアーをしてですね。風景とはなんぞや!みたいな。人間のなんたらかんたらみたいな。それまでだから実物で攻めるみたいな事を勉強したんですけど。そうじゃなくって 竹口:し的ってどっちなの 山本:ああポエテック。それもなにか格好いいな〜って感じだった 佐藤:なるほど。あんたの勝手でしょうとは思わなかったのね 山本:ああそのときはまだまだ若いでしょう。なんか好い 佐藤:ああこんなふうに考えるんだと 山本:そうですね。やっぱりカリスマ性の 有る 佐藤:ふふふふふふ 山本:人だったし。その時は素直に 佐藤:素直に受け取って、それでアドバイスは、窓の付け方形とか、あまり今となってはどうでもいい話になっちゃっているわけですね、じゃー 山本:ああ そうですね。 佐藤:そういうスタディーをやって。3年生を済ませ。じゃ4年生では何をやられたわけですか。 山本:4年生の時は卒業設計しかしてないですね。 佐藤:凄い真面目ですね。 山本:そうですかね 佐藤:遊んで居る人は。マジメはほとんどなんですけど。聞いてみると 山本:ああ何をしていたかと 佐藤:卒計 出さない 山本:ああそれぐらいの方が良いか 佐藤:それは判らないですよ! 山本:うははふふふふふ 佐藤:だからそいう事を言う人が隠れて実はやっていたのかもしれないし、言う人が少なかったので 山本:真面目ですね 佐藤:真面目っていうか、ちゃんと建築系の学生しているっていうか 山本:京大自体がたぶん課題の数が少ない ふふふふ 少なくって。それさえやっておけば、あとは好きにしてたらっていう感じだったので 佐藤:残りの時間は自由にってことで 山本:気分としては全然何か真面目にやっていた 佐藤:なるほどね。 そのいきなり詩的な言葉でもって建築をつくるみたいな事態に目覚めたって 竹口:してきってポエティックです 山本:だよ 山本:今は 佐藤:どっちでもいいです 竹口:でしょう、そこが 山本:わたくし的っていうこと、どっちでも一緒 佐藤:平仮名で書いておきますから 山本:そうですか ふふふふ 佐藤:だから、まだ自分のものには成っていないけども、とりあえずそういう態度で考えても建築がつくれるかもしれないということで、一所懸命デザインし始めた頃だと。寝ても覚めてもデザインしてたみたいな感じですか、与えられた課題だけで 山本:アルバイトをしたりとか。しようかな〜と思って 佐藤:設計事務所へ行ってアルバイト 山本:安藤忠雄の処とか 名建築家事務所巡りみたいなバイト。上田さんところとか、京都はそんなに多くない。 佐藤:うえださんて誰ですか 竹口:上田篤 山本:上田篤さんて言って 佐藤:都市計画で有名な方ですよね 竹口:そうそう 山本:どっちかというと、一応設計事務所も 佐藤:凄くお父さんですよね、年上ですよね 山本:そうですね 竹口:基礎知識が有ったから何となくで でも良いからいってみようと 山本:何か色々あがいてはいたと思います 佐藤:そういういザットした学生生活で、修士とかは行かれなかったんですか 山本:修士いきました。そのまま私は布野研で修士に入って、m2の時にフランス留学をしています。 佐藤:m2でフランス行かれて、何年行かれたんですか 山本:1年ですね。交換留学の制度があったんですね 佐藤:フランスへ行って フランス語は喋れるんでだ 山本:そうい言われると、くらいって 佐藤:それは何年ですかね、 山本:1996年 竹口:5年から6年 佐藤:日本ではパソコン大ブームでした 山本:でもその時はいつも言うんですけど、メールがまだ一般的じゃなかったんです。 佐藤:フランスではですか 竹口:モデム回線だったので。非常にユックリとヤフーを検索すると。動画のレベルでも 佐藤:2,3年の間に急速に変化して 竹口:ブロードバントだ出て来たのはもうちょと後ですけど。その後2,3年なんですADSLが普及するのが。95年の段階では少し。 佐藤:そうかアナログ回線を使って、ちょぼちょぼメールが出来た 山本:まだ結局自分のコンピューターでメールをとかそういう発想は私の場合は全然なかったので、そういうあれじゃないので。 佐藤:フランス留学したのは誰か有名建築家にあこがれてとかじゃなくって、大学ですか 山本:大学ですね。そうです。 佐藤:やっぱり研究しちゃったですか 山本:えーっと・。lこの時は 佐藤:フランスの町を観察して 竹口:映画観てた 山本:映画観てふふうふふふ 佐藤:いいですね〜 映画ね 山本:ふふふうふふ 佐藤:フランスの映画を 山本:1年ぐらいいってもいいかな〜ってくらい。 佐藤:元々映画好きなんですか 山本:私は好きですね、映画はよく いく 佐藤:作家監督はだれが好きですか 山本:好きかって言われると 佐藤:こいつは好いよっていう、最近はアニメですか。あんまり観てないですか 山本:ゴダールは好きです 佐藤:ああゴダールですか 山本:あふふふふ 佐藤:ゴダールか 山本:今観ても好きですね。好きな作家一杯いますよ 佐藤:ゴダールの 山本ふう魅力を語って、ちょっといただけますか 山本:ゴダールの魅力ですか。あの〜ゴダールの一番初期の作品っていうの観たんですけど。それは会話だけで成り立っような、たぶんなんですけど。それぞれ映画の、色んな要素を、いっこずつちゃんと洗い直して、考えてみよう〜というふうにたぶん最初はしてたと思うんです。でも勝手にしやがれとかはそれが、もう合成されているので、あんまりそうは思わないんですけど。その前の観たときに、それは台詞だけで、どれぐらい語れるかみたいなことをやっていたりとか。あ!そいうことしてるんだ〜!全然アプローチが他の映画の 佐藤:実験的な 山本:そうです 佐藤:映画史でしたっけ、ながい 山本:そうですはいはい 佐藤:いいとこ取りで繋ぎ重ねて一本つくるみたいな 山本:ありましたね〜映画史も観ましたけれど。あれはでも何か、寝ちゃったようふふふふふ 佐藤:え 山本:寝ちゃったような気がする。 佐藤:ああそうかそうか 山本:夜中に観にいったよね〜、凄いオールナイトかなんかだった。 佐藤:映画を観て、フランスの都市を実体験してたわけですよね。1年間ね 山本:そうです、どっちかと言うとはい。 佐藤:それは良い勉強ですよね。今の話は一緒ですか、フランスは一緒に行かれていたんですか (結婚話 あれこれ) 竹口:僕は AAスクルールですね 佐藤:AAスクール、じゃイギリスですね 竹口:そうです 佐藤:こうい話を聞いてもしょうがないんですけど、結婚。どこで結婚されたんですか、結婚されたのは、最近ですか 山本:2001年です 佐藤:8年前ですね。 山本:そうですね。 佐藤:まだフランスでは2001年来てませんね 佐藤:まだ全然来てない、あと5年掛かってますよ 山本:ああそうですね〜 佐藤:とりあえず2001年までの旅を語っていただいてもらって。フランスから戻られてどうしたんですか 山本:えーと就職活動をしました。 佐藤:就活して 山本:はい、まだ 佐藤:どこか設計事務所へ入られたっていうことですか 山本:山本理顕。 佐藤:ああ、東京じゃないですか。 山本:はい、はいりましたその春から 佐藤:97年あたりから山本さんの処へいかれて何年居たんですか 山本:ふふふふふ12月までです 佐藤:じゃー8ヶ月 山本:ふふふふふふ 30:11 その03へ |