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2004年3月27日藤村龍至さん とベラ・ジュンさん と建築あそび記録
1サテライト・シティ(1) 2 .サテライト・シティ(2)  3ペット建築 4 海外ペット建築(1) 
5 海外ペット建築(2) 6 書をつくりに 街に出よう 7 小学校のリサーチ 
8 小学校のプロジェクト 9 Dual Space    10 1500mm 11 アパート 
12 .sync         13 voxel house 

  
★★ 1500mm ★★


f こういうことを考えてアイディアコンペとかやっているときにベラと出会ってさっきの模型とか一緒に作ったんです

t 今の話を改めて聞きましたのは・・ものがガーット積んであるのと、仕切ってあるのと なんか違いそうな感じがしまいたね・・・・・
 狭いけれど それが仕切なのか、物が積んであるのか・・印象が違うなーという感がします

m さっきのスーパーのやつなんかは言い方変えるとデータベース と インターフェースという、上がインタフェースで下がデータベース ・・

I インターフェースか・・データベースまでは思ったんだけど・

会場 笑い

m だとしたら今の田中の話なんだけど、これはもうちょっと、データベースとインターフェースじゃなくて、サーチ と ブラウズ に翻訳し直した。モデルみたいなも・・・

f でもスーパーのモデルは確かにインターフェースとデーターベースのモデルに近いという印象がありますよ。

t 例えばスパーのモデルは1500よりも下にも色んな情報が集まるわけでしょう、商品がつんであって・・これは1500より下は完全に情報を遮断するんですよね

f ま そうとも限らないかもしれないんですけれど、目的としていることがそれぞれ違うというか・・

t なるほどね

f ただバリエーション一杯あってこれは端的に人の身体、目が上に有って足が下にあるという人の身体のレーアウトとかなり密接に結びついた作り方ですけれど、

 IKEA(スウェーデンブランドの家具屋)に行くと、IKEAって何処に行っても2階建てで、2階がショールームで1階が倉庫になっている。人が2階のショールームをダーッと歩いて、1階に下りて最後に物だけ取って解決するというやり方なんですが、あれはインターフェースとデーターベースを層で分けて、それぞれ目的を果たしているとか・・

ニューヨークのレムのプラダも、2階がショールームで1階が倉庫になっているんですけど。あの店も同じコンセプト。


そう考えて行くと、商業空間の中で特に空間的なもの・・・家具とか服とかを扱うお店ではインターフェイス空間みたいなものを取り出し易い特定のジャンル では操作がしやすいのか・・・Dual Space(2重空間)のタイプが出てきているんじゃないか・・・ということがこれまでの情報空間のフィールドワークの結果思っていることです。

 s 一寸まって・・日が落ちて寒くなってきたので炬燵に炬燵掛けをかけはじめる
            会場ゴソゴゴ

t 1500って寸法が出てくるのはインテリアの寸法かなという気がして・・

m 高さの数値っていうよりもさー、さっき藤村君も言っていたけど、ある目的を持っていたときに、その検索と探索・・遭遇可能性と検索可能性そういう話をしていたでしょう
ある目的があって、そこに訪れるようなタイプの建築、いわゆる商業建築・ビルディングタイプだと分かりやすいとこあるけど、いまあれ住宅って言っちゃった瞬間それはなんなんだろう・・

会場 笑い

m そこが聞きたかったンダよね・・今までそういう話を聞いていたからね、そこが一番聞きたかった所なんだよね

f 住宅っていうのは、たしかにちょっと飛躍があるんですけど、やっぱりこれは公共空間、出会いの場の為の理論であって、そういう日常的に空間や人間の関係を再構築するような、場所じゃない以外では 余り見られない建築の形式だとは思うんですけども

t 商業施設の1500mmの話は僕は凄い 面白いと思うんですけれど、実際にはインテリアで全て解決されてしまっているから、・・どうかなーと

f でもその什器の高さとか、そういうものを 配列する建築のレベルっていうのが当然あるわけです。だから大きく言うと学校が今商業空間みたいな流動的 な場所になって来ているから、商業空間で起こっていることを学校で使ったらどうなんのかなーというのが一つの関心なんです

