sunchild てつがくカフェ@ふくしま 2019年2月16日   2019年 作成 
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サン・チャイルドを取り戻すために

司会(会のルール説明省略) 今日のテーマは「サン・チャイルドを取り戻すために」ということにしました。2018年9月15日にアートdeてつがくカフェ、ということで「サン・チャイルド、という作品をアートとして話し合おう」ということで一回やりました。その時、9月にやると決まったときには、サンチャイルドが設置されたばかり(2018年8月3日序幕式)で、賛否両論あるのは分っていましたので、「それに関してみんなで語り合おうよ」というふうに思っていたんですけれども。9月にやるときには撤去が決まってしまって(2018年8月28日市長・撤去会見)。数日後ぐらいに撤去されてしまった(9月18日〜撤去工事my日記)というふうになりました。まさに作品自体も政治的なというか、3・11に関してはもちろん大事なんですが(福一原発事故災害)、関した作品でしたので「いろんな意見があるだろう」ったということは分かっているし。だけどあんなに早く撤去されるとは思っていなかったんですけれども。すぐに撤去になってしまった。
 それを受けて11月10日にですね、ヤノベさんにも来ていただいて。11月のときはこの半分の(面積)部屋でやったんですけども。入り切れないほど。50人ぐらい人が集まって。サンチャイルドについて語り合いまいした。アートdeてつがくカフェ@ふくしま、だったかな。

 今回は(2019年2月16日)ですね、アートというよりも「てつがくカフェ@ふくしま」に戻した。というのはあの時の議論を受けて、どうしたらいいのか。このまか、ませっかく福島のために(?)作成され、福島に寄贈された作品が撤去されて、そのまま(市管理の施設)倉庫にバラバラになって放置されているという。そういう状況でいいんだろうか。 前回の議論は割と、そういう話ではなかった。「無理やり展示した、あの場所に置いた」というのには問題があったのかも知れませんけれども。撤去すれば、それでお仕舞ではないんじゃないか
 で、「これを、もう一度なんとか、どこかに、置くことができないだろうか」みたいな、ような話になったのを受けてですね。それの続きの話をいたいな〜というふうに思っております。もちろん、あの作品そもそも、あれは設置すべきかどうかに遡って話し合ってもいいとも思います。賛否両論がある、そういう作品というのは、芸術作品の中には当然あるのだろうと思います。だけど「賛否両論あるから撤去か」といえば、そんな事を言えば、全ての作品は撤去しなければいけない!事になるんですね。私たちは、そういうことをしたい訳ではないと思う。あの大きさの作品ですから、どこに置くかは色々問題があるかと思うんですけども。「見たい人は見れる、というような状況はつくりたいなー」と思っていて。もしそっちの方向に、今日、話がまとまるのであれば「じゃーどうやって、あれをどこに、どやって、どんな組織で」そういった具体的な話もできるのかなーとも思っております。
 ただ皆さんもお気づきになったでしょうか。今回、てつがくカフェ@ふくしまのブログに、この会の告知をしましたところコメントが結構な数(11)寄せられています。普段のてつがくカフェ@ふくしまにはぜんぜん来ないぐらいの量のコメントが寄せられていて。はっきり言って全てが全て反対派の方々の意見で。「せっかく決着したのにまたなんか何やっているんだ」とか、もっとひどい意見も書かれていたりとか。今日、ここにあそこに書かれていた方が来てくださっていたら、その意見を述べていただきたいなーと思うんですけど。そういうのも含めてですね、再設置ということが可能なのかどうか、そういいったことも含めて、色々話し合えたらいいかなーと思っています。ヤノベさんから何かありますか、去年の議論を受けて一言ありましたら




(絵:てつがくカフェサイトより)







