佐藤敏宏 齋藤歩さんに聞く 2009年3月29日代々木 home その01 その02 その03 その04 その05 その06 その03 齋藤:僕は個別に誰が何を発言したというよりも、方法を見ているような感じなんです。藤村さんのモデルを言って、僕の言うことなんて誰も大人は聞かないですから 佐藤:ははははは 齋藤:彼みたいな事例を前提にして話せば、もしかしたら話がうまくいくのかな〜 佐藤:藤村さんはそれほど皆さんに注目されているんですか? 齋藤:注目されているかどうかは知りませんが、お話上手じゃないですか! 大人の信頼もちゃんととってやっているし、すごい頑張っているし。何か突っ込まれた時にちゃんと紳士的に答えるじゃないですか。その辺は建築家としての役割を果たしていると思います。ってさっきから藤村さんの こと褒めすぎでキモくないですか? 佐藤:キモイね。iチームRAJin京都体験記に 藤村あじのファシズム化に注意せよ!と書きはじめているけど。 旧来・建築型スター街道の演劇だ 観客は安心できる が web時代の出方じゃない 10年後の 若い人 に 期待するしかないかもしれないね 次に本 「1995年以降」のプロの目から見た本についてはどうでしょうか? 齋藤:僕はプロかどうか怪しいところがありますからね〜 佐藤:本自体のことですよ 活動の話はもうやめますよ 齋藤:はい 佐藤:建築の本として見た場合はどうでしょうか 齋藤:感想ですよね。う〜んと。これもだから藤村さん頭いいな〜みたいな話になっちゃいますけど。 佐藤:どういうふうにを説明してもらわないと判らないですよはははは 齋藤:こういうプレゼンテーションの本があったんだ! と思いますね。つまりこれインタビューしているじゃないですか。 佐藤:ええ 齋藤:ずーっとインタビューしてますよね。だけどこれずっと読んでいくと、結局藤村さんの言いたいことを相手に言わしているみたいなところに行きますよね 佐藤:インタビュアーが操縦してるんだから そうなるのは当然じゃないですか 齋藤:ですよね、だけどそれをこんなに露骨なかたちでやるひとってあんまりいなくって。 佐藤:そうか。露骨か。 齋藤:でもそんなに イヤな気持ちはしないです僕は。 佐藤:それはどういうことですか? 齋藤:だってそんなの決まっているじゃん!みたいな 一々それを、そんなのみんな判っているし。それをちゃんと出版社に持って行って企画を通したのはスゴイと思いますよ。で一方でなんて言うか、この世代の建築家はこういう人達がいるんだっていうふうにみる人もいるじゃないですか。だからそれがダブルで意味が 佐藤:糸口が一杯出来たということですよね だからある意味でちゃらんぽらんで中身が薄いという人がいるかもしれないしね。 強引に並べた力業が面白いよね 齋藤:だからこれが藤村さんの批判的工学主義っていうんだったら こんなに、別に話題になんなかったし、案外だれも読もうと思わなかったと思うんですけど。それが何かこういうカタチで出したというのは いいんじゃないですかね。とても。 佐藤:次にオヤジや学生たちもインタビューして載せてくれとか いいですね 齋藤:そうですね 佐藤:世代を超えてつないでくれ〜よもあるだろうし 齋藤:だから、へ〜えと思いましたね 佐藤:藤村さんは建築家で本を作る人ではないから、建築家側から「本なんか作ってないで 建築作れ!」と言う人もいると思うんです。そいう反応についてはどうでもいいよね 齋藤:だって建築家の人本を書くじゃないですか 佐藤:かれは編集もしちゃったから 齋藤:さっきも言いましたけれども対談とかインタビューって本になったときに、凄く編集するんですよ。例えば一時間やったら 佐藤:この本はあんまりしてないんじゃないかな 齋藤:でもここ使うとか決めているじゃないですか、ぜったい。 佐藤:行き当たりばったりで やっているんじゃないかな 齋藤:でも小見出しつけたりとかさ〜 ここにどういう言葉を持ってくるかって、ある程度やっぱり 何んか意図がないと、決まってこないですから 佐藤:次回は藤村さんを読んで 質問インタビューですね 齋藤:でも、その通りですって言われるだけだと思います。