t なろほどね

f ビルディングタイプの横断を仮想実験というか思考実験的ですけれど、それやってみたいなーと

I 結構 心をくすぐる・・ね・・着目ですよね、webサイトで拝見してから、すごいそれがいつもスゴーイ気になっちゃって・お店とか行って

会場 笑い

i CD屋さんになんか行くと、まず何処にCD屋さんがあるかという検索をやってから、CD屋さんと出会ったりさ、CD屋さんの中はそういう、分かれたドレスシングみたいな構造になっているんだけど、その後ブルースあそこって、ブルースの中でまたプチ・・インターフェースとデーターベースに・・CD手に取るとまたそこにまたインターフェースとデーターベースが在って、という風にして・・それぞれ違う局面で同じ関係が出てくるんじゃない!?

t 要は 絞り込み探索ですよね

i どうして15000mm。1500じゃなくていいや別に、フロアの中の見えない2階建て構造が気になるのかというのが、体のサイズに近いって言うのと、あとは建物と切実に関わって来るっていう・・なんかその辺が・・その一番その 丁度そこんところの層が気になる点が

m さらに興味があるのが・・藤村の話で。僕がテーマにしているのはITを建築に、どうインテグレードするかということに興味があるんですけど、今の検索空間なんていうインターフェースは結構 情報に置換可能だと思うんですよね。今のデーターベースって話もIT(情報技術)の世界の中では一箇所に必ずしもデーターベースをとれなくたって、分散してるパターンがある

 そうすると検索 流動 が リアルな空間で起こっている ことが情報空間でも二重構造になっていて、その二重二重の組み合わせで色んな配列が、ここに咬み合せになると思うんですよね。これは、そのときにどう・・リアルな空間に立ち現れるのか・・もっとより複雑に興味をあるんですよね

s なるほど・・

 f いまはそういう意味では

m 今 「上に検索空間がある」って言っても、ドンドンドンドン・事前に調べてからお店に行ったりとか、店に行ってから、なにか分かんないけど 情報端末があってそこで調べたり・・。
 ある目的がある人はそこまで用意周到にやる人もいるだろうし、行ってからも偶発性を期待して、なにか携帯で逐一情報が送られてきたりと・・

 そういう発生を支援するようなシステムにドンドンドンドン・・インデグレード されて行く・・だろうし、そういうことを考えて行くと、必ずしも空間にダイレクトに翻訳しなくても、いろんなインテグレードの仕方ってあると思うんです

I Yahoo!って言わないでgoogle行っちゃうみないな

m そういうところでどう・・かなー・・一個の解だとは思いますけど・・

f そうですね。これが一過性のものなのかも知れないし・・さっきも言ったようにある特定の商品ジャンルで現れるているものなのか、例えばCDとか本はこういう形式をとり易いと思うんですけど、服とか家具だと違う形式になり易いのか、モット詳細に調べていくと モット細かいことに気づいていくのかなーと思って、一寸したフィールドワークのテーマにしているっていう感じですね

m 池袋のジュンク堂っていう本屋があるんですけど、あそこが顕著に現れていて面白いんですよね。IKEAもそうだけどね・・IKEAは1500で分かれていないところが面白い

f そうですね層で分かれていて

会場炬燵に布団を掛け始める・・ごそごそ・・



  記録用 テープ交換 

t わ・・修士製作の 発表会のときにどういうリアクションとかモメントとか

f 発表の時は「こういう消費選択のための空間の構造を学校に持ち込むことで自由な学校を作ろうというのは、こうすればあり得るというのは分かる」「それがいいことなんだろうか・・果たして初等教育の場子供に自由を与えるということがいいことなんだろうか」という質問をされて・・・計画者としての倫理観みたいなことを建築計画の先生に言われた

i これは美味い・・作り置いた 多量の甘酒の アルコール無し 甘酒を呑む石川 
s いっぱーい ありますから

f そうですね・・小学校じゃなくてもいいんだけど、小学校というのはより地域と結びついていて公共圏としての可能性が凄くあるという もう一つの文脈があって、それと今のアドレス論だとか、情報空間論の話と重ねてみたかったというのがあるんですけど

t ふぅー・・なんか なんて言うか、問題設定として非常に面白いと思うんです

f ありがとうございます・・その先生が言うのは 自由というものをモット考えなければイケナイということだったのかなー

i 建築の何・・

t 自由を考える・・自由についてもう一度考える!?


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