ヤノベ:
(反響してて聞き取り難い・・)・・・こういう形で継続して話し合ってもらえるなら、いつでも来ます。前回も、お話させて頂きましたことが・・・それはまた、おいおい話し合って、基本は僕自身は記者発表で言ったように、福島の方々の話を直接、聞くというかたちですけど。参加させていただいたり、今日も基本は話を聞かせていただいて。・・・今日もそのお話を聞かせていただいて、どういう形で進んでいくのか、議論を聞かせていただきたいと思います。

司会:ではあとは自由に話し合っていきたいと思います。飲み物無料ですので

アンケート110通を分析してみた

佐藤:
事務連絡みたいなのもです。アンケート110通が寄せられ、反対が8割以上という(市長発表でなされました)。それが事実かどうか確認するために(公文書開示請求をおこない)こむこむに寄せられた110通のアンケートを(受け取り)今日持ってきましたので、興味のある人は見ていただければと。その中に反対理由が書いてあるんですけども、私は4つの袋フォルダーに分けて、それぞれを(書き込まれた言葉)分析しているんですけど。それを発表するとために来ているのではないので、もし聞きたいということであれば、あとでお伝えします。

 それから反対派の共産党の議員の人にも会って、意見を聞いて「今日来るよう」にメッセージでお誘いしたんですけども、いらっしてないので(市議による)直接発表していただくことは出来ないんです。(サンチャイルド解体撤去前後に)福島市の定例議会、6月、9月、12月にあったんですけども、議会でたった1分だけ、サンチャイルドの応答がありました。それを文字起しもしたので、もし興味があればお見せします。市議会のメインテーマは除染なんですね。サンチャイルどうこうとかの話は、メーンじゃない。9月の定例で共産党の村山市議が質問した内容は「どういう経緯で福島市にサンチャイルドが来たのですか」です。前回の話合いで僕はサン・チャイルドロンダリング(事件)だと思っているんです。ヤノベさんから基金から行って、基金から、未来研究会へ(たらい回しされ)、未来研究会から市に寄贈された、というように、ロンダリングされていて、その(サン君転がし)原因は市議会でも明かされていません。僕は明かしてしまって、ネタはあります。喋り過ぎになるのでこれでやめておきます。

 







老人男性1:今、アンケートの話に反対が8割と、でアンケートはどういう対象者でどういうふうにされたのか(部屋の音響設備が悪く、聞き取りにくい)
佐藤(質問内容を聞き取り違えている)年齢別に仕分けしてまして、10代、20代から70代まで分けてあります。3〜50代が多い、子育て世代だからでしょうか。アンケートの中にどういう言葉を多く使っているかという事をちょっと説明しますと、最も多く書かれた言葉は「福島」です。最初ヤノベさんがエキスポ70(跡地)、太陽の塔の前で語られた、その時(2011年11月12日大阪)は「福島」という言葉は一言も使われていません。極端に違うのは、福島市の人たちは自分たちのローカルな愛情と言うのはあるんですけれども、ヤノベさんが語っているような(311遭い、下を向きがちな人々に)、「希望」であるとか、「日本を何とかししたい」とか、「世界をなんとかしたい」とか、さらに太陽とか宇宙とか、そういう視線のベクトルは、福島市の人たちはそこを向いていません。 言葉を分解分析してしまているので後で興味があれば、しめします