これでここに載らなかった人達はあんまり気分が良くなかったりするんですかね、やっぱり。 佐藤:わかりません。これに載りたかった人達 誰だか 教えていただければ 夏以降に僕がインタビューに行きます。まずこんなに色んな人がいるんだ〜なんて思いましたけど。 齋藤:ふーん 佐藤:この中で印象に残った人 ありましたか。齋藤好みとしては 齋藤:う〜ん結構どの人も面白かったですね 佐藤:京都の宴会では藤原さんというかたが話題に上っていました。大阪では本の中身についてはだれも語ってませんでしたね。 佐藤:藤本さんは知っているよね 齋藤:藤本さんは僕の事を認識してない と思いますよ 佐藤:藤本さんは自分の事が忙しいからしょうがないじゃないですか 齋藤:ははあははは 佐藤:石上さんは本を作ったから知っているよね 齋藤:でも話したことはないです 佐藤:話したことがある人はだれですか 齋藤:倉方さん 佐藤:前回のイベントで司会進行まとめを 齋藤:早大で歴史を。そうですね なんていうんですかね、司会ですかね 佐藤:倉方さんは齋藤さんの後輩ですか? 齋藤:僕が後輩です、倉方さんは8つ上です 佐藤:そんなに年上ですか 今度紹介してください 齋藤:はい、白井さんも。白井さんはOMAに勤めていた 佐藤:何屋さんですか 研究者ですか 齋藤:今は研究者になってますね、でも早稲田を出て鹿島を出て 文化庁の派遣芸術家在外研修制度でOMAに行って、北京のCCTVってあるじゃないですか、あれをやって 佐藤:現場管理ですか 齋藤:設計もやってましたね。OMAで設計もやってちゃんと現場までみて。今はロンドンの大学で研究者になってます 佐藤:すごい経歴ですね 藤村さんとはどういう関係なんですかね 齋藤:オランダにいたときに一緒だったと言ってましたね。あとは松川さんのことは知ってますけど松川さんは知らないと思います。 知っている人多いですけど ちゃんとお話したことないですね。平塚さんとか面白かったかな〜。今居る人達のこういうメディアに出ている人達のメンバーとか 10年後はガラっと変わるだろうから、それをちゃんと見続けたい。そんなこと思ってやっていたんだ〜と思って。平塚さんは結構ドライな感じがするから。面白いですよね。言うこと気が利いてるし。あとはドミニクの話も面白かった。読みました。読んでないんですよね。面倒くさいから読まないって書いてましたものね 佐藤:そう まだ数人しか読んでない 見たけど一人当たりの中身が短すぎるのでね 齋藤:そうですね〜 佐藤:藤村さんがやりたいように仕上げてしまった、短いからそういう印象があった 齋藤:それはそうでしょう 佐藤:短いから 藤村さんから一人一人の話を聞いた方がいいかな〜と。この人どういう人?と聞きたくなる。藤村さんがそのように聞きたいかったんだろうな〜と思ったんでね 齋藤:そうですね 佐藤:京都に行ったら満田さんが中身についてコメントしてたから、満田さんに興味が沸いたので 京都に満田さんに会いに行こうと思ったんだけど 暇を見つけてよみますけれどね。 送ってもらっていいな〜と思ったのはこの表紙なんですよ 齋藤:表紙! 佐藤:フリーペーパのようなカタチになってんじゃないか! 齋藤:そうですね 佐藤:本をフリーペーパで包んでいる。本とフリーペーパの橋渡しを企んでいるというのがね 齋藤:ブリッチになっている 佐藤:それを誰も指摘しないんで 俺が指摘してるんですよ、表紙の中身は植田実さんだし これはスゴイセンスがいいな〜と思いましたね 偶然世代からあぶれたからの処置だとは思うけど 想定外の出来事が だから 面白い 齋藤:そうですね。植田さんですね 佐藤:偶然だろうけど この表紙と本の関係がとてもいい、かっこいい〜 チームの人達には言ったけど。植田さんを表紙にしちゃうなんて生意気だよ 齋藤:ふふふふ 佐藤:俺は言っているんだけど 藤村さんは意に介さずってかんじでいいね ははははは 確信犯だからね 中身より、表紙をはがした時の銀色とかオレンジ色の裏表紙とか いいなと思いました 本と表紙の関係の新しい形式だと思いました この本の話はこんなところで止めましょう 齋藤:はい 次 04へ |