老人男1:対象者は福島市民ですか
佐藤:(市民が多い)旅行者もいます。たまたま話題になったので応援に駆けつけてコメントしましたという人もいました。だいたいは子供さんとこむこむ館に来て、お母さんが書いているとか、お爺さんが書いているとかが多いかなーという印象はあります。自由記述なので。反対と賛成を書けというアンケートではないので、むかついている人もいるし、多様です。
 だから4種類(の袋)に分類しました。放射線、ニュークリアー系の問題(袋)です、それからもう一つのホルダーはポリティコ・デモクラシー(系の袋)市長がろくでもねーといいうそういう類いの話(語彙)です。それからアートについて(袋)のホルダーについては、ヤノベさんが作者であるという事を知っている人はほとんどいない。その上、サンチャイルドがどういう意図を持って制作されて、ヤノベさんがどういう作歴で、サンチャイルドを作ったのか。それらはまったく理解されていないということがよく分かります。それか(4っめの袋)感情のトリガー、感情の引き金を引いてしまったものが具体的に何であるか、というホルダーも作りました。作品を観ないで、黄色い服、ヘルメット脱いで 000が引き金になっています。000というのは根拠がない、000について議論することは(政治的な行為になるので)私はまったく意味がないいなー。と思っています。福島での放射能防護服は白い服ですからね。黄色に反応するのは、八つ当たり的に黄色に向かって、こんなの着ていない、福島では着ているわけないですよ。作者の制作意図、サンチャイルドに込められてた思い、イッセージ、たとえなど。見る人に正しく伝わっていない。(マスコミ・ネタだけ仕入れているようなので)当然(仕分けされてしまい)、感情的に反応するのがほどんどです。これは私が勝手に分析したのもで、読み方が違うと全く違ってしまうと想います。データを回しますか

中年男1:回してもいい

解体撤去の現地に立っていた
通信生・高校生の声

 
マスコミ誘導 と 福島を見下したい

右男
1:マスコミの誘導効果というのは無いですか。(聞き取りにくい)・・・報告されましたように賛成・反対そういうのも含めて僕は反対だから。あくまでも賛成芸術作品というかたちで、「未来に向かって福島を見下したい」という、僕は思っていたので。すごくその辺の印象操作はあるんじゃないかと(僕は思っていたので)

福島のためだけにつくった とうことではない

老女1
:「サンチャイルドを取り戻すために」という言葉の前に、私は疑問があるんですが、福島のためにヤノベさんが作っているんですよね(聞き取り難し)ヤノベさんは福島のために作ったんですよね

ヤノベ福島のためにだけに、ということで作ったことではないです。作ったのは2011年 (11月22日設置会見録作成済み) に、福島で起こった事故を受けて。それはちょっと遡って言えば、1997年にはチェルノブイリで、行き来して。そこで、問題の深さみたいなものが、それで・・(聞き取り難)・・・思いながら作品は作って来たんですね。サンチャイルドというのは・・(聞き取り難い)・・・たですし、僕はそれまで芸術が社会を変える、つつある、というもので芸術を作ってきて。そのときに、2011年に・・・・福島の事故をみて、自分も含めて心が折れそうになっている状況なかで、何ができるか。ということで、人は希望へ向かうえる、凄くエネルギーを持った作品を作っている。日本のみならず世界へ向かうのが重要なんじゃないかという思いで作ったのがサン・チャイルドだったんですよ。

老女1:それで、そういう思いでヤノベさんが作りましたよね。ヤノベさんの他に一杯、何人も何十人の方がそういう思いで作って。福島にヤノベさん自身が寄贈したわけではないですけど。「・・・・・私が福島のためにつくりましたからー」と言って、福島市に寄贈して。それが仮に受け入れられた。
 また別の方も作って受け入れられた。また別の方がつくって受け入れられた。さーどこに設置したって、いいのかなーって。今回は一つだから、サンチャイルド・・・・たくさんの作品を市が「ありがとう・ありがとう」って受け取って、10も20も、いいな〜と。「じゃそれをどうするんだー」っていう。
 そのような事も前提としてあるんじゃないかなーと思うんですね。なので市が、制作者から市に渡る過程のときに、市がどういう受け入れ態勢というかな、思想的ものも含めて、それを受け入れる。たくさんの人が作ってくれたのを、全部受け入れるのかと言う問題も一つあって。それを全部設置するのかっていう問題あるなかで、も、最初のヤノベさんの作品がそれだった、というふうに考えると。もっとヤノベさんの作品だけじゃなくって、広がりを持って考えていけるんじゃないかなーと思います。

 その02へ続く